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5/18朝刊:氷河期採用9割予定なしを考える

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最新の有効求人倍率  1.32倍(2020年3月・季節調整値×除パート)

1.本日のnewsトピックス

 

[共同通信]氷河期採用、9割弱予定なし 政府要請に協力広がらず

 

主要111社を対象とした共同通信社のアンケートで、バブル崩壊後に就職難だった就職氷河期世代を採用する予定がないとした企業は、回答を寄せた102社の約88%に当たる90社に上ったことが分かった。政府はこの世代の正規雇用を3年間で30万人増やす目標を掲げ、積極的な採用を企業に要請しているが、新型コロナウイルス感染拡大で先行きの不透明感が増す中、協力に広がりが見えない実態が浮き彫りとなった。

 

5月18日(月)の各社新聞では、緊急事態宣言の解除地域の人の動き、ネット活用したビジネスの拡販をしている企業のニュースが中心。

新たな発見とまではいかなかったため、新聞ではなく共同通信のニュースをピックアップしました。

 

編集安井
2019年6月に内閣府から発表された施策である就職氷河期支援プログラムについて、各企業の動向がわかりましたので考察してみます。

 

 

現状把握

・就職氷河期世代とは2020年現在の年齢でいうと1970年~1982年生まれ40~50歳の世代です。

・20年前の求人倍率:0.99(現在1.38)、就職率:91.1% 

・就職活動をしても内定を1つも貰えない人いました。正社員就職を目標とすることで、会社のランクを下げざるをえなかった。

・この世代の正規の職員・従業員が916万人であるのに対して、非労働力とされる人口は219万人(無職者含む)

 

考察を考える

政府はこの就職氷河期世代を救うべく、支援プログラムを約1年前に策定していました。

当然、各企業もその点は把握しているものの、今回の共同通信のアンケートでは、88%の企業が40~50歳代の中途採用の予定はないと回答したのです。

 

これまでの日本は、終身雇用を前提としたマンパワーで事業運営をしていくのが通例でした。しかし現在は、少子高齢化による若手減少の傾向が見込まれるため、「職人のような作業人」は、RPAというITの自動化に任せる動きが活発になっています。

 

そのため、各企業が欲しているのは新たな仕事を考えて実行に移せる行動力のある人なのです。

 

2010年頃からアベノミクスにより好景気が続きました。

就職氷河期世代が30~40歳の時です。行動力のある人は、既に自ら動いて新たな知識と経験を得て転職をしています。つまり今助けようとしている就職氷河期の方は、この好景気時に自ら動かなかった人とも言えます。政府の思惑と、企業の思惑のミスマッチを考えさせられるニュースでした。

 

本日の雑感

コロナショックにより、2020年卒業、2021年卒業者は、就職氷河期同様厳しい採用状況の中活動しなくてはなりません。

 

当然、妥協する人もでます。しかし、新卒採用を絞る企業は、必ずと言っていいほどその翌年に第二新卒の募集をし、企業のピラミッド維持をする努力をします。

 

つまり、今の就職活動生および若手社員は、2-3年後に向けた種まきを今から始める絶好の機会となります。面接官のホンネを立ち上げた方は、まさに就職氷河期世代で、思うような就職活動ができなかったと嘆いていました。しかしその方は、企業に通いながらデジタルハリウッドのオンライン学習で1年間課題に取り組み、スキルを身に付けて転職をしていきました。

 

重要なのは置かれた立場で努力をすることと、その努力を成果に導くための行動力であると、考えさせられる本日の雑感です。

 

2.人材に関するニュースの見出しピックアップ

 

[日経]コロナ失業、就職支援強化、非正規対応、人員7割拡大。

[共同]氷河期採用、9割弱予定なし 政府要請に協力広がらず

 

3.政治・経済に関するニュースの見出しピックアップ

 

