企業研究
EVなど電動車にも注力!国内自動車大手「日産自動車」の採用情報や就活対策を詳しく解説

 

日産自動車株式会社は日本の大手自動車メーカーで北アメリカやヨーロッパなどに事業展開しているグローバル企業です。*1

1990年代の経営危機を機に仏ルノーと資本提携し2016年には三菱自動車を実質的傘下に収め、ルノー・日産・三菱自動車連合の販売台数は世界で第3位となりました。

その後、カルロス・ゴーン氏の逮捕などにより不祥事が発覚しましたが、2019年9月に前社長が辞任をしその後は内田誠社長が事業を力強く牽引しています。*2

 

今回は国内自動車大手メーカーの「日産自動車」の採用情報や就活対策について詳しく解説をしていきます。

これから日産自動車に就活を検討している方はぜひ、本記事を参考にしてください。

 

 

1.日産自動車の概要

 

ここでは日産自動車の概要について簡単に解説をしていきます。

 

(1) 日産自動車の企業理念

日産自動車の企業理念は

「よりクリーンで安全、そしてすべての人に平等な機会が与えられる社会を目指す」

です。

 

日産は2017年に社会貢献活動の方針を見直し

「環境」「交通安全」「ダイバーシティ(多様性の尊重)」

の3分野において積極的に活動していくことを定めました。

 

金銭的支援の他に自動車メーカーとしての知識や専門技術、自社製品、関連施設の活用など日産が事業を通じて培った資源を生かしながら独自性の高い活動を展開しています。*3

 

(2) ゴーン体制終了後は経営問題が山積みに

2019年12月、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)には内田誠氏が就任しました。

元会長カルロス・ゴーン被告が逮捕されてからは業績不振に陥り、不祥事も表面化するなど経営は混乱を極めていました。

内田社長は就任以来、計画や予算策定のプロセスを改善し、チャレンジャブルな目標を共有し着実に積み上げていくスタイルに転換しました。

従来はトップダウンが大半でしたがボトムアップも取り入れるようにして、常に参考にしたものに戻れる形を取っています。

 

2020年3月期には資産の減損を計上し、販売目標を現実的に挑戦できるレベルに設定して、過度なストレッチを入れない方針に転換しています。

対外的に、言ったことを確実に実行するなど無理しがちだった社内の文化を根本から見直しているといってよいでしょう。

ちなみに内田社長は、同志社大学神学部の卒業生です。*4

 

 

2.日産自動車の採用情報・従業員データ・待遇面

 

日産自動車の採用情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

(1) 採用情報

日産自動車で募集されている新卒向けの職種は「ビジネス職コース(文理共通)/ 技術職コース(理系)」です。

 

ここでは採用情報をご紹介していきましょう。

 

【採用情報】

職種ビジネス職コース(文理共通)/ 技術職コース(理系)
応募資格・国内外の大学または大学院の学士号・修士号・博士号のいずれかを取得済み、あるいは取得見込み
・高等専門学校または大学校を2022年3月末までに卒業見込み
・既卒は職歴が通算3年未満ならエントリーOK
初任給・修士了 月給 248,000円
・大学卒 月給 223,000円
勤務時間8:30~17:30
※事業所により勤務時間帯は異なる
※フレックスタイム制度あり
勤務地グローバル本社(横浜)、日産テクニカルセンター(厚木)、工場(横浜・追浜・栃木・九州)他
休日休暇週休2日制(※当社カレンダーにより月5~8日)年間121日 夏季休暇(9日間程度)、年末年始(9日間程度)、ゴールデンウィーク、年次有給休暇、特別休暇、他
保険健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険加入
福利厚生独身寮または手当等の補助、社内預金、財形、持株会、退職年金、住宅ローン、保険団体割引、社員車両購入制度 食堂、社内診療所、健保保養所、各種レジャー施設、他

図1 参考)日産自動車「採用情報 募集要項を参考に筆者作成

 

 

(2) 従業員のデータ

日産自動車の2019年における従業員データは下図2の通りです。

 

【日産自動車の従業員データ】

従業員数全体22,791人(平均年齢41.8歳・平均勤続年数18.4年)
男性20,269人(平均年齢42.0歳・平均勤続年数18.9年)
女性2,522人(平均年齢38.2歳・平均勤続年数14.3年)
一般社員 離職率NA
3年後新卒 離職率NA
平均年収(総合職 平均41.8歳)815万円

図2 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日産自動車」P322を参考に筆者作成

 

図2のデータを参照すると日産自動車の平均年齢は全体で41.8歳、平均勤続年数は18.4年となっています。

 

男女別では男性の平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は18.9年。女性の平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は14.3年となっており男性の方が長めです。

 

従業員数は男性の比率が多く総合職の平均年収(平均41.8歳)は815万円となっています。

 

