転職活動で履歴書を提出するときには、写真を添付しますが、どんな写真でも良いわけではありません。履歴書の写真は、応募者の第一印象を決める大切なものです。せっかくなので、好印象を残したいですね。
この記事では、履歴書に写真を貼るときのルールや、撮影時や撮影場所ごとの注意点をご紹介します。
1.転職活動では履歴書の写真が重要
履歴書に貼付する写真は、面接に進むか進まないかを決める重要なアイテムです。
履歴書の写真は、採用担当者が応募者についてどのような人物なのかを判断する材料となります。全員が面接に進むのであれば、会って話すことで自分の人となりを伝えられますが、中途採用の場合は書類選考である程度ふるいにかけられます。
証明写真はとても重要なのです。
たとえば営業の社員を募集しているのに、暗そうな表情をしていたり、見だしなみが整っていなかったりすれば、求めている人物とは異なると判断されます。面接に進むためにも、履歴書に貼る写真は明るい印象を相手にわかってもらうものを選ぶのが鉄則です。
2.好印象を与える履歴書の写真とは
履歴書の写真で好印象を残すためには、まずルールをきちんと守って写真を添付することはもちろん、髪型や身だしなみにも気をつける必要があります。
どのような決まりや注意点があるのかご覧ください。
①.履歴書の写真のルール
履歴書に添付する写真は、縦40mm×横30mmとされていますが、縦36〜40mm×横24〜30mmの範囲に収まっていれば問題ありません。これよりも大きすぎたり小さすぎたりする写真は使用してはいけません。
これはルールです。
また写真は、3カ月以内に撮影されたものを使用し、3カ月以上前に撮影された写真しかない場合は新しく撮り直すようにしてください。
写真を貼付するときは、履歴書に書かれた枠線からはみ出ないように、まっすぐに貼りましょう。写真がゆがんで貼られていると、丁寧さに欠ける人物と判断されてしまうかもしれません。
また万一剥がれ落ちてしまったときに、誰の写真かわかるように、裏に油性ペンで名前を記入しておくことも忘れずに。
②.髪型や服装などの注意点
写真を撮影するときは、普段着用しているメガネ以外のアイテム(帽子など)は身につけてはいけません。
撮影するときには正面を向き、目線はしっかりカメラに向けます。
髪型に関しては、顔の表情がはっきりと見えるようにセットします。女性は、目が隠れそうなら前髪を流し、後ろ髪が長ければひとつに結ぶことがおすすめです。男性は寝癖を直し、髪が立ちすぎないように注意してください。
※オフィスワークの場合
女性も男性も明るく染めすぎている髪は黒染めしてから撮影をするようにしてください。
服装については、女性も男性も白いシャツにスーツやジャケットを着用します。男性はネクタイもきちんと締めましょう。また女性も男性も、派手で目立つアクセサリーは身につけずに撮影するようにしてください。
3.履歴書の写真を撮る場所による注意点
履歴書用の写真にスナップ写真を利用するのは厳禁です。ちゃんと履歴書用に写真を撮影してください。
写真を撮影する場所は、写真館、スピード写真、自撮りと3つが考えられますが、それぞれどのような点に注意すればよいのか確認していきましょう。
①.写真館
写真館では、背景や照明、イスなどが置かれた専用のスペースで撮影を行います。鏡も用意されているので、身だしなみを整えてから撮影に挑むことができます。撮影するときにはカメラマンが目線の位置や、服装のゆがみなどに気を配ってくれるので安心です。
写真館で撮影するとコストが高めで、また仕上がりに数時間かかる場合もありますが、仕上がりがきれいで見栄えが良いというメリットがあります。
日数に余裕を持って撮影するようにし、もし急な面接などで急いでいる場合には、仕上がりにどれくらいの時間がかかるのかを事前に確認することをお勧めします。
②.スピード写真
スピード写真は駅前や商業施設に設置されている機械で撮影するもので、10分前後で写真が仕上がるため急いでいるときに便利な方法です。
最近のスピード写真は、機械の性能が良く仕上がりがきれいですが、写真館で撮影するときのように目線の位置や服装の乱れを客観的に指摘してもらえないため、撮影時は自分で気をつける必要があります。
またスピード写真の場合は写真のカットを自分ですることになります。
写真が歪まないように注意を払う必要があります。
③.自撮り
自撮りは最も手軽で、安価に履歴書用の写真を用意できる方法です。
色調の調整など、データ加工もできるため、自撮りをされる方が増えていますが…
残念ですが、加工は違和感があるため分ります。よほどの事情がない限りは、自撮りの写真は避けるようにしてください。
4.まとめ
履歴書用の写真は、採用担当者が最初に応募者の顔を知る大切なものです。写真の表情や身だしなみによって、好印象も悪印象も、どちらも与える可能性があります。
履歴書用の写真はきちんと専用の写真を用意し、ルールを守って履歴書に貼ることで、よい印象を残せるようにしてください。