転職活動で職務経歴書を作成する際、何枚書くのがベストなのか迷われた経験はないでしょうか。
転職や部署異動が多く、職務経歴書で書くことがありすぎてどうやってまとめていいのかわからない、反対にあまり職務経験が浅いと書くことが少ない、何をアピールしていいのかわからないなど、職務経歴書の作成枚数で悩まれている方に読んで頂きたい記事です。
職務経歴書の適正な枚数や、職務経歴書のまとめ方についてご紹介いたします。
1.職務経歴書はA4で2枚がベスト
職務経歴書のベストな枚数は2枚(見開き1ページ)と言われています。職務経歴書には「職歴要約」「職務経歴」「資格・特技」「経験・知識」「自己PR」などを分かりやすくまとめます。
基本的には「職務要約」や「職務経歴」「資格・特技」など、今までの経歴や取得してきた資格や技術などを全体の4分の3ほど記入し、残りの部分で「自己PR」を行います。
これまでの経歴や資格などで1枚から1枚半、自己PRが0.5枚ほどで合わせて2枚が理想です。
転職や部署移動が多い方、資格や特技が多い方は、採用担当者へ自分の実績を伝えたくなり、ボリュームが多くなりがちですが、枚数が3枚、4枚と増えてしまうと、読み手に要点が伝わりにくくなってしまいます。
また、職務経歴書を1枚でまとめてしまうと、アピール度が少なくなり、採用担当者の印象に残りにくい可能性があります。
上記の事を考えますと、必要な情報が要約しやすく、読み手が目を通しやすい枚数が2枚なのです。
2.職務経歴が浅い、書けることが少ない場合は?
職務経歴が浅い、同じ業務を長期間担当していた場合などで、書ける内容が少ない場合の対策について見ていきます。
①.研修や業務経歴などから応募職種との関連性を探す
まず職務経歴が浅い場合は、応募職種と今までの経歴の中から関連性を探します。新人の頃受けた研修や教育などから共通点を見つけるのも良いでしょう。
例えば、食品関係の企業で工場研修があれば、品質や衛生管理、工場ラインの流れなどの経験が活かせますし、店舗販売の研修があれば、営業と関連づけることも出来ます。
同じ業務を長期間経験していて、職歴は長いが、担当した業種が少ない場合は、種類ではなく、経験業務の深い知識を持っていることをアピールするという方法があります。
②.業務以外の関連したエピソードを織り込む
社会人としての経験が少ない場合は、業務以外の経験を織り込むという方法もあります。上記で説明した研修や教育での内容を、応募職種と関連づけたエピソードにしても良いですし、学生時代の留学経験やゼミなどで経験したことを織り込んでも良いでしょう。
3.職務経験が多く、まとめ方が判らない場合は?
反対に複数回転職を経験していたり、職種経験がたくさんあったりする場合は、どのように職務経歴書をまとめたら良いのでしょうか。
①.箇条書きにする、数字を使う
部署移動が頻繁に行われていた職場や転職経験が多い場合、部署ごとに簡潔に箇条書きにする、企業規模や実績を数字で表し規模を伝えまとめるという方法です。
②.スキルごとにシンプルにまとめる
職歴ごとではなく、経験した業種やスキル毎にまとめる方法です。職歴が多いとまとまりにくくなりがちですが、応募した職種に近い業種や経歴ごとにシンプルにまとめていく方法です。
4.文字の大きさや行間にも注意しよう
先ほど職務経歴書のベストの枚数は2枚だと申し上げました。ただ職歴は人によりさまざまで、大切なことは読み手にとって「見やすい」ことです。
職務経歴書を2枚にするために、行間を開けすぎたり、フォントが小さすぎたりすれば、とても見にくい資料となってしまいます。
フォントや行間の大きさを揃え、常識的な範疇で作成するようにしましょう。ちなみに、見やすいフォントはMS明朝やMSゴシック、文字のポイントは10~12ポイント、文字数×行数は40文字×40行、上下余白は上がやや多めでバランス良く取るようにします。
5.自己PRも大切に
これまでの職務経歴は、応募職種との関連をつける上でとても重要です。今までの職場での経験、スキルや技術、資格を表したものです。
しかし、採用担当者が見ているのは、応募者が企業の発展にどのように貢献してくれるのか、キャリアプランをどのように考えているのかという点です。
実は応募企業は、今までの経験を踏まえ、採用後にこのような形で貢献出来るという自己アピールに注目しています。採用後に自分が出来ること、どうなりたいと考えているかなどを伝えるようにしましょう。
6.まとめ
今回は、転職活動で作成する職務経歴書のベストな枚数について、ご紹介して参りました。職務経歴書は2枚で作成するのが、読みやすい枚数であり、職歴の長さによりまとめ方の工夫が必要であること、フォントや行間などの注意点、自己PRも大切な項目であることが分かりました。
読み手の立場になって作成し、面接へとつながる職務経歴書を作成しましょう。