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転職は職務経歴書で自分をアピール!履歴書との違いと作成のコツ

転職は職務経歴書で自分をアピール!履歴書との違いと作成のコツ

 

転職では履歴書に加えて、職務経歴書の提出を求められることがあります。転職経験がないと作成したことがなく、何を書けばいいのか迷うかもしれません。職務経歴書は、履歴書とは何が違うのでしょうか。

 

転職を成功へ導くような職務経歴書を作成するなら、それぞれの違いを把握しておく必要があります。そこで2つの書類の違いやアピールに効果的な職務経歴書を作るコツを紹介します。

 

 

 

 

1.履歴書と職務経歴書ではチェックされるポイントが違う

 

 

履歴書と職務経歴書は似ているようで、書類の役割が大きく異なります。

 

履歴書のフォーマットはある程度決まっていて、氏名、生年月日、住所、連絡先などの個人情報や学歴・職歴、免許、資格を書く欄が設けられています。志望動機、自己PR、趣味・特技、条件の希望欄などはフォーマットによって欄の有無やスペースの大きさが異なるでしょう。

 

一方、職務経歴書は大まかな形式はありますが、応募者各自が自由な形式で作成することができ、大抵はA4サイズ12枚にまとめます。職務経歴書に記載するのは、主に職歴の要約や働いていた会社の概要、就いていた業務内容や実績などです。

 

このように履歴書は応募者のプロフィールなど、どんな人か見る書類なのに対し、職務経歴書は経歴やスキル、経験など仕事の能力を知るためという違いがあります。転職は職務経験があるため、業務に活かせる実績、スキルを持っているか確認する目的で、職務経歴書の提出が求められるのです。

 

 

 

2.職務経歴書の書き方をおさえれば効果的なアピールができる

 

 

職務経歴書は決まったフォーマットがないため、応募する職種に合わせてスキルや資格など自分の強みを強調することができます。それでは採用担当者の印象に残る職務経歴書を作成するために、意識するべきポイントをみてみましょう。

 

 

①.業務で活かせるスキル・経験をアピール

 

採用担当者は職務経歴書から、応募者を採用すると業務にメリットがあるかを判断します。そのため、自分が持っている、業務に活かせるスキルのアピールが大切です。

 

履歴書よりもスペースを割けることもあり、より具体的に記載することができるため、これまでの経験や成果を具体的な数字やエピソードを交えて書きましょう。

 

職務経歴書の形式には「編年体形式」と「キャリア形式」があります。編年体形式とは業務経験を時系列で書いていくもので、どんな会社で働いていたのか、またどのようにキャリアアップしていったのかが伝えやすい形式です。

 

キャリア形式は、業務やプロジェクト単位で職務経験をまとめていく形式で、専門性の高い職種や同職種での転職、キャリアが多い場合、よりキャリアに注目してもらうことができます。

 

自分のキャリアを振り返り、自分のスキル、経験をより効果的にアピールできる形式を選びましょう。

 

 

②.募集業務にマッチする人材であることをみせる

 

採用担当者は職務経歴書から、募集している人材とマッチしているかどうかを判断しています。そのため強調するスキルや、資格・免許を記載するときは募集業務で活かせることができるものを選びましょう。

 

自己PRでは実績をあげるためにどのような工夫をしていたのか、仕事に取り組む態度をアピールできます。スキルや経験がメインの職務経歴書であっても自己PRや志望動機から仕事への熱意や社風にマッチした人間性を見せることで、「採用したい人材」と思ってもらえるようにしましょう。

 

 

③.読みやすいレイアウトでプレゼン能力を見てもらう

 

自分のことをPRする職務経歴書は、応募者のプレゼンテーション能力も見られています。募集要項に合わせて自分をプレゼンテーションする書類を作れるかどうかが大切です。

 

強調するポイントの選定はもちろんのこと、見出しを設けたりポイントを箇条書きにしたり、読みやすいレイアウトで作成することも欠かせません。アピールしたいところがわかりやすく、読み進めたいと思わせるような職務経歴書を心がけましょう。

 

 

 

3.自分の強みに合わせて履歴書と職務経歴書を使い分けよう

 

 

より効果的なアピールを行なうためには、それぞれを補い合うような履歴書選びと職務経歴書の作成をしましょう。

 

例えば学歴・職歴に記載する情報がたくさんある場合、履歴書は学歴・職歴欄が大きいものを選ぶことができます。職務経歴書では、履歴書でのスペースが小さく書ききれなかった志望動機を詳しく書いて意欲をアピール。自己PRにはこれまでの業務で得た経験をどのように活かして会社に貢献できるか伝えられます。

 

一方、在籍期間の短い転職で、マイナスイメージになることが心配な場合は、志望動機や自己PR、趣味特技から熱意と人柄を伝えられるフォーマットの履歴書を選択。職務経歴書では転職理由を説明し、プラスポイントとなるスキルで即戦力をアピールすることでカバーできるかもしれません。

 

このように、自分の強みとしてアピールしたいことは何かを考え、履歴書と職務経歴書を使い分けるといいでしょう。

 

 

 

4.まとめ

 

 

自分をアピールするために転職の必須アイテムである履歴書と職務経歴書。それぞれの役割をきちんと理解して、その書類から採用担当者が知りたいと思っている情報を書くことが大切です。

 

転職の強みでもある、入社後すぐに戦力となれるようなスキルや経験をしっかりアピールしている職務経歴書を片手に転職成功の道へと進みましょう。

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編集者 渡辺

人材業界の大手転職メディアの企画/編集を15年、そして10年以上新卒・中途採用の面接官を行い、年300人以上の就職者に耳を傾けてきました。特異分野は、各業界や企業の分析、データに基づいた役立つ記事を更新していきます。

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