転職活動は在職中にするか、それとも退職をしてからするか。。。
どのノウハウ本でもうたわれていますが、在職中の転職が精神的におすすめです。
人材の流動化が叫ばれている中、転職市場は活発に動いていますが
それは、スキル・経験がある人が主です。すべての人が平等にチャンスがあるわけではありません。
退職後の転職活動は、順調ではない時、底なし沼のような後悔の念が押し寄せてきます。
しかし在職中の転職活動は、経済的な不安やブランクが無いなどのメリットも多いですが、反面、面接の日程管理が難しいなどのデメリットもあります。
転職活動中の面接は急に決まることも多く、一次面接、二次面接と続いていけば、面接のために急に何度も休みを取ることになり、現職との調整が必要になります。
今回は在職中に転職活動を行った場合のメリット・デメリット、面接のスケジュール管理の対策などをご紹介して参ります。
1.在職中の転職活動、応募企業はどう見る?
在職中の人が求人情報を見て応募してきた場合、企業はどのように感じるのでしょうか。実際のところ、応募者が在職中か求職状態であるかどうかは、あまり問題になりません。
企業が求めるのは、経歴や能力や人物像、仕事に対するやる気であり、在職中だからといって転職活動が不利になることは、まずありません。(むしろ、アテもなく転職先を決めずに退職している場合は、計画性を疑います。)
ただし、面接時や書類選考時に、在職中であることを伝えること、連絡方法や入社可能時期についてはきちんと伝える必要があります。
2.在職中の転職活動のメリット
在職中に転職活動を行う場合、収入面での不安がないなど、たくさんのメリットがあります。主なメリットを3つ見ていきましょう。
メリット①.在職中の転職活動は経済面では安心
まず、在職中の転職活動のメリットを上げるなら、定期的な収入があり、経済的には困らない点です。
転職活動は、面接会場への交通費や身だしなみを整える美容代など、何かと費用が掛かります。転職活動はゴールが見えないマラソンのようなものです。
収入が無いと、焦って条件に見合わない企業に応募したり、希望しない職種へ応募せざるを得ない状況などが出てくる可能性もあります。ですが在職中であればこうした不安なく、落ち着いて活動を行う事が可能です。
メリット②.ブランクがなく勤務意欲や能力が保たれる
二つ目は、転職活動が上手くいけば、ブランクなく次の就業先が決まることです。ブランクが長いと、勤務意欲が低下したり、仕事の勘が鈍ってしまうといった不安があります。
即戦力を求められる中途採用では、面接官も上記の点を踏まえ、ブランクが長い方については、面接時に理由を尋ねられる事もあります。
在職中に転職活動を行っている場合は、意欲や勘が保たれているとみなされるため、大きなメリットになります。
メリット③.転職活動が上手くいかなければ、再考できる
なかなか採用に結びつかない、希望職種での応募が少ないなど転職活動を少しお休みしたいと考えた時、在職中であれば、現職にこのまま留まる、少し転職活動を休むなどゆっくりと今後について考えることも出来ます。
3.在職中の転職活動のデメリット
メリットが多い反面、在職中に転職活動を行うと、現職と面接とのスケジュール調整が必要になり、大変な部分も多くなります。
仕事をしながら転職活動を行う主なデメリットは次の2つです。
デメリット①.面接の日程調整が難しい
在職中の転職活動で大変なのが面接のスケジュール管理です。
現職に就いていると、会議やプレゼンなど休みにくい場面も出てくるでしょう。そうした日と面接日が重なってしまった場合、日程調整が必要になります。
場合によっては、面接をあきらめないといけない場面も出てくるかもしれません。在職中に転職活動を行う時は、日程調整のつきやすい閑散期に行うようにし、せっかくのチャンスを無駄にしないようにしましょう。
デメリット②.現職の退職時期と転職先の採用時期のズレが生じる
転職の場合、企業は即戦力を求めています。特に欠員が出ている場合は、採用を急いでいる可能性もあります。
在職中の方が転職先の企業で働く前に、まずは現職に退職の意向を伝え引継ぎを行い、退職手続きを踏む必要があるため、応募企業は「引き継ぎでうちに来るのが遅くなるのでは?」と、採用に消極的になる可能性があります。
在職中に転職活動を行いたいと考えている方は、以上のメリット・デメリットを踏まえた上で、準備を勧めましょう。
3.在職中の面接対策は工夫や配慮が必要
まず転職を意識しだした時から、有給休暇の残日数や付与日を確認しておきましょう。面接が分かった時点で、有給取得申請をし、周囲に休むことを伝えます。関係書類やマニュアルの整備などを行っておき、自分が休んでも周囲が困らないよう配慮します。
転職活動を考え始めたら、自分の仕事の整理を事前にしておくと、急な面接が入っても慌てることなく対処することが出来ます。
4.まとめ
今回は、在職中の転職活動におけるメリット・デメリットおよび面接の日程調整についてご紹介して参りました。
在職中の転職活動のメリットとしては、一定の収入が維持できる環境にあること、ブランクが無いこと、活動の状況によっては、現職に留まるなど活動を再考できることが挙げられます。
ただ、デメリットとして、現職と面接日の日程調整が必要になってくること、引継ぎの問題などから退職日が延長になれば、採用保留などになる可能性もあり、注意が必要でしょう。
転職しようと考えたら、自分の仕事を整理し、効率よく引継ぎが行えるよう考慮し、急な面接でも周囲に迷惑をかけないような配慮が必要です。