年収600万円台 年収調査

スズキの年収は?新卒/転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

スズキの年収は1000万円を超える?新卒・転職に役立つ平均年収・給与制度、生涯賃金を徹底分析

 

 

実用的な軽自動車を中心に世界各国で愛用されている日本の大手自動車及び二輪車メーカーです。

2020年に設立100周年を迎えたスズキは1955年に軽四輪車「スズライト」を発売して以来、女性を中心にヒットした「アルト」、新しいジャンルを切り拓いた「ワゴンR」や「ハスラー」、世界で高い評価を得ている「スイフト」など小さなクルマづくりの技術を磨いてきました。国内では軽自動車分野でダイハツやホンダと競っています。海外ではインドでシェア4割と圧倒的です。2019年にはトヨタと資本提携をし、自動運転分野の開発に取り組んでいます。


今回は自動車業界の中でも「スズキ」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

 

1.スズキの平均年収は665万円

 

スズキの平均年収は665万円

 

2021年のスズキの年収の平均は、665万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は16,073人、平均年齢40.5歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定750~870万円程度と予測されます。

 

 (1) スズキの平均年収 推移(2010年から)

 

スズキの平均年収 推移(2010年から)

スズキの平均年収 推移(2010年から)

 

平均年収スズキ自動車業界の平均上場企業平均
2010年513万円596万円 
2011年529万円635万円563万円
2012年565万円655万円570万円
2013年582万円655万円571万円
2014年602万円691万円577万円
2015年626万円715万円588万円
2016年625万円724万円594万円
2017年643万円731万円598万円
2018年657万円733万円605万円
2019年681万円741万円612万円
2020年691万円739万円614万円
2021年665万円714万円603万円

 

今回は、自動車業界のスズキの年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2021年まで。
スズキでは2010年から2021年の12年間で平均年収が152万円(130%)上昇しています
自動車業界の12年間の上昇平均は118万円(120%)ですので、業界全体の賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では11年間で40万円(107%)です。


自動車業界としては新型コロナウイルスの影響により自動車部品の供給が滞り、また世界的な半導体不足に悩まされ、減産を余儀なくされました。自動車への需要は堅調で買いたい人は多いのに、売る新車を十分作れないという状況になっています。
今後各社とも生産回復に向けて動き出しますが、東南アジアでの感染拡大が収まるまでしばらく影響は避けられない状況といえます。
しかし、基幹産業と位置付けられる自動車事業はコロナ禍に伴う経済対策の対象となっています。特に今は、SDGs(持続可能な開発目標)の広がりでカーボンニュートラルの波が押し寄せていて、電気自動車など新エネルギー車は多くの国で消費者の購入の手助けをする仕組みが整っています。
各社は生産活動を再開、継続するために業務のデジタル化や自動化、サプライチェーンの維持や情報セキュリティの高度化などに取り組む準備を進める方向にあるようです。コロナをきっかけにこれからグループ会社や事業の再編などの変革も進むことが予想されます。

 

 (2) スズキの生涯賃金 推移(2010年から)

 

スズキの生涯賃金 推移(2010年から)

スズキの生涯賃金 推移(2010年から)

 

生涯賃金スズキ上場企業の平均上場平均との差額
2010年1億9935万円- 
2011年2億0536万円2億2450万円-1914万円
2012年2億1940万円2億2729万円-790万円
2013年2億2756万円2億2939万円-183万円
2014年2億3549万円2億3185万円364万円
2015年2億4493万円2億3631万円861万円
2016年2億4461万円2億3897万円563万円
2017年2億5146万円2億4046万円1100万円
2018年2億5712万円2億4320万円1392万円
2019年2億6660万円2億4610万円2050万円
2020年2億6845万円2億4481万円2364万円
2021年2億5829万円2億3421万円2409万円

 

スズキに新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
2億5,829万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金との差額は、2021年時点で2,409万円。
日本の平均の1.10倍、自動車業界の平均値の0.93倍となっています。

日本では上場企業とひとくくりにされますが、このように入社する企業で人生において収入差が出てしまうのです。

 

