企業研究
国内最大手の総合化学会社「三菱ケミカル」の採用情報や面接対策、履歴書のポイントなどを詳しく解説!

三菱ケミカルは、国内最大手の総合化学グループを率いる「三菱ケミカルホールディングス」の中核企業です。

 

石油化学基礎製品から各種機能材料まで幅広い製品を開発しています。

 

今回は、三菱ケミカルの就活情報や就活対策、今後の化学業界の予測まで詳しく解説をしていきますので、三菱ケミカルに就活を検討している新卒の方は、ぜひ、参考にしてください。

 

 

1.三菱ケミカルの概要

 

ここでは、三菱ケミカルの概要について簡単に解説をしていきます。

 

①三菱ケミカルの企業理念

 

三菱ケミカルの経営理念は「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくことをめざし、Sustainability、Health、Comfortを価値基準として、グローバルにイノベーション力を結集し、ソリューションを提供していきます。」というものです。*1

 

掲げるキーワードは「KAITEKI」。

 

人や社会、地球がずっと心地よい状態で続いていくことを目指しており、ケミカルの力で身の回りにあるモノを、より豊かで快適に使用できる製品を創り出している企業です。*2

 

②三菱ケミカルは日本最大の総合化学会社

 

三菱ケミカルは、国内最大の総合化学グループである「三菱ケミカルHD」の中核企業です。

 

三菱化学、三菱レイヨン、三菱樹脂が2017年に合併し、2019年度の売上高は2兆3,380億円で、単独企業としても国内で最大の規模となっています。*3

 

伝統的な石油化学基礎製品から、アクリル樹脂原料、高機能樹脂など、幅広い分野で事業を展開中です。

 

近年では、電解液や負極剤など電気自動車関連、自動車・航空機ボディ向けの炭素繊維などに力を入れています。*4

 

2.三菱ケミカルの採用情報・従業員データ・待遇面

 

ここでは、三菱ケミカルの採用情報・従業員データ・待遇面などについて詳しく解説をしていきます。

 

①三菱ケミカルの募集要項

 

三菱ケミカルで募集されている職種は、「事務系」「技術系」です。

 

事務系総合職は、「事業系」と「共通系」に分かれており、「事業系」では、営業、事業管理、生産管理、「共通系」では経理、人事、総務、法務などの業務を行います。

 

技術系は「研究開発」「生産技術・製造」「設備技術」の3職種です。

 

「研究開発」は探索研究、商品開発、工業化研究などの業務。

 

「生産技術・製造」は生産技術開発、製造・品質管理、製造機械設計などで、「設備技術」は設備管理(メンテナンス)、設備改良・改善などの業務を担います。*5

 

ここでは、それぞれの募集要項をご紹介していきましょう。

 

【募集要項】

 

職種事務系技術系
応募資格過去3年以内に、高専(専攻科)、大学、大学院(修士・博士)を修了、または翌年3月末までに修了見込み。過去3年以内に、高専(本科・専攻科)、大学、大学院(修士・博士)を修了、または翌年3月末までに修了見込み
募集学科全学部・全学科化学・機械工学・電気・電子工学など
初任給高専(本科):208,200円
学士・高専(専攻科):232,900円
修士:243,500円
博士:289,200円
勤務時間フレックスタイム制度、テレワーク制度、裁量労働制度
休日休暇完全週休2日制その他
福利厚生各種保険・社宅・寮制度・家賃補助・体育施設・財産形成支援など

図2 参考)三菱ケミカル「募集要項」(https://www.m-chemical.co.jp/saiyo/recruit/guideline.html)を参考に筆者作成

 

 

②三菱ケミカルの従業員のデータ

 

三菱ケミカルの2019年における従業員データは下図3の通りです。

 

【三菱ケミカルの従業員データ】

 

