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30代で1000万円稼げる企業はどこ? 採用試験対策や募集情報も解説

30代で1000万円稼げる企業はどこ? 採用試験対策や募集情報も解説

 

30歳で1000万円稼げる企業に就職出来たら、あなたの人生はどのように変化するでしょうか?

 

誰もが採用されるわけではない狭き門ではありますが、挑戦してみたいと感じる人も多いはずです。

 

今回は、30歳で1000万円稼げる企業はどこなのか。またどのような人物を採用しているのかをご紹介させていただきます。

 

 

 

1.年収1000万円超は日本全体のわずか4.8%

 

そもそも、年収1000万円を超える人口はどれくらいなのかを見てみましょう。

 

- 令和元年 男女合計 -

人数(千人) 構成比(%)
100万円未満 4,568 8.7%
100-200万円 7,432 14.1%
200-300万円 7,838 14.9%
300-400万円 8,907 16.9%
400-500万円 7,652 14.6%
500-600万円 5,328 10.1%
600-700万円 3,397 6.5%
700-800万円 2,315 4.4%
800-900万円 1,542 2.9%
900-1000万円 1,012 1.9%
1000-1500万円 1,850 3.5%
1500-2000万円 436 0.8%
2000-2500万円 124 0.2%
2500万円以上 151 0.3%

 

 

※元データ

給与階層別給与所得者数

図1:引用)国税庁「民間給与実態統計調査 P.21(第 16 表)給与階級別給与所得者数・構成比 」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/001.pdf)

 

 

 

年収1000万円超が3.5%、1500万円超が0.8%、2000万円超0.2%、2500万円超が0.3%となっており、すべて合わせると4.8%です。

年収1000万円を実現できるのは5%未満とかなり少ないことが分かります。

年収1000万円を超えること自体が難しいわけですね。

 

では、30代で1000万円を稼ぐ人口はどれくらいいるのでしょうか。

下記の図をご覧ください。

 

 

30代の収入階級別雇用者構成

図2:引用)内閣府 第1部 少子化対策の現状と課題 4.結婚、出産、子育てをめぐる状況 若い世代などの所得の伸び悩み 第1-1-11図 20代・30代の所得分布(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2015/27webgaiyoh/html/gb1_s1-1.html)

 

 

 

全体でも年収1000万円を超えるのはわずか4.8%でした。

図をご覧いただいてもわかる通り、30代で年収1000万円を超えられる人は更に少なくなることがわかります。

30代でも難しい年収1000万円超を30歳で実現するのは至難の業。

一筋縄ではいかない可能性があります。

 

しかし、状況を見極めてスキルを磨けば「30歳で年収1000万円を稼ぐ」ことができるかもしれません。

ここからは「30歳で1000万円稼げる企業はどこなのか」、また「その企業がどのような人物を求めているのか」をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

2.30歳で1000万円稼げる企業は17社

 

30歳で1000万を稼げる企業は下記の通りです。

 

30歳推計年収ランキング

図3:引用)東洋経済オンライン「30歳年収」全国トップ500社最新ランキング(https://toyokeizai.net/articles/-/318849)を元に加工して作成

 

 

 

 

上位17社の業種は、サービス業が7社、卸売業が5社、電気機器と不動産が2社ずつ、医薬品が1社となっています。

同じ業種・業界でも業界順位が高いほうが年収が高い傾向にあり、上位企業はサービス業に集中しています。

 

30歳で年収1000万円を目指したいなら、業種や業界を絞って就職活動をする必要がありまです。

 

 

3.各企業の採用基準

 

今回は30歳の年収ランキングTOP5のうち、各業界の年収ランキング1位に輝くM&Aキャピタルパートナーズ(サービス業)、キーエンス(電気機器)、ヒューリック(不動産)に焦点を当ててご紹介します。

 

①M&Aキャピタルパートナーズ(サービス業)

M&A業界の最大手であり、30歳時点の年収ランキングで圧倒的な平均年収を誇る企業です。

新卒採用はしておらず、中途採用のみとなります。

離職率も低いため、かなり狭き門といえるでしょう。

経験者、未経験者問わず採用されますが、どちらも前職でどれだけ成果を上げられたかが採用のポイントとなります。

 

