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「未来をつなげて、うみだす企業」電気通信最大手NTT東日本の就活対策と採用情報を解説!

「未来をつなげて、うみだす企業」電気通信最大手NTT東日本の就活対策と採用情報を解説!

 

電気通信最大手であるNTT東日本は、関東・甲信越以北の1都1道15県を事業対象地域としている大企業です。*1

 

成長が鈍化している個人向けサービスに代わって、IOTによる工場や農業の遠隔監視、データ収集など、ビジネス向けの「つなげて、うみだす」新しいビジネスを拡大しています。

 

今回は、人々が生活するうえで欠かせない、通信業界のガリバー企業「NTT東日本」の就活対策や採用情報について詳しく解説をしていきます。

 

これから、NTT東日本に就活することを考えている方は、ぜひ、本記事を参考にしてください。

 

 

 

1.NTT東日本の概要

 

 

ここでは、NTT東日本の概要について簡単に解説をしていきます。

 

 

①NTT東日本の企業理念

 

NTT東日本の企業理念は「人と通信で、地域をつなぐ会社」というもの。

 

「人と社会と地球がつながる安心・安全で豊かな社会」に向けて、進化し続けることを目指しています。*2

 

CSR行動基準の内容は下記の通りです。

 

 

引用)NTT東日本のCSR行動基準
  1.  いつでもどこでもつながる「安全・安心」を提供
  2.  お客様を第一に、実直に、ひたむきに、丁寧に業務を遂行
  3.  人権尊重、法令・社会規範の遵守など高い倫理観を常に忘れない
  4.  事業活動が地球環境に与える影響を理解し、地球環境保全に努める
  5.  お客さま情報はもとより全ての情報は、運用ルールを守り、適正に管理
  6.  報連相(相談・連絡・報告)を忘れずに、チームで協働し、仲間と共に風通しの良い社風を築く
  7. 事業や社会貢献活動などを通じて、地域社会の活性化や発展に貢献する



引用)NTT東日本「私たちNTT東日本グループは、 「人と社会と地球がつながる安心・安全で豊かな社会」に向けて

 

 

②新卒学生向けに「コネ採用」を実施

 

「コネ採用」といっても、縁故がある人を採用するわけではありません。

NTT東日本は、人やモノとのつながりを大切にし、世の中に新しい価値をうみだしたいと考える学生を対象とする「コネ採用」に取り組んできました。

 

新しい日常が広がった今、通信によって人と人をつなげること(つまりコネクトする)が、ますます重要になってきているという考え方からです。

「コネクトしたい!」というアツい気持ちを持つ人材を待ち望んでおり、多少の無理矢理感はありますが、それが「コネクトしたい人採用」つまり「コネ採用」となります。

 

また、採用ツールの一つに「正解のない点つなぎシート」を導入していますが、これはシート上にある点を学生が好きなようにつなぎながら、絵を描くことができる仕様のものです。

「コネ採用」のコンセプトムービーでは、NTT東日本の社員たちがこのシートを使って、自由に「お絵描き」を実施していますが、同じシートを使っているにも関わらず、各人、「カタツムリ」「流れ星」「メロン」など様々なものを描いています。

 

「きみなら東日本をどうつなぐ?」がコンセプトであり、社員の自由な発想を重視する風通しの良い企業です。*3

 

NTT東日本はコネ採用をします

図1 引用)NTT東日本「NTT東日本はコネ採用をします。

 

 

 

 

2.NTT東日本の採用情報・従業員データ・待遇面

 

 

ここでは、NTT東日本の採用情報・従業員データ・待遇面などについて詳しく解説をしていきます。

 

 

①NTT東日本の新卒採用情報

 

NTT東日本で募集されている新卒向けの職種は、総合職・技術職です。

 

ここでは、採用情報をご紹介していきましょう。

 

【採用情報】

職種 総合職・技術職
応募資格 大学、大学院卒業(修了)見込み
初任給 ・博士了 288,800円
・修士了 239,860円
・大学卒 214,870円
勤務時間 9:00~17:30
休日休暇 完全週休2日制(土日祝)
福利厚生 独身寮、社宅、住宅補助、フレックスタイム制度、在宅勤務制度、ライフプラン休暇、特別休暇(出産・育児)、育児休職、育児により退職した社員の再採用など

図2 参考)NTT東日本「福利厚生・ダイバーシティ」、就職四季報 総合版 2021年 「NTT東日本」P133を参考に筆者作成

 

 

 

②従業員のデータ

 

NTT東日本の2019年における従業員データは下図3の通りです。

 

【NTT東日本の従業員データ】

従業員数 全体4,900人(平均年齢40.4歳・平均勤続年数15.8年)
男性3,000人(平均年齢42.3歳・平均勤続年数18.5年)
女性1,900人(平均年齢37.4歳・平均勤続年数11.5年)
一般社員 離職率 NA
3年後新卒 離職率 6.70%
平均年収(総合職 平均40.4歳) 800万円

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「NTT東日本」P133を参考に筆者作成

 

 

図3のデータを参照すると、NTT東日本の平均年齢は全体で40.4歳、平均勤続年数は15.8年となっています。

 

男女別では、男性の平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は18.5年。女性の平均年齢は37.4歳、平均勤続年数は11.5年となっており、男性の方が平均勤続年数、平均年齢ともに高めです。

従業員数も、男性が全従業員数の約61%を占めており、女性より多めです。

総合職の平均年収(平均40.4歳)は800万円となっています。

 

 

