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三井不動産の年収は1,000万円を超える?新卒/転職に役立つ企業研究、平均年収・給与制度、生涯賃金とを徹底分析編

三井不動産の年収は2000万円を超える?新卒・転職に役立つ企業研究、平均年収・給与制度、生涯賃金とを徹底分析編

 

オフィスビル、商業施設、ホテルなど、幅広く不動産商品を取り扱う総合デベロッパーです。

オフィスビル賃貸は日本橋を本拠に東京都心5区中心に展開。霞が関ビルディング、東京ミッドタウンなどを保有しています。2019年には本社機能を有する日本橋室町三井タワーが開業しました。商業施設は「三井アウトレットパーク」「ららぽーと」が軸となっており、分譲マンション事業でも業界トップクラスです。

今回は不動産業界の中でも業界トップに君臨する「三井不動産」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

1.三井不動産の平均年収は1,274万円

 

三井不動産の平均年収は1,274万円

 

三井不動産の年収は、日本でも代表する総合不動産会社のため、東証一部上企業の中でも年収はトップクラス。

2020年度の三井不動産の年収の平均は、1,274万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は1,776人、平均年齢40.8歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1,300~1,500万円程度と予測されます。

 

 

 (1) 三井不動産の平均年収 推移(2010年から)

三井不動産の平均年収 推移(2010年から)

三井不動産の平均年収 推移(2010年から)

平均年収 三井不動産 不動産業界の平均 上場企業平均
2010年 1,103万円 934万円  
2011年 1,108万円 929万円 563万円
2012年 1,099万円 966万円 570万円
2013年 1,103万円 949万円 571万円
2014年 1,102万円 994万円 577万円
2015年 1,122万円 1,036万円 588万円
2016年 1,129万円 1,054万円 594万円
2017年 1,142万円 1,060万円 598万円
2018年 1,113万円 1,094万円 605万円
2019年 1,263万円 1,124万円 612万円
2020年 1,273万円 1,129万円 614万円
2021年 1,274万円 1,051万円 603万円

今回は、総合不動産会社 三井不動産の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2021年まで。

三井不動産では2010年から2021年の12年間で平均年収が171万円(115%)上昇しています。
不動産業界の12年間の上昇平均は117万円(121%)です。また上場企業の平均では11年間で40万円(109%)です。

新型コロナウイルスが日本国内に上陸してから、新築マンションの内見率は8割以上も減少しています。内見率の減少に比例して、物件の成約数も大幅に減少する可能性があります。しかし賃貸物件においてはレジデンス(住居系)には影響は出ていないようです。
賃貸物件の中ではオフィスや店舗などテナントには影響が出ています。商業施設やホテル、不動産仲介店舗の休業のほか、外出自粛によって貸駐車場や貸会議室の利用も減少しました。しかしその売り上げも改善傾向にあり、不動産取引そのものは大きな痛手は負ってないようです。

 

 

 (2) 三井不動産の生涯賃金 推移(2010年から)

三井不動産の生涯賃金 推移(2010年から)

三井不動産の生涯賃金 推移(2010年から)

生涯賃金 三井不動産 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 4億2826万円 - -
2011年 4億3009万円 2億2450万円 2億0559万円
2012年 4億2683万円 2億2729万円 1億9953万円
2013年 4億3155万円 2億2939万円 2億0216万円
2014年 4億3108万円 2億3185万円 1億9922万円
2015年 4億3886万円 2億3631万円 2億0255万円
2016年 4億4152万円 2億3897万円 2億0255万円
2017年 4億4665万円 2億4046万円 2億0619万円
2018年 4億3526万円 2億4320万円 1億9206万円
2019年 4億9430万円 2億4610万円 2億4821万円
2020年 4億9443万円 2億4481万円 2億4962万円
2021年 4億9454万円 2億3421万円 2億6034万円

三井不動産に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
4億9,454万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年度時点で2億6,034万円。
おおよそ日本の平均の2.1倍のゆとりある生活が送れることを意味します。不動産業界の平均値よりも1.2倍ですので、同業界の中でも好待遇を約束される企業といえます。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において2億円もの収入差が出てしまうのです。

 

 

 (3) 三井不動産の平均年収を業界と比較

三井不動産の平均年収を業界と比較

三井不動産の平均年収を業界と比較

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
三井不動産 1,274万円 4億9454万円
三菱地所 1,268万円 4億9216万円
住友不動産 669万円 2億5978万円
野村不動産 1,012万円 3億9281万円
東急不動産 1,071万円 4億1584万円
ヒューリック - -
東京建物 - -
平和不動産 1,013万円 3億9317万円
ダイビル 984万円 3億8194万円
上場平均 603万円 2億3421万円

