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不動の人気を誇る旅行業界、JTBの採用情報と傾向や就活対策を知ろう

不動の人気を誇る旅行業界、JTBの採用情報と傾向や就活対策を知ろう

旅行業界は例年、就職人気ランキングの上位に位置しています。

そのリーディングカンパニーであるJTBは人気企業の王者とも言える存在です。

傘下に多数のグループ企業を持ち、活躍のフィールドも多岐にわたるJTBは、グループ14社が合同で新卒採用を行うシステムを取っています。

その内容や、傾向と対策などを見ていきましょう。

 

1.JTBグループの求人職種とグループ企業、初任給

 

JTBには国内外14のグループ企業があります。

<国内>

・株式会社JTB

・株式会社JTB沖縄

・株式会社JTBトラベル

・株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル

・株式会社JTBメディアリテーリング

・株式会社トラベルプラザインターナショナル

・株式会社JTBビジネスネットワーク

・株式会社JTBコミュニケーションデザイン

・株式会社JTBベネフィット

・株式会社JTBパブリッシング

・株式会社JTB情報システム

・株式会社JTBマネジメントサービス

 

<海外>

・JTB Pte Ltd

 

いわゆる赤い看板で旅行商品を取り扱っているのは、株式会社JTBです。

 

 

求人職種は大きく2つに分かれています。

 

①総合職

所属会社の事業を中心に、広くあらゆる業務に従事する社員を募集しています。国内外での勤務です。

 

初任給は所属会社によって異なりますが、

株式会社JTBの場合は210,000円 + 地域間調整給

となっています。

 

②基幹職

業務や勤務地等を特定する社員の募集コースです。

関わりたい業務や勤務したい地域を絞って勤務することができます。

 

なお、基幹職でエントリーできるのは、グループ14社のうち、

 

・株式会社JTB

・株式会社JTBメディアリテーリング

・株式会社JTBマネジメントサービス

 

の3社のみです。

 

初任給は所属会社や業務内容、勤務地の限定の仕方によって異なりますが、株式会社JTBの場合、

 

・基幹職 コース1:職種限定なし、転居なし(首都圏、中部、関西) 185,000円 + 地域間調整給

・基幹職 コース2:職種限定あり、転居なし(首都圏、中部、関西、熊本)170,000 + 地域艦長請求(大学院卒・大卒の場合)

 

などのように分かれています。

 

 

2.JTBが求める人物像と採用ステップ

 

JTBグループが求めているのは「自律創造型社員」です。具体的には、

 

・新しい情報やスキルを継続的に習得し、自己成長への努力を惜しまない人

・物事や組織の課題を認識し、その解決に向けて、自律的主体的に考え、行動できる人

 

というものです。

 

また、どの事業会社であっても、ホスピタリティのマインドがあるかどうかが重要視されます。

人と接することの多い企業ですので、人とのコミュニケーションが好きだというのも大前提です。

 

必要な資質としては、次の5つが挙げられています。

 

・コミュニケーション能力

・ホスピタリティ精神

・主体性

・発想力

・ポジティブ思考

 

社風として

「人を楽しませること、楽しむことが好き」

というものがあります。

旅行とは楽しいものであり、その手助けをするためには欠かせない要素だからです。

若い頃から意見を言いやすかったり、仕事を任せてもらいやすいという習慣もあります。

 

 

また、エントリーの方法が少し変わっています。

 

JTBグループでも自己PR動画が採用されています。

 

内容は

「自己PR」

「学生時代に力を入れたこと」

「最近、心に残ったエピソード」

の3つから1つを選び、1分以内にまとめるという者です。

 

そして、動画の登録が終了してはじめてWebエントリーシートの登録ができます。

希望する事業会社はこの時に登録します。

動画とエントリーシートを同時提出という会社が多い中、このように順序が決まっているのは珍しいことです。

人当たりのよさやその人の雰囲気を大切にしているというのがその理由の一つです。

 

動画、エントリーシートの登録が終わったら、Web適性検査を受検し、そこから面接に入ります。

 

面接は事業会社によって異なりますが3回程度です。

また、一次選考の際にグループディスカッションがあります。

 

 

 

3.JTBの採用傾向と対策

 

まず、徹底した企業研究が求められます。

なぜ旅行業界なのか、その中でもなぜJTBなのかというのは問われるところです。

同業他社との違いを見つけ、その中でもどのようにJTBのビジネスに関わりたいのか具体的なイメージを持ち、話せるようにしておきましょう。

 

そして注意したいのは、JTBの場合、グループ会社の事業内容がそれぞれ異なり、グループ全体で多岐にわたる事業を展開しているということです。

JTBのビジネスは「旅行」だけではないということをしっかり認識しておかなければなりません。

 

その上で、グループとして各社がどのように関わり、機能しているのかを知らなければ、面接でつまづいてしまいます。

もちろん、エントリーシートの段階でも、グループの全体像を理解した上で取り掛かりましょう。

 

旅行という華やかなイメージだけで入社した後、そうでないことを知って嫌になる、そのようなミスマッチを防ぐためにも企業研究は欠かせません。

 

なお、JTBグループの事業がいかに幅広いかは、会社概要を見るとわかります。

 

・株式会社JTB 会社概要:https://www.jtbcorp.jp/jp/company/profile/

 

そして、人と接する態度が一番よく現れるのがグループディスカッションです。

どのように人の話を聞きどのようにコミュニケーションしているか、ここでは全ての行動が見られていると考えた方が良いでしょう。

 

テーマとしては、旅行ビジネスに関するものもそうですが、旅行以外の分野での商品開発についての話題、ダイバーシティ、働き方についての話など幅広く採用されています。

 

 

 

 

4.JTBの採用情報と傾向や就活対策まとめと参考サイト

 

業界に関するニュースや出来事は必ずチェックしておきましょう。

 

JTBグループが最新情報を発信しているサイトのひとつに、「交流創造事業発信サイト」があります。

また、JTB総合研究所のサイトには、旅行業界の出来事やそれにまつわるコラムが多数掲載されています。また、旅行以外の興味深い話題についても発信されていますので、こちらは必見です。

 

・JTBグループ 交流創造事業 発信サイト「colors」:https://www.jtbcorp.jp/jp/colors/

・JTB総合研究所:https://www.tourism.jp/

また、旅行業界の近年の話題のひとつであるMICEについては知っておきたいところです。日本政府観光局の専用ページがありますのでチェックしておきましょう。

 

・日本政府観光局 MICE特設ページ:https://mice.jnto.go.jp/

 

 

また、JTBグループは積極的にインターンシップを開催している企業です。

これから募集が始まるものもあります。株式会社JTBは12月以降の開催予定です。

 

・JTBグループ各社インターンシップ一覧:https://www.jtbcorp.jp/jp/job_offer/intern2022/group.asp

 

JTBグループは、まず「グループについて知る」ことが大変な企業でもあります。

説明会やインターンシップには積極的に参加して、詳しく説明を受ける機会を確保したいものです。

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執筆者 清水

2002年京都大学理学部卒業後、TBSに主に記者として勤務。社会部記者として事件事故やテクノロジー、経済部記者としては企業活動から金融まで経済全般を幅広く取材。CSニュース番組のプロデューサーも務める。フリーライターに転向後は、取材経験や各種統計の分析を元に、お金やライフスタイルなどについて関連企業に寄稿。趣味はサックス演奏。自らのユニットを率いてライブ活動を行う。

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