キャリア形成 働くコラム

役員や経営幹部が転職するときの職務経歴書の書き方

役員や経営幹部が転職するときの職務経歴書の書き方

転職において、企業側は即戦力として役立つ人材を求めているため、どのような職務経歴があるのかを効果的にアピールする必要があります。

 それでは役員や経営幹部を経験してきた方が、転職活動で職務経歴書を提出するときには、どういった点を重視して作成すればよいのでしょうか。

 

この記事では、役員や経営幹部経験者が転職活動で職務経歴書を作成するときのポイントをご紹介します。

 

1.役員や経営幹部が転職するときに記載するべき内容

 

役員や経営幹部経験者が転職活動で職務経歴書を作成するときには、会社の経営にどのように携わり、どのような視点で実績をあげてきたのかを具体的に記載することが大切です。

 

役員や経営幹部経験者が職務経歴書を作成するときに記載するべき内容を、項目ごとに確認しましょう。

 

①.職務概要

 職務経歴書の冒頭に記載する「職務概要」は、職務経歴書のなかでも応募先の採用担当者が最初に目にするもっとも重要な部分です。

 

概要部分では、これまでの自分が経験してきた職務内容と経験を、魅力的かつ簡潔にアピールし、採用担当者の興味を引かなければなりません。

 

応募する企業の募集要項や企業案内などかたニーズを分析したうえで、そのニーズをしっかり満たす魅力的な表現を心がけましょう。

 

②.職務経歴

 職務経歴書のメインとなる「職務経歴」の部分には、職務概要で簡潔に触れた内容を、さらに会社ごとにわけ、具体的に記していきます。

 

その会社でどのような業務を行い、そしてどのような結果を出したのかを具体的に記載しましょう。残した結果が数字で表せるものであるなら、数字を明記すると強く印象に残り効果的です。

 

もし、役員や経営幹部としての直近のキャリアを特に目立たせたい場合は、経歴を新しい実績から記載する「逆編年体式」と呼ばれる書き方がおすすめです。

 

③.活かせる経験

 職務経歴で具体的な経歴を記載したら、さらにそこから得た経験や知識を、「活かせる経験」の項目にまとめましょう。

 

役員や経営幹部経験者として会社を経営してきた視点で、応募企業のニーズを再度分析し、自分の経験や知識をどのように活かしていけるのかをアピールするようにしてください。

 

2.役員や経営幹部が転職するときの職務経歴書の見本

 

それでは、役員や経営幹部の方の職務経歴書の見本をご紹介します。多くのキャリアを積んできた方が多いと思いますが、書く内容は欲張らず、採用担当者が読みやすいように簡潔にまとめましょう。

職務経歴書

20XX年X月X日
氏名 ○○ ○○

【職務概要】

○○大学卒業後、○○株式会社に入社。 X年間事業企画に携わり、関西支社の立ち上げを経験。短・中期での事業計画を策定する。20XX年には株式会社△△に転職し、X年からはシンガポール支店の立て直しのため執行役員に就任。現地では新規顧客の開拓を行うとともに、徹底したコストカットと現地採用による人材育成を行い、就任後5期で営業利益の黒字化を実現した。

【職務経歴】

19XX年4月~20XX年3月 ○○株式会社
会社概要 電子部品の開発・製造販売
従業員数 230名
最終役職:管理部部長

20XX年4月~現在     株式会社△△
会社概要 電子機器の製造
従業員数:150名
役職:執行役員

【担当業務】

・電子部品の開発および製造販売
・部品管理部門の事業戦略や販売計画の立案・実行を担当
・短期・中期の事業計画の立案
・年度業績計画の策定、予実管理
・事業戦略にあわせた人員戦略の策定

【活かせる経験・知識】

・X年以上、電子部品の開発および製造販売の事業企画に携わった経験から、事業計画全般を管理できる
・シンガポール支店を建て直した経験から、組織の再構築、人員計画の効率化を実現できる

以上

 

3.まとめ

 

役員や経営幹部の経験者が転職で職務系経歴書を作成するときには、これまでの経験をアピールしたうえで、応募先の企業でどのような形で活かしていけるのかが端的にわかる内容にすることが重要です。

 

残した業績や出した結果を数字で表せるときには数字を記載し、採用担当者にインパクトを与えましょう。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

-キャリア形成, 働くコラム
-