今回は、転職活動における運転免許証や資格の記入の仕方についてご紹介いたします。
履歴書には、免許・資格欄があり取得した免許や資格を、正しい名称で取得年月日と共に記入する必要があります。スムーズな記入方法やポイントなどを1つずつご説明いたします。
免許・資格欄は自分の持っているスキルを採用担当者へ提示できる大切な場所です。

足切りにも使われる項目になりますのでしっかりと記入の仕方を覚えてください。
1.意外と知らない履歴書の免許・資格欄の決まり
転職活動の履歴書作成に役立つ、正しい免許・資格の書き方についてご紹介いたします。
年 |
月 |
学歴・職歴 |
20XX |
4 |
普通自動車第一種運転免許 取得 |
20XX |
9 |
日本商工会議所簿記検定試験2級 合格 |
20XX |
9 |
実用英語技能検定2級 合格 |
①.運転免許証は初めに書こう
履歴書の免許・資格欄では、取得している免許を先に記入します。
免許のうち運転免許証を持っているなら、まず運転免許証を記入します。
その他取得している免許がある場合は、運転免許の次に記載をしてください。。
②.免許→資格順が基本
取得している免許を記載したら、次に資格を記載します。
取得した資格順に記載するのが基本ですが、応募した職種に関連した順番で記入して構いません。
③.正式名称で記入
免許・資格と共に正式名称を記入します。
一般的な乗用車を運転する場合の運転免許証の正式名称は、「普通自動車第一種運転免許」です。
その他によくある資格を例に挙げますと
略称・通称 | 正式名称 |
自動車免許 | 普通自動車第一種運転免許(AT限定) |
英検 | 実用英語技能検定○級 |
TOEIC | TOEIC Listening&Reading Test ○○点 |
漢検 | 日本漢字能力検定 |
宅建 | 宅地建物取引士 |
日商簿記 | 日商簿記検定試験○級、日本商工会議所簿記検定試験○級 |
全商簿記 | 全国商業高等学校協会主催簿記実務検定 |
FP | ○級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
④.取得年月日は和暦か西暦か履歴書全体で揃えて書こう
免許や資格だけではなく、履歴書全体に言えることですが、取得年月日は和暦か西暦のどちらかに揃えて記入します。
⑤.名前が改定された免許や資格は「取得時」の名称を記入
免許や資格の中には、名称が変更になっている場合があります。その場合「取得した時」の名称を記載をしてください。
名称が変更になった資格の例として、宅地建物取引主任者が宅地建物取引士に、国内旅行業務取扱主任者が国内旅行業務取扱管理者へ変更されており、このほかにも変更になった資格があります。
資格を記載する前に、一度確認しておくことがおすすめです。
⑥.「取得」や「合格」は名称から1文字スペースを空けて
取得した資格や免許の正式名称を記載後、取得や合格の前に1文字スペースを空けて記載するようにします。
また「取得」や「合格」などは、取得した内容に合わせて記載するのが基本となっています。TOEICは取得、日商簿記や宅建は合格と書くのが正しい書き方です。
⑦.免許や資格がない場合は「特になし」
中には免許や資格を何も持っていないと言う方は、空欄にせず、「特になし」と一言記入するようにします。
もし、応募時に何も資格が無くても、今勉強中の資格がある場合、勉強中の名称と取得予定の文言を入れておくと、面接官の心証が良くなる可能性もあります。
2.運転免許証の書き方のポイント
運転免許証の取得日や種類は、免許証の下側を見ます。左側が取得日、右側が種類です。所持している運転免許が複数あり、取得日が判らない場合、警察署や運転試験会場などで運転免許経歴書を発行してもらい、確認するという方法があります。
主な運転免許の種類は、普通は普通自動車免許、大型は大型自動車免許、中型は中型自動車免許、原付は原動機付自転車免許などとなっています。
3.資格の書き方のポイント
続いては、資格の書き方のポイントです。基本は免許と同じく取得順ですが、応募職種に関連した順番で書いても良いことになっています。
また、資格の中には日商簿記や全商簿記、英検などのように級で表すものは、級まで記入します。できれば履歴書に書くのは2級以上が望ましいです。
現在取得に向けて勉強中の資格についても、記載しておくと、勉強意欲や熱意などが認められる可能性があります。
4.まとめ
今回は、転職活動における履歴書の免許・資格欄の記入の仕方についてご紹介してまいりました。
知っているようでも、いざ履歴書を記入する時、免許を先に書く、取得年月は西暦か和暦か合わせて書く、略式ではなく正式名称で書くなど、意外と細かいマナーについて悩んでしまわれることもあるかもしれません。
ポイントとマナーを押さえた履歴書作りで、まずは書類選考を通過し、採用へとつなげましょう。