第二新卒で転職活動をするときには、面接でどのように前職の退職理由を伝えたらよいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
新卒での就活では聞かれなかった退職理由は、伝え方ひとつで応募者のイメージにも影響を与える可能性があるため、あらかじめ答え方を考えておくのがおすすめです。
この記事では、第二新卒で転職活動をする方に向けて、前職の退職理由を伝え方や伝えるときのポイントをご紹介します。
1.第二新卒の転職面接ではここをチェックされる!
まずは第二新卒が面接を受けるとき、面接官がどのような点をチェックしているのかをご紹介します。
第二新卒が最初にチェックされるポイントは、ビジネスマナーです。第二新卒は社会経験が少ないため、ビジネスマナーがきちんと身についているかは企業が必ず確認します。
きちんとした言葉遣いやあいさつ、立ち振る舞いに注意して面接に臨みましょう。
次にチェックされるのは、前職の退職理由です。新卒で就職活動をし、最終的に選んだ職場をなぜ短期間で辞めることになったのか、企業としてはもっとも気になる点でしょう。今回も同じように短期間で辞めてしまうのではないか、退職理由から探っています。
そして最後に、仕事に対する熱意があるかどうかをチェックします。第二新卒で社会人経験が未熟であっても、これから熱意を持って会社に貢献したいという姿勢と熱意を示し、企業に「必要な人材」と思ってもらうことが採用に結びつくポイントです。
面接を受ける前には、これらのチェックポイントをあらかじめ確認し、面接でどう振る舞い、どう答えるかを考えておいてください。
2.転職の理由を伝えるときの2つの注意点
ここからは転職の理由を伝えるときの注意点を2つご紹介します。
①.ネガティブな転職理由はポジティブに言い換える
転職した理由が、たとえ「残業が多かった」「やりたい仕事とは違った」などのネガティブな内容だったとしても、ポジティブに言い換えて伝えるようにします。
例えば「残業がきつすぎる」という理由で退職した場合、そのまま伝えてしまうと、多少なりとも残業がある会社であれば、忙しい時でも残業をしない人間とみなされて採用されない恐れがあります。
そういった場合は、なぜ残業がいやだったのかを、ポジティブに言い換えて伝えてください。
②.待遇面や人間関係を転職理由にしない
給与や福利厚生に関する不満、あるいは人間関係に問題があったなどの理由は、一般的に退職の理由としてNGとされています。
給与や福利厚生の待遇の悪さを理由にした場合、仕事そのものよりもお金のことしか頭にないと思われる可能性があるためです。また人間関係を理由にした場合には、入社しても他の社員とうまくやっていけないのではないかと思われる可能性があります。
待遇に不満があったとしても、「新しい環境で自分の力を試してみたい」、「ワークライフバランスを大切にし、スキルアップの時間を大切にしたい」と前向きな退職理由に言い換えたほうがいいです。
3.退職理由を伝えるときのポイント
転職の面接で退職理由を伝えるときのもっとも大切なポイントは、退職する理由を会社のせいにして悪口を言わないことです。
退職の理由として、今いる会社の不平不満を並べた場合には、「自社に入っても不満ばかり口にするのではないだろうか」「うちを辞めたらよそで同じように悪口を言うのではないだろうか」と思われて、採用を敬遠される恐れがあります。
退職理由を伝えるときには、退職する原因だけにフォーカスせず、そこからなぜ転職を希望するに至ったのか、前向きな理由を中心に据えることです。
「今の会社では〇〇なので自分の目標を叶えられない」「今の会社ではできないことが、貴社では実現できる」など、退職の理由が入社を希望する理由につながり、ポジティブに伝わるようにしてみてください。
4.まとめ
第二新卒で転職の面接を受けるときには、新卒で入社した企業を短期で退職する理由をどう伝えるかが大きなカギとなります。ウソをつくことはよくありませんが、ありのまま不満を並べることもおすすめできません。
退職の理由を伝えるときには、ネガティブな内容についても前向きな志望理由と結びつけて伝え、第二新卒での転職面接を突破してください!