年収600万円台 年収調査

住友不動産の年収は?新卒/転職に役立つ企業研究、平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析編

住友不動産の年収は?新卒・転職に役立つ企業研究、平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析編

 

400年の歴史を持つ住友グループの中核、住友本社を継承する会社として設立された総合デベロッパーです。

 

財閥解体を契機に、株式会社住友本社の不動産部門を継承し1949年に設立。オイルショックによる経営不振を経験後、1980年代以降は都心部でのオフィスビル開発に傾倒しました。現在もオフィスビル賃貸が主力です。マンション分譲でも業界上位に位置します。1996年に住宅リフォーム「新築そっくりさん」を開始し急成長。2017年に傘下の住友不動産販売を完全子会社化しました。

 

今回は不動産業界の中でも「住友不動産」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

1.住友不動産の平均年収は667万円

 

住友不動産の平均年収は667万円

住友不動産の平均年収は667万円

住友不動産の年収は、東証一部上企業の平均値より少し上回るくらい。

2022年の住友不動産の年収の平均は、667万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は 5,757人、平均年齢42.9歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は800万円~1,400万円です。

 

 (1) 住友不動産の平均年収 推移(2010年から)

 

住友不動産の平均年収 推移(2010年から)

住友不動産の平均年収 推移(2010年から)

平均年収 住友不動産 不動産業界の平均 上場企業平均
2010年 625万円 930万円  
2011年 620万円 925万円 563万円
2012年 609万円 959万円 571万円
2013年 627万円 946万円 576万円
2014年 646万円 991万円 586万円
2015年 638万円 1,028万円 590万円
2016年 633万円 1,040万円 593万円
2017年 644万円 1,046万円 599万円
2018年 649万円 1,076万円 606万円
2019年 662万円 1,105万円 606万円
2020年 679万円 1,109万円 595万円
2021年 669万円 1,122万円 605万円
2022年 667万円 1,135万円 620万円

今回は、総合デベロッパー 住友不動産の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2022年まで。
住友不動産では2010年から2022年の13年間で平均年収が42万円(107%)上昇しています。
不動産業界の13年間の上昇平均は205万円(122%)です。また上場企業の平均では12年間で57万円(110%)です。

 

新型コロナウイルスが日本国内に上陸してから、新築マンションの内見率は8割以上も減少しています。内見率の減少に比例して、物件の成約数も大幅に減少する可能性があります。しかし賃貸物件においてはレジデンス(住居系)には影響は出ていないようです。
賃貸物件の中ではオフィスや店舗などテナントには影響が出ています。商業施設やホテル、不動産仲介店舗の休業のほか、外出自粛によって貸駐車場や貸会議室の利用も減少しました。しかしその売り上げも改善傾向にあり、不動産取引そのものは大きな痛手は負ってないようです。

 

 (2) 住友不動産の生涯賃金 推移(2010年から)

 

住友不動産の生涯賃金 推移(2010年から)

住友不動産の生涯賃金 推移(2010年から)

生涯賃金 住友不動産 上場企業の平均 上場平均との差額
2010年 2億4270万円 - -
2011年 2億4069万円 2億1856万円 2213万円
2012年 2億3640万円 2億2174万円 1466万円
2013年 2億4523万円 2億2361万円 2162万円
2014年 2億5290万円 2億2737万円 2553万円
2015年 2億4969万円 2億2908万円 2061万円
2016年 2億4747万円 2億3032万円 1714万円
2017年 2億5184万円 2億3261万円 1922万円
2018年 2億5405万円 2億3518万円 1887万円
2019年 2億5881万円 2億3510万円 2372万円
2020年 2億6380万円 2億3118万円 3262万円
2021年 2億5978万円 2億3506万円 2472万円
2022年 2億5916万円 2億4088万円 1827万円

住友不動産に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億5,916万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2022年度時点で1,827万円。
おおよそ日本の平均の1.08倍となります。高所得な不動産業界の平均値よりは0.59倍と 平均を下回りますが、上場企業の平均的な待遇を約束される企業といえます。

 

 (3) 住友不動産の平均年収を業界と比較

 

住友不動産の平均年収を業界と比較

住友不動産の平均年収を業界と比較

業界プレイヤー 平均年収 生涯賃金
ヒューリック 1,904万円 7億3936万円
三井不動産 1,274万円 4億9458万円
三菱地所 1,265万円 4億9107万円
平和不動産 1,067万円 4億1436万円
東急不動産 1,058万円 4億1075万円
野村不動産 1,018万円 3億9516万円
東京建物 1,010万円 3億9200万円
ダイビル 955万円 3億7065万円
住友不動産 667万円 2億5916万円
上場平均 620万円 2億4088万円