 (3) スズキの平均年収を業界と比較

 

スズキの平均年収を業界と比較

スズキの平均年収を業界と比較

 

 

業界プレイヤー平均年収生涯賃金
トヨタ自動車858万円3億3326万円
本田技研工業799万円3億1019万円
スズキ665万円2億5829万円
日産自動車797万円3億0928万円
マツダ629万円2億4415万円
SUBARU651万円2億5289万円
三菱自動車652万円2億5315万円
いすゞ自動車759万円2億9482万円
日野自動車620万円2億4073万円
上場平均603万円2億3421万円

 

今回は、自動車業界9社(トヨタ自動車、本田技研工業、スズキ、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車、いすゞ自動車、日野自動車)の平均と、スズキの年収推移を比較しました。

結論、スズキは業界平均の0.93倍、上場企業の平均年収と比べると約1.10倍の収入を得る事ができています。また2010年よりスズキ内でも平均年収が152万円あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

 (4) スズキの年収カースト

 

スズキの年収カースト

スズキの年収カースト

 

スズキの年収は665万円なので、カーストは“一人暮らし貴族”です。

上場企業の平均年収は603万円で同じく”一人暮らし貴族”のランク。ここが全体で一番多い割合となっています。

東京商工リサーチが日本の上場企業1841社を調査した所、平均年収600万円台の企業は527社で全体の28.63%でした。

 

2.スズキの給与制度/年収推移

 

スズキの給与制度・年収推移

 

2021年のスズキの年収の平均は、665万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は16,073人、平均年齢40.5歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定750~870万円程度と予測されます。

 

 (1) スズキの勤務状況の推移

 

スズキの勤務状況の推移

スズキの勤務状況の推移

 

勤務状況平均年齢平均勤続年数
2010年35.6歳13.4年
2011年36.7歳14.3年
2012年36.9歳14.7年
2013年37.9歳15.7年
2014年38.5歳16.2年
2015年39.0歳16.5年
2016年39.3歳16.8年
2017年39.4歳16.9年
2018年39.9歳17.3年
2019年40.0歳17.7年
2020年40.3歳17.9年
2021年40.5歳17.9年

 

スズキの平均年齢、平均勤続年数は12年で順調に伸びています。

これは定年退職以外の退職が少なくなってきているということです。
これまでの終身雇用型企業の平均年齢が42歳前後 平均勤続年数は18-19年です。

スズキもほぼこれに当てはまります。
しかし、2019年にトヨタ自動車の豊田社長が「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言しました。ですので、同業界の他企業もこれまでの年功序列の終身雇用から脱終身雇用へと舵を切る可能性はあるといえます。

 

 (2) スズキの年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

スズキの年齢別の年収推移

スズキの年齢別の年収推移

 

年齢スズキの推定年収上場企業の平均年収
25歳350万円406万円
30歳476万円509万円
35歳601万円572万円
40歳726万円621万円
45歳789万円647万円
50歳851万円739万円
55歳914万円808万円
60歳825万円730万円

 

スズキの給与制度は、初任給が大卒で月給212,000円ですので、初年度は300-350万円ですが
最大年収を迎える50代の年収は820~980万円になります。

 

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳    ー56万円
30歳    ー33万円
35歳    +29万円
40歳     +105万円
45歳     +142万円
50歳     +112万円
55歳     +106万円
60歳        +95万円

となり、上場企業の平均よりも少し高い年収となっています。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇格した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

 

 (3) スズキの役職別の年収推移

 

役職年齢推定年収
役職なし23歳〜29歳350万円~540万円
主任30歳〜520万円〜640万円
係長35歳〜620万円〜730万円
課長40歳〜700万円〜960万円
部長50歳〜910万円〜1,260万円

(openworkのデータを参考に編集部作成)

 

基本的には年功序列で職級が決まり、入社後数年は差が付きにくく横並びのようです。*

評価基準が抽象的な表現に留まり、基準が明確にはわからないので上司次第、という意見も多くありました。*

(*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 (4) スズキの平均年収の口コミ情報

 

