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ベンチャー企業へ転職失敗して3ヶ月以内に辞めてしまう4つのパターン

「ベンチャー企業に転職したいけど、失敗が怖い……」

ベンチャー企業への転職を考えるとき、誰しも胸をよぎるのが失敗への不安です。

 

転職すれば、働き方も会社の人間関係も一変します。「こんなことなら転職しなければ良かった」何て後悔は、何としても避けたいところ。

 

そこで今回は、ベンチャー企業への転職でよく見られる失敗例をご紹介します。あらかじめ失敗のパターンを把握することで、同じ過ちをおかさないよう回避しましょう。

 

1.ベンチャー企業への転職 4つの失敗例

 

ベンチャー企業へ転職したものの、入社してみたら「しまった、失敗だった……」と後悔する場合、どんなパターンが多いのでしょうか。

 

入社してすぐ、3ヶ月以内に辞めていく人に多いケースを4つ、ご紹介します。

 

ベンチャー企業への転職 4つの失敗例

 

失敗例1「もっと自由にできると思ったのに!」

もっと自由にできると思った

 

ベンチャー企業では、優秀な人材を集めるための売り言葉として、「裁量権の大きさ」をアピールしていることが多いものです。

 

しかし、いざ入社してみると自分が思っていたよりも裁量権が与えられず、「自由に仕事ができると思って入社したのに!」と不満を感じるケースがあります。

 

こうなる理由のひとつは、経営の安定性です。経営が安定している大企業であれば、新人社員が仕事で失敗しても、会社の屋台骨はびくともしません。しかし、ベンチャー企業では、新人社員の1つの失敗によって、経営が傾くこともあり得ます。

 

自分に任された領域は自由に仕事ができると思いきや、実際には小さな判断にまで社長が介入してくることも。結果、「裁量権がない!」と後悔することになります。

 

失敗例2「権力に立ち向かうわよ!…あら?」

権力に立ち向かうわよ!…あら?

大企業で、社長や役員などの「上層部」にも臆せず噛みつくスタイルで仕事をする人がいます。

 

兄貴肌・姉御肌で、後輩や部下たちに慕われていることが多いのですが、小さなベンチャー企業に転職しても同じスタンスでは、失敗のもとです。

 

ベンチャー企業では、上層部と社員の距離感が近いことが多いためです。

 

新しく入社してきた社員が、今までの大企業にいた感覚で上層部を非難したら社長の耳に入り、「話を聞かせてほしい」なんて呼ばれるケースも。

 

文字どおり非常に風通しがよく、社内で話したことが筒抜けのベンチャー企業も珍しくありません。悪気はなかったのに気まずい雰囲気に陥り、転職を余儀なくされるケースもあります。

 

失敗例3「こんなシステムもないんですか?!」

こんなシステムもないんですか?!

「こんなシステムもないんですか?!」の“システム”には、文字どおりのITシステムからソフトウェアのほか、社内制度・マニュアル・業務効率化の仕組みなど、さまざまなものが入ります。

 

ベンチャー企業には不完全なものがたくさんあります。いえ、不完全なものだらけといった方が良いでしょう。それを完成させていくのが、社員たちの仕事といえます。

 

自分の常識を盾に「おかしい!」と断罪してしまうと、既存社員たちとチームワークを組むのが難しくなります。

 

既存社員にとっては、まさに自分たちが作りかけの会社を否定されることになりますし、「自ら動かないのに要求だけする人」という評価になるからです。

 

失敗例4「独特の人間関係に耐えられない…」

独特の人間関係に耐えられない…

特に起業して間もない黎明期のベンチャー起業は、外部から飛び込むと「人間関係が独特」と感じることが多いはずです。良い意味で「濃い」といえましょう。

 

例えば、まるで大学サークルのようなノリで仲が良かったり、逆にあいさつもそこそこに個人プレイに没頭する人たちが多かったり。あるいは、社長の信念に共感するスタッフが集まって、信仰のように見えることもあります。

 

良い・悪いはさておき、「普通のそつない人間関係」を構築しているベンチャー企業は少ないでしょう。独特の人間関係が合わないと感じれば、新しい毎日は苦痛になります。

 

2.ベンチャー企業への転職に失敗しないためのポイント

 

失敗例を踏まえながら、ベンチャー企業への転職で失敗しないためのポイントを見てみましょう。

 

ベンチャー企業への転職に失敗しないためのポイント

 

ポイント1:面接時に裁量権の範囲を具体的に確認する

面接時に裁量権の範囲を具体的に確認する

1つめのポイントは「面接時に裁量権の範囲を具体的に確認する」ことです。

 

