新卒で就職して2年が経つ頃には、「このままここで働いていてもいいのかな…」と考える人が出てきます。就職してまだ2年、辞めるには早い気がするし、でも続けていても成長する気がしないなど、毎日気持ちが揺れ動いている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、新卒2年目で転職を考えたときによくある転職理由をいくつか挙げ、転職をおすすめできる人、できない人を考えていきます。転職を成功させるポイントも説明しますので、転職を迷っている人は参考にしてください。
1.「新卒は3年」はもう古い
ひと昔前は、新卒で就職したら最低3年は働かないと、「長続きしないのでは」という理由で次の仕事が見つかりにくいと言われていました。そのため、転職を考えても「あと1年」「あと2年」とガマンして続ける人も多くいたものです。
しかし、今では「新卒は3年」という考え方が古いと言われるようになりました。新卒で入社した企業を2年程度で辞める人が3割を超えたこと、それを受けて「第二新卒」を積極的に採用する企業が増えてきたことが背景にあります。
このように新卒2年目での転職は、社会的には広く認められるようになったことは事実です。ただし、「その理由での転職はおすすめできない」といった転職理由はあります。次章から詳しく見ていきましょう。
2.新卒2年目で転職してもいい?OKの理由とNGの理由
新卒2年目で転職したいと考えたときどのような理由であればOKで、どのような理由がNGなのかを紹介します。
①転職がOKの理由
一般的に新卒2年目の転職がOKとされるのは、以下のような理由です。
新卒で入った企業がブラックだった
夢を持って入社した企業がブラックで、ろくな研修も受けさせてもらえない上に先輩社員からの指導もない。毎日遅くまで残業させられているにもかかわらず、残業代もつけてもらえないなどの場合には、転職する理由としては正当です。
もし精神を病んでしまうほどつらい思いをしているようなら、すぐに転職活動を始めましょう。
もっとやりたいことが見つかった
実際に新卒で入社し働いてみて、自分がやりたい仕事はこれではなかった、もっと他にやりたいことが見つかったという場合も、転職理由としては妥当です。やりたくないことに時間を費やすことがムダだと感じるようであれば、転職してもよいでしょう。
会社の方針・社風があわなかった
憧れて入った第一志望の企業でも、会社の社風がまったく合わないこともあるでしょう。有給が取りにくい、上司が帰るまでは部下も残業することが当たり前など、自由と思って入った会社が実際は大きくかけ離れていたという場合も、無理する必要はありません。
②転職がNGの理由
それでは転職をあまりおすすめしない理由も2つ紹介します。
希望していた仕事をさせてもらえない
「希望していた仕事をさせてもらえない」という理由であれば、新卒2年目の転職ではあまりおすすめできません。新卒で入社して2年では、まだ実力もなく専門的な仕事を任せてもらえることはそんなにない時期だからです。
実力もないまま転職したとしても、転職先でその仕事をさせてもらえる可能性は低いでしょう。今の会社で仕事を続けてその仕事ができる見込みがあるのであれば、仕事を続けて実力をつけることをおすすめします。
なんとなく不安を感じる
特に明確な理由がなく、なんとなくこの会社で働くのが不安という場合も、転職しないほうが無難です。そのような漠然とした理由では、転職活動をしても応募先の企業に理由をうまく説明できません。
大した理由もないまま転職を重ねることにもなりかねないため、明確な理由がない場合には転職は避けるようにしましょう。
3.新卒2年目の転職がうまくいくポイント
それでは新卒2年目での転職がうまくいくポイントを2つ紹介します。
①転職する理由を明確にする
新卒2年目の転職を成功させるためには、転職理由を明確にしておくことが大切です。なぜ今転職しなければならないのか、応募する企業でしか叶えられないことは何なのかは、必ず聞かれると考えておきましょう。
理由が明確でない場合には、「うちに入社してもまた理由なく退職するのでは」と思われてしまいます。今の会社が嫌だというネガティブな理由だけではなく、「これをするには今のタイミングがベスト」といった、ポジティブな理由を語れるようにしましょう。
②今の職種経験を活かせる
今やっている仕事を通じて得たスキルを活かせる職場を転職先として選ぶことも成功のポイントです。新卒2年での転職とはいえ、ある程度の専門知識は身についているはず。その延長としてスキルを伸ばせる企業を選ぶことは一貫性があり、納得できる転職理由になります。
4.まとめ
新卒2年目での転職は、今では珍しいことではなくなり、第二新卒として転職市場での人気が高まっているほどです。しかし、転職するのに明確な理由がないようでは、転職しようと思っても上手くいかない可能性が高いでしょう。
自分がなぜ転職したいのかをしっかりと見つめたうえで、転職を考えるようにしてください。