今回は、不動産業界9社(三井不動産、三菱地所、住友不動産、野村不動産、東急不動産、ヒューリック、東京建物、平和不動産、ダイビル)の平均と、住友不動産の年収推移を比較しました。

結論、住友不動産の平均年収は業界平均と比べると0.59倍、上場企業の平均年収と比べると1.08倍となっています。また住友不動産内では2010年より平均年収が42万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 (4) 住友不動産の年収カースト

 

住友不動産の年収カースト

住友不動産の年収カースト

住友不動産の年収は667万円なので、カーストは“1人暮らし貴族”です。

東京商工リサーチが日本の上場企業3235社を調査した所、平均年収600万円台の企業は817社、全体の25.3%でした。

これは全体で2番目に高い割合、そして上場企業の平均的な年収となります。

 

2.住友不動産の給与制度/年収推移

 

住友不動産の給与制度・年収推移

住友不動産の給与制度・年収推移

住友不動産の年収は、東証一部上企業の平均値より少し上回るくらい。

2022年の住友不動産の年収の平均は、667万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は 5,757人、平均年齢42.9歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は800万円~1,400万円です。

 

 (1) 住友不動産の勤続状況の推移

 

住友不動産の勤続状況の推移

住友不動産の勤続状況の推移

勤続状況 平均年齢 平均勤続年数
2010年 41.3歳 6.0年
2011年 41.5歳 6.2年
2012年 41.9歳 6.7年
2013年 42.0歳 6.7年
2014年 42.1歳 6.5年
2015年 42.1歳 6.5年
2016年 42.4歳 6.8年
2017年 42.6歳 7.0年
2018年 42.7歳 7.2年
2019年 43.1歳 7.5年
2020年 43.1歳 7.6年
2021年 43.2歳 8.0年
2022年 43.2歳 8.4年
2023年 42.9歳 8.4年

住友不動産の平均年齢、平均勤続年数はここ14年間で大きな増減をしていません。平均年齢は約41歳~約43歳、平均勤続年数は約16年~約8年の間で推移しています。

一般的に終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年といわれています。

住友不動産においては平均勤続年数が低い値となっています。離職率が公表されていませんので正確にはわかりませんが、離職・転職する人が多いことと、中途採用数が多いことが推測されます。

 

 (2) 住友不動産の年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

住友不動産の年齢別の年収推移

住友不動産の年齢別の年収推移

年齢 住友不動産の推定年収 上場企業の平均年収
25歳 352万円 327万円
30歳 477万円 444万円
35歳 603万円 560万円
40歳 728万円 677万円
45歳 791万円 735万円
50歳 854万円 794万円
55歳 917万円 852万円
60歳 828万円 769万円

住友不動産の給与制度は、正社員総合職で初任給が大卒で月給25万円、院卒で292,000円ですので、初年度は300-400万円です。
最大年収を迎える50代の年収は800万円~950万円になります。

 

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳    +25万円
30歳       +33万円
35歳       +43万円
40歳    +51万円
45歳    +56万円
50歳    +60万円
55歳    +65万円
60歳    +59万円

となり 住友不動産は、日本の上場企業の平均と同じくらいの年収を得る事が可能です。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 (3) 住友不動産の役職別の年収推移

 

役職 年齢 推定年収
役職なし 23歳〜27歳 380万円~480万円
主任 28歳〜 500万円〜600万円
係長 32歳~ 610万円~760万円
課長 37歳〜 800万円〜980万円
部長 45歳〜 920万円〜1,280万円

(編集部独自に取得しているデータと住友不動産の平均年収を掛け合わせて算出)

 

年俸制のため、毎年給与アップがあるわけではありません。ベースの給与は高めに設定されていますが、その分1ランク上がるのに時間がかかってしまうようです。営業職においては一定の数字をクリアしないと歩合が発生しません。
営業職の評価は完全なる実力主義で、数字あげ成果を出せば若くして役職につけます。 事務職の評価はシビアで役職につける人はほんの一握りのようです。事務職については評価基準が曖昧だというコメントが多く見られました。

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 (4) 住友不動産の平均年収の口コミ情報

 

