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20代での転職を成功させるには?将来を見据えたキャリア設計を

新卒で就職した会社が自分に合っていない、このままずっと引退まで同じ会社で働くのは想像できない。そんな風に悩んでいる20代の方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、20代という早い段階で転職すると、

・「すぐにやめる人」「継続力のない人」と思われるのではないか

・キャリアが途切れてしまうのではないか

などと不安に思う方もいると思います。

 

実際には、転職がその人にとって良い方向に働く例はたくさんあります。

 

この記事では、20代で転職をする際にどのようなことに気を付ければ良いのか、将来に向けた見通しをどのように持っておけば良いのかということを解説します。

 

1.20代の転職経験率について

 

新卒で入社した会社に定年まで勤める・・・という少し前の時代までは当たり前だった働き方は、今や大きく変化したと言えます。

終身雇用制度が崩壊しつつあると言われる近年は、転職による人材の移動が非常に活発となっています。

年代転職をしたことがある転職を検討したことがある転職の検討をしたことがない
全体52.5%22.2%25.5%
20-29歳35.3%33.1%31.6%
30-34歳59.9%19.1%21.0%
35-39歳53.5%20.2%26.3%

(引用:求人・転職サイトdoda「2人に1人が「転職経験あり」〜転職活動の実態調査」(doda.jp/guide/ranking/041.html

 

この表は、30代以下の若い労働者を対象にした、株式会社dodaによる転職経験などに関する調査結果を示しています。

 

表によると、25歳から29歳の労働者の35.3%が転職経験あり、また33.1%が転職を経験したことがあると回答しています。

つまり、まだ20代であっても、実に7割近くの人が転職を考えたことがあるという結果になっています。

 

この結果から、20代にとっても、転職は非常に身近なイベントになっているということが言えるでしょう。

 

2.業種・職種を変えるなら20代がチャンス

 

一般的に、「新しいことにチャレンジするなら若いうちが良い」ということがよく言われますが、これは転職についても当てはまります。

 

転職は、労働者が「転職したい」と思うだけでは成立せず、採用する企業の側もその労働者を採用したいと考えた時に初めて成立します。

 

では、企業はどのような労働者を採用したいと思うのでしょうか。

もちろん、企業の風土や労働者の能力によって異なりますが、大まかには、

・若手には潜在能力や将来性を求める

・ベテランには経験や実績、即戦力を求める

 

という傾向にあります。

 

つまり、30代、40代で転職しようと思った場合、転職先の業種・業態において既にある程度の経験がなければ、有利な条件での採用は見込めないということになります。

そのため、30代、40代になってから新しい業種や業態にチャレンジするのは、ハードルが高くなってしまいます。

 

一方20代のうちであれば、新しい業種や業態であっても、企業の側も将来性を見込んで採用してくれる可能性が高くなります。

また、30代以降で再び転職を検討する際に、その段階で一定の経験を積んだ状態になっておくためには、20代のうちに意中の業種・業態に転職をしておいた方が良いでしょう。

 

3.「転職すると給料が下がる」というのは間違い

 

「転職するとキャリアがそこで途絶えてしまい、新しい会社では新入社員として一からのスタートになってしまう。だから転職すると給料が下がる」

 

このように考えて、転職後の収入の低下について心配する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たしかに、終身雇用を前提とした考え方によれば、こうした心配が生じるのもわかります。

しかし、転職の実態を見ると、そのような状況にはなっていません。

「平成27年転職者実態調査の概況」18ページ

引用:厚生労働省「平成27年転職者実態調査の概況」18ページ(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-gaikyo.pdf)

 

この表は、厚生労働省が行っている転職者実態調査の最新版データから、転職により賃金がどのように変化したかを年代別にまとめたものです。

 

表によると、2024歳と2529歳の転職前後の賃金変化は以下のとおりとなっています。

 

20~24

増加した:43.6

変わらない:26.7

減少した:24.0

 

25~29

増加した:47.1

変わらない:20.5

減少した:31.5

 

このデータからは、20代の転職では、転職前後で賃金が増加した人の割合が減少した人の割合を大きく上回っていることがわかります。

 

また、表の一番右側の列の「D.I.」という項目は、賃金が増加した人の割合から減少した人の割合を引いたポイント数を示しています。

D.I.を見ると、若ければ若いほど、転職によって賃金が上昇する可能性が高いということが示されています。

 

転職候補先である企業は、採用に応募してきた人を本当に欲しいと考えたら、現職の条件よりも良い条件を提示してくる可能性が高いと考えられます。

また、労働者の側も、複数の企業を比較して転職先を選択することができるのですから、転職により賃金が上昇しやすいのも納得でしょう。

 

4.20代の方が転職先を選ぶ際の注意点

 

20代の方が転職先を選ぶ際には、目先の給料だけでなく、将来まで見据えた上でよく検討する必要があります。

20代の方にとって転職先選びの際に注意すべき点を解説します。

 

①需要の多いスキルを身につけることができるかどうか

先にも触れたように、30代以降の転職においては、知識や経験、即戦力を求められるようになります。

よって、需要の多いスキルを20代から30代前半の若いうちに身につけることができると、30代以降の転職に非常に有利に働きます。

「平成27年転職者実態調査の概況」8ページ

引用:厚生労働省「平成27年転職者実態調査の概況」8ページ(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-gaikyo.pdf)

 

厚生労働省の調査によれば、どの職種、どの規模の企業であっても、転職者を採用する理由として「専門知識・能力があるから」「経験を活かし即戦力になるから」が高い割合を占めています。

「平成27年転職者実態調査の概況」10ページ

引用:厚生労働省「平成27年転職者実態調査の概況」10ページ(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-gaikyo.pdf)

 

また、転職者が採用される際の待遇についても、上記の表によれば、「これまでの経験・能力・知識」が最も重視されているという結果になっています。

 

このようなデータから、20代の転職では、需要の多い知識と経験(スキル)を身につけられる転職先を選ぶことが重要であるということがわかります。

 

②自分の求める働き方に合っているか

 

将来のキャリアを考えれば、転職先選びの一番のポイントは、スキルを身につけることができるかどうかという点に置くべきでしょう。

 

しかし、仕事は人生の一部という捉え方もできます。トータルで人生を豊かにするためには、「快適に働く」ということも重要になります。毎日出社して、18時間働いて、残業して…。というような働き方が合っているという方もいらっしゃるでしょう。

 

一方、そのような働き方に違和感を覚えるという方もいらっしゃると思います。

 

近年は働き方が多様化していて、テレワークや時短勤務を認めている会社もあります。また、副業をOKとしている会社もあります。そのため、よく探せば自分に合った働き方を採用している会社が見つかります。

 

転職活動の際には、働き方についても注目してみると良いでしょう。

 

③現職の待遇に縛られ過ぎない

 

給料がいくらかなどの待遇面はたしかに重要です。

たとえば、現職よりも給料が下がってしまうような転職には、尻込みしてしまう気持ちもわかります。

 

しかし、長期的な視点で見れば収入が増える可能性が高い、なりたい自分により近づくことができるなどのポジティブな材料があれば、目先の収入が多少ダウンしたとしても、思い切って転職するという選択肢もあります。

 

トータルで考えて、自分にとって何がプラスかを見極めましょう。

 

5.長期的な視点を持って転職活動を

 

転職活動を行う際には、長い目で見て世間から求められる人材になるということを意識することが重要です。特に20代の方は、今後まだまだ長く続く社会人生活の基礎となる期間をどのように過ごすかを決める、大事な転職活動になります。

 

ぜひ、長期的な視点で自分のプラスになるような転職を実現してください。

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