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現職に就きながら、転職活動する時の履歴書の書き方のコツ

現職に就きながら、転職活動する時の履歴書の書き方のコツ

在職期間中に転職したいと考える方向けの、履歴書の書き方をご紹介いたします。在職中の転職活動は、スケジュール調整や体調管理など大変な事も多いですが、うまくいけばブランク期間を置かず転職先で勤務することが可能です。

 

現職に就いている場合の就業状況の書き方、退職予定日の予定など、採用担当者に必要な日情報を履歴書に盛り込むポイントをご説明いたします。

 

1.在職中の履歴書の書き方のポイント3

 

在職中に転職活動を行う時の履歴書の書き方のポイントを3つご紹介いたします。

履歴書を書く時の基準は、採用担当者の方に自分が在職中だという事、連絡手段や連絡可能時間、いつから勤務可能であるのかをしっかりと伝える事です。

 

例:在職中で現職の会社名と部署名を記載した記入の仕方

学歴・職歴
20〇〇年 〇月 株式会社○○○○入社
    営業部 第1営業課 配属
    現在に至る
以上

 

①.職歴の最後は「在職中」か「現在に至る」

履歴書には学歴および職歴を記入する欄があり、履歴書を記入した時点の状況を記入します。応募時に現職に就いている場合、職歴の欄に現在の会社名や部署、仕事内容を記入後、1段下に「現在に至る」もしくは「在職中」と記載します。

 

②.履歴書備考欄へ連絡可能時間帯や連絡先を記載

現職に就いている場合、連絡が可能な時間帯と連絡先を履歴書の備考欄へ記載します。採用担当者が応募者の履歴書を見て、連絡を取ろうと思った時、在職中であると、いつ連絡が可能なのかわからないためです。

 

せっかく採用担当者から連絡が来ていても、応募者に連絡に取れないと、選考から外れてしまうというリスクがあります。

 

特に応募先企業と現職の勤務時間が同じような時間帯である場合、携帯番号の他に、メールアドレスなども記載しておくと、連絡が取りやすいでしょう。ただし、一方的な書き方にならないよう、注意が必要です。

 

また、転職活動中は出来るだけ、留守電機能を使えるようにし、応募企業からの連絡が来ていないかどうかこまめにチェックし、連絡が来ている場合、早めに折り返しの連絡をつけるような心がけが必要です。

 

例文
連絡が可能な時間帯:12~13時(昼休み) / 18時半以降(定時後)
※携帯電話には留守番電話機能があるため、万が一電話に出られない場合は、メッセージを残して頂けると幸いです。ご用件を確認しだい、折り返しご連絡いたします。

③.退職予定日を記載する

在職中の人が転職活動を行う際、連絡先と連絡予定日の記載の他にもう一つ履歴書に記入が必要な項目として、退職予定日があります。

 

これは、いつから入社が可能なのかを把握するためです。退職予定日は学歴・職歴欄へ記載しても良いですし、本人希望欄へ記載しても良いでしょう。

 

記載内容としては「〇月○日退職予定」と記載し、出来れば入社可能日も記載しておくとなお良いでしょう。

 

④.「以上」も忘れずに記載

履歴書の学歴・職歴欄の最後に現職の社名や部署名、「現在に至る」もしくは在職中という内容を記入したら、その次の行に必ず「以上」という文字を入れましょう。もし行数が足りない場合は、「現在に至る」の横に「以上」の文字で締めくるようにします。

 

履歴書における「以上」という言葉は、もうこれ以降書き足すことが出来ないと言う意味で、記入することは、履歴書のマナーでもあるため、忘れずに記入しましょう。

 

2.在職中の履歴書、こんなときどうする?

 

現職に就きながら、転職活動を行っている場合、スケジュール調整も大変です。できるだけ転職活動がスムーズに行いたいものです。

 

ここでは、在職中の履歴書を記入する上で、こんなときどうやって記入すればよいのか、という気になる点をご説明いたします。

 

①.退職予定が未定の場合どうする?

現職に就きながら転職活動をしている方の中で、まだ退職日が決まっていないと言う方もいらっしゃるでしょう。その場合は履歴書には、退職予定日は記載しません。

 

その代わり、書類選考が通り面接となりますと、面接でいつから勤務可能か聞かれる可能性があります。

 

引継ぎ期間や退職時期など、無理のないスケジュールを立てる必要があります。

 

②.有給休暇を消化しているときは履歴書に書く?

すでに退職の意思を現職に伝え、退職に向けて有給消化を行っている場合、履歴書には退職予定日を記入し、面接で有給消化をしている旨を伝えれば良いでしょう。

 

なお、応募先の状況次第では、退職前に入社日を早めることが可能聞かれるケースもありますが、有給消化中は前職に籍がある状態です。有給消化中に前職に入社してしまいますと、二重就職の状態となります。

 

その場合、社会保険関係の加入年月日に影響が出ます。健康保険、厚生年金、雇用保険いずれの保険も二重に加入することが出来ません。

 

退職予定日を変え、入社日を早める事は、給与計算や交通費、社会保険手続き上、前職に迷惑をかけることがありますので、必ず前職と転職先の企業へ伝えるようにしましょう。

 

③.簡潔にわかりやすい文章を心がけよう

履歴書の職歴に在職中であることを書く際、連絡先や連絡方法を記入する際は、忙しい採用担当者が読みやすい文章心がけ、失礼のないよう簡潔に記入するようにします。

 

3.まとめ

 

今回は、現職に就きながら転職活動を行う時の履歴書の書き方について、ご紹介して参りました。

大切なことは、在職中であること伝える事、連絡先や連絡可能時間を簡潔に記入すること、退職予定日が決まっている場合はそれも含める事です。

 

また、有給消化中は在籍中であり、面接で入社日を決める際には、退職日の翌日である必要があり、履歴書には現職に籍があることを伝える必要があります。

 

在職中の転職活動はとても忙しいですが、上記のポイントを踏まえて、採用担当者に響く履歴書を作成ししてみてはいかがでしょうか。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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