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世界トップクラスの自動車メーカー「トヨタ自動車」 採用や履歴書、試験情報を詳しく解説!

世界トップクラスの自動車メーカー「トヨタ自動車」 採用や履歴書、試験情報を詳しく解説!

世界27カ国で30万人が働くトヨタは、今や押しも押されもせぬグローバル企業として国際的にも大活躍をしている企業です。*1

 

今回は、日本が誇るトップ自動車メーカーであるトヨタ自動車の採用や試験に関する情報を詳しく解説していきます。

 

トヨタ自動車に就活することを検討している方は、ぜひ、参考にしてください。

 

 

1.トヨタ自動車の概要

 

ここでは、トヨタ自動車の概要について簡単に解説をしていきます。

 

①トヨタ自動車の企業理念

トヨタ自動車の経営理念は「クルマづくりを通じて社会に貢献する」という内容です。*2

 

創業以来受け継がれてきた「豊田綱領」の精神を会社の「核」とし、

「研究と創造に心を致し、常に時流に先ずべし」

など、トヨタグループの創始者である豊田佐吉の考え方を継承し続けています。

 

また、トヨタ自動車が掲げている大切なMISSIONは

「わたしたちは、幸せを量産する」

というものです。*3

 

人々が豊かで幸せな生活を送れるような、より素晴らしい技術が搭載されているクルマを製造していくことが、トヨタ自動車の最大の目標と言えるでしょう。

 

②トヨタ自動車は世界でトップクラスの自動車メーカー

トヨタ自動車は、2018年のグループ全体の世界販売台数が、独フォルクスワーゲン(VW、約1083万台)、仏ルノーと日産自動車、三菱自動車の3社連合(約1075万台)に次ぐ第3位であり、世界でもトップクラスの自動車メーカーです。 *4

 

これからの自動車業界は「次世代自動車」の技術開発が着実に進む見通しにあり、電気自動車(EV)の普及がポイントとなっています。

 

トヨタ自動車では、電動車はハイブリッド車(HEV)や燃料電池車(FCV)に強みを見せ、自動運転EV「イーパレット」を開発しているところです。*5

 

2.トヨタ自動車の採用情報・従業員データ・待遇面

 

ここでは、トヨタ自動車の採用情報・従業員データ・待遇面などについて詳しく解説をしていきます。

 

①トヨタ自動車の募集要項

トヨタ自動車では、「事務職」「技術職」「業務職」の3つの職種で採用を実施しています。

 

職種別に募集要項をご紹介していきましょう。

 

事務職・技術職 業務職
応募資格 ・国内または海外大学(修士・学士)高等専門学校を卒業(見込)修了(見込)
・博士(国内・海外問わず)卒業(見込)修了(見込)
・国内または海外の大学(修士・学士)短期大学、専門学校卒業(見込)修了(見込)
募集学科 法、経済、経営、商、外国語、機械、航空、精密、造船、電気、電子、通信、制御、情報、計測、応用物理、化学、金属、人間工学など 不問
初任給 学部卒業相当:月給20万8000円
修士修了相当:月給23万円
博士修了相当:月給26万4000円
高専卒業:月給18万1000円
専攻科卒業:月給20万8000円
大学卒業:18万6,000円
短期大学・専門学校(2年制)卒業:16万6,000円
勤務地 国内各事業所(豊田本社、東京本社、名古屋オフィス、東富士研究所、各工場など)および海外事業所 ・勤務地は会社が決定
・原則として配属後に住居の移転を伴う異動はない
勤務時間 ・豊田本社(本社周辺の各工場含む)/8:30~17:30または8:00~17:00
・東京本社、名古屋オフィス/8:45~17:45
豊田本社(本社周辺の各工場含む)田原工場、東富士研究所/8:30〜17:30または8:00〜17:00 ※配属先によって勤務時間は異なる
休日休暇 ・豊田本社(本社周辺の各工場含む)/完全週休2日制(土・日)、GW・夏期・年末年始休暇
・東京本社、名古屋オフィス/完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始休暇
福利厚生 施設/寮・社宅、スポーツ施設、保養所など

制度/選択型福利厚生制度・持家補助制度・従業員持株会制度・財形貯蓄制度など
施設/寮・社宅、スポーツ施設、保養所など

制度/選択型福利厚生制度・従業員持株会制度・財形貯蓄制度など

図1 参考)トヨタ自動車「新卒採用 募集要項」事務職・技術職・業務職(https://toyota-saiyo.com/recruit/)

 

②トヨタ自動車の従業員データ

トヨタ自動車の2019年における従業員データは下図2の通りです。

 

【トヨタ自動車の従業員データ】

従業員数

全体74,515人(平均年齢39.4歳・平均勤続年数15.7年)
※男女別の平均年齢・平均勤続年数は非公開
離職率 非公開
3年後新卒定着率 非公開

図2 参考)就職四季報 総合版 2021年 「トヨタ自動車」P320を参考に筆者作成

 

図2のデータを参照すると、トヨタ社員の平均年齢は全体で39.4歳、平均勤続年数は15.7年となっています。

 

男女別では、平均年齢・平均勤続年数のどちらとも非公開であり、3年後の離職率も詳細は不明です。

 

②トヨタ自動車へ入社後の休暇・育休の実態

トヨタ自動車に入社した後の、有給などの取得日数、育休の取得者数などをまとめた表は下図の通りです。(下図3)

 

育休の取得者数は612名と多数おりますが、男性の取得者は45名と少なめで約7%ほどの取得率となっています。

 

【トヨタ自動車に入社後の休暇・育休の実態】

夏季休暇

連続9日
年末年始休暇 連続9日
有給取得 NA/20日
育休期間と取得者数 ・2年間
・取得者数612名(男性45名)