20代男性
20代男性
給与制度: 基本的にはほぼ年功序列で昇給していくと考えられる。 賞与は自動車メーカー全体で高めの傾向がありうちも例に漏れずここ最近では5.0ヶ月分以上は貰える傾向にある。 昇給は大卒以上の場合は基本的に1年につき6000円程度は最初の5年は自動的に昇給出来る。 ただ家賃補助がないため年齢制限ギリギリまで寮に残るのが正解であるように思う。 給料安いという不満はよく社内で見聞きしており、上に行けば行くほど給与と責任が見合ってないとの意見ばかりでこの先やっていけるか不安である。
評価制度: よっぽどの事を起こさない限り基本的には標準考課の場合が多い。 また逆に言うと相対評価であるため誰かが考課1や2を取らないと4や5の人が生まれないため仕事が出来る人には不満が多いのかもしれない。

月給残業賞与年収
23万円3万円65万円380万円
 
 
 
20代男性
20代男性
給与制度: まぁまぁだと思う。同業他社の方がいいと聞く。残業は多めだが、やったらやった分だけちゃんと貰える。残業も年間で決まってるので、そんなに過度な労働にはならないと思う。
評価制度: 良くも悪くもじわじわと伸びてくるイメージ。どんなに優秀でもどんなに出来が悪くても一律に伸びてくるイメージ。

月給残業賞与年収
23万円10万円140万円550万円
 
 
 
20代女性
20代女性
給与制度: 住宅手当がない。
評価制度: 一定の方法に乗っ取り、評価される様になっている。

月給残業賞与年収
25万円2万円110万円450万円
 
 
 
30代男性
30代男性
給与制度: 昇給額が小さく、市民税などの税金の上がり幅の方が大きいので手取りはあまり変わらないか伸びない。手当はほとんど無く、通勤手当も基本足りない。子供手当はあるが、周りの会社と比べて低い。
評価制度: 昇給は年功序列が基本。ボーナスの評価は少しある。

月給残業賞与年収
35万円10万円180万円720万円
 
 
 
30代男性
30代男性
給与制度: 低いと一般的に言われるが浜松近辺ではかなり給与面では良いと思われ不自由はない。 係長近辺から評価が良ければ数万単位で基本給が上がる。 ボーナスは毎年しっかり貰える。評価制度: 5年目あたりからかなり差がつくイメージ。 無能であるとワンコインの昇給しかないケースもある。 上司との相性もあるが業務への貢献度、実力で評価が決まる。

月給残業賞与年収
36万円11万円205万円770万円
 
 
 
50代男性
50代男性
給与制度: 昇給率は同業他社よりも必ず低めに設定される。このため、会社の業績が伸びていても収入は同業他社には追い付かない。率で他社を下回っているため、勤続が長くなればなるほど、他社との格差が拡大する仕組みとなっている。各種手当については、役職手当・時間外手当等、直接仕事に関係するもの以外はミニマムである。例として管理職には通勤手当は支給されない。非管理職の通勤手当も実費ではなく通勤距離によって決まるため、公共交通機関を利用した場合、大幅な赤字となる。
評価制度: 自身による目標設定と達成度と自己評価を上司が評価。目標達成度以外に能力・取り組みに対する評価も行う。

月給残業賞与年収
55万円-380万円1,040万円
(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
 
 
 

 (5) スズキの福利厚生/待遇

 

スズキの福利厚生・待遇

 

スズキの福利厚生についてご紹介します。
就職・転職する時に求人票の情報だけでは、意思決定する時に情報が不足します。
実際にスズキでの勤務経験のある社員や元社員の方の福利厚生に関する口コミ情報も併せて紹介します。

 

2021年 新卒採用の募集要項

手当技術職・事務職・一般事務職 /職責給、仕事給、時間外手当、通勤手当、子育て支援手当、他
営業職/ 職責給、仕事給、国内営業勤務手当、子育て支援手当、他
休日・休暇休日/ 本社各事業所:年間121日(年末年始・夏季・GW休暇含む)
           ※会社カレンダーによる
     販売代理店(出向):年間110日(年末年始・夏季・GW休暇含む)
           ※休日は販売代理店カレンダーにより異なる。
 
