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新入社員が飲み会で知っておきたいビジネスマナーとは?

 

「飲み会なら学生時代にたくさん経験してきたから大丈夫」と思っていませんか?社会人の飲み会は、学生の飲み会とは違って、守るべきルールがたくさんあります。知らずに参加してしまうと、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。

 

今回は新入社員が知っておきたい、飲み会でのビジネスマナーを紹介します。ポイントをしっかり押さえて、飲み会を楽しみましょう。

 

 

 

 

 

1.新入社員は「下座」に座る

 

 

飲み会の席についたら、まずはどこに座るかをしっかり見定めなければなりません。席に着くときは、飲み会に限らず、役職の高い人から順番に上座から着席するのがビジネス上でのルールです。新入社員は立場としては一番下なので、必ず「下座」に座るようにしましょう。

 

どこが上座か分からない場合は、「出入り口に近い席が下座」と覚えておくといいでしょう。これはドアから危険な人物が入ってきても、偉い人が最初に襲われないようにという昔のしきたりによるものです。

 

 

<テーブルの席次>

テーブル席の座席

 

 

<円卓の席次>

円卓の座席

 

 

会社によっては上座や下座に関係なく、自由に席についていいと言われる場合もありますが、席を指示されるまでは、とりあえず下座に座っておくのが無難です。

 

 

 

 

2.「無礼講」は羽目を外していい?

 

 

新入社員の歓迎会などでは、上座を進められることもあるでしょう。そのような場合も、いったんは「そちらは上座ですので」と丁寧に断るようにしてください。それでも上座を勧められた場合には、かたくなに拒むことなく「それでは恐れ入ります」とひと言断りを入れてから着席するようにします。

 

また、上司から「今日は無礼講でいきましょう」と言われることもありますが、この無礼講とは和気あいあいと楽しむことをいいます。決して無礼をはたらいてもいい、失礼な態度をとってもいいというわけではありません。

 

飲み会を楽しみながら周りに目を配り、新人らしく振る舞うようにしてください。

 

 

 

 

3.お酒の注ぎ方にもマナーがある

 

 

社会人には、お酒の注ぎ方にもマナーがあります。上司や先輩のグラスが空いたからといって、勝手にお酒を注ぐのはマナー違反なので注意しましょう。気を遣ったつもりが、かえってお酒を飲むのを強要したようにもとられかねません。

 

お酒を注ぐときには、まず「○○さん」と声をかけ、視線をちゃんとあわせたうえで「お注ぎしてよろしいでしょうか?」と聞いたうえで注ぎ足すようにしてください。また、ビール瓶を持つときには、しっかり両手を使いましょう。

 

乾杯を求められたら、自分のグラスは上司や先輩のグラスより、少し下げてあわせます。大きく下げなくても、1センチほど下げておけば十分です。

 

 

 

 

4.飲み会の席では聞き役に徹する

 

 

飲み会の席では、自分がペラペラ話すのではなく、相手の話を聞くことを心がけるようにします。相手が話したくなるように、適度に相づちを打ちながら聞き、たとえ自慢話でもにこにこ聞くようにしてください。

 

上司も人間なので、部下からよく思われたいと思っているのは当然です。褒められて嫌な気持ちがする人はいないので、「すごいですね」「さすがですね」と素直に言葉を挟みましょう。

 

こちらから質問するときには、プライベートについて触れないように気をつけます。「入社して何年になるのですか?」といった、仕事の話を中心に聞くようにしてください。

 

 

 

 

5.二次会には参加するべき?

 

 

飲み会のあとに、他の居酒屋やカラオケなどで二次会を開くケースもよくあります。二次会は、絶対参加しなければならないものではありませんが、可能な限り参加するほうがよいでしょう。

 

カラオケで率先して上司が歌いたがるようなら、二次会にカラオケに行くのが定番になっていることが多く、自然と順番が決まってきます。もしだれも一曲目を歌う人がいなくて「先に歌って」といわれたら、場を盛り下げないためにも断らずに歌いましょう。

 

曲を選ぶときには、上司も知っているようなメジャーな曲を選ぶと盛り上がります。誰も知らないようなボカロやアニメソングは避けるようにしてください。

 

 

 

 

6.まとめ 

 

 

学生時代の飲み会と異なり、社会人の飲み会は上司や先輩に気を遣うシーンが多く、疲れると感じるかもしれません。しかし、最初はなるべく断らず、親睦を深めるためにも参加することをおすすめします。

 

また飲み会の翌日には、幹事をしてくれた先輩などにお礼を伝えるようにしましょう。お礼はLINEやメールなどではなく、直接口頭で伝えることもマナーです。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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