今回は、不動産業界9社(三井不動産、三菱地所、住友不動産、野村不動産、東急不動産、ヒューリック、東京建物、平和不動産、ダイビル)の平均と、三井不動産の年収推移を比較しました。

結論、三井不動産は業界平均と比べても1.2倍、上場企業の平均年収と比べると約2.1倍の収入を得る事ができています。また三井不動産内でも2018年より平均年収が150万円以上あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 

 (4) 三井不動産の年収カースト

三井不動産の年収カースト

三井不動産の年収カースト

三井不動産の年収は1,274万円なので、カーストは“富裕層”です。

東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収1000万円以上の企業は27社しかありませんでした。

三井不動産はその一角。上場企業の中でも1.47%しかない上流階級。
日本企業の中でもトップクラスであることがわかります。

三井不動産は、早ければ28歳前後で年収1,000万円を超えますので、金銭的には豊かな暮らしができると断言できます。

 

 

2.三井不動産の給与制度/年収推移

 

三井不動産の給与制度・年収推移

 

三井不動産の年収は、日本でも代表する総合不動産会社のため、東証一部上企業の中でも年収はトップクラス。

2021年の、三井不動産の年収の平均は、1,274万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は1,776人、平均年齢40.8歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1,300~1,500万円程度と予測されます。

 

 

 (1) 三井不動産の勤続状況の推移

三井不動産の勤続状況の推移

三井不動産の勤続状況の推移

 

勤続状況 平均年齢 平均勤続年数
2010年 41.0歳 11.8年
2011年 41.1歳 12.1年
2012年 41.2歳 12.2年
2013年 41.3歳 12.3年
2014年 41.3歳 12.4年
2015年 41.1歳 12.3年
2016年 41.1歳 12.4年
2017年 41.2歳 12.3年
2018年 40.9歳 11.7年
2019年 40.7歳 11.3年
2020年 40.9歳 11.0年
2021年 40.8歳 11.0年

三井不動産の平均年齢、平均勤続年数はここ12年間で大きな増減をしておらず、一定といえます。

これは定年退職以外の退職が少ない企業の特徴です。
これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

三井不動産においては平均勤続年数が11~12年となっていますが、3年以内の離職率は極めて少ないので、中途採用も積極的に行っている事による影響だと思われます。実際、企業HPには正社員の中途採用比率は2020年度で43.6%と記載されています。

 

 (2) 三井不動産の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

三井不動産の年齢別の年収推移

三井不動産の年齢別の年収推移

 
年齢 三井不動産の推定年収 上場企業の平均年収
25歳 671万円 406万円
30歳 911万円 509万円
35歳 1,150万円 572万円
40歳 1,390万円 621万円
45歳 1,510万円 647万円
50歳 1,630万円 739万円
55歳 1,749万円 808万円
60歳 1,579万円 730万円
 

三井不動産の給与制度は、初任給が大卒で月給21万円~25.5万円(職種による)ですので、初年度は300-400万円ですが
30代前半に年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は1,578~1,763万円になります。

年功序列で昇格・昇給しますので、新卒入社された人はほぼ全員が1000万円プレイヤーになる見込みです。

日本で管理職(課長職級)になるのは40歳で70%と言われています。
そのため産休や休職、一般職への転換などがない限りは、40代で1500万円に到達します。

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は歴然

25歳 +265万円
30歳 +402万円
35歳 +578万円
40歳 +769万円
45歳 +863万円
50歳 +891万円
55歳 +941万円
60歳 +849万円

三井不動産は、日本の上場企業の中でもトップレベルの年収を得る事が可能です。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 (3) 三井不動産の役職別の年収推移

 

役職 年齢 推定年収
役職なし 23歳〜27歳 450万円~880万円
主任 28歳〜 900万円〜1,170万円
主事 32歳~ 1,200万円~1550万円
課長 37歳〜 1,600万円〜1,960万円
部長 45歳〜 2,000万円〜2,200万円

(openworkのデータを参考に編集部作成)

 

入社してすぐの出世はかなわないものの、基本的に定期的に出世してくので、向上心を持ってコツコツと目の前の仕事をこなしていけば、成績に応じて出世することが可能です。*

総合職で入社すると、早い人では20代の後半で、平均でも30歳前後で年収1,000万円に到達します。契約社員や事務職員とは給与に大きな差があるため、20代後半~30歳ごろに三井不動産全体の平均年収に到達します。

基本的には年功序列制度ですが、社員個人の能力も高く評価する仕組みが構築されています。在職15年を超えて順調に出世していくと40歳前後には年収1,500万円に到達します。*

