企業研究
世界の人々の健康に貢献!メガファーマ「武田薬品工業」の採用情報や就活対策を詳しく解説

 

武田薬品工業は国内製薬最大手の企業ですが、海外大型買収を経て世界市場でもメガファーマ(巨大製薬企業)の仲間入りを果たしました。

2021年2月には新型コロナウイルスワクチンの日本での臨床試験を開始し、人々の健康を守るべく奮闘中です。

 

今回は「武田薬品工業」の採用情報や就活対策を中心に詳しく解説をしていきます。

これから「武田薬品工業」に就活することを検討している方はぜひ、本記事を参考にしてください。

 

 

1.武田薬品工業の概要

 

ここでは武田薬品工業の概要について簡単に解説をしていきます。

 

(1) 企業理念

武田薬品工業の企業理念は

「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献するために存在する」

というもの。

 

同社には「タケダイズム」という価値観があり、まず「誠実」であること。

そして「公正・正直・不屈の精神」で企業活動をしていくことを大切にしています。

 

日々の行動指針として掲げているのは以下の4項目です。

 

  1. 患者さんに寄り添い(Patient)
  2. 人々と信頼関係を築き(Trust)
  3. 社会的評価を向上させ(Reputation)
  4. 事業を発展させる(Business) *1

 

 

(2) 新型コロナウイルスワクチンの日本での臨床試験を開始

 

武田薬品工業は2021年2月24日、国内の自社工場でライセンス生産する米バイオ製薬ノババックスが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、日本での臨床試験を開始したと発表しました。

米バイオ製薬のモデルナ製ワクチンも輸入しますが、別のワクチンを自社生産することで安定した供給につなげていきたい考えで2021年後半には供給開始を目指しています。*2

 

 

(3) 日本企業史上最大のM&Aを経てメガファーマの仲間入り

 

2015年4月にクリストフ・ウェバー氏が代表取締役社長兼CEOとなり、現在の武田薬品工業を率いています。

武田薬品グループのコーポレート・ガバナンスを強化し、研究開発体制の変革やグローバル化を推進中です。

2019年1月にはアイルランド製薬大手・シャイアーの買収を6.2兆円かけて完了させ、名実ともにメガファーマの仲間入りを果たしました。*3

日本企業史上最大のM&Aともいわれた買収劇を成功させ、武田薬品工業は世界におけるバイオ医薬品企業のリーディングカンパニーの1つとなったのです。

 

近年ではタケダ・エグゼクティブチーム(TET)を構成し、10ヵ国の様々な国籍を持つ18名のリーダーで武田薬品工業グループの各機能を統括しています。*4

 

 

2.武田薬品工業の採用情報・従業員データ・待遇面

 

武田薬品工業の採用情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

(1) 採用情報

武田薬品工業で募集されている新卒向けの職種は大まかに「生産技術職」「開発職」「MR・総合職」「研究職」に分けられています。

 

ここでは採用情報をご紹介していきましょう。

 

【採用情報】

職種研究職、研究技術職、開発職、MR・総合職
募集学科・総合職
全学部・全学科
・研究・開発・技術職
薬学系 、理学系、工学系、農学系、その他、上記の業務内容に関連する専攻
初任給博士卒=298,000円・修士卒=264,000円・学部卒=240,000円
諸手当通勤交通費、借家補助費、時間外手当など
勤務時間工場(大阪・山口)・研究所(大阪)=8:00~16:45
研究所(湘南)=9:00~17:45
その他=9:00~17:30
実働7時間45分 MRは事業場外みなし労働制あり
勤務地本社/大阪、東京
支店/札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡ほか
営業所/全国各都市
研究所/大阪、神奈川
※将来的に国内外の各事業所へ異動あり
工場/大阪、山口
休日休暇土曜、日曜、祝日、メーデー、年末年始など(年間123日程度)、年次有給休暇、特別有給休暇、リフレッシュ休暇、産前産後休暇、育児休暇、子の看護休暇、介護休暇、フィランソロピー休職制度
保険健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
福利厚生独身寮・社宅、従業員持株会、財形貯蓄、住宅融資、企業年金制度、従業員持株会、契約保養所(全国各地)

