転職が決まった時、新しい職場でどのように馴染んでいくのかは、女性にとって最大の関心事です。
特に女性の場合、メイクが与える周囲への印象が大きく、シチュエーション別、年代別での見せ方に悩むことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は「オフィスメイクのアップデート」をテーマに、旬の要素を取り入れつつ、知的で清潔感のあるオフィスメイクをご提案します。
年代ごとの肌状態・ライフスタイル・社会的な立場に合わせたメイクのコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.オフィスメイクで大切なこと
オフィスメイクをする上で、すべての年代を通して大切なポイントが3つあります。
それは、「清潔感」「知的さ」「親しみやすさ」です。
メイクは単に肌の欠点をカバーするだけでなく、「相手に良い印象を与える」という大切な役割を果たします。
いくら仕事のできる有能な方でも、清潔感がなくだらしない印象だと非常にもったいないことになります。
清潔感・知的さ・親しみやすさを感じるオフィスメイクは、自分自身の気持ちを明るくするだけでなく、相手に好印象を与えることで人間関係にも良い影響を及ぼします。
年齢ごとのお肌の特徴や社会的立場なども考えながら「今の自分にふさわしいメイク」を心がけることで、好感度の高いオフィスメイクが完成するのです。
これらのポイントを念頭に、ご自身の年代に合わせたオフィスメイクに挑戦してみましょう。
2.20代のオフィスメイクのコツ
20代のお肌は特別なケアをしなくてもコンディションが良く、メイクも映えるのが特徴です。
ツヤとハリのあるお肌は、それだけで若々しさ・フレッシュさを感じさせます。
社会的には新たな環境に飛び出して人間関係を築く時期であり、第一印象で好感を持ってもらうことが非常に重要です。
そんな20代の方には、素肌の美しさ・フレッシュさを十分に活かした健康的なナチュラルメイクがおすすめです。
色味を抑えたナチュラルメイクでも、弾力のあるお肌や、内側からにじみ出る血色感で十分健康的に見えます。
ただ、すっぴんに近いナチュラルすぎるメイクは、学生のようなあどけない印象になることも。
アイシャドウやチークで色味を足しつつ、アイラインや口紅で大人っぽい印象に仕上げましょう。
ピンクやオレンジのアイシャドウは親しみやすい印象に、イエローやグリーンのアイシャドウはフレッシュで爽やかな印象になります。
頬や口元にコーラル系の色味をのせると、健康的ではつらつとした表情になるのでおすすめです。
3.30〜40代のオフィスメイクのコツ
30代・40代は働き盛りである一方、妊娠や出産といったライフイベントが多い年代です。
仕事のストレスやホルモンバランスの変化など、お肌の状態が不安定になりやすい時期だと言えます。
さらに、エイジングサインが気になり始めるのもこの年代です。
仕事・家事・子育て…と忙しい日々の中で、「メイクに時間をかけられない」という方も多いのではないでしょうか。
くすみ・くま・乾燥といったお肌の悩みが気になり始めるこの年代は、これまでのような無難なブラウン系メイクでまとめてしまうと不健康で暗い印象になることも。
責任ある立場を任されることも多い年代だからこそ、知的さと信頼感の漂う洗練されたオフィスメイクを目指しましょう。
例えば、シックな大人らしさを強調したい場合はカーキやボルドーなど落ち着いた色味のアイシャドウを、チークは大人っぽいヌーディベージュやローズ系を選ぶと良いでしょう。
口紅はベージュブラウンのような控えめ色を選ぶと、アイシャドウやチークの色を邪魔しません。
お肌のくすみが気になる方は、ベースメイクにオレンジ系の下地を使用して肌色を補正しましょう。
目元に淡い色味(ピンクベージュやオレンジベージュ)のアイシャドウを使用すると、お顔全体の印象が明るくなります。
旬の要素を取り入れたい場合は、テラコッタ系(オレンジかかったブラウン)のアイシャドウがおすすめです。おしゃれな印象を与えつつ、深みのある暖かい目元が完成します。
「メイクに時間をかけられない」という方におすすめの時短メイクは、1本でスキンケア・下地・ファンデーションが完了する「BBクリーム」と、アイシャドウとチークをひとつのアイテムで完成させる「ワントーン・メイク」です。
時短でありながら「きちんと感」も演出できますので、ぜひ挑戦してみてください。
4.50代のオフィスメイクのコツ
50代は、しわ・シミ・たるみなど本格的なエイジングサインが気になる年代です。
目元や口元のたるみが顔に陰影を作り、「お疲れ顔」に見えてしまうことも。
そんな50代のオフィスメイクは、「きちんと感」と「大人の可愛さ」の両立を目指しましょう。
ベテラン社員としての落ち着きはありつつも、上手に年を重ねた女性ならではの可愛らしさがあると親近感を持ってもらえます。
そのためには肌悩みを上手にカバーし、透明感のあるお肌と血色感を作り出すことが大切です。
肌悩みを隠そうとすると、ついファンデーションを厚く重ねてしまいがちですが、メイクを重ねるほど透明感や若々しさからは遠ざかります。
ファンデーションの役割は肌悩みを隠すのではなく、あくまでも肌色を均一に整えること。
シミ・くま・たるみによる影はコンシーラーを使って上手にぼかし、ハイライトで肌に艶を与えると、厚くなりすぎない透明感のあるベースメイクが完成します。
チークは「ほのかに色づいている」くらいの自然な血色感が理想で、頬の一番高い位置からこめかみに向かって薄く入れると視覚的なリフトアップ効果が得られます。
アイメイクは「年齢的に派手な色はちょっと・・・」と感じるかもしれませんが、年齢を重ねた肌だからこそ明るめの色を選びましょう。
40代・50代のようにシミやくすみが気になる年代は、ナチュラルメイクのつもりが「顔色が悪い」「老けた印象」と見られることも。
「ちょっと派手かな?」「可愛すぎるかな?」と感じるような明るめの色を、目元にふんわりとのせるだけで血色感のある若々しい印象になります。
まぶたのくぼみが気になる方は、アイホール全体(まぶたを触ったときに、眼球と骨の境目の凹んだ部分まで)に淡いベージュやシャンパンカラーのアイシャドウを広げます。
次に、まぶたの中央に光が集まるようにツヤ感のあるハイライトカラーを少しだけのせると、簡単に立体的な目元が完成します。
5.脱・マンネリ!服を着替えるようにオフィスメイクもアップデートしよう
毎日決まったメイクをするのは簡単ではあるけれど、何か物足りず、ワクワク感に欠けます。
「仕事に行くのが憂鬱」「毎日メイクをするのが面倒」という方は、試しにメイクを変えてみてはいかがでしょうか。
年齢を重ねると、肌の状態やライフスタイルも変化します。それに合わせて、メイクもアップデートするのです。
服を着替えるように、メイクもそのときの流行や気分によって変化を持たせると楽しくなります。
チークや口紅の色を変えたり、ちょっとしたメイクのコツを意識するだけで手軽に印象を変えることができますので、ぜひ挑戦してみてください。

プロフィール:医療専門職で、医療・美容・転職系の記事を中心に執筆。元来の美容好きで、日本化粧品検定の資格取得を目指し勉強中。