ベンチャー企業への転職を希望する人からよく聞くフレーズに、

「会社の歯車の一部となって働くのは嫌」

「川上から川下まで事業の全体を見る仕事がしたい」

というものがあります。

 

ここで「歯車」「川上から川下まで」といった感覚があいまいなまま入社すると、失敗しやすくなります。自分に任される範囲はどこからどこまでなのか、具体的に確認しましょう。

 

多くの面接では、最後に「何か質問はありますか?」と面接者に質問をします。このタイミングで裁量権の範囲を確認してみてください。

 

回答を聞いてもイメージがつきにくい場合には、自分と同じ職種の人が具体的に行っている業務内容を細かく教えてもらいましょう。あなたがイメージしている裁量権の範囲と、実際の裁量権にズレがないことを事前に確認してください。

 

ポイント2:前職で上層部を敵視していた感覚を持ち込まない

前職で上層部を敵視していた感覚を持ち込まない

2つめのポイントは「前職で上層部を敵視していた感覚を持ち込まない」ことです。

 

大企業では「上層部にも臆さずに戦う私」はかっこいいのですが、同じことを転職直後のベンチャー企業で行うのはリスクがあります。

 

ベンチャー企業と一言にいってもさまざまな風土がありますが、多くのベンチャー企業では、社長を含めてメンバーの仲間意識が強いことを、改めて認識しておきましょう。

 

特に、求人ページなどで「風通しの良さ」をアピールしている企業ほど、絆が強い傾向にあります。上層部と一線を引くのではなく、むしろこちらから親しみを持ってコミュニケーションを取った方が、スムーズに溶け込めるはずです。

 

ポイント3:必要なシステムは自分で作る覚悟をする

必要なシステムは自分で作る覚悟をする

 

3つめのポイントは「必要なシステムは自分で作る覚悟をする」です。

 

少し厳しい言い方になってしまいますが、「整った環境で仕事をしたい」「会社には環境を与えてほしい」という感覚が強い方は、ベンチャー企業には不向きです。

 

ベンチャー企業の不完全さばかりに目が行き、不満を抱えやすいためです。成長中のベンチャー企業へ転職するのであれば、必要なシステムは自分で作る覚悟が必要となります。

 

あらかじめ「今いる環境よりも、びっくりするほど不完全かもしれない」と認識したうえで入社すれば、必要以上にショックを受けることもないはずです。同時に、自らシステム作りに取り組んでいこうというモチベーションも高まるでしょう。

 

ポイント4:内定後に懸念があれば面談を依頼する

内定後に懸念があれば面談を依頼する

4つめのポイントは「内定後に懸念があれば面談を依頼する」です。

 

社内の人間関係、雰囲気、実務内容など、選考過程の面接だけでは、十分に把握できないこともあるでしょう。

 

内定が出た後、その会社に本当に入社を決めて良いのか迷う場合には、面談を依頼しましょう。具体的に気になっている部分があれば事前に伝えて、面談で詳しい情報を得るようにします。

 

面談で来訪するときには、可能であればオフィス内を見学させてもらうと良いでしょう。面接室で面接するだけでは見えなかったオフィスの雰囲気、スタッフたちの様子を一気に確認できるチャンスです。

 

どんな人たちが働いているのか事前に把握することで、自分に合わないベンチャー企業に入社するリスクを下げることができます。

 

3.ベンチャー企業への転職失敗はリカバリーしやすい

 

今回は「ベンチャー企業への転職失敗」をテーマにお届けしましたが、最後にひとつ、お伝えしたいことがあります。それは「たとえベンチャー企業への転職に失敗しても、リカバリーはできる」ということです。

 

ベンチャー企業は良くも悪くも個性が尖っていることが多く、一癖も二癖もあります。特にスタートアップのベンチャー企業は、その個性ゆえに離職率も高いのが現状です。

 

「転職したら、絶対にすぐ退職なんてできない!」と考える人もいるかもしれませんが、実際には、試用期間中に見切りを付けて、退職を決める人も少なくありません。

 

本稿を参考に、失敗しないための工夫をできる限り行い、それでもミスマッチのベンチャー企業に入社してしまった場合には、早々に去る判断をすればいい。そんな肩の力が抜けたスタンスなら、きっと最高のベンチャー企業に出会えるはずです。

 

執筆者
名前:三島つむぎ
プロフィール:成長期から安定期のベンチャー企業でマーケティングや組織づくりに従事。その後独立し複数のベンチャー企業の立ち上げに携わった経験を活かしてライターとしても活動中。

 

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