企業研究
【現役人事が教える】転職で中途に求められるスキルは何?

転職活動中の方、これから始めようとしている方の中には、「企業にうまく自分のスキルをアピールできていない」「企業の求めるスキルがわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

 

転職の現場では、募集をしてもニーズとマッチしない的外れな応募者が多く集まって困るという話を聞くこともあります。

 

そこで、今回は新卒をグループ全体で年間1,000人規模で採用をしている超大手人材会社の現役人事担当者に、適職で中途採用者に求められるスキルとはどんなものか、企業にどうアピールすればいいのかを伺いました。 

 

渡辺
今回は、私の前職でもある大手人材会社の人事部マネジャーである「山田さん(仮名)」にインタビューをしました。

 

 

 

1. 転職者に求められるスキルは企業の採用目的ごとに違う

 

山田さんによると、自分のスキルを活かして転職を成功させるコツは、「企業が必要としているスキルを見極めること」だそうです。詳しく話を聞いてみましょう。

 

――「企業が必要としているスキルを見極める」とは、具体的にどういうことでしょうか?

 

山田さん 大前提として、企業が中途採用を行うのには、必ず理由があるということを理解する必要があります。中途採用を行う理由は、主に3つです。

 

最初に考えられる理由として、「欠員ができた」ことがあるでしょう。人が欠けると、そこを補う人が必要になります。次に「新規事業を始める」ときにも、中途採用で人を集める必要があるでしょう。最後に考えられるのは、「人材が不足している」ケースです。近年少子化が進む中で、新卒採用で人を満たせず人材不足に苦しんでいる企業は多くあります。

 

―― なるほど。中途採用と一口に言っても、いろいろな理由があるんですね。

 

山田さん その通りです。その採用理由によって、企業が応募者に求めるスキルも違ってきます。

 

例えば、欠員が出た場合であれば、前任者が行っていたのと同等以上のスキルを持つ、「即戦力」となる人材が求められます。「新規事業を始める」ときであれば、0から1を生み出すことが得意な人や、自社にはない考え・手法を持った人材が重宝されるでしょう。

 

対して「人材が不足している」ことが理由なら、必ずしも高いスキルが求められるわけではありません。意欲がある、ポテンシャルを感じる、人柄が良いといった理由で採用されることもあります。

 

中途採用を行っている理由を見極められれば、自分に求められるスキルの内容やレベルもある程度判断できるのです。

 

2. 年代別にも求められるスキルは変わる

 

中途採用者を募集している理由によっては、求められるスキルやスキルレベルが違ってくることがわかりました。それはどの世代でも同じことがいえるのでしょうか。

 

―― 求められるスキルは、募集理由が同じであれば、年代によっての違いはないのでしょうか?

 

山田さん 当然違いはあります。募集理由が同じであっても、応募者の年代によっては企業の「期待度」が異なりますので。

 

―― 期待度が異なるとはどういうことでしょうか。

 

山田さん 例えば、応募者が20代であれば、まだキャリアとして駆け出し段階であることを企業側も理解しています。そのため、即戦力となることやこれまでの実績は、それほど期待されていません。それよりも、ポテンシャルや積極性といったものを重視します。

 

30代であれば、実務経験からある程度の実践知識があるため、即戦力になることを期待されます。さらに若手を指導できるマネジメントスキルが備わっていれば高く評価されるでしょう。

 

40代の応募者に対しては、前職である程度の役職がついていたと考えるのが自然です。人を束ねてリーダーシップを発揮する能力をアピールできれば、企業側の期待に応えられると考えられます。

 

―― 逆に言えば、リーダーシップや高いスキルを発揮するような場でなければ、40代でなくてもいいとも言えそうですね。

 

山田さん その通りです。企業が中途採用を募集している理由が単なる人員補充であれば、コストのかかる40代はスキルがあっても必要とされません。それよりも機動力のある、若手が重宝される可能性が高いでしょう。

 

しかし、高い知識と知見を必要とする職種の欠員補充であれば、40代以上の人が求められるということです。

 

企業の期待するスキルと自分の年代とスキルがマッチしたポストをきちんと見極めることが、転職を成功させるポイントです。

 

3. 求められるスキルを企業に上手くアピールする方法

 

「企業が自分に求めるスキルをきちんと見極めることが転職成功のポイント」と言う○○に、スキルを上手にアピールする方法を聞いてみました。

 

―― それでは職務経歴書や面接で、自分のスキルをうまくアピールする方法を教えてください。

 

山田さん 企業が中途採用を進めている理由と求めているスキルを見極めたら、それにマッチするスキルを自分の経験からピックアップすると良いでしょう。

 

例えば、新商品の拡販のための、即戦力となる人員追加補充であることがわかれば、新規開拓の営業手法や実績を中心に職務経歴書や自己PR文をまとめます。実際に数値を挙げればぐっとリアルになり、強くアピールできるはずです。

 

―― 企業が求めるスキルに寄せるわけではなく、自分の経験の中から近いものを探すんですね。

 

山田さん はい。自分を偽っても、転職後にミスマッチが起きたり、苦労したりするだけでしょう。

 

転職活動では、「この人なら成果を出してくれそう」「この人こそ求めている人材だ」と思わせることが成功のポイントです。企業のニーズをしっかり見極め、ニーズを満たすことを中心に、書類や面接でアピールするようにしてください。

 

4.まとめ 

 

ここまで、大手人材会社の人事部マネジャーである「山田さん(仮名)」に転職で中途に求められるスキルについて教えてもらいました。

 

転職を成功させるためには、まずは企業の募集背景を知り、どんなスキルを持った人材を求めているのかを理解することが大切です。

 

そのうえでそのニーズを自分が満たせるかを見極め、ニーズが自分のスキルとマッチしているのであれば、そこを中心にアピールするようにしてください。

 

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