③入社後の休暇・育休の実態

 

NTT東日本に入社した後の、有給などの取得日数、育休の取得者数などをまとめた表は下図4の通りです。

 

夏季休暇は5日、有給取得日数は19.2日で取得率は96%と高めです。

 

育休取得者数440名のうち、男性の取得者は21名。子どもが3歳になるまで育休が取得できます。

 

【NTT東日本に入社後の休暇・育休の実態】

夏季休暇 5日
年末年始休暇 12/29~1/3
有給取得 19.2/20日
育休期間と取得者数 ・3歳になるまで
・取得者数は440名(男性は21名)

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「NTT東日本」P133を参考に筆者作成

 

 

 

3.求める人材や採用・試験情報

 

 

ここでは、NTT東日本が求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

 

①求める人材像

 

NTT東日本が求める人材像は「”変えること”を楽しみ、情熱と意志を持って行動できる人」です。*4

 

 

②新卒採用エントリーの流れ

 

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

【採用プロセス】

  1. ES提出・適性検査(3月~5月)
  2. 面接(複数回、6月)
  3. 内々定(6月)*5

 

 

③新卒採用の試験情報

 

試験において重視される科目は「面接」です。

 

【選考の重要ポイント】

過去に出題されたESテーマは、総合職、技術職ともに「大学時代の取り組み、志望動機」でした。

GDテーマは「企業の課題解決に向けた施策の検討・提案」です。*6

 

 

④新卒採用数と採用実績校

 

NTT東日本における各年度の採用数をまとめた表がこちらです。(下図5)

 

【採用数:男女別】

年度

男女別採用実績

2018年

277名(男187 女90)

2019年

293名(男210 女83)

2020年

 

 

図5 参考)就職四季報 総合版 2021年 「NTT東日本」P133を参考に筆者作成

 

2020年4月入社者の採用実績校/学歴フィルター状況は下記の通りです。

 

文系:早大、明大、立教大、慶大、東北大、法政大、東大、中大、一橋大、上智大、青学大、日大、同大、立命館大、学習院大、北大など

 

理系:早大、東理大、東北大、明大、慶大、法政大、北大、埼玉大、上智大、お茶女大、筑波大、中大、京大、東工大、横国大、成蹊大、東大など *7

 

 

 

 

4.光回線はNTTがシェア7割近くを独占

 

 

異業種に光回線を卸す「光コラボ」が堅調なNTTグループが、国内市場の1・2位を独占しています。

 

 

①光回線事業者ランキングTOP5

 

ここでは、光回線事業者ランキングTOP5をご紹介していきます。

 

1位はNTT東日本で、契約件数が1,224万件とダントツで1位です。

 

【光回線事業者ランキングTOP5】

順位 企業名 契約件数 概要
1位 NTT東日本 1,224万件 ・新潟、長野、山梨、神奈川以東の17都道県で事業展開
・個人向けは光回線の卸サービス「光コラボ」
・法人開拓に注力中
2位 NTT西日本 941万件 ・富山、岐阜、静岡以西の30府県で事業展開
・コスト負担の大きい離島が多い
・光コラボ関連ビジネス拡大が支える
3位 ドコモ光 731万件 ・携帯業界最大手
・スマホの顧客獲得競争で、固定回線とスマホのセット割引に苦戦したがその後上向きに
・需要はやや鈍化、NTT東西が回線を卸している
4位 ソフトバンク 638万件 ・携帯業界3位
・「SoftBank光」がスマホとのセット割引を軸に伸長
・需要は大幅に鈍化、NTT東西が回線を卸している
5位 KDDI 463万件 ・携帯業界2位
・自前の光サービス「auひかり」を展開
・電力系事業者らと連携し、セット割引を広げることで顧客を増やしている

図6)会社四季報「業界地図」2021年版「インターネット」 P98を参考に筆者作成

 

 

 

②NTTグループが回線事業者シェアの65.5%を占めている

 

下図7は、「FTTH契約数における回線事業者シェア」を表したグラフです。

参照するとNTT東日本が37.0%、NTT西日本が28.5%で、NTTグループが65.5%を占めています。

自前の光サービスを展開しているKDDIは12.3%であり、関西電力の完全子会社であるオプテ―ジも5.0%に過ぎません。

 

フレッツ光だけでなく、NTTドコモやソフトバンクへの光回線卸売りを拡大しているNTTグループが、圧倒的な優位性を発揮している状況です。

 

【FTTH契約数における回線事業者シェア】

※FTTHとはファイバーを利用した家庭用の高速データ通信サービス

 

FTTH契約数における回線事業者シェア

図7 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「インターネット」 P99を参考に筆者作成

 

 

 

 

5.NTT東日本のまとめ

 

 

今回は、NTT東日本の採用情報や就活対策について、詳しく解説をしていきました。

NTT東日本は電気通信事業の最大手であり、光回線事業ではNTT西日本と合わせると、約7割も市場を独占しています。

 

現在は、光回線事業だけでなく、今後を見据えて企業のIOT活用向けの需要の取り込みや、自治体向けのクラウドサービスなどに注力中。

 

これからも、採用コンセプトにある「つなげて、うみだせ。」を合言葉に、新しいビジネスモデルを次々とうみ出していく企業です。

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Editor14

フリーランスの転職・不動産ライター。複数のメディアで執筆中です。宅建の資格を活かし、家族が所有する投資用不動産の入居者管理もしています。住まいに関する資格である整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級も取得済みです。趣味は整理収納と料理。

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