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面接から転職までにかかる期間は?転職を成功させる転職期間の過ごし方

転職を考え始めたときに気になるのは、転職にかかる期間です。転職しようと思ったら、なるべく早く新しい環境へ進みたいものですが、転職にはある程度の期間がかかります。

 

どれくらいの期間が必要なのでしょうか。また転職活動はどのような流れで行えばいいのでしょうか。転職の成功には、転職期間中をどう過ごすかが影響します。そこで今回は転職期間中にするべきことや転職活動の進め方についてまとめました。

 

1.転職期間は3ヶ月から半年が目安

 

一般的に、転職準備から内定、退職の手続きまで転職にかかる期間は3ヶ月から半年と言われています。転職の主な3ステップはこのようなものです。

 

転職期間

一般的な転職の流れとその目安の期間

 

 

転職期間中は、毎日企業研究や面接対策のために時間を取ったり週1回程度のペースで面接へ行ったりと体力勝負になります。

 

ただし転職活動のペースはそれぞれの状況によって異なるので、12カ月ですぐに転職が決まる人もいれば、準備を含めじっくりと1年程かける人もいます。特に在職中の転職活動は、仕事の合間に面接の予定を組まなければいけないため、面接の日程を合わせるには時間を要するかもしれません。

 

2.転職活動を無駄に長引かせないためには入念な計画が大事

 

転職活動を始めるうえで最も大切なのは計画性です。転職期間が長引くと、「他の企業が採用しない理由が何かあるのではないか」と面接でマイナスな印象を持たれてしまうこともあります。

 

適切な期間で転職活動を行うためには転職活動全体の計画を立ててから転職活動をスタートするのが望ましいです。

 

①.自分のキャリアを客観的に評価して転職の方向性を定める

転職を決めたなら、まずは転職をすることで何を成し遂げたいのか、転職の方向性を定めることが重要です。転職の方向性が定まれば、目的を達成するために求められる転職先の条件を考えることができます。

 

その際はこれまでの実績やスキルを自己分析すると、自分の強みや向上させるべき分野などを明確にする助けになるでしょう。自己分析をするときは「自分が頑張ったと思うところ」ではなく、「結果や成果を出せた分野」を考え、客観的に自分のキャリアを見ることが大切です。

 

そういった分析から気になる企業をリストアップし、企業調査を行います。自分に合った企業を見つけるためには、ホームページやメディアの掲載情報から、企業理念、サービス、IR情報やそこから見える企業の強み、不得手な分野などの調査が欠かせません。

 

そうすることで、どのような会社かイメージでき、入社後のミスマッチを極力減らすことができます。

 

ここで注意したいのが、転職する目的が待遇面や就業時間など今の職場への不満などのネガティブな理由だけにならないことです。そういった不満はどの会社で働いていてもありえることなので、面接で転職理由として挙げると仕事に対する意欲が低いと思われてしまい、転職活動が長引く原因になります。

 

ネガティブな要素が「自分のキャリアにどう影響を及ぼすのか」というところまで分析し、転職理由をキャリアプランに結び付けないといけません。

 

②.ゴールを決めて転職スケジュールを組む

転職の方向性が決まったなら、いつまでに転職を完了したいか期間を定めます。期限のない計画はどうしても間延びしてしまい、転職期間が長引いてしまう要因です。ゴールを決めたなら、そこから逆算していつから応募を始めたらいいのか、スケジュールを組むようにしてください。

 

また転職期間を長引かせずに自分に合った企業を見つけるためには、1社ずつ面接を申し込むのではなく複数の企業へ同時に応募することをおすすめします。書類選考を受けたすべての会社で面接を受けられるとは限らず、面接も企業によっては34回行うこともあるので、1社ずつ結果を待ってからの転職活動は時間がどんどん過ぎてしまうからです。

 

複数を比較検討しながら転職活動を進めていけるので、早く内定が出た企業に決めざるを得なかった、ということを避けられ、後悔しない転職活動を行えます。

 

③.引継ぎの下準備も忘れずに

内定をもらえたら、23日以内には承諾・辞退の連絡をするのが望ましいとされています。業務の都合上、即答ができない場合でも遅くとも1週間以内には返事をしてください。

 

編集渡辺
転職の場合、多くが採用人数1-2名です。そのため内定を出してもだめなら次の人の選考を進めたいのです。

 

退職、引継ぎがスムーズに行えないと、新しい職場への就業が遅れてしまい転職先へ迷惑をかけてしまうかもしれません。面接を受けることだけでなく、退職・引継ぎを終えるまでが転職活動です。本格的な引継ぎは退職の意向を伝えるまで行えませんが、業務のマニュアルを作るなど、前もって引継ぎのための下準備を平行して整えておくといいでしょう。

 

3.離職期間が長くなっても冷静に自己分析をしよう

 

離職してからの転職だと、転職期間が長引いてしまうことに焦りを感じてしまうかもしれません。しかし焦りから、どこでもいいという考えに陥らないように気を付けましょう。自分のキャリアプランに合わない企業を選んでしまっては、また転職の繰り返しになってしまいます。

 

転職に焦りは禁物。面接で落ちてしまうことが続いたなら、冷静にこれまで受けた面接を振り返ってみるようにしましょう。何も対策をせずに他の企業を受けても、不採用を繰り返してしまうかもしれません。なぜ内定がもらえなかったのかを分析し、改善策を考えるようにします。

 

 

4.まとめ

 

転職期間中は企業調査などの下準備を入念に行ない、面接のスケジュールをきちんと立てて計画的に進めることが大切です。行き当たりばったりの転職活動では自分に合った企業を見つることが難しくなります。転職の目的を明確にして、きちんと計画を立てることで、転職期間を長引かせることなく、新しい転職先を見つけるようにしましょう。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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