企業研究
国内百貨店でNo.1!「三越伊勢丹」の採用情報や面接・就活対策を詳しく解説

 

三越伊勢丹は2008年に伊勢丹と三越が経営統合して発足した国内最大級の百貨店です。

 

ファッションに強い伊勢丹新宿本店と、富裕層の顧客を抱える三越日本橋本店が主力店となっています。*1

 

今回は三越伊勢丹の採用情報や就活対策を中心に詳しく解説をしていきます。

 

これから三越伊勢丹に就活することを検討している方はぜひ、本記事を参考にしてください。

 

 

1.三越伊勢丹の概要

 

ここでは三越伊勢丹の概要について簡単に解説をしていきます。

(1) 企業理念

三越伊勢丹の企業理念は「人と時代をつなぐ三越伊勢丹グループ、変化せよ」です。

 

「私たちの考え方」として以下の3つを挙げています。

 

【私たちの考え方「be a newone(変化)」】

  1. データが自分をつくる
  2. 時代より先に変わろう
  3. 他者が私を新しくする

 

「私たち」とは三越伊勢丹グループそのもので全ての働く人たちのことも指しており「私たちの考え方」は三越伊勢丹グループ全体が目標とする姿です。

 

常に立ち戻る行動指針であり一人ひとりがどのように変化すべきかを説いています。*2

 

(2) 三越伊勢丹は国内百貨店で売上高No.1

下図1は国内百貨店の売上高ランキング表ですが三越伊勢丹は売上高No.1となっています。

 

なお2007年に大丸と松坂屋が統合して誕生した「J.フロントリテイリング」の総額売上高の参考値は1兆1,336億円でした。

 

【国内大手百貨店の売上高ランキング(2020年度決算)】

順位企業名売上高営業利益
1位三越伊勢丹1兆1,191億円156億円
2位高島屋9,190億円255億円
3位エイチ・ツー・オー・リテイリング8,972億円111億円
4位そごう・西武6,001億円1.7億円

図1 参考)会社四季報 業界地図「百貨店」P234を参考に筆者作成

 

三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は売上高で国内首位ですが、収益力向上を目的に赤字事業を売却するなど構造改革を断行中です。

 

不振店舗の閉鎖も進めており新潟三越は2020年3月に閉店されました。*3

 

なお営業利益では高島屋が255億円でトップとなっています。

 

 

2.三越伊勢丹の採用情報・従業員データ・待遇面

 

三越伊勢丹の採用情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

(1) 三越伊勢丹の採用情報

三越伊勢丹で募集されている新卒向けの職種は総合職です。

 

ここでは採用情報をご紹介していきましょう。

 

【採用情報】

職種総合職
応募資格・大学院または4年制大学を卒業見込み
・3年以内の既卒で就業経験なし
募集学科全学部・全学科
初任給222,000円(2020年4月実績)
勤務時間9:45〜20:25の範囲内で実働7時間25分のシフト勤務※店舗・所属により異なる
勤務地首都圏百貨店および専門店、全国の各グループ会社、海外店舗
休日休暇休日:週休2日制(シフト制)、年間117日
休暇:有給休暇、慶弔休暇、育児/介護休職制度
保険健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険加入
福利厚生社員買物制度、共済会加入、育児/介護制度、交通費支給(社内規定に基づく)、退職金、従業員持株会制度など

図2 参考)三越伊勢丹「採用情報(総合職)募集要項」を参考に筆者作成

 

 

(2) 従業員のデータ

三越伊勢丹の2019年における従業員データは下図3の通りです。

 

【三越伊勢丹の従業員データ】

従業員数全体4,833人(平均年齢44.9歳・平均勤続年数20.6年)
男性2,145人(平均年齢43.9歳・平均勤続年数20.5年)
女性2,688人(平均年齢48.0歳・平均勤続年数20.6年)
一般社員 離職率NA
3年後新卒 離職率13.9
平均年収(総合職 平均44.9歳)850万円

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三越伊勢丹」P650を参考に筆者作成

 

 

図3のデータを参照すると三越伊勢丹の平均年齢は全体で44.9歳、平均勤続年数は20.6年となっています。

 

男女別では男性の平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は20.5年。女性の平均年齢は48.0歳、平均勤続年数は20.6年となっており女性の方が長めです。

 

従業員数は女性の比率がやや高めで総合職の平均年収(平均44.9歳)は850万円となっています。

 

(3) 入社後の休暇・育休の実態

三越伊勢丹に入社した後の有給などの取得日数、育休の取得者数などをまとめた表は下図4の通りです。

 

有給取得率は70%、育休取得者数は163名で男性の取得者は20名、育休期間は産休後3年間の月末まで取得できます。

 

【三越伊勢丹に入社後の休暇・育休の実態】

夏季休暇なし
年末年始休暇なし
有給取得15.5/22日
育休期間と取得者数・産休後3年間(月末まで)
・取得者数は163名(男性は20名)

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三越伊勢丹」P650を参考に筆者作成

 

 

3.求める人材や採用・試験情報

 

三越伊勢丹が求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

(1) 求める人材像

三越伊勢丹が求める人材像は「世の中の変化にスピードを以て対応し、組織に自ら変革と創造をもたらす人材」です。*4

 

