企業研究
日本を代表する名門鉄鋼メーカー「日本製鉄」の就活対策や採用情報を詳しく解説!

日本製鉄は、日本を代表する名門鉄鋼メーカー。

 

国内で4割超のシェアで首位、世界でも第3位という巨大企業です。

 

今回は、高級鋼などで世界トップ級の技術力を誇る「日本製鉄」に就活することを検討している新卒者をターゲットに、採用情報や就活対策、鉄鋼業界の情勢などについて詳しく解説をしていきます。

 

1.日本製鉄の概要

 

ここでは、日本製鉄の概要について簡単に解説をしていきます。

 

①日本製鉄の企業理念

日本製鉄の経営理念は

「常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、優れた製品・サービスの提供を通じて、社会の発展に貢献します」

というものです。*1

 

優れた製品やサービスを提供し、責任あるものづくり企業として、顧客が満足できる「品質」の製品を安定供給していくことを重要な使命としています。

 

また、「技術」「コスト」「グローバル」の三つの点において、明確な競争優位性を確立し、企業価値を高めることに注力。

 

総合力世界NO.1の、グローバル鉄鋼メーカーとなることを目指している企業です。*2

 

②日本製鉄は日本を代表する名門鉄鋼メーカー

日本製鉄は、世界第3位の売上を誇る、日本を代表する鉄鋼メーカーで、2019年度の売上高は5兆9,215億円です。

 

官営八幡製鉄所の流れをくむ名門で、2019年に新日鉄住金から社名変更されました。

 

自動車、エネルギー産業向けの高級鋼では世界トップレベルであり、欧州のアルセロール・ミタルや韓国のポスコなど、ライバル企業と共同し、世界的な供給体制を敷いています。

 

しかし、近年では中国の鉄鋼メーカーが躍進し、収益確保に苦戦しています。*3

 

2.日本製鉄の採用情報・従業員データ・待遇面

 

ここでは、日本製鉄の採用情報・従業員データ・待遇面などについて詳しく解説をしていきます。

 

①日本製鉄の募集要項

日本製鉄で募集されている職種は、「事務系」「技術系」です。

 

ここでは、それぞれの募集要項をご紹介していきましょう。

 

【募集要項】

職種事務系技術系
応募資格高専・大学・大学院卒業予定または卒業後3年以内の未就業者
募集学科不問機械、材料、電気、電子、情報、化学、物理、経営工学、土木、建築、水道、衛生、数理、環境、生物 など
初任給高専卒/190,000円
学部卒/213,000円
修士了/238,000円
博士了/302,500円
勤務時間フレックスタイム制度あり
本社・研究所/9:00〜17:20
製鉄所/8:30〜17:00
休日休暇完全週休2日制(土日祝)その他
福利厚生社会保険、社宅・寮、グループ保険、各種財形貯蓄、住宅融資制度、持株制度、ワークライフサポート制度(育児施設利用補助、レジャー補助)など

図2 参考)日本製鉄「募集要項」(https://www.nipponsteel.com/recruit/hq/recruit/guideline.html)を参考に筆者作成

 

②日本製鉄の従業員のデータ

日本製鉄の2019年における従業員データは下図3の通りです。

 

【日本製鉄の従業員データ】

従業員数全体26,570人(平均年齢37.2歳・平均勤続年数15.1年)
男性24,087人(平均年齢37.7歳 平均勤続年数15.6年)
女性2,483人(平均年齢32.5歳 平均勤続年数10.9年)
離職率NA
3年後新卒 離職率9.60%
平均年収1,025万円(総合職 平均37歳)

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日本製鉄」P466を参考に筆者作成

 

 

図3のデータを参照すると、日本製鉄の平均年齢は全体で37.2歳、平均勤続年数は15.1年となっています。

 

男女別では、男性の平均年齢は37.7歳、平均勤続年数は15.6年。女性の平均年齢は32.5歳、平均勤続年数は10.9年です。

 

従業員数は男性の方が多く、全従業員数の約90%を占めており、平均年齢や平均勤続年数も、女性と比較すると上回っています。

 

総合職の平均年収(平均37歳)は1,025万円です。

 

③日本製鉄へ入社後の休暇・育休の実態

日本製鉄に入社した後の、有給などの取得日数、育休の取得者数などをまとめた表は下図の通りです。(下図4)

 

夏季休暇は有給で取得となっており、有給取得率は約79%と高い方です。

 

育休取得者数は206名で、男性の取得者は9名となっています。

 

【日本製鉄に入社後の休暇・育休の実態】

夏季休暇有給で取得
年末年始休暇12月30日~1月3日
有給取得15.8/20日
育休期間と取得者数・子どもが1歳半になるまで
・取得者数は206名(男性は9名)

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日本製鉄」P466を参考に筆者作成

 

 

3.求める人材や採用・試験情報

 

ここでは、日本製鉄が求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

①日本製鉄が求める人材像

日本製鉄は「幅広いフィールドで、人と協力し、創造性とチャレンジ精神を発揮できる人材」を求めています。*4

 

