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外資風の採用スタイル、即戦力が重視されるメルカリ面接の傾向、就活対策を解説

外資風の採用スタイル、即戦力が重視されるメルカリ面接の傾向、就活対策を解説

 

2018年に東証マザーズへ上場後、アメリカなどの海外展開にも力を入れているメルカリ。

 

「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを掲げ、世界でも通用する企業へと挑戦をしている真っ只中の企業です。

 

今回は、いま勢いのある新興企業「メルカリ」の採用情報や働き方などを中心に詳しく解説をしていきます。

メルカリに入社を希望されている新卒の方や、転職を希望されている方は、ぜひ参考にして下さい。

 

 

 

1.メルカリの募集職種と初任給

 

 

メルカリは採用段階から外資系スタイル。

多くの日本企業とは異なり、新卒・既卒問わず通年採用を行っています。「優秀な人材を欲しいときに」入社させるスタイルです。

募集職種も多く、一つのスキルに特化した人材を求めていることが窺えます。

 

 

①メルカリの募集職種

 

メルカリには16もの募集職種があり、マルチタスク能力よりも、特定業務に特化した能力のある人材を求めていることが窺えます。

全ての職種について解説をすると長くなってしまいますので、いくつか代表的なものをここでは紹介します。

 

 

a. Engineering

 

メルカリアプリの開発や、アプリ内サービスの向上、メンテナンス、仕組みづくりなどを手がけます。

いわばメルカリのサービス基盤を担っているとても重要な職種と言えるでしょう。engineering職種は、一番募集人数が多く、1年中通して採用が行われています。*1

 

 

b. Product Management

 

この職種はメルカリでは「お客様にとって必要な価値を定義し、その価値を提供する人」と意味付けられています。

顧客のニーズを導き出し、そのニーズを満たす新サービスを考案したり、課題点を見つけて解決方法を提案したりと、メルカリが大きく「成長」「改善」するための役割を担っています。*2

 

 

c. Customer Service

 

Customer Serviceは、メルカリアプリを実際に利用している顧客がストレスなくアプリを使えるよう実際の声を聞き、問題解決を行い、違反商品や違反アカウントの管理を行ったりといった環境を作ります。

「インターンで改善提案をあげたら、直ぐに採用された」などの社員の声もあり、利用者としての視点や、「痒いところに手が届く視点」が求められる職種と言えるでしょう。*3

 

 

②実力主義・成果主義の給与体系

 

メルカリの初任給に決まった額はありません。

一律支給ではなく、個人のスキルや社会的評価、前職での活躍によって個々の金額がオファーされます。

また、学生で内定期間中にスキルアップをした場合は、入社後の初任給に反映される可能性があります。*4

 

給与も年俸制で、年俸の12分の1を毎月支給、年2回の給与見直しがあります。

メルカリは入社1年目であっても、入社5年目・年収800万円の先輩と同じレベルの仕事をし、成果を残した場合は同じ額を払うべきという「無制限昇給制」という仕組みを取り入れています。*5

 

成果主義・実力主義の企業のため、結果を出せなければ給与は上がりませんが、成果を出し続ければ上限なく給与は上がり続けるという夢のある仕事とも言えるでしょう。

 

 

メルカリのインターンシップ

 

メルカリは定期的にインターンを開催しております。

必須ではないものの、入社志望の人に対して「メルカリの環境やカルチャーを理解してほしい」との理由で、参加の推奨をしています。*6

 

メルカリはインターンにとても力を入れており、本社への交通費や、海外在住の人に対してはビザや往復旅券、住宅のサポートを行っています。

インターンから入社をした学生のインタビュー記事には

「毎週末、長野県から参加をするための新幹線代はメルペイ(メルカリグループ)から出してもらった」

との内容の記載もあり、人への投資は惜しまない姿勢が窺えます。*7

 

インターンには短期のものから長期のものまであり、一人一人の経験や能力に合わせた給与を貰いながら受けることができます。

長期インターンには、大学の長期休暇などを利用して、フルタイムで就業をしている学生もいます。

 

 

④新卒募集要項

 

入社時期 4月と10月に新卒社員向けのオリエンテーション開催。
募集職種 ・エンジニア(全般)
・その他職種
給与 個人のスキルやバリューによって個別に提示
・年俸制
・年2回の見直し
必須条件 ・メルカリ、メルペイのミッション・バリューへの共感
・2021年度10月以降に入社可能な16歳以上の学生
・業務遂行に問題のないレベルの日本語能力、または英語能力
選考プロセス 書類選考

技術課題

面接(機械学習は書類選考→技術課題→面接3回)
※選考回数は状況によって変動。
福利厚生 ・交通費全額支給
・従業員持株会制度
・各種社会保険完備
・語学学習のサポート
・ビザサポート
・育休・産休・介護業の支援
など

*4 

 

 

 

2.メルカリの社風や求める人材像とは?

