履歴書にはフォーマットがありますが、職務経歴書には特定のフォーマットがありません。形式が自由であるぶん、証明写真を貼るべきか悩む方は少なくないです。
職務経歴書に証明写真を貼るべきか、さまざまなケースを想定して解説します。
1.証明写真は必要かどうか
一般的に、職務経歴書に証明写真の貼付は不要とされています。
職務経歴書の提出を求められる場合は、履歴書とのセットであることが大半です。履歴書には証明写真を貼るスペースがある通り、証明写真を貼ることはマナーです。
そのため、企業側が証明写真を確認したいときは履歴書で確認できることから、職務経歴書には証明写真を貼る必要がありません。
2、証明写真が必要か悩むケース
企業から「履歴書・職務経歴書(写真貼付)の持参をお願いします」と連絡を受ける場合があります。
このとき、証明写真が不要な場合と必要な場合、判断は難しい場合の対処法をご紹介します。
不要である場合
企業からの「履歴書・職務経歴書(写真貼付)の持参をお願いします」は、履歴書と職務経歴書の両方に証明写真を貼ってください、という意味ではありません。
実際は、「履歴書か職務経歴書のどちらかに証明写真を貼ってください」という意味合いがあるのです。
そのため、履歴書に証明写真を貼っていれば職務経歴書に貼る必要はありません。これが一般的な考えです。
必要である場合
滅多にありませんが、職務経歴書に証明写真を貼るケースもあります。
企業によっては、職務経歴書に証明写真があることで管理がしやすいという理由から証明写真の貼付を求めることもあるのです。
また、面接官が複数人いる場合や職務経歴書に記載されているスキルや経験で選考をおこなう場合、証明写真があったほうが良いとの理由もあります。
そういった企業側の都合で、証明写真を貼る必要があるケースもあります。
判断できなかった場合
一般的に、証明写真は不要と言われていますが、企業側の都合によっては貼る必要があるということはご理解いただけたかと思います。
しかし、転職者には企業側の都合は分かりません。もし職務経歴書に証明写真を貼るべきか悩んだ場合、企業側に必要かどうか問い合わせるとよいでしょう。
3.キレイに証明写真を撮るコツ
せっかく証明写真を貼るなら、採用担当者に好印象を残したいですよね。ここでは、職務経歴書に貼る写真のルールとキレイに写る方法をお伝えします。
証明写真の基本ルール
さまざまな人の目に触れる証明写真は、以下の基本ルールを守って準備しましょう。
・3カ月以内の写真を使用する
・背景は白かグレー、ブルーにする
・写真の裏にはペンで氏名を記入する
キレイに証明写真を撮るコツ
写真を撮る際は、女性・男性限らず、黒かネイビーのジャケットを着用します。中に着るブラウスやシャツはホワイトを選ぶと、光を反射して顔を華やかに見せてくれます。また、髪色は落ち着いた茶色か黒にして、目に前髪がかからないようにセットしましょう。
女性はつけまつげやカラーコンタクトなどの派手な印象を与えるものは避け、健康的なメイクを施します。
男性はシャツのボタンを全て締めて、落ち着いた色・柄のネクタイを着用すると良いでしょう。
姿勢は伸ばし、胸を張ります。表情は笑顔が好ましいですが、歯を見せるのはNGです。唇を結んで口角を上げ、あごを引くと明るい表情になります。
4.証明写真の貼付は好印象になるかどうか
職務経歴書に証明写真を貼った方が親切で良い印象を与えられるだろうか、と疑問を持つ方もいらっしゃいます。
確かに、企業側の都合は転職者には分かりませんのでそう考えるのも無理はないかと思います。しかし、実際は証明写真の有無だけで印象を左右することはほとんどありません。
証明写真を貼付するよりも、自身のスキルや経験をアピールするための画像や図、表を貼付した方が職務経歴書としては良いものに仕上がるでしょう。
5.まとめ
職務経歴書へ証明写真の貼付を求められることもありますが、基本的には必要ないとされています。ただし、まれなケースですが、企業側の都合によって証明写真の貼付が必要となるケースもあります。その場合は、きちんと身だしなみを整え、基本ルールを守った証明写真を貼りましょう。
もし、写真を貼るべきかどうか迷ったら、企業側に確認すると間違いありません。