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「トヨタ自動車」P320を参考に筆者作成

 

3.トヨタ自動車が求める人材や採用・試験情報

 

ここでは、トヨタ自動車が求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

①トヨタ自動車が求める人材像

トヨタ自動車が求める人材像は「志を高く持ち、自ら考え、行動できる人」「周囲を巻き込み最後まで徹底的にやり抜く人」です。*6

 

年齢に関係なく、世界と戦えるプロフェッショナルな精神を持ち、世の中に役立てるような人材をトヨタ自動車は求めています。

 

社員一人ひとりが、自ら主体性をもってキャリアを描き、学び、明確な意志を持って行動することを、非常に重視していると言えるでしょう。

 

②トヨタ自動車の新卒採用エントリーの流れ

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

  1. ES提出・テストセンター(3月~7月)
  2. 面接(2回 6~8月)
  3. 内々定(6~8月)*7

 

インターン経由の選考は、特に実施していません。

 

③トヨタ自動車の新卒試験情報

トヨタ自動車では重視科目や試験通過率などのデータは公開しておりません。

 

ESテーマも非公開となっています。

 

選考ポイントとしては、どの職種も「求める人材像に基づき総合的に判断する」とされており、内面的な要素を注視する傾向にあります。

 

④トヨタ自動車の男女別採用数と採用実績校

トヨタ自動車における各部門の採用数をまとめた表がこちらです。

 

事務職・技術職では男性の比率が多いのですが、業務では女性が100%となっています。(2020年は非公開)

 

【男女別採用数】

年度

事務職・技術職 業務職
2018年 670(男549 女121) 54(男0 女54)
2019年 582(男487 女95) 54(男0 女54)
2020年 NA NA

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「トヨタ自動車」P320を参考に筆者作成

 

【男女別採用数】

採用大学
2019年 北海道大学、東北大学、東京大学、一橋大学、東京外国語大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、大阪市立大学、神戸大学、九州大学、早稲田大学、慶応大学、同志社大学、関西学院大学、立命館大学、上智大学、立教大学、青山学院大学、中央大学、国際基督教大学、国際教養大学、千葉大学

 

 

4.自動車産業は日本のリーディング産業

 

2014年11月に経済産業省が取りまとめた「自動車産業戦略 2014」では、「我が国の経済において、自動車産業はリーディング産業であり、高い国際競争力を有し、貿易黒字の約5割を占める外貨の稼ぎ頭でもある」とされています。*8

 

ここでは、日本経済におけるトヨタ自動車の位置付けについて、資料を参照しながら解説していきましょう。

 

(1)全製造業の約17.5%が自動車産業

下図5は2014年度における「我が国における自動車産業の主な位置付け」を表した資料です。

 

この表を参照すると、日本の製造業の約17.5%が自動車産業であり、出荷額は約53兆円という巨額の数字となっています。

 

また、自動車関連就業人口は、製造部門だけでは約80万人ですが、販売・整備部門、運送業などの利用部門、ガソリンステーションなどの関連部門、鉄鋼業などの資材部門を含めると約550万人となり、全就業人口の約1割の雇用を支えている重要な産業なのです。*9

 

まさに、自動車業界は、我が国の主要基幹産業と言えるでしょう。

 

我が国における自動車産業の主な位置づけ

図5 引用)参議院「自動車産業の現状と今後の課題」P135(https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20160701135.pdf)

 

 

②主要自動車メーカーの中でトヨタ自動車は営業利益がダントツで首位

このように、自動車産業は日本の重要産業の一つでありますが、主要自動車メーカーの中でも、トヨタ自動車は営業利益がダントツで首位となっています。(下図6)

 

2015年で見てみると、2位の日産自動車の営業利益は7,932億円。比較すると、トヨタ自動車は2兆8,539億円であり、約3.6倍ほど多い利益を計上しています。

 

特に2013年度以降は円安であったので、営業利益が拡大傾向にあります。*10

 

国内自動車主要8社の営業損益の推移

図6 引用)参議院「自動車産業の現状と今後の課題」P136(https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20160701135.pdf)

 

 

5.トヨタ自動車のまとめ

 

今回は、世界で快進撃を続けている自動車メーカー「トヨタ自動車」の採用情報などについて、詳しく解説をしていきました。

 

トヨタ自動車は世界でもトップ級のメーカーでありながら、時代の先を行く革新的な技術を常に目指し、飽くなき探求心を保ち続けている企業です。

 

新型コロナの影響で国内需要が縮小する中でも、昨今では市場平均を上回る勢いで販売台数を戻しています。

 

トヨタの歴史は、「チャレンジ」の歴史です。

 

これからの不安定な時代でも、トヨタは大きく、強く、変わろうとしていくでしょう。

 

参考文献/参考サイト
*1 参考)トヨタ自動車「トヨタを知る」
https://toyota-saiyo.com/about/
*2・6・7 参考)就職四季報 総合版 2021年 「トヨタ自動車」P320
*3 参考)トヨタ自動車「トヨタフィロソフィー」
https://global.toyota/jp/company/vision-and-philosophy/philosophy/
*4 参考)日本経済新聞「トヨタ、18年世界販売1059万台 首位はVW」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40663840Q9A130C1L91000/
*5 参考)業界地図「注目業界 10 次世代自動車」P30
*8・9 参考)参議院「自動車産業の現状と今後の課題」P135
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20160701135.pdf
*10 参考)参議院「自動車産業の現状と今後の課題」P136
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20160701135.pdf

 

執筆者
名前:矢口ミカ
プロフィール:フリーランスの転職・不動産ライター。複数のメディアで執筆中です。宅建の資格を活かし、家族が所有する投資用不動産の入居者管理もしています。住まいに関する資格である整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級も取得済みです。趣味は整理収納と料理。

 

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