(2) エントリーの流れ

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

【採用プロセス】(4月~6月)

  1. Web適性・ES提出(4月~)
  2. GD
  3. 面接(3回、6月~)
  4. 内々定(6月~7月中旬) *5

 

(3) 試験情報

試験において重視される科目は「面接」です。

 

【選考の重要ポイント】

過去に出題されたESテーマは「志望動機 入社してやりたいこと 大学時代に力を入れて取り組んだ科目・活動 自己PR(強み・弱み)」GDは「新規プロジェクトの適応人材を選出」です。*6

 

ESでは「自己PRの具体的エピソード」面接では「創造力 対人能力 業務遂行力(PDCを回せる人)思考力」を総合的に評価されます。*7

 

(4) 採用数と採用実績校

三越伊勢丹における各年度の採用数をまとめた表がこちらです。(下図5)

 

【男女別 採用実績】

年度総合職一般職
2018年65(男28 女37)98(男1 女97)
2019年35(男15 女20)52(男5 女47)
2020年35(男20 女15)28(男5 女23)

図5 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三越伊勢丹」P650を参考に筆者作成

 

2020年4月入社者の採用実績校/学歴フィルターは下記の通りです。

文系(院)一橋大(大)青学大、慶大、上智大、早大、日大、東洋大、國學院大、明大、立教大、法政大、明学大、国際教養大、東大、広島大、名大、埼玉大など
理系(院)東北大(大)成蹊大、玉川大など *8

 

 

4.百貨店はコロナ禍&中間層の消費意欲減退で厳しい状況

 

折からの地方の消費意欲減退が響く中、新型コロナの影響で市場は右肩下がりという厳しい状況が続いています。

 

(1) 店舗での売り上げ減を補うためネット通販を強化

大手百貨店5社が2021年2月に発表した同年1月の売上高(既存店ベース、速報値)は、全社で前年同月の水準を3割前後下回りました。

 

新型コロナウイルスの感染再拡大による緊急事態宣言の発令で営業時間を短縮し、外出自粛などのあおりを受けて冬物などのセールが振るわなかったことも要因の一つです。

 

今後も消費の先行きには不透明感が増しており各社はネット通販の強化を急いでいる状況で、三越伊勢丹は2020年11月末から店頭商品をオンライン接客を通じて販売する新サービスを開始しました。

 

ネット販売ではバレンタインのチョコレートなどが好調で前年比2倍の推移で好調ぶりを見せています。

 

売上の大きな柱であった免税売上高は大きく減少し三越伊勢丹は92%減、大丸松坂屋百貨店は94%減、高島屋は86.7%減と厳しい状況です。*9

 

(2) 6年連続で売上高が前年割れ

下図6は全国百貨店の総売上高を表したグラフです。

 

1998年以降、総売上高は右肩下がりに減少が続き、2019年にはコロナによる外出自粛も影響して過去最低を記録しました。

 

一方で不振店舗の閉鎖が相次いだことから総店舗面積が縮小し、効率性を測る代表指数である「1平方メートル辺りの売上高」は微増傾向です。

 

ただ市場の景況は厳しく、このまま売上の減少が進んでいくと店舗の収益性を維持していくことは難しくなります。

百貨店総売上

図6 引用)会社四季報 業界地図「百貨店」P235

 

 

(3) コロナ禍で免税売上高に大きな打撃

下図7は免税売上高の前年同月比増減率を表したグラフです。

 

訪日外国人客の増加に伴い拡大を続けていましたが、2018年後半以降は中国税関当局が審査を厳しくしたことや中国での電子商取引法が施行されたことから売上が鈍くなってきました。

 

追い打ちをかけるように2020年には新型コロナの影響で訪日観光客が減少し、免税売上高も大幅に落ち込みを見せています。*10

コロナ禍による売り上げ低迷

図7 引用)会社四季報 業界地図「百貨店」P235

 

 

5.三越伊勢丹のまとめ

 

今回は「三越伊勢丹」について詳しく解説をしていきました。

 

国内百貨店は地方消費の冷え込みや新型コロナによる訪日客の減少などもあり、現在の市場規模は1990年代のピークの6割の水準でしかありません。

 

逆風が吹き続ける中ですが、三越伊勢丹は主力の伊勢丹新宿店や日本橋三越本店などを積極的に改装し、化粧品や雑貨売り場を拡張するなど様々な対策を打ち出しています。*11

 

これからのウィズコロナ時代に対応してデジタルを融合したサービスを提供するなど「時代より先に変わる」という企業理念に沿って突き進んでいく企業です。

 

参考資料/参考サイト
*1・4・5・7・8 参考)就職四季報 総合版 2021年 「三越伊勢丹」P650
*2 参考)三越伊勢丹「私たちの考え方
*3・10・11 参考)会社四季報 業界地図「百貨店」P234-235
*6 参考)就職四季報 総合版 2021年 「ESテーマ 三越伊勢丹」P1012
*9 参考)日本経済新聞「百貨店5社、21年1月2~3割減収 外出自粛・セール不振で

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