【経験者】

〇M&A業務経験者(主任 次長)

〇M&A案件のソーシングおよびエグゼキューション等の実務経験があり、複数の案件成約に携わった経験をお持ちの方

https://www.ma-cp.com/recruit/recruting_02/

 

【未経験者】

〇大学卒業以上

〇M&A業務未経験者

〇金融業界での営業経験2年以上であり営業成績が顕著な方

〇その他の業界では、大手企業で若手トップクラスの成績をあげている方

https://www.ma-cp.com/recruit/recruting_02/

 

 

②キーエンス(電気機器)

研究機関や企業が使用する精密機器を開発する、日本が誇る世界企業です。

新卒採用、中途採用のどちらも行っています。

新卒採用は「ビジネス職」、「エンジニア職」、「S職」の3職種が対象。早い段階で責任ある仕事を任されるため、課題解決能力と実行力が求められます。

中途採用の募集職種は多くが実務経験5年以上を求められ、即戦力となれるかが採用のカギとなります。

 

【新卒】

〇四年制大学を卒業、もしくは大学院を修了見込み

〇募集学科は全学部全学科

〇公平・公正の観点から、キーエンスの役員・社員と三親等以内(子女、兄弟 姉妹、甥姪等)からの応募は不可。

https://www.keyence-jobs.jp/job_description/faq.jsp

 

【中途】

〇募集職種は多数あり。

〇四年制大学もしくは大学院を修了していること

〇公平・公正の観点から、キーエンスの役員・社員と三親等以内(子女、兄弟 姉妹、甥姪等)からの応募は不可。

https://job.axol.jp/bw/c/keyence/job/list

 

 

③ヒューリック(不動産)

元はみずほ銀行の店舗ビルを中心に、不動産の保有や賃貸を行っていました。

現在は更に事業を拡大し、建替開発や、既存施設の再開発等をメインに事業を運営する不動産会社です。

新卒採用、中途採用のどちらも行っていますが、どちらも非常に少人数しか採用しない、少数精鋭を目指す企業です。

 

新卒については求められる人物像は

「積極性のある人」

「チャレンジするのが好きな人」

「プロフェッショナルになりたい人」

「当事者意識が高い人」

 

中途採用については空きがある部署のみ若干名採用されますが、即戦力として勤務できるかを見られており、募集要項で求められるレベルが高いのが特徴です。

 

【新卒】

〇大卒以上(全学部全学科)

https://www.hulic.co.jp/recruit/graduate/recruit03.html

 

【中途】

〇2021年1月現在では「アクイジョン」と「再開発」のジャンルのみ募集中。

 ・アクイジョン

 〇大卒以上

 〇宅地建物取引士

 ※以下すべての経験が必要なわけではなく、経験に応じて配属先・担当業務を決定

 〇アクイジション業務、デューデリジェンス業務、クロージング業務、 アセットマネジメント業務、開発に関する経験・実績がある

 

 ・再開発

 〇大卒以上

 〇都市計画提案や再開発事業に関する経験・実績がある

 

 

4.まとめ:30歳で1000万円を目指すのは狭き門

 

上記の事項をご覧いただければ分かる通り、30歳で年収1000万円を実現できる人はごくわずかです。

また業種・業界に偏りがあるため、自分がその分野に興味や関心が持てるかどうかも重要になります。

海外駐在など、年収以外の条件についても吟味して、自分の人生を設計する必要があるかもしれません。

 

たとえ上記で紹介した企業に就職、転職ができなかったとしても、

「難関国家資格を取得し独立する」

「副業を始める」

「個人年収1000万円を目指すのではなく、配偶者とともに力を合わせて世帯年収を上げる」

などの工夫をすることもできます。

 

もし就職活動、転職活動をされているようなら、様々な道があることも念頭におきつつ活動されてみるのも、一つの手だと思います。

 

このコラムが、貴方の人生を豊かにするための一助となれば幸いです。

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

執筆者
お名前:FPかぴさん
プロフィール:フリーランスのライターとして活動中。得意分野は保険と保険に関わる社会保障制度について。自身でも「FPかぴさんのお金のはなし」というブログを運営中。(https://fp-kapisan.com/)複数のメディアでコラムを執筆する1児の母。FP上位資格のAFP取得済み。
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