(3) 入社後の休暇・育休の実態

日産自動車に入社した後の有給などの取得日数、育休の取得者数などは下図3の通りです。

有給取得率は98%、育休取得者数は380名で男性の取得者は40名、育休期間は2歳の4月末までまで取得できます。

 

【日産自動車に入社後の休暇・育休の実態】

夏季休暇連続9日
年末年始休暇連続10日
有給取得19.0/20日
育休期間と取得者数・2歳の4月末まで
・取得者数は380名(男性は40名)

図3 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日産自動車」P322を参考に筆者作成

 

 

3.求める人材や採用・試験情報

 

日産自動車が求める人材像やエントリーの流れ、試験情報などについて詳しく解説をしていきます。

 

(1) 求める人材像

日産自動車が求める人材像は「日産WAYを体現しつつ、成果を生み出し、グローバルで戦える人財」です。*5

 

(2) エントリーの流れ

エントリーの流れとしては、こちらの順番で行っていきます。

 

【採用プロセス】(3月~継続中)

a.総合職

  1. ES提出(Web適性検査含む、3月~)
  2. 面接(複数回、6月上旬~)
  3. 内々定(6月上旬~)

 

b.技術職

  1. ES提出(Web適性検査含む、3月~)
  2. 面接(複数回)・技術に関するプレゼンテーション(6月上旬~)
  3. 内々定(6月上旬)*6

 

(3) 試験情報

試験において重視される科目は「面接」で、技術職には技術に関するプレゼンテーションも追加されます。*7

 

【選考の重要ポイント】

過去に出題されたESテーマ(総合職・技術職共通)は「当社への志望動機 第1志望職種への志望動機 リーダーシップについて(各600字)」です。*8

面接では「求める人財像」に基づき総合的に判断されます。*9

 

(4) 採用数と採用実績校

日産自動車における各年度の採用数をまとめた表がこちらです。(下図4)

 

【男女別 採用実績】

年度総合職
2018年453(男371 女82)
2019年392(男285 女107)
2020年350(男NA 女NA)

図4 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日産自動車」P322を参考に筆者作成

 

2020年4月入社者の採用実績校は非公開となっています。

 

 

4.国内自動車メーカーの売上高で第3位

 

日産自動車は国内自動車売上高で第3位となっています。

ここでは国内自動車メーカーの売上高ランキングや市場状況について見ていきましょう。

 

(1) 国内自動車業界売上高ランキングTOP5

下図5は国内自動車業界売上高ランキングTOP5をまとめた表です。

順位企業名売上高特徴
1位トヨタ自動車9兆5,229億円・国内シェア3割超え
・国内生産300万台、販売150万台を維持
2位ホンダ2兆3,075億円・登録車販売2位に浮上
・2021年度をめどに国内工場を再編
3位日産自動車2兆1,433億円・独自のハイブリッド技術やEVなど電動車に注目
・国内重視の方向に転換
4位スズキ1兆3,693億円・軽2位、登録車販売にも注力
・整備工場など業販店ルートに強い
5位マツダ1兆352億円・新たなデザインでブランド力がUP
・エンジン技術に定評

図5 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「自動車(国内)」 P48-49

 

(2) 国内新車販売は4年ぶりに減少

図6は「新車販売台数と軽比率の推移」を表したグラフです。

 

2019年10月の消費増税のあおりを受け、国内新車販売は減少傾向となりました。

さらに追い打ちをかけるように2019年終盤から新型コロナ感染が拡大して冷え込みを見せています。

軽自動車の比率は4割弱と高水準ですが軽販売台数は3年ぶりの前年割れとなっており、厳しい状況です。*10

国内新車販売の推移

図6 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「自動車(国内)」 P49

 

 

5.日産自動車のまとめ

 

今回は「日産自動車」について詳しく解説をしていきました。

 

日産自動車は元会長カルロス・ゴーン被告が逮捕されて以来、業績は悪化が続くなど経営が混乱していました。

また2019年10月の消費増税や終盤の新型コロナ感染拡大の影響もあり、なかなかコロナ前の水準に戻ることが難しい状況です。

ただゴーン事件をきっかけにガバナンス改革を推進し、自動運転や電気自動車など次世代技術に注力するなどプラスの方向へと舵取りをしています。

 

自動車業界にはConnected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)といった「CASE」と呼ばれる次世代技術を軸にした変革期が到来しており、大きな転換期を迎えているのです。

 

これからの日産自動車は古くからの慣習にとらわれずに新しいスタイルを目指しています。

 

 

参考資料/参考サイト
*1参考)日産自動車「会社情報
*2・5・6・7・9 参考)就職四季報 総合版 2021年 「日産自動車」P322
*3参考)日産自動車「社会貢献の取り組み・理念
*4 参考)日経ビジネス「日産・内田社長の覚悟『革命なくして信頼戻らず』
*8 参考)就職四季報 総合版 2021年 「ESテーマ 日産自動車」P997
*10 参考)会社四季報「業界地図」2021年版「自動車(国内)」 P49

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