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「変化を楽しむ」がモットー ソフトバンクの採用情報と面接・就活対策

「変化を楽しむ」がモットー ソフトバンクの採用情報と面接・就活対策

 

ソフトバンクグループの中核企業であるソフトバンクは、傘下に多くの会社を持ち、国内外で事業領域を広げ続けています。

求める人材像は「ソフトバンクの変化を楽しみ、何事もチャンスと捉え挑戦する人」としていて、「No.1採用」というユニークな採用枠もあります。

 

ソフトバンクの採用情報と対策について見ていきましょう。

 

 

 

 

1.ソフトバンクの募集職種と初任給など

 

 

ソフトバンクの募集職種は3つに分かれています。

 

 

①総合職(総合コース・エンジニアコース)

 

全学部全学科対象。領域を定めず幅広い分野で事業推進を担う職種です。

全国、海外転勤を伴います。

 

初任給は、

 

高専卒(本科):233,000円〜

大卒・高専卒(専攻科):243,000円〜

修士了:264,200円〜

博士了:274,800円〜

 

となっています。能力によって個別設定されることもあります。

 

 

②アソシエイト職

 

営業、企画、管理、技術など各部門での企画・立案、社内外調整、業務改善の提案型サポートを担当します。

基本的に転勤はありません。

初任給は205,000円です。

 

 

③販売職(ソフトバンククルー)

 

各種移動通信サービス、ブロードバンドサービスの提案・販売などを担当します。

地域ブロック(北海道、東北、関東・上信越、東海・北陸、関西、中国・四国、九州)内の店舗での勤務です。ブロック内での転勤の可能性があります。

初任給は206,000円です。

 

 

自薦・他薦を問わない「No.1採用」

 

また、各分野のコンテストなどで1位を取った、などの経験がある人を対象にした「No.1採用」というのがあります。

 

例えば、技術分野であれば「衛星設計コンテスト優勝」「プログラミングコンテスト優勝」、ビジネスでは「販売実績No.1」「発明、特許の取得」、学問分野では研究論文や国際学会での高評価、クリエイティブ部門で秀でた実績を残した、スポーツで高い実績を残した、などです。

 

自薦他薦問わず、その実績とプロセス、それをソフトバンクでどう生かそうと考えているかが評価ポイントで、自己PR資料の提出とプレゼンテーション(2回)という選考フローになっています。

 

 

 

2.ソフトバンクの採用活動の傾向と対策

 

 

①ソフトバンクバリュー

 

ソフトバンクの求める人材像は「ソフトバンクの変化を楽しみ、何事もチャンスと捉え挑戦する人」です。

他企業との資本業務提携や買収を積極的に進めるソフトバンクらしいキャッチフレーズです。

 

採用活動では、プレゼンテーションの巧拙というよりは経験とそこに至るプロセスを重視する傾向にあります。

「No.1採用」でもこれは同じで、あくまで内容とプロセスを評価するというスタンスです。

 

また、「ソフトバンクバリュー」というものがあります。

「No.1、挑戦、逆算、スピード、執念」

の5つです。

 

これらに当てはまる人材であることが重要です。

面接では、学生時代のエピソードなどの中で、これらのキーワードを出せる話題を展開していくのが望ましいと言えるでしょう。ESの中でも意識して下さい。

 

そして人事からのメッセージとして、このようなものが掲載されています。

 

“「結局、人は何がしたいのだろう?」

人は何がしたいのか、そのことをずっと考えていこう。

まず、あなたが面白いと思うことでなければ、誰かを面白いと思わせることはできないはずだから。

もっともらしいブランドスローガンを謳うより、まず自分は何をしたいのか?そう問いかけよう。

あなたの周りの人、まだ会ったことのない人は、今いったい何がしたいのだろう?

10年、20年、30年後は、どうだろう?

そのことをずっと考えていこう。

何をどうすれば、誰もが公平に、したいことができる世の中になるのか?

そのことをずっと考えていこう。

そういう仕事をしていこう。

そういうチームを動かす人になろう。”

<引用:「求める人物像と人事からのメッセージ」ソフトバンクHP>

https://recruit.softbank.jp/graduate/recruit/message/

 

 

考え続ける姿勢と正確な自己分析力、また経験に応じて自分がどう変化したかを把握していること、が求められています。

自分で自分のことをどう思うか、自分の強み弱みを知っていて、それをソフトバンクという会社でどう生かせるのかについては考えておく必要があります。

 

成功体験であれ失敗の体験であれ、そこに至るプロセスとそこから何を学び、何に挑戦したのか、道筋を立てて話せることが重要です。

特に「変化への対応力」「そのための挑戦力」を重視するといったところには、ソフトバンクらしさが滲み出ています。

 

 

 

②広域な事業への理解

 

ソフトバンクを研究する手がかりの一つとして、その野心的とも言える事業展開について知るということがあります。

傘下に置いているグループ企業の事業内容としては、データビジネス、クラウドといった通信関連だけでなく投資ファンド、証券、旅行、電力、メディアといった具合です。

 

また、海外での通信サービス業も広い地域で展開しているほか、海外の多くの企業に投資をしています。

その対象は「GAFA(=Google、Apple、Facebook、AmazonのアメリカのIT企業4社を指す略称)だけでなく、マイクロソフト、アリババ、Netflix、セールスフォースなど世界級の企業です。

AI関連に力を入れるという孫正義会長の意向です。

 

「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を体現するのものでもあるでしょう。

 

 

 

 

3.参考にしたいサイトや書籍とまとめ

 

 

まず、企業の沿革や直近のビジネス、戦略について知るために必須なのが「統合報告書」です。

 

ソフトバンク 統合報告書:https://www.softbank.jp/corp/ir/documents/annual_reports/

各事業の展開についてもコンパクトにまとめられています。

 

また、決算説明会の動画や資料にも目を通しておきましょう。

 

ソフトバンク 決算説明会:https://www.softbank.jp/corp/ir/documents/presentations/fy2020/#result-20201104

 

書籍としては、ソフトバンクの強烈なアイコンである孫正義会長について深く書かれた「孫正義 300年王国への野望」(日本経済新聞出版)があります。

孫会長本人と、その周囲の人たちの挑戦や失敗談にも触れられているほか、ソフトバンクの根本について綴られている、かなり濃い1冊です。

 

「志高く 孫正義正伝 新版」(実業之日本者文庫)には、孫正義会長の生き方についても綴られています。

孫氏とソフトバンクの目指す壮大なストーリーについても語られている1冊であり、併せてこれまの事業展開についても語られています。

ソフトバンクは孫正義氏の存在が大きく反映されている企業ですから、まず孫氏について知るのは必須と言えるでしょう。

 

ソフトバンクは「挑戦」「執念」、これらで成長してきた企業です。

冷静な自己分析と熱さ両方を持ち合わせ、チャレンジして下さい。

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執筆者 清水

2002年京都大学理学部卒業後、TBSに主に記者として勤務。社会部記者として事件事故やテクノロジー、経済部記者としては企業活動から金融まで経済全般を幅広く取材。CSニュース番組のプロデューサーも務める。フリーライターに転向後は、取材経験や各種統計の分析を元に、お金やライフスタイルなどについて関連企業に寄稿。趣味はサックス演奏。自らのユニットを率いてライブ活動を行う。

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