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【現役人事が伝授】転職して活躍できる人とできない人の違い〜前編〜

【現役人事が伝授】転職して活躍できる人とできない人の違い〜前編〜

 

転職したときは、誰しも新たな職場で輝けるキャリアを築いていこうと心に決めているはずです。しかし、思うように活躍できずに「こんなはずじゃなかった」と感じる人は少なくありません。

 

転職してわずか数カ月で、新たな職場を探し始める人もいるほどです。両者の違いはどのようにして生まれるのでしょうか?

 

そこで、今回は中途採用をグループ全体で年間1,000人規模で採用をしている超大手人材会社の現役人事のマネジャー(課長)山田さんに、転職して活躍する人にはどんな特徴があるのか、話をお聞きしました。

 

 

編集渡辺
今回も、私の前職でもある大手人材会社の人事部マネジャーである「山田さん(仮名)」にインタビューをしました。

 

前編となる今回は、20代の転職を中心に紐解いていきます。

 

後編はこちら

[sc_Linkcard url="https://saiyopro.com/career/jobchangepreparation/3347/" title="【現役人事が伝授】転職して活躍できる人とできない人の違い〜後編〜" excerpt="大手人材会社の人事部マネジャーである「山田さん」にインタビューをしました。"]

 

 

 

 

 

1.活躍する人は明確な目的がある 

 

 

転職して活躍する人、活躍できず辞めていく人のどちらも数多く見てきた山田さん。転職に成功して活躍する人には、ある共通点があるといいます。 

 

 

編集渡辺
転職して活躍する人には共通点があるそうですが、どのようなものですか?

 

山田さん これまで多くの転職者を受け入れてきましたが、入社後大きく成長する人は、みんな仕事に対する明確な目的と動機があることが共通していました。

 

ただ給料がいいから、前の職場が気に入らないからといった仕事そのものとは関係ない理由だけで転職すると、長く続かない人が多いように思います。

 

 

編集渡辺
仕事に対する明確な目的や動機、というと?

 

山田さん 転職した先の職場で、何をしたいのか、どうなりたいのかというビジョンが自分の中ではっきりしているということです。ビジョンが明確であれば、転職先で多少思っていたのと違うことがあっても、目をつぶって踏みとどまりがんばっていけるのだと感じています。

 

 

 

 

2.退職理由と転職理由は分けて考える

 

 

仕事に対する明確な目的があれば、転職先で成功すると山田さんは言います。しかし、まだ社会人経験が浅く、仕事に楽しさを見いだす前にオーバーワークで疲弊し、転職を考える20代の若者が多くいることも事実です。

 

仕事の目的が定まっていない20代は、転職しないほうがいいのでしょうか。

 

 

編集渡辺
実際、今の職場がブラックだといった理由で転職を考える人が多いのですか?

 

 

山田さん 体調を損ねるほどのハードワークであるなら、辞めて転職を考えるべきだと思います。特に、20代で、その会社が初めての社会人経験であるならなおさらですね。

 

私は最初の会社でどのように働いたかが、その後の仕事に対する価値観の原型になると思っています。初めに無理してがむしゃらに頑張ることに慣れると、「仕事とはそういうもの」と思ってしまうのではないでしょうか。

 

ブラック企業で無理して働いているのであれば、仕事に対する要望が固まっていなくても転職を考えることをおすすめしたいです。

 

 

編集渡辺
転職しようと思っても、ネガティブな理由だと面接でどう伝えていいかわからず、一歩が踏み出せない人も多いのですが、アドバイスはありますか?

 

山田さん 転職を考えたきっかけが、残業やパワハラが多いといったネガティブ理由であっても、転職先を選ぶ理由は決してネガティブではないでしょう。「ここで働きたい」と決めたときには、「この企業でこんな仕事に挑戦したい」といった前向きな理由があるはずです。

 

退職の理由と転職の理由は分けて考えて、ポジティブな転職理由を持てば、それでいいのではないかと思います。

 

 

 

 

3.現状に固執せず第三者の視点から自分を見つめる 

 

 

転職を考えるきっかけが、ネガティブなものであっても、転職先を選ぶなかでポジティブな目的意識を持てるなら成功につながりやすいですが、転職を踏みとどまったほうがいいのか、新たな道に進んだほうがいいのか、なかなか判断できない若者も多いのも事実です。

 

編集渡辺
社会人経験が浅いと、転職に踏み切るきっかけや判断が難しく思えますが、現場の採用責任者としてはどのように思われますか?

 

山田さん 若いうちは無理がきくので、ブラックな環境でも制限なくがんばることもできてしまいます。しかし、その環境に疑問を持っているなら、第三者の客観的な目で意見を聞いてみることが大切だと思います。

 

家族や信頼できる友達、転職エージェントなどに現状を話して判断を委ねてみる。自分だけの考えに固執せず、人の意見を柔軟に取り入れて、新たな視点で自分を見つめられる人が、転職に成功していると感じています。

 

 

 

 

4.まとめ 

 

 

転職を考えるきっかけが、今の会社の職場環境がよくないことなどネガティブなものだった場合、こんな理由で転職していいのかと迷ってしまうものです。

 

しかし、山田さんによると、きっかけはどうであれ次に働く職場で「今度はこうしたい、こうなりたい」といったはっきりした目的意識を持てるなら、転職先で活躍しやすいです。

 

次回は、実際に転職してすぐに活躍する人の共通点についてお話をお伺いします。

 

 

後編はこちら

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。12歳と10歳の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も財閥系企業に転職しました。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく、人事/採用の担当としての本音をお届けします。

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