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転職活動で履歴書を書くとき結婚退職は書くべき?

転職活動で履歴書を書くとき結婚退職は書くべき?

転職活動で履歴書を書くときに、結婚退職をしたことを伏せるべきかで迷われる方もいます。

履歴書に、プライベートな内容である結婚について、どこまで記載する必要があるのでしょうか?

 

この記事では、気になる「履歴書と結婚」について、詳しくご紹介します。

 

1.結婚について履歴書に書く必要があるのは既婚か未婚かのみ

 

転職活動で必要な履歴書は、これまでの学歴や職歴、自分のスキルなどから企業に自分を知ってもらい、選考の参考にしてもらうための書類です。そのため自分の結婚歴について、細かく記載する必要はありません。

 

しかし、一般的に履歴書には「配偶者の有無」という欄が設けられているため、既婚か未婚かについては報告する必要があります。これは企業側が採用にあたり、健康保険や家族手当の支給が必要かどうかを確認するためです。

 

そのため双方に婚姻の意思を持ち一緒に暮らしている、いわゆる「事実婚」の場合は、法的な婚姻関係になく配偶者とは認められないため、配偶者は「無し」に丸をします。配偶者欄は、法的な配偶者の有無に基づいて記入しましょう。

 

2.結婚退職の履歴書への書き方

 

転職活動で提出する履歴書には、結婚歴について記載する必要はありませんが、結婚が理由で退職したときは、その事実が分かるように記載しておくことをおすすめします。

 

①.「結婚にともない退職」と履歴書に書こう

会社を退職したときには、職歴欄の会社名の横に、「一身上の都合」などと退職理由を記載します。一般的に「一身上の都合」としておくとよいとされていますが、結婚退社だった場合には、「結婚にともない退職」と記載するようにしましょう。

 

企業の採用担当者にとって、応募者がどういった理由でこれまで働いていた会社を退職したのかは、とても気になるところです。「一身上の理由」と記載されていると、なにかトラブルがあったのではないかと心配に思うこともあるでしょう。

 

しかし「結婚にともない退職」とはっきり理由が記載されていれば、採用担当者の心配は払拭されます。もし結婚退職から履歴書にブランクがあっても、「結婚したからしばらく働いていなかったのだな」と、履歴書を見ただけで理解してもらえるでしょう。

 

②.男性が履歴書に結婚退職を記載するケースも

結婚による退職は女性のものと思われがちですが、男性が「結婚にともない退職」と記載するケースもあります。

 

例えば、結婚をきっかけに転居した、あるいは結婚後は転勤を避けたいといった理由で転職をする男性もいるでしょう。

 

上記の場合、履歴書に「結婚にともない退職」と記し、退職理由を明確にしても構いません。ただし、面接でなぜ結婚が退社のきっかけとなったのか問われる可能性があるため、必ず回答を考えておきましょう。

 

3.結婚予定は履歴書への記載はしなくてよい

 

転職を考えているときに、今後結婚予定があることを履歴書に記載するべきかどうかを迷う方もいらっしゃいますが、基本記載する必要はありません。もちろん記載したい場合は書いてもよいのですが、採用に不利になる可能性も留意しておきましょう。

 

結婚予定があると記載されている女性の履歴書と、なにも記載されていない独身女性の履歴書を並べた場合、なにも記載されていない人が選ばれる確率が高くなる可能性があります。それは、結婚の予定がある女性は、「すぐに子どもができて産休に入ってしまうのではないか」と思われてしまうからです。

 

入社して1カ月以内のタイミングで結婚が決まっている場合には、問題になる可能性があるため、選考の段階で伝えておいたほうがよいかもしれません。しかしそうでないなら、結婚予定については、入社して結婚が近づいてから伝えればよいでしょう。

 

4.まとめ

 

履歴書は学歴と職歴など、職務に直接関わることを知ってもらうための書類であるため、結婚についての詳しい情報は既婚か未婚か以外は基本的に記載する必要はありません。

 

ただし結婚退職した場合には、なにか問題があって退職したのではないことを明らかにする意味でも、結婚退職であったことがわかるようにしておきましょう。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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