お悩み相談 働くコラム

新卒なら知っておくべき研修レポートの書き方のポイント

新卒なら知っておくべき研修レポートの書き方のポイント

新卒で入社すると、多くの企業では新人研修が行われます。新人研修は、新入社員と企業との結びつきを強くすると同時に、社会人としての自覚を持ってもらうことを目的にしています。そして研修の最後に提出を求められるのが「研修レポート」です。

 

この記事では、新人研修の最後に研修レポートが課される理由と、レポートにはどのようなことを書けばよいのか、例文も含めて紹介します。

 

 

1. 新人研修レポートはなぜ必要?

 

新卒で入社した企業で行われる新人研修で提出を求められる「新人研修レポート」は、「研修報告書」と呼ばれることもあります。社会人になってまでレポートを提出するなんてうんざり…と思う人もいるかもしれません。

 

しかし、新人研修で提出する研修レポートは、これまでとは少し異なる重要な役割があります。

 

もちろん研修に参加した新人がどのような感想をもち、どのような成長を見せたかを知ることは大きな目的ですが、それだけではありません。

 

企業はコストをかけて新卒を採用しています。新人研修にしても、事前準備に時間がかかる上、開催場所のレンタル料や講師への依頼料などの費用も発生し、あなたが研修を受ける間の給料も支払う必要があります。

 

企業はそのコストに見合った結果があったのか、確かめる必要があります。また今後同様の研修を行ううえでの課題発見にも研修レポートは役立つのです。

 

2.新人研修レポートで書くべき3つのポイント

 

それでは新人研修レポートに書くべきポイントを3つ紹介します。

 

①.目的と目標

 

まずは参加した研修にはどのような目的があり、そこで自分がどのような目標を立てたのかを記載します。あらかじめ設定されていた目的を、自分なりに理解したうえで立てた目標を記載しましょう。

 

②.結果と効果

 

最初に立てた目標に対して、研修を受けてどのような結果になったのか、またどのような効果があったのかを記載します。自分の実感として理解したこと、習得したことをわかりやすく書きましょう。

 

③.課題と改善点

 

研修を受けたことで、新たに気づいた課題を記載します。課題に対しての改善点についても考察すれば、さらに深い内容の研修レポートになります。

 

3. 新人研修レポートの例

 

最後に、新人研修レポートの例をご紹介します。レポート作成の際に参考にしてください。

 

レポート例
20XX年X月X日

各位

営業部
○○○○(氏名)


新人研修レポート


20XX年X月X日に行われた新人研修につきまして、以下の通り報告いたします。



研修名 :新人マナー研修
受講日時:20XX年X月X日 午前X時〜午後X時
受講場所:本社5階大会議室
研修内容:ビジネスマナー研修(あいさつの仕方、名刺交換の仕方)
     電話対応実習

1. 研修の目的と目標
目的:研修終了後すぐに現場でOJTに入れるように最低限のビジネスマナーを身に付ける。
目標:実際に現場に入る前に、社員として恥ずかしくない振る舞いができるよう、ビジネスマナーを身に付ける。OJTが始まってすぐに電話対応ができるよう、基本的な受け答えを習得する。

2. 結果と効果
挨拶や敬語の使い方の間違いを指摘されとても勉強になりました。また、名刺交換の仕方にも、細かいルールがあることがわかり、実際に現場に出る前に練習できてよかったです。忘れないよう、しっかり復習したいと思います。

電話対応についても、実際に何度も繰り返し練習できたため、正しい受け答えの仕方を身に付けることができ自信がつきました。

3. 課題と改善点
電話対応をするときに、焦ると早口になってしまい聞き取りにくいと指摘されました。慌てると頭が真っ白になってしまい、聞くことよりも自分が話すことを優先してしまうことがわかったので、現場に出たときには慌てずに、まず相手の話を聞くことに集中することを心がけるようにします。

以上

 

4.まとめ 

 

新人研修で提出するレポートは、企業から給料をもらう社会人としての自覚を持つためにも重要な意味合いがあります。

 

レポートでは、①研修の目的と目標、②結果と効果、③課題と改善点の3点を記載することがポイントです。企業がコストをかけて行う新人研修からどのようなことを学び、それを今後どう活かしていくのか、簡潔にまとめるようにしてください。

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

-お悩み相談, 働くコラム
-,