休暇/結婚休暇、慶弔休暇など
保険健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険
福利厚生・諸制度制度/通勤車両購入補助・購入資金貸付、財形貯蓄、住宅資金貸付、
    従業員持株、退職年金、生活協同組合など
施設/研修センター、医務室、総合グラウンド、体育館、テニスコート、
   独身寮など

 

 

20代男性
福利厚生: 住宅補助、通勤手当の整備が足りない。 住宅に関しては社員寮に家賃1万円で住めること以外は制度が無い。 通勤手当は通勤経路に応じた計算ではなく、職場と家を直線で結んだ距離で計算されるので、赤字になる人がほとんど。
オフィス環境: 部署にもよるが技術系のフロアは人口密度が凄まじい。 背中合わせの人と数十センチも空いていないような所もある。 数年前に新しくできた棟に入っている部署は、比較的余裕のあるフロアレイアウトにみえる。 食堂は昔は暗くて狭くて汚い建物だったが、新築されてからはまともになったと思う。 会議室の数は、社員数に対して足りていなく、予約を取るのが大変。
 
 
20代女性
福利厚生: 住宅手当や配偶者手当はない。時短勤務は時間が細かく選択できる。駐車場がとても狭く数が足りていない。新しく駐車場が確保されても徒歩15分かかるような遠い場所で女性は夜は怖いと思う。
オフィス環境: 一般的なオフィスの作りで机や椅子は昔ながらのものが多い。一部の部署のみ綺麗な机や椅子を使っている。 新しい建物は一棟だけでほとんどが老朽化した古い建物。食堂は新しいが狭く混雑していて時間がかかる。
 
 
20代男性
福利厚生: 住宅補助もなく福利厚生は充実していない。ただ、寮には入社8年間入れるが、寮費が1万円/月のため、かなり格安で入ることができる。その点は良い。寮は会社からも近いところがほとんどで、出勤するのも便利。
オフィス環境: コロナ禍によりテレワークの環境が進んできている。 立地は浜松にあり、田舎でのゆっくりとした生活を楽しみたい人は良いと思う。山や川、海が近く自然豊かなので、それに応じた趣味(ハイキング、サーフィン)などやっている人が多い。建物はとても古い。会議室の机や椅子はボロボロであり、テンションが下がる。また自分の机や椅子もとても古い。この点は早急に改善してもらいたいポイントである。
 
 
30代女性
福利厚生: 退職金はある。住宅補助はない。寮はあり、基本7年まで住むことができる。財形貯蓄制度がある。
オフィス環境: カフェのスペースがない。会議室はあるが事務所は人がいっぱいいる感じ。何百人単位で一フロアにいるイメージ。
 
 
30代男性
福利厚生: 住宅補助はなし。 寮は7年目まで 。財形貯蓄制度あり。 社員持株会あり。
オフィス環境: 建物は古く、そこに新しい建屋を増築を繰り返すことで従業員増加に伴うオフィススペースを確保している。 社員にロッカーはなく、制服を着て通勤する社員が多くいる。
 
 
40代男性
福利厚生: 福利厚生は全くない。寮が唯一の福利厚生といえるが、独身の人しか住めない。
オフィス環境: コストカットの名のもとに、電気は必要最低限しか点いておらず薄暗い。そのため、仕事のやる気も下がる。
 
(en Lighthouseに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)
 
 
 

3.スズキに新卒/転職で入社するには

 

 

 

 

 

 

4.スズキの過去10年間の業績推移、中期経営計画書を見るには

 

 

 

 

 

 

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面接官のホンネ 管理人

アラフォーの管理職。12歳と10歳の娘がいます。 新卒・中途採用に10年以上携わり、安定を手にするために私自身も財閥系企業に転職しました。次世代に知識と経験の継承を目的として「リアルな現場の声」をテーマに、“面接官のホンネ”を立ち上げました。わかりやすく、人事/採用の担当としての本音をお届けします。

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