新卒で入社すると、新人研修などの最後にひとりひとりプレゼンをする場が設けられていることがあります。ライバルである同期より完成度を高めたい、先輩社員や管理職の前でいいところを見せたい…とつい力んでしまいますよね。
しかし、新卒入社のプレゼンでは、完璧を求めて作り込まないほうがかえって好印象のケースが多いのです。
この記事では、新卒入社で初めてプレゼンをするときに知っておきたいポイントを7つ紹介します。
1.新卒らしさを出す
新卒で入社してきた社員というのは、誰もが暖かい気持ちで見守っているものです。これから社会人として育っていってほしいと、誰しもが思っています。
そのため、プレゼンでは新入社員らしくフレッシュさを精一杯アピールしましょう。プレゼンを完璧に作り込み、何度も繰り返し練習をしてそつなくこなしてしまうよりも、新卒なりにがんばっている姿を見せるほうが好印象を残せます。
「初めてのプレゼンで緊張しています」と最初に挨拶すると、まわりも自分が新卒だったころを思い出し、つい応援したくなるでしょう。
2.ターゲットを確認して内容を考える
新卒らしさを出すとはいっても、プレゼンの内容があまりに的外れでは、「これから大丈夫かな」と思われてしまうかもしれません。プレゼンの内容を考えるときには、誰を相手にプレゼンをするのかをきちんと確認し、ターゲットに合わせたものを考えましょう。
例えば、プレゼンの相手が一緒に新人研修を受けた同僚と、指導してくれた社員だけであるならば、多少くだけた内容のほうが高評価を得られるかもしれません。しかし、相手が上司や役員である場合には、評価が下がってしまう可能性も。
プレゼンの相手は事前にしっかり確認し、ターゲットに合わせてデザインや内容を検討しましょう。
3.話を長くしない
良いところを見せようと、張り切ってプレゼンを作り込みすぎ、30分もの大物になってしまった…というのもよくありません。
長くても飽きさせない話というのはそう簡単にできるものではなく、高度な技術が必要です。まとまりもなくダラダラしたプレゼンをしてしまった場合、情報を端的にまとめて伝える能力がないと評価されてしまう恐れもあります。
初めてのプレゼンは、できるだけ短く簡潔にまとめるようにしてください。
4.パワポ資料は分かりやすく簡潔にする
パワポを使ってのプレゼンも、「こんなことができます」とアピールしたくて作り込みたくなってしまうかもしれません。数値を見せるときにグラフを用いるのは視覚的には有効ですが、あまりに複雑なグラフを複数多用しても印象に残らないものです。
パワポの資料も、話と同様わかりやすく簡潔なものにするよう心がけましょう。
5.ハキハキとした話し方を心がける
新人研修の最後のプレゼンは、プレゼンの内容よりもプレゼン中の態度や話し方を見られていることがほとんどです。特に、営業や販売などの職種につく場合には、これから会社の代表としてお客様と接することになります。
おどおどしていたり、声が小さすぎて何を言っているのかわからなかったりするようでは、先輩社員や上司に不安を与えてしまいます。プレゼン中はハキハキと、わかりやすく話すようにしてください。
6.練習をしすぎない
意外かもしれませんが、プレゼンまでに時間がある場合でも、あまり練習をしすぎないほうがよい印象を残せます。練習をしすぎると、プレゼンの内容を完全に「暗記」してしまい、心のこもらないただのスピーチのようになってしまうことがあるからです。
覚えたことをすべて話すことに必死になってしまうと、相手の反応が目に入らなくなってしまいます。プレゼンでは相手の反応を確かめながら、スピードや話のトーンを臨機応変に変えることも大切です。
多少詰まってしまっても、相手の目を見ながら自分の言葉で話すようにしましょう
7.楽しそうにプレゼンする
人前で話をすることが苦手な人にとっては、プレゼンは苦痛で胃が痛くなるかもしれません。それでもプレゼンをしている最中は、できるだけ楽しそうに振る舞いましょう。
一緒に入社した新卒社員も、先輩社員も上司もみんな、これから自分と一緒に働く人がどんな人物なのかは気になるものです。楽しそうに明るくプレゼンをする様子が見られれば、「これから一緒に働くのが楽しみだ」ときっと思ってもらえます。
8.まとめ
新卒で初めてプレゼンをするときには、作り込んでそつなくこなすよりも、「自分らしさ」を出せるものにするほうが好印象を残せます。多少失敗してしまっても、「緊張していてすみません!」とその場で素直に謝るぐらいのほうが、新卒らしくてよいものです。
初めてのプレゼンは、自分も相手も「楽しかった」と思えるものにしてください。