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年収や評判は?ベネッセコーポレーションの採用情報や面接・就活対策を詳しく解説!

年収や評判は?ベネッセコーポレーションの採用情報や面接・就活対策を詳しく解説!

 

「bene(よく)+esse(生きる)」がグループ経営理念として掲げられている株式会社ベネッセコーポレーション。

 

生活や教育に密着した多種多様なサービスを展開しており、民間で教育事業といえば、まず同社を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなベネッセコーポレーションの会社情報や選考対策について詳しく見ていきましょう。

 

 

 

1.ベネッセコーポレーションの概要

 

 

 

①ベネッセコーポレーションの会社概要

 

株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)は、岡山県に本社を置く通信教育・出版業を手がける企業です。

妊娠出産・育児の情報を発信するメディア「たまひよ」、幼児向け教材「こどもチャレンジ」、小中高生向け通信教育の「進研ゼミ」、個別指導教室「クラスベネッセ」、英語検定の「GTEC」、ベネッセ教育総合研究所の運営など、人々の生活や教育を幅広いサービスで支えている点が特徴です。

一人ひとりの学びを支え、可能性を広げ、未来を見据える力を育むことを大事にしています。

 

 

②ベネッセグループの原点と経営理念

 

1955年に、現ベネッセグループの母体である「株式会社福武書店」が創業し、中学生向けの図書や生徒手帳を発行し始めました。

その後、1970年前後には模擬試験や中高生向けの通信教育をスタートさせ、1995年には会社名を「株式会社ベネッセコーポレーション」に変更します。

現在のベネッセコーポレーションは、株式会社ベネッセホールディングスを親会社とする事業会社で、ラテン語で「bene(よく)+esse(生きる)=Benesse(よく生きる)」がグループの経営理念となっています。

 

 

 

 

2.ベネッセコーポレーションの採用情報

 

 

①ベネッセコーポレーションの募集要項

 

新卒では全員が総合職として一括採用され、本人の適性および希望を考慮した上で配属が決定します。

主な配属先は下記の通りです。

 

編集・商品企画 「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」の編集、教材企画・制作、「たまごくらぶ」「ひよこくらぶ」等情報誌の企画制作から編集
営業(法人・学校) 学校コンサルティング営業、自社発行雑誌の広告営業、地域でのイベント企画・拠点運営
スタッフ 人事、総務、経理、法務、調達・物流、ITなど
組織マネジメント 赤ペン先生組織マネジメント、模試採点組織マネジメント(勉強会・研修運営など)

図1 参考:株式会社ベネッセコーポレーション 新卒採用情報を参考に筆者作成(https://www.benesse.co.jp/fr_s/)

 

 

 

なお、勤務地は日本全国の拠点(岡山本社、東京本部ほか)、および海外の台北支社となっています。

エリア限定職の採用は設定されていませんので注意して下さい。

 

応募できるのは、入社年の3月末までに国内外の大学を卒業、または大学院を修了する方となっています。

ただし、入社年の4月に入社可能な方であれば、既卒者でもフルタイム就労経験がない場合に限り、新卒枠で受験できます。卒業後の経過年数も特に規定はありません。

 

初任給は、大学卒・大学院修了者ともに基本給 215,000円です。

 

 

②ベネッセコーポレーションの採用人数

 

直近3年の採用人数・内訳は、下記の通りです。

 

※単位:名

入社年度

大卒 男

大卒 女

修士 男

修士 女

合計採用数

2019年

32(文29:理3)

63(文58:理5)

13(文3:理10)

7(文4:理3)

115

2020年

46(文34:理12)

52(文39:理13)

16(文2:理14)

12(文5:理7)

126

2021年

17(文8:理9)

37(文28:理9)

14(文3:理11)

2(文1:理1)

70

図2 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」 p.704を参考に筆者作成

 

 

直近3年のデータで読み取れることは下記の通りです。

・19年度、20年度は120名前後の採用だったが、21年度は合計70名採用と数を減らしている

・男女比でみると、女性の採用数がやや多い傾向

・文理比でみると、採用数自体は文系の方が多いが、理系の採用割合が年々増している

 ※理系の採用割合は、19年度は約18%、20年度は約37%、21年は約43%

 

なお、具体的な採用実績校は公表されていません。

 

 

 

 ③ベネッセコーポレーションの選考フロー

 

ベネッセの選考フローは下記の通りです。

1次選考

エントリーシート・適性テスト ※ともにWEBにて実施

2次選考

集団選考(応募者5〜6人で課題取り組み)、または個人面接(応募者1:面接官1)

3次選考

個人面接(応募者1:面接官1)

最終選考

個人面接(応募者1:面接官2)

図3 参考:株式会社ベネッセコーポレーション 新卒採用情報を参考に筆者作成(https://www.benesse.co.jp/fr_s/)

 

 

 

 

3.ベネッセコーポレーションの求める人物像・選考対策

 

