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タナベ経営の年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

タナベ経営の年収は?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

経営コンサル大手です。

1963年設立。全国に10拠点あり、コンサルティング実績は6000社以上。コンサルと販促支援が2本柱となっており、コンサルは売上構成の約5割を占めています。業務内容は経営指導、調査・診断のほか、セミナーなど人材育成も行っています。多くの金融機関や会計事務所等と提携した豊富な経験とネットワークに大きな強みがあります。特に上場、中堅企業へのコンサルティングを得意とし約7割はリピートとなっています。

今回はコンサルティング業の中でも「タナベ経営」の収入という観点に迫ります。
また、上場している日系コンサルティングファーム9社との比較もしていこうと思います。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

 

 

1.タナベ経営の平均年収は619万円

 

タナベ経営の平均年収は619万円

 

2021年のタナベ経営の年収の平均は、619万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は379人、平均年齢38.7歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定600~970万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) タナベ経営の平均年収 推移(2010年から)

 

 タナベ経営の平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収 タナベ経営 業界平均 上場企業平均
2010年 542万円 861万円 -
2011年 571万円 876万円 563万円
2012年 586万円 904万円 570万円
2013年 620万円 946万円 571万円
2014年 669万円 1,116万円 577万円
2015年 672万円 1,147万円 588万円
2016年 678万円 1,115万円 594万円
2017年 693万円 1,211万円 598万円
2018年 693万円 1,156万円 605万円
2019年 695万円 1,200万円 612万円
2020年 715万円 1,114万円 614万円
2021年 619万円 1,161万円 603万円

 

今回は、コンサルティング業界のタナベ経営の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2021年まで。
タナベ経営では2010年から2021年の12年間で平均年収が77万円(114%)上昇しています。

コンサルティング業界の12年間の上昇平均は300万円(135%)で、業界全体としても賃金が上昇しています。また上場企業の平均では11年間で40万円(107%)です。


《コンサルティング業界の新型コロナウィルスの影響》
業績自体への影響は軽微!
コンサルティング業界全体としては、クライアント企業の投資抑制による案件の中止や新規案件獲得の低調により2020年などは採用が縮小されたりもしていました。しかし、2021年からは一転し、現在では大手コンサルティングファームから中小系ファームまで売り手市場になっています。
というのも、クライアントからコロナショックを受けた見通しの明確化、直近の景気後退を受けた対策など、「危機対応」を主とする案件への依頼が増えたからです。
以前から「景気に関わらず、これから伸び続ける市場が3つある。それは、教育、物流、そしてコンサルティング業界。」と言われています。コンサルティングファームの実力が問われるのはクライアントの課題が変化する景気後退時。まさにコロナ禍の今と言えます。
コロナ以前から、常駐を含め働く場所を選ばず柔軟に対応できる環境は整備されていたため、環境面・業務面でスムーズにリモートワークに移行できました。ただその半面、リモートでの取り組みを前提としたプロジェクトが増えると、日本に所在するコンサルティングファームに依頼する価値は何か、ということが問われることになるでしょう。

 

 

 

 (2) タナベ経営の生涯賃金 推移(2010年から)

 

タナベ経営の生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金 タナベ経営 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億1040万円 - -
2011年 2億2159万円 2億2450万円 -291万円
2012年 2億2766万円 2億2729万円 37万円
2013年 2億4252万円 2億2939万円 1313万円
2014年 2億6174万円 2億3185万円 2988万円
2015年 2億6310万円 2億3631万円 2678万円
2016年 2億6532万円 2億3897万円 2634万円
2017年 2億7097万円 2億4046万円 3050万円
2018年 2億7104万円 2億4320万円 2784万円
2019年 2億7193万円 2億4610万円 2584万円
2020年 2億7780万円 2億4481万円 3300万円
2021年 2億4046万円 2億3421万円 625万円

 

タナベ経営に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億4,046万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で625万円。
おおよそ日本の平均の1.03倍、コンサルティング業界の平均値の0.53倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において収入差が出てしまうのです。

 

 

 

 (3) タナベ経営の平均年収を業界と比較

 

タナベ経営の平均年収を業界と比較

 

