企業研究
面接官に聞いた!転職の面接で印象に残った逆質問

 

転職の面接では、質問されるだけでなく「質問はありますか」と逆に聞かれることが少なくありません。逆質問は、選考での疑問を解決するためだけでなく、最後のアピールポイントになることもあります。

 

転職ノウハウとしてさまざまな逆質問の面接対策がありますが、逆質問を聞いたとき面接官はどのような印象を持つのでしょうか。

 

これまで良くも悪くも印象に残った逆質問について、新卒をグループ全体で年間1,000人規模で採用をしている超大手人材会社の現役人事担マネジャーに実際の声を聞いてみました。

 

編集渡辺
今回も、私の前職でもある大手人材会社の人事部マネジャーである「山田さん(仮名)」にインタビューの協力をしてもらいました。

 

 

1.逆質問は「企業への熱意」が好印象を与える

 

山田さんによると、逆質問で大切なのは、企業への興味の強さを伝えることだそうです。そこから感じる入社意欲と熱意に心を打たれるとのことですが、具体的にどんな逆質問が好印象なのでしょうか。

 

―― どんな逆質問をされると、転職希望者に対して好印象を覚えますか?

 

山田さん まずは、企業の理念や社風に関するもの、それもちょっと踏み込んだものです。

 

理念を直接的に尋ねるのではなく、ホームページなどで紹介されている内容を踏まえて、「こういったことが書かれていましたが、実際の現場ではどのように体現されていますか?」と具体的に聞かれるのが良いですね。「自社をより深く知ろうとしているんだな」と好印象を感じます。

 

また、面接官自身がどう考えているか、という質問の仕方も、面接官への質問として自然なもので、逆質問として適していると思います。

 

―― 具体的にはどのようなものでしょうか?

 

山田さん 例えば「面接官から見た、自社の強み」とか「社員の働くスタンスとして、面接官自身が求めているもの」といった質問です。特に経営陣が面接官の場合、自分の会社についての考えを強く持っているので、喜ばれる質問でしょう。

 

直属の上司が面接官の場合も、企業が求める人材になろうとしている姿勢を評価されると思います。

 

 

2.自己PRのチャンスを無駄にしないように注意

 

自己PRのチャンスになる転職面接での逆質問で、マイナスイメージを与えることは避けたいものです。そこで逆質問の悪い例も聞いてみました。

 

―― 逆質問で聞かない方がいいことはありますか?

 

山田さん 調べればすぐにわかるような質問は、自社のことをよく知らないんだな、と思ってしまいます。転職できれば、うちじゃなくてもいいのかな、と。

 

会話力も見られているため、はい、いいえで終わる聞き方ではなく、内容を膨らませることのできる質問をしたほうがいいですね。

 

逆質問は、入社意欲や熱意を測る場なので、待遇や福利厚生について聞くのも避けた方がいいでしょう。

 

―― 特に聞きたいことがなければ「特にありません」でもいいんですか?

 

山田さん それだけで終えるのはダメです。ただし、どうしても思いつかなければ逆質問をせずに、自己PRをしてしまう、という大胆な方法もあります。

 

「面接の中で疑問はすべて解決できたので質問はないのですが、」という前置きから、面接を通して入社意欲が強まった理由やスキルを活かせる分野を伝えて、最後のアピールタイムにするという少し高度な技です。

 

どこかの質問例にあったようなテンプレートな質問をされるより、いっそのこと自己PRをしてくれる方が企業への興味を感じて印象が良いという面接官もいます。

 

―― その企業で働きたいという気持ちを伝えることが大事なんですね。

 

山田さん あと、その企業で働くことに関するものでも、募集している職種とは異なる業務について質問されると、きちんと募集要項を理解しているか心配になることもあります。「本当に興味があるのはそちらの職種なのか」と不安になってしまいますね。

 

質問の内容によって面接官に不安を感じさせると、選考には不利になってしまうので気を付けてください。

 

 

3.質問すべきでないことをわきまえよう

 

逆質問では面接官の考えや企業の方針について聞くことで、入社意欲の高さや入社後に活躍したいという気持ちが表せることが分かりました。しかし、それを狙いすぎるあまり失敗してしまうこともあるようです。その点について詳しく教えていただきました。

 

―― 積極性を見せようとして、逆に失礼な印象を与えてしまうこともあるのでしょうか?

 

山田さん ありえますね。一言でいうと「立ち入りすぎる質問」です。

 

―― と言いますと?

 

山田さん 具体的には、経営戦略や新規事業などについての質問で、「今後のさらなる発展のためにはどんな新事業をお考えですか?」と言ったものです。

 

事業発展への意欲は感じられますが、そもそも応募者に事業展開の予定は話せませんからね。

 

また経営戦略も同様に具体的に答えられませんし、聞いてきたのであれば何か考えがあるのか逆に聞いてみたくなってしまいます。そこで浅い考えしか持っていなければ、マイナスな印象で逆質問が終わるなんてこともあります。

 

それに競合他社や業績を含めた逆質問は、非常にセンシティブなものになり、思わぬところで面接官をむっとさせてしまうリスクがあるので、注意したほうがいいです。

 

―― 確かに注意が必要ですね。他にも印象が悪くなってしまうポイントはあるでしょうか?

 

山田さん そうですね、研修や人材育成について質問すると、仕事に対して受け身の印象になってしまい、マイナスイメージになってしまいます。

 

研修制度の有無についてただ聞かれると、教育を期待していて自分で成長する意欲がない感じがしてしまうんです。

 

ただし一歩踏み込んで、入社後の研修に備えて勉強するべきことは何か、というところまで聞いてくれれば成長意欲が感じられます。

 

ちょっとした違いですが、転職後、戦力として意欲的に働き、会社に貢献したいと思っていることが感じられる聞き方をするよう意識してみてください。

 

 

4.まとめ

 

面接官の本音から、企業への関心の高さや意欲的に働く姿勢を見せる逆質問の大切さがよくわかりました。

 

質問の仕方も、面接準備で調べてきた企業理念や経営方針について触れつつ、それに関連した質問をすることで、企業への理解度や社風になじみたいという思いをアピールできます。

 

面接官へ好印象を与えるような逆質問をとっさにするのは難しく、考え抜かれていないと浅い質問で逆にマイナスな印象を与えてしまうこともあります。企業に合わせて前もって準備しておくことがおすすめです。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事