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転職でのグループ面接でチェックされるポイントと注意点

転職でのグループ面接でチェックされるポイントと注意点

新卒採用で一般的なグループ面接は、転職面接でも行われることがあります。転職面接でのグループ面接はどのように行われ、何がチェックされるのでしょうか?

 

この記事では、転職活動におけるグループ面接でチェックされるポイントと、よく聞かれる質問、回答例などを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

1. 転職の場合でもグループ面接はあるの?

 

何十人、場合によっては何百人もの応募者をさばかなければならない新卒採用とは異なり、転職者を募集する中途採用ではグループ面接が行われることはあまりありません。

 

それは即戦力を求めるため、これまでの職歴や経験、前職の退職理由などプライベートな情報を要することが多いためです。

 

しかし人気企業であったり、第二新卒の採用だったりして応募者が殺到したような場合には、一次面接をグループで行うことがあります。また集団の中でどれだけリーダーシップが発揮できるのか、協調性のある行動ができるのかを確認するために、あえてグループ面接を設定することもあります。

 

 

2. グループ面接の流れ

 

グループ面接が行われる場合には、新卒採用と同様に面接官13人に対し、応募者35人で行われるのが一般的です。

 

面接官が待つ部屋に通され着席すると、まずは一人ずつ自己紹介をし、そのあと面接官から質問がされます。最後に面接官への逆質問をし、離席・退室といった流れです。リーダーシップなどを確認したい場合には、面接の間にグループディスカッションが行われることもあります。

 

1つの質問に対しての持ち時間は1人当たり30秒〜1分程度と考えておきましょう。長く話し続けた場合、話をまとめられない、また他の人に配慮できないとマイナスに評価される可能性があるため気をつけるようにしてください。

 

 

3. グループ面接でチェックされるポイント

 

グループ面接では、まず基本的なビジネスマナーができているかをチェックされます。グループ面接では他の応募者と比較されるため、個人面接のとき以上にマナーには気を遣うようにしましょう。

 

ドアを3回ノックしてから入室し、「失礼します」とはっきりあいさつができるかといった基本的なところから、面接にふさわしい清潔な服装をしているかなども確認されます。リクルートスーツは学生のような頼りない印象を与えるため、避けるようにしてください。

 

そして面接中には、面接官としっかりコミュニケーションが取れているかはもちろん、他の応募者が話している間もちゃんと耳を傾けているかも見られます。グループで面接を受けていると、他の人が話している間は次に自分が話す内容で頭がいっぱいになりがちなので気をつけましょう。

 

 

4.転職のグループ面接で聞かれる質問3選と回答例

 

転職のグループ面接でよく聞かれる3つの質問と、回答例を紹介します。

 

例①「自己紹介をしてください」

 

面接官は履歴書などで必要情報を把握していますが、面接では情報を端的にまとめられるかチェックしたいという意図のもと、自己紹介を求めます。個人面接ではなくグループ面接であることも踏まえ、職歴と簡単な志望動機、締めの挨拶までを30秒から1分で簡潔に話せるように準備しておきましょう。

 

<自己紹介の回答例>

「○○(フルネーム)と申します。私は20XX年に◎◎大学を卒業し、**株式会社にて経理を担当しておりました。在職中は業務効率化を一任され、昨年度は前年比マイナス15%の経費削減に成功しました。御社でもこの経験を活かし、お役に立ちたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

 

例②「志望動機はなんですか?」

 

志望動機は、これまでの経歴を根拠に動機が語れると説得力があります。他社ではなくその企業でなければならない理由も伝えるようにしましょう。

 

<志望動機の回答例>

私は前職では販促やプロモーションに関わる仕事をしており、業績向上につながる仕事にやりがいを感じていましたが、今後御社のような総合広告代理店でより専門的な業務をしたいと今回応募させていただきました。

 

特に御社がWeb広告の分野で、業界内でも先進的な取り組みをしていることに刺激を受けています。私自身のこれまでの自分の経験を活かし、御社に貢献したいと考えています。

 

例③「自己PRをしてください」

 

転職面接での自己PRでは、新卒採用とは異なり「即戦力」として活躍できることをアピールすることが大切です。応募先企業の業務内容を分析し、必要とされるスキルなどを盛り込み、具体的な数値を挙げてPRするようにしましょう。

 

<自己PRの回答例>

私は前職でパソコンの法人営業を担当していました。担当した企業は20社になり、昨年度の実績としては前年比120%の売上を達成しました。顧客のニーズをデータから的確に把握し、適切な時期に営業を重ねた結果です。私は数値やデータの分析が得意ですので、御社に入社後もこの能力を活かし、新規顧客の獲得に貢献したいと思います。

 

 

5.グループ面接での注意点

 

グループ面接の場で、本籍や家族に関することなどプライベートな情報については触れる必要はありません。また前職や現職の仕事内容についても、詳しい職務内容や取引先の企業名など、個人面接では話す内容であっても、グループ面接では詳細に話さないようにしましょう。

 

営業秘密にあたるような内容を軽々しく話した場合には、秘密が守れない人物と面接官に思われてしまう可能性もあるため注意してください。

 

 

6.まとめ

 

転職のグループ面接は、基本的には個人面接と流れや質問内容は変わりません。しかし面接中には、ほかの応募者の話をきちんと聞けるのか、ほかの人に配慮して話せるのかといった、グループ面接ならではのチェックポイントもあります。

 

転職活動でグループ面接を受けるときには、ぜひ今回の記事を参考にしてください。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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