図1 参考)武田薬品工業「募集要項 待遇」「制度・福利厚生」を参考に筆者作成

 

 

(2) 従業員のデータ

武田薬品工業の2019年における従業員データは下図2の通りです。

 

【武田薬品工業の従業員データ】

従業員数全体6,001人(平均年齢41.5歳・平均勤続年数14.8年)
男性4,281人(平均年齢42.2歳・平均勤続年数15.5年)
女性1,720人(平均年齢39.7歳・平均勤続年数13.1年)
一般社員 離職率NA
3年後新卒 離職率NA
平均年収(総合職 平均41.5歳)1,094万円

図2 参考)就職四季報 総合版 2021年 「武田薬品工業」P460を参考に筆者作成

 

 

図2のデータを参照すると武田薬品工業の平均年齢は全体で41.5歳、平均勤続年数は14.8年となっています。

男女別では男性の平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は15.5年。女性の平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は13.1年となっており男性の方が長めです。

 

従業員数は男性が全従業員数の約71%を占めており女性より多めです。

総合職の平均年収(平均41.5歳)は1,094万円となっています。

 

 

(3) 入社後の休暇・育休の実態

 

武田薬品工業に入社した後の有給などの取得日数、育休の取得者数などをまとめた表は下図3の通りです。

有給取得率は70%、育休取得者数は315名で男性の取得者は223名、育休期間は1歳半または1歳を超える4月末の長い方、特別な事情があれば2歳まで取得できます。

 

【武田薬品工業に入社後の休暇・育休の実態】

夏季休暇8/10~8/15(平日の特別有休2日)
年末年始休暇12/28~1/5
有給取得14/20日
育休期間と取得者数・1歳半または1歳を超える4月末の長い方。特別な事情があれば2歳まで
・取得者数は315名(男性は223名)

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「武田薬品工業」P460を参考に筆者作成

 

 

3.求める人材や採用・試験情報

 

武田薬品工業が求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

(1) 求める人材像

武田薬品工業が求める人材像は

「周りと連携しながら主体的に物事を考え行動し、前向きに挑戦できる人」

です。*5

 

(2) エントリーの流れ

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

【採用プロセス】(3月~5月)

  1. ES提出・Webテスト(3月~)
  2. 書類選考(4月~)
  3. GD(6月~)
  4. 個人面接(1~2回、6月~)
  5. 内々定(6月~) *6

 

(3) 試験情報

試験において重視される科目は「面接」です。

 

【選考の重要ポイント】

過去に出題されたESテーマは「志望動機 学生時代の取り組み 他(研究概要が必要な職種あり)」です。*7

面接では「学生時代の具体的な行動事例 専門性」を総合的に評価されます。*8

 

(4) 採用数と採用実績校/学歴フィルター

武田薬品工業における各年度の採用数をまとめた表がこちらです。(下図4)

 

【採用数:男女別】

年度男女別 採用実績
2018年大卒(男10 女18)修士(男0 女0)
2019年大卒(男3 女10)修士(男4 女9)
2020年大卒(男9 女18)修士(男6 女8)

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「武田薬品工業」P460を参考に筆者作成

 

 

2020年4月入社者の採用実績校/学歴フィルターは下記の通りです。

 

文系:(大)早大、大阪府大、立命館大、関大など

理系:(院)東大、東理大、東北大、岡山大(大)神戸薬大、京都薬大、東京薬大、大阪薬大、近大など *9

 

 

 

4.国内だけでなく世界で活躍するメガファーマ

 

武田薬品工業は海外で大型買収を続けることにより、世界で一目置かれるメガファーマへと発展していきました。

ここでは国内・世界製薬業界のランキング表をご覧ください。

 

 

(1) 国内 新薬メーカーランキング TOP5

 

下図5は国内新薬メーカーランキングのTOP5です。

外国人社長主導で売上高3兆2,911億円の実績を出した武田薬品工業が国内No.1となりました。

 

後続には新薬開発に特化したアステラス製薬(1兆3,008億円)国内の比重が大きい第一三共(9,817億円)がランクインされています。

 

