現在お勤めの企業に在職中のまま、転職活動をしようと考えている方も多くいらっしゃると思います。在職中の場合には、履歴書や職務経歴書には、退職の予定についてはどのように記載するのがよいのでしょうか?
この記事では、退職が決まってから転職活動をする場合、あるいはすでに退職して有給を消化中の場合など、さまざまなパターンを想定し、応募書類への「退職予定」の書き方をご紹介します。
1.在職中か退職済みか 記載の必要性
在職中に転職活動をしている場合には、応募する企業に現在在職中であることを明確に伝える必要があります。
履歴書や応募書類でそれがはっきりとわかるようにしておかなければ、採用する企業側としてはいつから戦力となる人材なのかの判断ができません。
それでは退職日のパターンに応じて、応募書類の書き方を確認していきましょう。
2.退職日は決まっていない場合の履歴書や職務経歴書の書き方
在職中に転職活動をしているものの、まだ退職日が決まっていない場合には、履歴書も職務経歴書のどちらにも、職歴の最後に「現在に至る」と書きましょう。
「現在に至る」と書かれていることで、現在まだ離職しておらず、仕事をしていることがわかります。「現在に至る」のほかに、「在職中」と書いても問題はありません。
履歴書の場合、「現在に至る」や「在職中」と書いた次の行には、「以上」と書き添え、書き足しを防止するのが決まりです。
このような一般的にルールとされている言葉を使用しなければ、社会人としてのマナーや常識が備わっていないと思われる可能性もあるため注意しましょう。
【履歴書の記入例:「現在に至る」】
20XX年 |
4月 |
○○株式会社 入社 |
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配属部署:営業部 |
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職務内容:△△の販売担当として新規提案営業を行う |
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現在に至る |
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以上 |
ポイント①
在職中の職務内容などを記載した次の行に、「現在に至る」と記入します。
会社名だけを記載し、職務内容を記載しない場合は、会社名の横に「在職中」と書きましょう。
ポイント②
「現在に至る」と記入した次の行の右端に、書き足し防止のために「以上」と記入します。
【職務経歴書の記入例:「現在に至る」】
20XX年XX月X日現在
山田 花子
職務概要
20XX年4月、○○株式会社に入社し、約X年間経理事務を担当しておりました。●●●●●
職務経歴
20XX年4月〜20XX年9月 ○○株式会社 経理部
20XX年10月〜20XX年X月 △△株式会社 経理部 (現在に至る)
■経理業務
・会計ソフトへの仕分け入力
・現金出納管理、預金口座管理業務
・月次決算業務
■活かせる知識・スキル
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■志望動機
- ●●●●
■自己PR
- ●●●●
ポイント①
職務経歴で会社絵を記載した横に、「現在に至る」と記載します。
ポイント②
書き足し防止のために「以上」は、職務経歴書の最後の行の右端に記載します。
3.退職日が決まっている場合の履歴書や職務経歴書の書き方
それでは退職予定日がすでに決まっている場合には、どうすればよいのでしょうか?
退職予定日が決まっている場合は、履歴書・職務経歴書ともに「現在に至る」の横に「20XX年X月X日 退職予定」と書き足します。履歴書の場合は、本人希望欄などに「20XX年X月X日 退職予定。△月△日より勤務可能です。」と記載してもよいでしょう。
一般的に採用活動を行っている企業は、「○月○日までに○人を採用したい」などの採用計画を立てています。応募書類に退職予定の日付を入れておくと、採用計画が立てやすいため、場合によっては有利に働く可能性もあるでしょう。退職日が決まっている場合には、応募書類には必ず記載しておくことがおすすめです。
4.すでに退職して有休消化中の場合はどうすればいい?
それではすでに退職していて、有給の消化中に転職活動をしている場合にはどのように記載すればよいのでしょうか。
有給を消化している場合も、「在職中」と記載して問題ありません。雇用保険の満了日は退職日と同じになるため、履歴書や職務経歴書には退職届に記載した退職予定の日付を記入しましょう。
5.まとめ
在職中に転職活動をするときには、現在まだ離職していないことを応募先の企業にはっきりと示す必要があります。
また、退職予定日は選考に影響する可能性もあるため、決まっている場合には忘れず記入するようにしてください。