就活を経て晴れて就職先が決定したら、次に気になるのは配属先でしょう。希望部署への配属になるのか、勤務地がどこになるのか、配属先が遠方になれば引っ越しする必要も出てきます。
大企業になるほど、配属先が決定される理由は単純ではなく、複数の要因を鑑みて決定されます。
どのような流れで配属先が決定されるのか、今回は新卒社員の配属が決定される時期や、配属先が決定される仕組みについてご紹介します。
1.新卒社員の配属先の決まり方
社員の配属先は、本人の素質と会社の状況に合わせ、複合的に判断されます。学生時代の専攻や面接時の様子、性格や本人の希望などと合わせて、会社の人員配置状況や将来性などを総合的に見て判断します。
そのため、新入社員の中には希望した職種に配属されず、モチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。しかし、決まっていた配属先でも、退職者や内定辞退者などで人員不足の部署が出てくると、直前で配属先が変わるケースもあります。
配属先決定の大まかな流れは下記の通りです。
- 書類選考や面接を通して、人事部や管理職、役員が適性を判断する
- 採用通知を出す
- 本人の希望をヒアリングする
- 研修やグループディスカッションで性格や適性を確認する
- 最終的な配属先を決定する
2.新卒社員の配属先が決定される時期
新卒社員の配属先は、概ね入社1カ月前~入社日直線で決定されます。ただし、大企業では入社後に一定期間の研修を設けていることが多く、配属先は研修後伝えられるケースも少なくありません。
配属先が遠方で引っ越しが必要な場合は、引っ越し準備にかかる時間を考慮して入社2カ月前と早めに決まるケースもあり、余裕をもって通知される可能性もあります。
3.希望部署に配属されるためにできること
入社後の配属部署の選考は、面接時から始まっています。面接時の受け答えが、明るくハキハキとした印象であれば、営業や販売などが向いていると考えられますし、細やかな心配りができて、落ち着いた印象であれば事務的な作業が向いているとみなされるでしょう。
学生時代に留学経験がある、TOEICで高得点を取っているなどの実績があればグローバルな部署へ配属されることもあります。
反対に、将来を見据え、あらゆる分野での経験を積んで欲しいと判断されれば、希望職種とは遠い部署へ配属され可能性もあるでしょう。
希望職種に配属されたいのであれば、その職種でどのような人材が求められているのか事前に調査し、面接時にアピールするのが良いでしょう。
4.配属先が決定したらやっておきたいこと
配属先が決定したら、円滑に業務が始められるように準備を進めておくようにします。3つのポイントに分けて見ていきましょう。
①.配属先業務の勉強
配属先が決定されたら、担当業務や配属先の業務について勉強しておくことをおすすめします。業務の流れや用語、知識など基本的ことを頭に入れておけば、その分早く配属先になじめるからです。
配属先の一員として早く勤務に慣れるように、あらかじめ勉強しておきましょう。
②.上司や教育係への挨拶
社内では、すみやかに直属の上司や教育係へ挨拶することがおすすめです。配属初日は、大きくハキハキと挨拶をしましょう。その際、簡単な自己紹介が出来るように、あらかじめ準備をしておくと安心です。
その後、配属初日に社内関係者へメールで挨拶文を送付します。その際メールに不備がないか、関係者に漏れがないか、教育係の先輩や直属の上司へ確認するようにします。
【メールでの挨拶文例】
宛先 abc@xxx.co.jp |
件名:配属のご挨拶【新入社員 ○〇○○(氏名)】 |
△△課の皆さま
|
③.身だしなみの注意
挨拶の次に大切なのが見だしなみです。シャツにしわが寄っていたり、髪がボサボサだったりすると不潔な印象を与えてしまい、緊張感がないと捉えられてしまいかねません。
どのような職種でも、服装やヘアスタイルは清潔感を保つようにしましょう。
5.まとめ
今回は、新卒社員の配属先が決まる時期や決定までの流れについて、ご紹介しました。配属先の決定には、本人の希望や素質および会社の状況など、いろいろな要因を踏まえて決定されます。
決定時期については、入社前1か月から内定式位や、入社後の研修にて決定されるのが通例です。
希望と違った部署へ配属されることもありますが、前向きにとらえ、挨拶や見出しなみのマナーに気をつけて、早く配属先の戦力になれるよう努めましょう。