従業員数全体15,657人(平均年齢43.1歳・平均勤続年数18.9年)
男性13,439人(平均年齢43.1歳 平均勤続年数18.8年)
女性2,218人(平均年齢43.4歳 平均勤続年数19.6年)
離職率1.00%
3年後新卒 離職率NA
平均年収(総合職 平均43歳)1,031万円

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三菱ケミカル」P462を参考に筆者作成

 

 

図3のデータを参照すると、三菱ケミカルの平均年齢は全体で43.1歳、平均勤続年数は18.9年となっています。

 

男女別では、男性の平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は18.8年。女性の平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は19.6年です。

 

従業員数は男性の方が多く、全従業員数の約86%を占めていますが、女性の方が平均年齢が少し高く、平均勤続年数も、やや長めとなっています。

 

総合職の平均年収(平均43歳)は1,031万円です。

 

③三菱ケミカルへ入社後の休暇・育休の実態

 

三菱ケミカルに入社した後の、有給などの取得日数、育休の取得者数などをまとめた表は下図の通りです。(下図4)

 

夏季休暇は多くありませんが、有給取得率は約75%と高い方です。

 

育休取得者数は136名で、男性の取得者は21名となっています。

 

【三菱ケミカルに入社後の休暇・育休の実態】

 

夏季休暇8月15日および直近の1日
年末年始休暇12月30日~1月3日
有給取得15.7/21日
育休期間と取得者数・子どもが1歳になるまで
・取得者数は136名(男性は21名)

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三菱ケミカル」P462を参考に筆者作成

 

 

3.三菱ケミカルが求める人材や採用・試験情報

 

ここでは、三菱ケミカルが求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

①三菱ケミカルが求める人材像

 

三菱ケミカルが求める人材像は「仕事にも、人にも、地球にも、誠実に向き合える人」です。*6

 

多様な価値観を理解しグローバルな視点を持ちながら、自ら課題を見つけて柔軟な発想を展開できる能力。

 

また、周囲と積極的にコミュニケーションを図り、同じ目標に向かってチームワークを発揮でき、状況に合わせて自由自在に働けるような、チャレンジ精神に溢れた人材を求めています。

 

②三菱ケミカルの新卒採用エントリーの流れ

 

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

【総合職:3月~8月】

  1. 応募書類送付(ES・大学成績センター登録・適性検査、3月~)
  2. 面接(3回、6月~)
  3. 内々定(6月~) *参考)就職四季報 総合版 2021年 「三菱ケミカル」P462

 

【技術職:3月~継続中】

  1. 応募書類送付(ES・大学成績センター登録・適性検査・研究概要書、3月~)
  2. 面接(3回、6月~)
  3. 内々定(6月~) *参考)就職四季報 総合版 2021年 「三菱ケミカル」P462 

 

③三菱ケミカルの採用試験情報

 

試験において重視される科目は、総合職・技術職ともに「面接」です。

 

【選考ポイント】

a.総合職

過去のESテーマ「人生最大の挑戦(700字)志望動機(200字)自分の視野を広げるために取り組んだこと(700字)」*7

 

ESは、「学生時代に力を入れて取り組んだこと」「視野を広げるために取り組んだこと」などが問われます。

 

面接は「考える力」「行動力」「巻き込み力」などが評価される傾向にあります。*8

 

b.技術職

過去のESテーマ「研究概要(600字)研究オリジナリティ(600字)課外活動(600字)」*9

 

ESは、「研究領域」「研究実績」「オリジナリティスキル」「志望動機」「課外活動で取り組んだこと」を重視されます。

 

面接では、「専門性」「論理性」「思考力」「行動力」「挑戦力」などをチェックされています。*10

 

④三菱ケミカルの採用数と採用実績校

 

三菱ケミカルにおける各部門の採用数をまとめた表がこちらです。(下図5)

 

【採用数:総合職】

 

年度

総合職

2018年

157名(男130 女27)

2019年

207名(男173 女34)

2020年

209名(男176 女33)