20代男性

20代男性
20代男性

給与制度: 年収は毎年100万ずつ上がっていくイメージ。ボーナスの割合が多い。

評価制度: ボーナスは並、中ABC、上ABC、特上の八段階で評価される。 業務によって相対評価と絶対評価に分かれ、普通にしていれば中評価で100~200万のレンジ。

月給 残業 賞与 年収
30万円 10万円 200万円 700万円

 

30代男性

30代男性
30代男性

給与制度: きちんと成果を出せば、多額のボーナスが支払われるので大きいが、数字で成果が出ないと大きく年収が下がる為、安定していない。 常に成果を出し続けられる自信ががある人には向いている。

評価制度: オフィスの法人営業や用地取得など、目に見える成果がある部署は分かり易いが、相対評価の仕事に携わる人の評価基準はかなり曖昧。 基本給の昇給については、管理職になってからも課長になるまでは細かく段階に分かれており、なかなか遠い道のり。

月給 残業 賞与 年収
50万円 0万円 300万円 900万円

 

30代女性

30代女性
30代女性

給与制度: ベースアップは難しいが、実績に応じた歩合が賞与として加算される。

評価制度: 実績が出ない限りは評価されない。

月給 残業 賞与 年収
27万円 6万円 200万円 600万円

 

40代男性

40代男性
40代男性

評価制度: 成績の良い人は報奨金がそれなりに貰えるが、成績の悪い人は0 。担当物件で成績が決まってしまうため、評価に不満を持つ人間が多い。結果、退職につながる。

月給 残業 賞与 年収
680万円

(openwork、en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 (5) 住友不動産の福利厚生/待遇

 

住友不動産の福利厚生・待遇

住友不動産の福利厚生・待遇

住友不動産の福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際に住友不動産での勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2023年 新卒採用の募集要項

休日・休暇

完全週休2日制
年間休日:120日
有給休暇:10日~20日
※次年度以降最高20日付与
休暇制度:年末年始休暇、慶弔休暇、産前・産後休暇、育児休暇

保険

 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))

福利厚生、諸制度

独身寮、社宅、保養所、社内クリニック、自社ホテル・フィットネスクラブ割引利用等、資格取得支援、退職年金、財形貯蓄、従業員持株会など

20代男性

20代男性
20代男性

福利厚生: 社員寮はあるが、シェアハウスに近い寮。何人かで水回りを共有して個人の部屋が1人ずつある。神経質な人には難しいと感じる。電車通勤、社用車通勤は全額手当ある。退職金はない。

オフィス環境: エリアごとにあるので全てはわからないが、各エリアともオフィスビルの中にある。

 

20代女性

20代女性
20代女性

福利厚生: 福利厚生はほとんどない。退職金もない。唯一福利厚生と言えるのは、住友系のクリニック?で、内科、歯科の受診が可能で、そこでは保険内治療の料金が発生しないこと。

オフィス環境: とにかく狭く、人口密度がかなり高い。雑然としており汚いと感じる人も多いのではないかと思う。全員机の種類や大きさもバラバラで、執務環境としては良くないと思う。立地は都庁の真横なので新宿駅からは結構歩く。

 

30代男性

30代男性
30代男性

福利厚生: 住宅補助はない。通勤手当は満額出る。中途採用の社員は退職金はない。持ち株会に入ると自社株購入額10パーセントの補助があり10パーセント分多く自社株を購入できるので良いと思う。

オフィス環境: 会社の立地はよいが、事務所内は人が密集している。共有スペースは少ない。デスクや椅子、備品はかなり長く使っているものを利用している。物を大事にする会社だと思う。

 

20代女性

20代女性2
20代女性2

福利厚生: 大手企業とは思えないほどアナログな環境。ペーパーレス化はほとんど進んでおらず、図面の修正などは全て手書きをスキャンして修正依頼しなければならない。 個人のデスクはとても狭く、図面を広げるのもやっとの状況。顧客ファイルはすべて紙で管理しているため、案件が増えると資料を広げる場所もない。パソコンもノートパソコンだけなので、モニターが小さく作業しにくい。

 

30代女性

30代女性
30代女性

福利厚生: 保養所あり。 ホテルは割引価格で泊まれる。 インフルエンザの補助やクリニックも利用できるので、助かる。

オフィス環境: 新宿を中心にオフィスが点在している。 汚いということはないが、古いビルもありオフィスによって環境はかなり違う。

(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。12歳と10歳の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も財閥系企業に転職しました。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく、人事/採用の担当としての本音をお届けします。

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