(*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 (4) 三井不動産の平均年収の口コミ情報

20代女性

20代女性
20代女性
給与制度: 基本給はそれほどではないが、賞与が他社と比較しても圧倒的に高いと感じる。総合職は昇給もかなりの頻度であるだろうが、一般職に関してはあまり今後は増えていかないようだ。
月給 残業 賞与 年収
21万円 7万円 100万円 500万円

20代男性

20代男性
20代男性
給与制度: 年々基本給が上がっていき、30歳で1000万円には乗るのではないか。その他家賃手当なども出ることから業界の中でもトップレベルの給与水準だと思う。
評価制度: 当然評価によってボーナスなども変わるが、基本的に年功序列であり大きな差はつかない。
月給 残業 賞与 年収
30万円 10万円 200万円 700万円

20代男性

20代男性2
20代男性2
給与制度: 課長手前まではほぼ一律。何の面白みもないし、頑張るモチベーションに繋がらない。45歳くらいから差はつくようだが、正直長すぎる。この流れが今後変わるかは見もの。 ただ給与が相対的に高いため、そんなものには目をつぶって働き続けることに抵抗はない。賞与が高すぎるので、もう少し基本給に均してほしい。
評価制度: 形だけだが、半期に一度面談がある。
月給 残業 賞与 年収
32万円 15万円 280万円 800万円

30代男性

30代男性2
30代男性2
給与制度: 安定している。若手のうちはほとんど差がつかない。日系企業というカテゴリーの中に置いては非常に恵まれていると思う。良くも悪くも会社にしがみついていればこの給料が入ってくる。ただ社員は優秀な人が多く、皆責任感が強い。
評価制度: 不明瞭。ただ評価が高かろうが低かろうが若手のうちは全くと言っていいほど差がない。成果を出したから出世とはいかないところがある。
月給 残業 賞与 年収
40万円 10万円 400万円 1000万円

40代男性

40代男性
40代男性
給与制度: 日系企業ではトップクラス。会社としてはトップ商社などの給与水準を意識している。
評価制度: 年功序列。賞与による差はあまりない。
月給 残業 賞与 年収
60万円 - 550万円 1250万円
(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
 

 (5) 三井不動産の福利厚生/待遇

 

三井不動産の福利厚生・待遇

 

三井不動産の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に三井不動産での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2021年 新卒採用の募集要項

手当 通勤費全額支給、借家手当、家族手当 等
休日・休暇 完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、有給休暇、夏季休暇、結婚休暇、慶弔休暇 等
保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
福利厚生 住宅融資制度、業者持株会制度、独身寮(東京)、カフェテリアプラン(例:旅行での宿泊費や交通費に対する補助やベビーシッター費用に対する補助 等)、育児休業制度、介護休業制度、研修(各種研修、海外研修/他)、自己啓発制度(資格取得奨励、通信教育、各種社外講座派遣) 等
定年退職後の手当 記載なし

三井不動産の育児休業取得者の復帰率は2019年度で正社員100.0%、契約社員69.2%と非常に高い復帰率となっています。

また、正社員・契約社員の平均有給休暇取得日数は2019年度で14.9日となっています。

 

20代男性

20代男性
20代男性
福利厚生: 一般的な福利厚生は揃っているのでそこは安心。
オフィス環境: 本社も支社も掃除が行き届いていて基本的に綺麗な環境で働くことができる。 駅から近い職場もあるのでそこは良いと思う。

30代男性

30代男性
30代男性
福利厚生: 退職金、家賃補助、独身寮など福利厚生はひと通り全て揃っている。日本橋の最新のオフィスでカフェなども完備されている。
オフィス環境: 部署によってフリーアドレスだったり、固定席だったりする。

30代女性

30代女性
30代女性
オフィス環境: 2019年に日本橋に移転して、新築オフィスになった。各本部ごとのフロアカラーがでていて、以前より行き来しやすくなったようだが、縦割り本部なのであまり交流はない。 グループ会社も利用できるカフェや、無料のドリンクコーナーもあり良い。 移転してから会議室が少なくなって、隣のビルに作っているサテライトオフィスの会議室も自社利用している状況。そちらもオシャレに作っているので、さすが不動産会社だなと実感する。

40代男性

40代男性
40代男性
福利厚生: 最高の福利厚生。最高の会社であることはたしか。寮もあるし、最高。
オフィス環境: 自社ビルの古いやつに入るのでいまいち。そこだけが物足りない面ではあるが、他が充実してるので問題なし。
(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
 

3.三井不動産に新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

 

4.三井不動産の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。12歳と10歳の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も財閥系企業に転職しました。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく、人事/採用の担当としての本音をお届けします。

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