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転職面接の場で職務経歴を上手に伝えるコツとは?

転職面接で職務経歴を上手に伝えるコツ

 

 

転職活動の面接でよく質問される職務経歴。多くの企業が職務経歴書の提出を求めますが、そのうえで面接のときも経歴を聞かれるのには理由があります。

 

ここでは、今までの職務経歴を採用につなげる方法をご紹介いたします。

 

1. ポイントを押さえたアピールと入社後の意欲を伝えよう

 

面接官が応募者に職務経歴を質問するのは、採用後会社に貢献してもらえる人物かどうか判断するためです。

 

面接時には、すべての経歴について詳細に伝える必要はありません。アルバイトや派遣など短期間で就業した経歴は省く、あるいは応募職種に関連が低い内容についてはサラッと簡単に伝えることで、簡潔に経歴をまとめます。

 

反対に今までの職務経歴の中で、実績を上げた具体的な内容や、社内表彰を受けたなどというアピールしたい経歴については、応募した仕事と絡めて面接官に興味をもってもらえるように詳細に話します。

 

上記のように、経歴にも強弱をつけてアピールをし、会社への入社意欲を表すことをお勧めします。

 

2.応募職種と職務経歴の共通点を見つけよう

 

今までの経歴の中から応募職種との共通点を探し、会社へのアピールポイントを見つけます。

 

これまでの経歴を振り返り、整理するためにも事前に職務経歴書を作成しておくと大変便利です。企業から求められなくても、転職を考え始めたら職務経歴書を作成し、自分の強みを知っておきましょう。

 

①.職務経歴書とは

 

職務経歴書とはA4サイズの12ページほどの中に、今までの在籍部署や会社での地位、業務内容について簡単に記入した書類です。

 

職歴が古い順から書く場合もありますし、最新の職歴の方が応募職種に合っておりアピールしたい場合は、新しい職歴から記入しても構いません。

 

無料のテンプレートがハローワークや大手就職サイトに載っていますので、職歴を整理する意味でも職務経歴書の作成をおすすめします。

 

②.応募職種に「寄せた」職務経歴書づくり

 

今までの在籍部署や担当した仕事のなかから応募職種との共通点を探します。

営業や販売職であれば売上の上昇率や在庫減少率、工場の現場などであれば時間や工数の短縮や効率化など、具体例を挙げて説明します。

 

自分の経歴を企業が求める人物像に近づけて、面接の土台資料にします。

 

職務経歴書は面接で会社から求められることも多いですから、会社が興味を引きやすいように、関連職種勤務や共通点のある職種について、詳しく記入しておきましょう。

 

実際の面接で面接官から質問されたら、職務経歴書の内容を元に、入社後貢献できること、入社したい気持ちを強く伝えます。

 

職務履歴書をパソコンで作成しておくと、複数の企業に応募する際にも、それぞれの業種に合わせて簡単に内容を変更できます。時間のある時に、作成しておきましょう。

 

3.経歴の回答時間の目安は1分

 

面接官は複数の人数の方と面接を行います。あまりダラダラと話をしていると伝わりにくいかもしれません。

 

経歴を尋ねられたら1分程度で回答できるように事前に経歴をまとめておきましょう。慣れないうちはタイマーなどを用いて練習などで慣れておくことが大切です。

 

4.経歴を活かした未経験職種への応募対策と回答例

 

未経験職種に応募するときは、業種全体ではなく、作業ごとの共通点を探します。事務職と販売業務を例に考えてみましょう。

 

事務職は、会社の縁の下の力持ちです。従業員が円滑に作業を行えるように調整することで、高いコミュニケーション能力や分析力やパソコンスキルが必要とされます。

 

販売業務は、お客の要望に察する洞察力や品物の在庫管理、売上のデータ処理などが必要で、やはりコミュニケーション能力やデータ分析や在庫管理にはパソコンスキルが求められるでしょう。

 

このように、作業を細分化して見ると、経歴からの共通点が探しやすくなります。

 

①.共通点を活かした参考回答例

 

飲料メーカー営業職を10年しておりました。売上ノルマは1年で3回ほど1位を取ったこともあり、表彰を受けたこともあります。

 

売上データ分析や顧客の要望にも臨機応変に対応してまいりました。もともと人と接するのが好きで営業職になったのですが、こちらで販売職の応募があると知り、自分のコミュニケーションスキルを活かし、接客業を経験したいと思い、応募致しました。

 

②.具体的な経験を自己PRにつなげた回答例

 

レストランでホールスタッフを経てマネージャーとして5年経験。勤怠管理や顧客データ、在庫管理などを行っていました。

 

アルバイトからのスタートでしたが、几帳面な仕事を認めていただき、正社員でマネージャーに昇格致しました。

 

営業職は初めてですが、こちらは食品会社ということで、レストランで経験したコミュニケーションスキル、勤怠管理や顧客データや在庫管理などのパソコンスキルが活かせると思い、今回応募させて頂きました。

 

5.まとめ

 

今回は、転職面接で職務経歴を上手に伝えるコツについてご紹介してまいりました。

 

経歴を尋ねられたらすべてを詳細に説明するのではなく、応募企業の求める人材はどんな人かを想定し、アピールしたい部分を中心に1分程度で伝えましょう。未経験職種で一見共通点が無いようでも、業務を細分化することで共通点が見えてくることもあります。

 

自分の経歴を上手に活かし、面接突破を目指しましょう。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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