図5 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三菱ケミカル」P462を参考に筆者作成

 

 

採用実績校は下記の通りです。

 

【2020年 採用実績校】

文系:【大】早大8名 慶大5名 一橋大・ICU・上智大・立命館大 各2名 横国大・関西学大・金沢大・国際教養大・滋賀大・神戸大・成蹊大・阪大・東京外大・東大 各1名 その他

 

理系:【院】東工大19名 東大15名 京大・九大 各10名 東理大8名 九州工大・北大 各6名 信州大・神戸大・静岡大・東北大 各5名 その他

 

 

 

4.半導体が回復傾向にあり2021年度からは業績回復の見込み

 

2019年度は米中摩擦やコロナ禍の影響で、化学メーカーは大きなダメージを受けました。

 

しかし、半導体が回復傾向にあり、2021年度からは業績回復の見込まれています。

 

また、いよいよ5Gが始動し、データセンターのサーバー需要が増加するという事で、明るい兆しを見せています。*11

 

①各社とも大型設備投資に意欲を見せている

化学メーカーは投資に対して意欲を見せており、大型設備投資に力を入れています。

 

【主要メーカーの主な設備投資案件】

 

企業名設備投資の内容
三菱ケミカルインドネシアでポリエステルフィルムの生産能力を増強。投資額は1.3億ドルで2021年に完成予定
住友化学半導体フォトレジスト事業拡大のため大阪工場に新棟建設、評価装置導入。22年度完成
三井化学大阪工場に新プラント建設し、環状オレフィンコポリマーの生産能力50%増強。22年3月完工
信越化学工業フォトマスクブランクス事業拡大のため国内工場の生産能力30%増強。21年完工。投資額140億円。
旭化成滋賀と米国工場でリチウムイオン電池用セパレーターの生産能力増強。21年度稼働。投資額300億円。

図6 参考)会社四季報 業界地図「化学」P113を参考に筆者作成

 

 

②三菱ケミカルは石油化学以外に収益源を多様化

 

近年の三菱ケミカルは、伝統的な石油化学製品だけではなく、電気自動車向けの材料や炭素繊維複合材などに力を入れています。*12

 

アジア勢の台頭が目覚ましい石油化学基礎製品から、機能製品へのシフトチェンジをされています。

 

また、生分解性プラスチックの開発など、環境に悪影響を与えないプラスチックの開発製造を進めています。*13

 

 

三菱ケミカルHDの営業利益内訳

図7 参考)会社四季報 業界地図「化学」P113を参考に筆者作成

 

 

5.三菱ケミカルのまとめ

 

今回は、日本最大規模の総合化学会社である「三菱ケミカル」について詳しく解説をしていきました。

 

三菱ケミカルは、既存の事業だけにとらわれずに、常に時代の先端をいく新しい製品を開発し、身の回りの様々なところで人々の暮らしを支えている会社です。

 

環境問題にも積極的に取り組み、社会や地球の課題を解決することを目標とし、自らの成⻑も加速させています。

 

これからも、地球で「KAITEKI」に暮らしていけるような、優れた製品を創出していく企業でしょう。

 

 

参考文献/参考サイト
*1 参考)三菱ケミカル「企業理念」
www.m-chemical.co.jp/company/philosophy.html
*2 参考)三菱ケミカル「 身の回りにある製品」
www.m-chemical.co.jp/saiyo/business/products.html
*3 参考)会社四季報 業界地図「化学」P112
*4・8・10・13 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三菱ケミカル」P462
*5 参考)三菱ケミカル「職種紹介」
www.m-chemical.co.jp/saiyo/about/job.html
*6 参考)三菱ケミカル「求める人物像」
www.m-chemical.co.jp/saiyo/recruit/personality.html
*7・9 参考)就職四季報 総合版 2021年 「ESテーマ 三菱ケミカル」P1,004
*11・12 参考)会社四季報 業界地図「化学」P113

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