 

 

メルカリの採用基準は、メルカリの3つのバリュー「Go Bold(大胆にやろう)」「All for One(全ては成功のために)」「Be professional(プロフェッショナルであれ)」に基づいています。

 

 

①メルカリの求める人材

 

a. Go Bold ー大胆にやろうー

 

「世の中にインパクトを与えるイノベーションを生み出すために、全員が大胆にチャレンジし、多くの失敗から学ぶ」

という意味です。

創業者の小泉氏は、これを

「自分の未来(目的達成)のために、ベストだと思うところまで自分を追い込み、未来をつかみ取ること」

と述べています。*8

現状に満足することなく、成功に向けて貪欲に努力できる人が求められていると言えるでしょう。

 

また、メルカリは意思決定のスピードが非常に早いと言われており、「いいな」と思ったことは即取り入れ、「ダメだ」と思たことは即改善をする組織です。

受け身ではなく、働く中で自身の意思や意見を周りに伝え、自ら積極的に行動できる人がメルカリの社風に合っていると言えます。

 

 

b. All for One ー全ては成功のためにー

 

「成功するためには徹底的になんでもやる」という精神です。

メルカリはチームワークをとても大切にしています。

メルカリには上下関係がなく、それぞれの「役割」に敬意を持って接するという社風があり、全員がフラットな関係で意見を言い合える環境があります。

また社内には外国人もたくさんいるため、年齢・国籍・ポジションにとらわれず協力し合える人材が必要とされていることが分かります。*8

 

 

c. Be a Pro ープロフェッショナルであれー

 

メルカリでは一人一人がプロフェッショナルであることが求められます。

学生からの採用はengineer職が一番多く、学生とはいえ大学で情報学を専攻し、プログラミングが既にできる状態の人や、個人でプログラミングを学びアプリを開発したというような人が採用をされています。

学生も社会人も関係なく「プロ」としての能力発揮が求められるため、その道の素人でメルカリに入社をするのは難しいと考えられます。

メルカリに入社をしたいと考えている学生は、プログラミングスクールに通いスキルを身に付けたり、一度スキルを身に付けられるような他企業に入社したのち、メルカリに入社を試みたりという方法が手堅い方法と言えるでしょう。

メルカリは一度面接に落ちても、半年経過後に再度面接を受けることができますので、何度もチャレンジすることが可能です。

 

 

 

3.メルカリの働き方

 

 

メルカリは多様な働き方を採用しており、仕事とプライべートの両方を充実させられる環境が整っていると言えるでしょう。

 

フレックスタイム制では、12時~16時をコアタイム(必ず出社をする時間帯)とし、その前後は出退社の時間をずらして勤務ができます。

現在はコロナウイルスの拡大により、コアタイムのない更に柔軟なフレックスタイム制が導入されています。

他にも時短勤務制やシフト制を採用しており、社員が自由に働き方を選択できる環境が整っています。

 

企業の中では珍しく、副業も表向きに推奨しており、上司への報告も不要で自由に副業が可能です。

社外でのアウトプットや経験が、個人のスキルアップにも繋がると考えられています。

今の時代に合った、合理的な考え方を持つ企業と言えるでしょう。*4 *6

 

 

 

4.グローバル化を進めるメルカリ

 

 

国内でのサービスが広く普及し、完熟しつつあるメルカリの次のステップは「世界的なマーケットプレイスを創る」こと。

現在は日本の東京・仙台・福岡の他にも、アメリカのボストン・パロアルト・ポートランドの3都市に視点を構え、米国市場への参入、浸透を狙っています。*9

 

日本からアメリカの拠点へ転籍する日本人スタッフもいて、アメリカではUS版メルカリの開発や改善、テストに携わることができます。*10

 

他にも多文化・多国籍・多言語などさまざまなバックグラウンドを理解できるよう、Multiculturalというコミュニティや外国語習得のサポートなどもあり、メンバー同士が学びあえる環境を大切にされています。。

 

グローバルに活躍したいという人や、新しいことにチャレンジすることが好きだという人にとっては、とても相性の良い企業です。

企業のグローバル化と共に、自分自身も成長できる素晴らしい経験ができるでしょう。

 

 

参考資料/参考サイト
*1 mercari careers : engineering
https://careers.mercari.com/jp/job-categories/engineering/
*2 mercari careers : Product Management
https://careers.mercari.com/jp/job-categories/product-management/
*3 mercari careers : Customer Service
https://careers.mercari.com/jp/job-categories/customer-services/
*4 mercari careers : 募集要項
https://careers.mercari.com/jp/students/
*5 NIKKEI 出世ナビ:人事に聞く 成果を出せば全員昇給 メルカリが挑む絶対評価制度
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO37221450R01C18A1000000/
*6 mercari careers : よくあるご質問
https://careers.mercari.com/jp/faq/
*7 mercan : メルカリの「人」を伝える エンジニアと立ち話。
https://mercan.mercari.com/articles/23803/
*8 mercari careers : ミッションとバリュー
https://careers.mercari.com/jp/mission-values/
*9 mercari : 会社情報
https://about.mercari.com/about/company/
*10 mercan : メルカリの「人」を伝える 「アメリカで成功する姿が見たいだけ」メルカリ米国事業へ飛び込んだQAエンジニアの今
https://mercan.mercari.com/articles/22539/
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編集者 安井

大手総合人材サービス企業にて入社後5年間は人事部にて年間500名の新卒採用を遂行し、その後大手転職メディアの企画/編集を5年。新卒/転職市場の市場調査、毎日のニュースから考え方を整理し価値ある情報を世に配信していきます。

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