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
M&Aキャピタルパートナーズ 2,688万円 10億4383万円
日本M&Aセンター 1,243万円 4億8278万円
野村総合研究所 1,225万円 4億7567万円
シグマクシス 1,170万円 4億5422万円
三菱総合研究所 1,111万円 4億3152万円
ベイカレント・コンサルティング 1,102万円 4億2774万円
ドリームインキュベータ 976万円 3億7907万円
山田コンサルティンググループ 804万円 3億1204万円
船井総研ホールディングス 671万円 2億6053万円
タナベ経営 619万円 2億4046万円
上場平均 603万円 2億3421万円

 

 

今回は、コンサルティング業10社(M&Aキャピタルパートナーズ、日本M&Aセンター、野村総合研究所、シグマクシス、三菱総合研究所、ベイカレント・コンサルティング、ドリームインキュベータ、山田コンサルティンググループ、船井総研ホールディングス、タナベ経営)の平均と、タナベ経営の年収推移を比較しました。

結論、タナベ経営は業界平均の0.53倍、上場企業の平均年収と比べると1.03倍の収入を得る事ができています。

 

 

 

 (4) タナベ経営の年収カースト

 

タナベ経営の年収カースト

 

タナベ経営の年収は619万円なので、カーストは“一人暮らし貴族”。


東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収600万円台の企業は527社で、全体の28.63%でした。


上場企業の平均年収は603万円で同じく”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

 

 

 

2.タナベ経営の給与制度/年収推移

 

タナベ経営の給与制度/年収推移

 


2021年のタナベ経営の年収の平均は、619万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は379人、平均年齢38.7歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定600~970万円程度と予測されます。

 

 

 

 (1) タナベ経営の勤務状況の推移

 

タナベ経営の勤務状況の推移

 

  平均年齢 平均勤続年数
2010年 36.9歳 8.5年
2011年 37.5歳 9.1年
2012年 38.0歳 9.8年
2013年 38.2歳 10.1年
2014年 38.6歳 10.5年
2015年 38.4歳 10.5年
2016年 38.8歳 10.9年
2017年 38.4歳 10.4年
2018年 38.2歳 9.9年
2019年 37.8歳 9.0年
2020年 38.0歳 9.2年
2021年 38.7歳 9.7年

 

 

タナベ経営の平均年齢はここ12年で約37~約39歳、平均勤続年数は約9年~約11年の間で推移しています。
タナベ経営の2018~2020年度の新入社員の離職者は0名でした(2021年時点)。また、コンサルティング業界では平均勤続年数が一桁台の企業がほとんどであることを考えると、タナベ経営は離職率が低いといえます。

コンサルティング業界全体を見ると離職率は平均20%、平均勤続年数は一桁台となっています。

一般的な企業と比べるとコンサルティング業界は離職率は高いです。ただ、離職理由としてはネガティブな理由ではなく、「違う領域にチャレンジしたい」「自分のスキルをさらに磨くためにもっと領域特化したコンサルティングファームに行きたい」「独立して起業したい」などといった自身のキャリアプランの実現・更なるステップアップを図るとても前向きな退職が多いようです。

 

 

 

 (2) タナベ経営の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

 タナベ経営の年齢別の年収推移

 

年齢 タナベ経営の推定年収 上場企業の平均年収
25歳 326万円 406万円
30歳 443万円 509万円
35歳 559万円 572万円
40歳 676万円 621万円
45歳 734万円 647万円
50歳 792万円 739万円
55歳 851万円 808万円
60歳 768万円 730万円

 

タナベ経営の給与制度は、初任給が大卒で月給276,500円(固定残業代56,000円/30時間含む)ですので、初年度は330~400万円ですが、最大年収を迎える50代の年収は740~920万円になります。

 

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳    -80万円
30歳    -66万円
35歳    -13万円
40歳    +55万円
45歳    +87万円
50歳    +53万円
55歳    +43万円
60歳    +38万円

となり、上場企業の平均よりも少し高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 

 

 (3) タナベ経営の役職別の年収推移

 

役職

年齢

推定年収

役職なし

23歳〜27歳

400万円~550万円

主任

28歳〜

600万円〜700万円

係長

32歳〜

700万円〜900万円

課長

37歳〜

900万円〜1,150万円

部長

45歳〜

1,050万円〜1,500万円

(openworkのデータを参考に編集部作成)

 

 

タナベ経営は年功序列ではなく成果を出すことで年収が上がる給与体系です。給与制度は比較的明確で、公平性がある、というコメントも多く見られました。企業HPによると、主な評価項目はKGI・KPIの定量評価と理念実践度評価の定性評価で構成されており、コンサルタントは半期年俸制となっていて半年に一度評価を実施しているようです。