今までも「鉄づくり」を通して社会に貢献してきましたが、これまで以上にグローバルな視点から、企業を成長させていける若い人材に希望を託していく方針がうたわれています。

 

また、人間的にも成長できる場として、大きなフィールドが用意されています。*5

 

②日本製鉄へエントリーの流れ

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

【総合職:3月~5月】

  1. ES提出・適性検査、3月~5月)
  2. 面接(複数回、6月~)
  3. 内々定(6月~) *6

 

【技術職:3月~5月】

  1. <学校推薦>工場見学(3月~5月)・推薦書提出(随時)
  2. 面接(複数回、6月~)
  3. 内々定(6月~) *7

 

③日本製鉄の新卒試験情報

試験において重視される科目は、総合職・技術職ともに「面接」です。

 

【選考ポイント】

1.総合職

過去のESテーマは非公開ですが「過去の具体的な行動事実」を問われたことがありました。

 

面接では「どのように学生時代を過ごしたか」など、目的意識や具体的な行動事例からトータル的に人物を評価されます。*8

 

2.技術職

こちらも、過去のESテーマは非公開ですが「過去の具体的な行動事実」に加え、研究の取り組みなどを問われています。

 

面接では、事務系の観点に専門性を追加して評価されます。*9

 

④日本製鉄の採用数と採用実績校

日本製鉄における各部門の採用数をまとめた表がこちらです。(下図5)

 

【採用数:総合職】

年度総合職
2018年325名(男270 女55)
2019年286名(男229 女57)
2020年331名(男266 女65)

図5 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日本製鉄」P466を参考に筆者作成

 

 

採用実績校は下記の通りです。

 

【2020年 採用実績校】

文系:北大・東北大・国際教養大・東大・一橋大・筑波大・東京外大・早大・慶大・上智大・ICU・青学大・法政大・中大・日大・明大・名大・京大など

 

理系:北大・東北大・筑波大・東大・東工大・横国大・早大・慶大・上智大・東理大・明大・北里大・金沢大・名大・京大・関大・立命館大・阪大など

 

 

4.鉄鋼業界は「原料高の製品安」で厳しい状況だが、2021年度から復調の兆し

 

鉄鋼業界は、コロナ禍で需要が低迷していましたが、2021年度からは少しずつ復調の兆しを見せています。

 

①世界生産は1位が中国、2位が日本

下図6は、環境省がまとめた「国別粗鋼生産量の推移」を表したグラフです。

 

生産量では近年、中国が急増しており、世界一(世界生産量のおよそ44%)。日本は2010年時点でのシェアはおよそ8%で第2位となっています。

 

また、日本は輸出が輸入を大きく上回っている状況ですが、中国は輸出、輸入ともに多い状況なのが特徴です。

 

国別粗鋼生産量の推移

図6 引用)環境省「鉄鋼 国際市場と日本のシェア」P31(https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-102/ref05_2-2.pdf)

 

 

②建設用途は減少傾向、自動車用などがシェアを占める

 

下図7は、環境省がまとめた「需要別粗鋼生産量内訳」のグラフです。

 

主に建設用は年々、減少傾向にあり、自動車用や産業機械、電気機械などの高級鋼が中心となってシェアを占めています。

 

また、新型コロナの影響で自動車減産が進み、高炉メーカー各社は高炉を一時休止するなど、生産調整を行っています。*10

 

需要別粗鋼生産量内訳

図6 引用)環境省「鉄鋼 需要別粗鋼生産量内訳」P29(https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-102/ref05_2-2.pdf)

 

 

5.日本製鉄のまとめ

 

今回は、日本を代表する名門鉄鋼メーカーである「日本製鉄」について、詳しく解説をしていきました。

 

日本製鉄は、世界でも第3位の売上を誇るグローバル企業です。

 

世界鉄鋼メーカートップレベルの研究開発リソースを活用し、お客様の価値創造に貢献する製品やソリューション技術を提供しています。

 

これからも海外展開をさらに積極的に推進し、総合力世界NO.1の鉄鋼メーカーを目指して、躍進を続けていく企業でしょう。

 

参考文献/参考サイト
*1 参考)日本製鉄「企業理念」https://www.nipponsteel.com/ir/management/policy.html
*2 参考)日本製鉄「価値創造プロセスと日本製鉄の強み」
www.nipponsteel.com/ir/management/pdf/value.pdf
*3・10 参考)会社四季報「業界地図」2021年版 P106~107
*4・6・7・8・9 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日本製鉄」P466
*5 参考)日本製鉄「代表メッセージ」
www.nipponsteel.com/recruit/hq/company/message.html
資料)就活四季報 総合版 2021年 「三菱ケミカル」P462
資料)就職四季報 総合版 2021年「ES出題テーマ」
資料)会社四季報「業界地図」2021年版 P106~107

 

執筆者
名前:矢口ミカ
プロフィール:フリーランスの転職・不動産ライター。複数のメディアで執筆中です。宅建の資格を活かし、家族が所有する投資用不動産の入居者管理もしています。住まいに関する資格である整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級も取得済みです。趣味は整理収納と料理。

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