 

①ベネッセコーポレーションが求める人物像

 

ベネッセは、求める人物像として下記3点を挙げています*1。

 

・困難に立ち向かう「バイタリティ」がある

・教育に貢献するという「本気さ」がある

・その願いを実現するために「挑戦」し続けることができる

 

また、近年のデジタル化の動きや、オンライン学習が注目される中、ITやデジタルの素養を持つ人も今後重宝されていくでしょう。

実際に、2021年卒の募集要項において「特にデジタル化を進められる人材を求めています*1」とベネッセは明言しています。また、入社者の文理比(図2)を見ても、理系採用数の割合がここ3年で約18%から約43%と急増しています。

文系であっても、あるいは現状ITの経験や素養がなくとも、IT・デジタル分野への理解や興味を持つことは、ベネッセにおいて今後ますます重要になるでしょう。

 

なおベネッセには、理系出身者が活躍できるフィールドも揃っています。

昨今の流れに合わせ、IT・デジタルと教育をかけ合わせたサービスの企画に携わる業務や、理系科目の教材制作で力を発揮することが可能です。

またベネッセでは、どの部署でも定量・定性のデータ分析や、両観点の総括を経て企画立案することが求められます*1。

そして、仕事の過程においては「仮説・検証・評価・改善」という、研究と同様のサイクルが生きます*3。

 

 

②ベネッセコーポレーションの新卒選考の傾向と対策

 

ベネッセの選考フロー(図3)を見てみると、全選考4回中、2回以上は「個人面接」が設定されています。

このことから、応募者1人ひとりとじっくり向き合う選考をベネッセが実施していることが分かります。

 

※図3再掲

1次選考

エントリーシート・適性テスト ※ともにWEB上にて実施

2次選考

集団選考(応募者5〜6人で課題取り組み)または、個人面接(応募者1:面接官1)

3次選考

個人面接(応募者1:面接官1)

最終選考

個人面接(応募者1:面接官2)

図3 参考:株式会社ベネッセコーポレーション 新卒採用情報を参考に筆者作成(https://www.benesse.co.jp/fr_s/)

 

 

応募総数は公表されていませんが、業界最大手のベネッセとなればその数は膨大でしょう。

多くの応募者がいる中、選考で個人面接が多く設定されているということは、1次選考(エントリーシート・適性テスト)の段階で、かなり数が絞られることが予想されます。

そのため、まずはエントリーシートの徹底的な対策は欠かせません。

ベネッセの求める人物像を参考に、自身の過去エピソードで同様・類似要素を洗い出し、ベネッセで活躍できる可能性があることをエントリーシートで伝えましょう。

 

次に、面接で特に重視されているポイントは、論理的思考力とコミュニケーション能力です*2。

じっくり話せる個人面接と言えども、時間は限られています。

面接官に聞かれたことを、端的に分かりやすく伝える訓練を徹底しておきましょう。

 

また、民間で教育事業といえば、真っ先にベネッセを思い浮かべる就活生も多いことでしょう。「教育で世に貢献したい」という応募者はごまんといるでしょうし、そのような言葉をベネッセ採用担当も毎年聞いていることでしょう。

「なぜ教育なのか」、その中でも「なぜベネッセなのか」を自分の経験や原体験と絡めながらPRすることが必要不可欠となります。

 

 

 

 

4.ベネッセコーポレーションのまとめ

 

 

ベネッセは、一人ひとりの可能性を信じ、可能性を広げ、未来へ羽ばたく力を支える会社です。

民間で教育事業に携わりたい人の多くが目指す会社、といっても過言ではなく、入社倍率もかなりの高さであることが予想されます。

ご紹介してきた、会社情報や選考対策ポイントをもとに、入念な準備をしておきましょう。

 

また、親会社のベネッセホールディングス社長が出しているメッセージも読んでおくと良いでしょう。

https://www.benesse-hd.co.jp/ja/about/message.html

 

そしてベネッセがどのような歴史を辿ってきたのか、一通り把握しておくこともおすすめします。

https://www.benesse-hd.co.jp/ja/about/history.html

 

同社への理解を深め、しっかりと対策に取り組んで下さい。

 

 

参考資料/参考サイト
参考文献/参考サイト
*1 参考:株式会社ベネッセコーポレーション 新卒採用情報
https://www.benesse.co.jp/fr_s/
*2 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」 p.704
*3 参考:株式会社ベネッセコーポレーション「理系出身社員がベネッセで働くやりがいとは」
https://www.benesse.co.jp/fr_s/rikei/book.html#

 

 

執筆者
名前:ワタナベアスカ
プロフィール:大学卒業後、人材会社(就職活動サービス運営会社)に就職する。学生一人ひとりの個性を見つける面談に注力する一方、法人営業として計100社以上を担当。 その後フリーライターに転身し、就転職・キャリア関連の記事を中心に執筆している。趣味は料理と奈良散歩。
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