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (4) タナベ経営の口コミ情報

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: コンサルタント職になれば給与は普通に上がる。成果を出していて、かつ組織に貢献していれば30歳までに1000万円前後はいけるかと。

評価制度: 基本はコンサルタントとしての成果。あとは会社や組織への貢献も見られる。

月給 残業 賞与 年収
700万円

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

給与制度: 半期年俸制、成果評価と定性評価できまる。 基本は成果で決まる要素が大きい。100万以上の昇給減給があるケースも多く、メンタル的にはハラハラしてしまう。

評価制度: 受注とコンサルティングバリュー発揮が定性評価。セミナーの動員などもその一部。

月給 残業 賞与 年収
650万円

 

 

30代女性

30代女性
30代女性

給与制度: 営業職、半期年俸制。

評価制度: 半年に一度の営業成績と定性評価。 この定性部分のウェイトが実際は実に大きいように感じる。

月給 残業 賞与 年収
600万円

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 等級が上がってくると、ほぼ成果と比例して上がる。 納得感はある反面、パートナー以上になるとチーム成績も変数として設定されてしまうためパートナーになりたがらないメンバーも多い。

評価制度: ほぼ成果給のため公平性は高い。 昇降格はトップのこだわるも感じるため、社内での評判は悪い。

月給 残業 賞与 年収
60万円 5万円 780万円

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

給与制度: 決められた数字を半期ごとに積み重ねれば右肩上がりで上がっていく。仕事をこなせない人は仕事が回ってこず、なかなか厳しい状態になる。

月給 残業 賞与 年収
600万円

 

 

30代男性

30代男性
30代男性

給与制度: グレード制であり、等級が上がれば昇級。 部長クラスで1000万オーバー。 中途であれば早い人で4年ほどで行ける。

評価制度: 成績がそのまま評価になる。 しかし、仕事へのアサインは上司次第or自分で取るかの2択。例え無能でも本部長クラス以上に取り入れば仕事は入る。

月給 残業 賞与 年収
800万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

 (5) タナベ経営の福利厚生/待遇

 

タナベ経営の福利厚生/待遇

 

タナベ経営の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際にタナベ経営での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2022年 新卒採用の募集要項

手当

通勤手当、勤務手当

休日・休暇

 完全週休2日制(土日祝)
 年間休日:122日
 有給休暇:入社時に10日付与
 休暇制度:年末年始休暇
 備考:※有給休暇計画付与制度、福祉有給休暇制度有り
その他特別休暇

保険

 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))

福利厚生・諸制度

退職金制度(確定給付企業年金)
社員持株会
財形貯蓄制度
総合福祉団体定期保険制度
自己申告制度
ベネフィットステーション(福利厚生代行サービス)
産前産後休暇、育児休業、看護・介護休業、短時間勤務制度、テレワーク制度、シフトワーク制度 等

 

 

40代男性

40代男性
40代男性

福利厚生: 特徴的なものはない、どちらかというと充実していな。

オフィス環境: 入居ビルは、地域一番のビルが殆ど、但し、事務所内はの什器は新しく良いデザインであるが レイアウトは、旧態依然の区役所タイプ。

 

 

20代男性

20代男性
20代男性

福利厚生: 財形貯蓄→有 住宅補助→有(但し、地元配属の場合は対象外となる) 社員持株会→有

オフィス環境: フリーアドレスを採用しており、自分のデスクは存在しない。但し、ロッカーは一つ与えられる。

 

 

40代男性

40代男性2
40代男性2

オフィス環境: 良いビルに入っていますが、スペースは狭く、最近だとTV会議をやるスペースが足りない。 事務所内の至る所で、イヤホンをつけてPCに大声で話しかけている人がいる。 だから、皆、会社がテレワークと称する自宅での、個人のWifiと光熱費を使用して(手当はない) TV会議をやっている。

 

 

20代男性

20代男性2
20代男性2

オフィス環境: ウォーターサーバー、コーヒー、紅茶、お茶は正社員、契約社員関係なく利用できる。オフィスファミマを導入している。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 

 

3.タナベ経営に新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

 

4.タナベ経営の過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。12歳と10歳の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も財閥系企業に転職しました。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく、人事/採用の担当としての本音をお届けします。

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