【国内 新薬メーカーランキング TOP5】

順位企業名売上高特徴
1位武田薬品工業3兆2,911億円・外国人社長主導で2019年1月にシャイアーを買収
・巨大製薬企業入り
2位アステラス製薬1兆3,008億円・新薬開発に特化
・泌尿器、移植に強くがん領域を拡大中
3位第一三共9,817億円・国内の比重が大きい
・循環器に強み
・がん領域拡大に重点をシフト
4位大塚HD9,242億円・抗精神病薬など中枢神経系に強み
・抗がん剤を開発中
・ポカリスエットなど機能性飲料・食品も展開
5位エーザイ6,956億円・アルツハイマー治療薬の開発でリード
・米メルクとがん領域で大型提携

図5 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「武田薬品工業」 P160を参考に筆者作成

 

 

(2) 海外 新薬メーカーランキング TOP5

 

下図6は海外 新薬メーカーランキングTOP5の表です。

ダントツの1位はロシュ(スイス)で売上高は7兆212億円を叩き出しています。

 

2位には買収を繰り返して巨大化したファイザー(アメリカ)が5兆5,683億円、3位には合併を経て1996年に設立したノバルティス(スイス)が5兆1,921億円の売上高となっています。

 

【海外 新薬メーカーランキング TOP5】

順位企業名売上高特徴
1位ロシュ(スイス)7兆212億円・抗がん剤、バイオに強い
・子会社に米バイオジェン、中外製薬
2位ファイザー(アメリカ)5兆5,683億円買収を繰り返し巨大化
3位ノバルティス(スイス)5兆1,921億円・合併を経て1996年に設立
・傘下に後発薬大手のサンド
4位メルク(アメリカ)5兆399億円がん免疫薬「キイトルーダ開発」
5位ジョンソンエンドジョンソン(アメリカ)4兆5,405億円医療機器で最大手級

図6 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「武田薬品工業」 P161を参考に筆者作成

 

 

(3) 創薬の成功率は2万~3万分の1

 

1剤にかかる研究開発コストは800億~1300億円ともいわれ、発売までには10年以上の期間が必要です。

したがって、それまでに費やした研究費などの資金回収は簡単ではありません。(下図7)

 

また創薬の成功率は2万~3万分の1とされていますが最近の新薬開発はがんや難治性疾患、遺伝子治療などの領域にあり成功率はさらに低下しています。

追い打ちをかけるように従来は2年に1度だった薬価改定が、国内では2021年4月から毎年実施されるようになりました。*8

 

新型コロナによる打撃は限定的ですが薬価改定や新薬の研究費などで、各製薬メーカーは油断できない状況が続いています。

 

会社四季報「業界地図」2021年版「医薬品」

図7 引用)会社四季報「業界地図」2021年版「医薬品」 P161

 

 

 

5.武田薬品工業のまとめ

 

今回は世界製薬市場で活躍しているメガファーマ「武田薬品工業」について詳しく解説をしていきました。

武田薬品工業は1781年に創業した老舗製薬メーカーで生活習慣病領域が主体でしたが、近年ではがん、消化器、中枢神経、希少疾病に重点を置いています。*9

海外買収を積極的に手掛けるなど成長戦略を実行しています。

 

新型コロナの脅威を抑え込むためにワクチンを自社生産することで安定した供給につなげていくことを目指し、人々の健康と未来のために尽力していく企業です。

 

 

参考資料/参考サイト
*1 参考)武田薬品工業「企業理念
*2 参考)日本経済新聞「武田薬品、米社ワクチン治験開始 21年後半に供給めざす
*3 参考)週刊東洋経済Plus「シャイアー買収の成果は?武田薬品 6兆円買収の通信簿
*4 参考)武田薬品工業「タケダのバリューとコーポレート・ガバナンス
*5・6・8・9 参考)就職四季報 総合版 2021年 「武田薬品工業」P460
*7 参考)就職四季報 総合版 2021年 「ESテーマ 武田薬品工業」P1,003
*8 参考)日経バイオテク「2021年のバイオ業界を読み解く(2)初の毎年薬価改定で4300億円消滅

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