[日経]コロナ経済対策、環境重視、航空→鉄道、温暖化ガス削減、各国、長期的視野で立案。

[日経]日欧、衛星データを共用、ビジネス後押し、年内にも協定。

[日経]解除判断、経済圏一体で、緊急事態、21日に再び可否。

[日経]職場閉鎖命令、世界で4割減、新興国、経済再開急ぐ、見切り発車で収束遅れも。

[日経]大阪、新規感染69日ぶりゼロ、東京は5人。

[毎日]都道府県交付金、2次補正で拡充 西村担当相

[毎日]全国87地点で前週日曜より人出増加 NTTドコモ

[産経]人出 前週より増加 土曜 福岡40% 都内は7%

[産経]【コロナ21世紀の大恐慌】中小「大倒産時代」の足音 もたつく融資 時間との戦い

[産経]コロナで「生活変わった」8割―こもる在宅、たまる不満、関心、子供の教育から仕事へ。

[産経]ブラジル感染 世界4位 イタリア、きょう外出緩和

 

4.各業界・企業に関するニュースの見出しピックアップ

 

[日経]オンライン診療―日本、期間限定で全面解禁(きょうのことば)

[日経]ネット診療、世界で拡大、米英中は保険適用、効率化の契機に。

[日経]生保大手4社、無利子融資を来月末まで延長。

[日経]富士フイルムホールディングス会長兼CEO古森重隆氏―アビガンで立ち向かう(コロナと世界)

[日経]レナウン法的整理アパレル激震(下)中国傘下で続いた誤算、出店難航、生産連携も不発。

[産経]第3のビール好調 7%増 オンライン飲み会 需要拡大 大手4社4月販売 ビールは52%減

[日経MJ]生活の新潮流―自宅で旅行・外食気分、ネット通販楽しみ業者応援(消費を斬る)

[日経MJ]反転攻勢の種は足元に、メガネスーパー、販路活用、買い物代行。

[日経MJ]レシピ・献立おいしく交流、パナソニック、食の会員サイト。

[日経MJ]休園中の遊園地、おうち時間応援、再開見据え工夫、キッザニア、Zoomでダンス配信、よみうりランドなど、絶叫系動画で体感。

[日経MJ]福利厚生プラン無償で、ベネフィット・ワン、3カ月間。

[日経MJ]生殺与奪の権、たまごっちで握る、バンダイ、「鬼滅の刃」とコラボ、人気隊士を育成。

[日経MJ]アパ客室、1泊2500円、テレワーク需要に的。

[日経MJ]資生堂「マスク映えメーク」指南、簡単美容術、在宅の需要喚起、お役立ち情報を発信。

[日経MJ]NTTコム、授業動画を共有。

[日経MJ]NTTコミュニケーションズはクラウド型の学校向け教育サービス「まなびポケット...

[日経MJ]緊急事態宣言39県で解除、にぎわい戻るか、不安な始動、高島屋 岐阜で全館営業、テンアライド、午後8時に閉店。

[日経MJ]4月車名別新車販売台数、新モデル以外落ち込み、N―BOX、5カ月連続首位。

[日経MJ]マスク平均価格、3週間で48%減、民間調べ。

[日経MJ]テレワーク導入、都内企業の63%、4月、前月比2倍に。

 

参照データ
引用1:日経新聞朝刊
https://r.nikkei.com/search?keyword=%E6%9C%9D%E5%88%8A
引用2:朝日新聞朝刊
http://www.asahi.com/shimen/20200522/
引用3:毎日新聞朝刊
https://mainichi.jp/ch150900103i/%E6%9C%9D%E5%88%8A
引用4:産経新聞朝刊
https://www.sankei.com/flash/newslist/flash-n1.html
引用5:日経MJ(流通新聞)
https://www.nikkei.com/
※社会人となったら新聞は購読することをお勧めします。経済系でしたら日経新聞が一番詳しいです。
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編集者 安井

大手総合人材サービス企業にて入社後5年間は人事部にて年間500名の新卒採用を遂行し、その後大手転職メディアの企画/編集を5年。新卒/転職市場の市場調査、毎日のニュースから考え方を整理し価値ある情報を世に配信していきます。

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