転職活動で履歴書を書くときに、長所や短所を記載する性格欄にはどのように記入すればよいのでしょうか。短所を書いてしまった場合、評価が下がって採用に影響があるのではと気になる方もいるでしょう。
この記事では、履歴書の性格欄はなんのためにあるのか、またどのようなことを記載するとよいのか、書き方のポイントを紹介します。
1.転職の履歴書に長所や短所など性格欄がある理由
履歴書を書く前に、なぜ長所や短所など性格を記載する理由があるのか理由を2つ押さえておきましょう。
①.応募者との相性を確認する
応募先企業の採用担当者は、応募者の長所や短所から自社との相性を読み取ろうとしています。応募者が入社したあと、配属先でうまくやっていけるかどうかは、性格が大いに関係するためです。
例えば、営業職を募集している場合、「几帳面」「論理的」といった長所が書かれている人物よりも、「明るい」「積極的」と書かれた人物の方が適任と判断されるでしょう。
もし自社が求めている人物や職種にあった性格でない場合には、入社後ミスマッチが発生し早期退職してしまう心配もあります。そうしたトラブルを防ぐためにも、入社前に長所や短所などを把握しておくことは、企業にとって重要なことなのです。
②.自己分析できているかを確認する
履歴書に自分の性格を記載するのには、自己分析がきちんとできる人物かを採用担当者が見定める目的もあります。自分の長所と短所を理解できている人物であれば、入社後も長所を活かしつつ、短所をカバーしながら活躍してくれることが期待できます。
そのため。長所と短所を記載する欄は、「特になし」と書いたり空白にしてしまったりせず、自分をしっかり分析したうえで記入することが大切です。
記入する際には、長く説明する必要はなく、長所と短所をそれぞれ1つか2つに絞り簡潔に記載するようにしましょう。
2. 長所や短所・性格を書くときのポイント
それでは、履歴書に長所・短所などの性格を記載するときのポイントを紹介します。
長所と短所の両方を記載する
性格欄を埋めるときには、長所だけではなくきちんと短所も記入するようにしましょう。短所を伝えると採用に不利になるのではと考えて、「短所は特にありません」と記載する人がいますが、かえって逆効果な場合があります。
人間誰しも長所と短所は両方あるものなので、もし短所がないと記載した場合には、「自己分析ができていない」「自分のことを客観的に見られない」と判断されてしまうかもしれません。
また「時間にルーズ」であることや「ルールが守れない」といった短所は、ビジネスマナーが欠けていると判断され採用してもらえる確率は低くなるため避けましょう。
応募職種にマッチした内容にする
転職の履歴書で自分の長所と短所を書くときには、応募する職種にマッチしたものを選ぶようにしましょう。例えば、チームで業務を進めていく職種であるのに、「人付き合いが苦手」「人の意見を受け入れられない」といった短所を書いてしまった場合、「採用してもうまくやっていけない」と思われる可能性が高くなります。
たとえ長所であっても、「楽観的」と記載した場合、緻密でコツコツとこなしていく必要がある職種であれば、向いていないと判断されるかもしれません。
長所や短所を記載するときには、自分が応募する企業、そして希望する職種がどのような人材を求めているのかを確認し、自分の性格の中からそこにマッチするものを記載することが大切です。
3. 自分の長所がわからないときの対処法
性格を書くとき、自分の長所がよくわからないと言う人が多くいます。どうしても思い浮かばない場合には、これまで働いてきた経験から、自分の良さを探し出すようにしてみましょう。
例えば、これまでの職場で上司に褒められたことはないでしょうか。また同僚と比較して、ここだけは自分が優れていたと思える点も、1つや2つは見つかるでしょう。
仕事に役立つ自分の長所が思い浮かばない場合には、これまで自分が働いてきた経験の中で、褒められたことや評価されたことを洗い出してみるのがおすすめです。
4.まとめ
転職活動の履歴書で、自分の性格を記載するときには、長所だけではなく短所もきちんと書くようにしましょう。入社後のミスマッチを防ぐためにも、自分の性格を客観的に分析し、希望職種にあった長所を記載します。
また自分の長所がどうしても見つからないときには、過去の自分の職場での経験を思い出し、評価されたポイントを長所とするのがおすすめです。