転職の面接のために家を出て、途中で履歴書がないことに気がついた!という失敗は、実は少なくありません。履歴書を忘れてしまった場合には、「もうだめだ」と諦めることなく、どうすればよいのかを前向きに考え対処することが大切です。
この記事では、転職の面接で履歴書を忘れてしまった場合にはどうすればよいのか、また履歴書を忘れないためにどんなことができるのかを紹介していきます。
1.転職の面接時に履歴書を忘れてしまったときの対処法
転職の面接の日に、履歴書を忘れてしまったと気がついた場合にできることを、2つご紹介していきます。
担当者に伝えて指示を仰ぐ
転職の面接に向かっている途中、念のためと思って書類を確認したときに、履歴書が入っていないと気がついたらパニックになってしまうかもしれません。なかには、面接に行くこと自体を諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、社会人のひとりとして、面接をしてもらう企業に迷惑をかけないことを一番に考え行動する必要があります。まずは面接予定の企業に電話をかけ、採用担当者に履歴書を忘れてしまったことを正直に伝えて指示を仰ぎましょう。
履歴書を忘れたからという理由で、面接自体を取りやめることはほとんどなく、たいていは後日郵送で問題ないので、面接会場まで来てくださいと言われるはずです。
連絡をするときには、自分のほうから積極的に、「せっかく面接の機会を頂いておりますので、本日は履歴書なしで面接をしていただき、終了後すぐに持参、あるいは郵送とさせていただけないでしょうか」と申し出て、入社したいという熱意を伝えるのもおすすめです。
面接会場で担当者と会ったときには、まず履歴書を忘れてしまったお詫びと面接をしてもらえるお礼をしっかり伝えるようにしてください。
面接会場の近くで作成する
面接の時間までかなりの余裕を持って家を出ていた場合には、気がついた時点で履歴書を作り直すこともできます。最近ではコンビニでも履歴書を販売していますし、駅前などにスピード写真の機械が設置されていることも多いためです。
しかし焦って作成した場合、字が乱れる、あるいは誤字が発生する可能性が高くなるため、本当に時間に余裕があるときにしかおすすめはできません。
落ち着いて書く時間がないようであれば、変にごまかそうとせずに、担当者に正直に伝えるほうが賢明です。
2.履歴書を後日郵送するときのマナー
面接の当日履歴書を忘れ、後日郵送の指示があった場合には、面接が終わってからできるだけ早いうちに履歴書を郵送します。履歴書を郵送する際には、面接を受けさせて頂いたお礼、履歴書を忘れてしまったお詫びを記載した「添え状」を添えるようにしてください。
添え状はA4用紙に横書きで作成し、手書きとパソコンのどちらでも問題ありません。1枚に収まるように簡潔に、ですます調で簡潔に記載します。
大切な書類に添え状をつけるのは、社会人としてのマナーです。履歴書を忘れてしまった時点でマイナスとなっていることは事実なので、さらにマイナスを重ねないよう、しっかりマナーは守りましょう。
3.履歴書を忘れないためにできること
履歴書を忘れてしまった事実は消せませんが、この失敗を今後に活かすことは可能です。今回のことはしっかり反省したうえで、次回失敗しないことを考えるようにしましょう。履歴書を忘れないために、できることを2つご紹介します。
・チェックリストを作成し、前日にチェックする
転職活動をしていくのであれば、これから面接を受ける機会は他にも何回かあるはずです。同じ失敗を繰り返さないよう、履歴書以外にも筆記用具やメモ帳、採用担当者の連絡先、ハンカチなど面接で持っていく「持ち物リスト」を作成し、前日にチェックすることをおすすめします。
・履歴書データのバックアップを用意しておく
履歴書をパソコンで作成し、デジタルデータがある場合には、スマホにデータを入れておく、あるいは外からアクセスできるクラウドにデータを保存しておくようにしましょう。データがあれば、いざというとき、コンビニのコピー機でプリントアウトすることも可能です。
4.まとめ
転職の面接で履歴書を忘れてしまったときには、頭が真っ白になってどうすればよいかわからなくなることでしょう。しかし大切なのは、面接を取りやめるなど勝手な自己判断をせず、速やかに担当者に連絡をとることです。
そして失敗の経験が、次の成功につながるよう対策を立て、過ぎたことは過ぎたこととして忘れるようにし、前向きに転職活動を続けるようにしてください。