企業研究
【2020年9月版】ホワイト企業ランキングTOP100!優良企業の特徴とは?

誰でもブラック企業で働くのは避けたいもの。就活や転職活動で後悔しないためにも、会社選びの時点でホワイト企業を見分けることが大切です。

 

今回は、ホワイト企業といわれる企業に共通する特徴と、安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)が2020年9月に発表した「ホワイト企業ランキングTOP100」について詳しく紹介します。

 

1.ホワイト企業とは?

 

ホワイト企業とは、労働環境が悪いことを意味する「ブラック企業」とは反対に、働きやすい環境が整っている企業のことです。もちろん理想の労働環境は個々によって異なりますが、一般的な観点から従業員への待遇が良い企業がホワイト企業とされています。

 

近年、ワークライフバランスや就業環境を重視する人が増えてきているため、ホワイト企業に人気が集まっています。

 

2.ホワイト企業の特徴は?ブラック企業との6つの違い

 

今やブラック企業の特徴は広く知られていますが、ホワイト企業の特徴というとぼんやりとしか浮かばないかもしれません。そこで、ブラック企業とは異なるホワイト企業ならではの特徴をみてみましょう。

 

①離職率が低い

 

ホワイト企業は適切な社員教育、高待遇など従業員を大切にする精神があるため、労働環境が理由で辞める人が少なく、離職率が低いという特徴があります。

 

それに対してブラック企業のように労働環境が悪いと、長く続けられず勤続年数が短い人が多くなります。

 

大切にされている従業員は互いに優しくできるため、「体調が悪いけど休めない」といった風通しの悪さが見られず、職場の雰囲気が柔らかくなりやすいことも「仕事を長く続けられる環境」を生み出す要因といえるでしょう。

 

②ワークライフバランスがとれる

 

良い労働環境では、仕事と生活どちらも犠牲にすることなくバランスを取ることができます。特に残業時間と有給消化率はブラック企業とホワイト企業を大きく分ける特徴の1つです。

 

もちろん状況次第では残業や繁忙期に休みが取れないことはあり得ますが、ブラック企業は残業の強要、有給の未消化を当たり前のこととする場合がほとんどです。

 

労働基準法では残業時間の上限を、原則月45時間以内とし、例外的な場合でも月100時間未満にすることが定められています。そんな中、残業時間が月20時間以下だとホワイト企業だと言えるでしょう。

 

また、有給に関して厚生労働省が2019年に行った調査によると、企業が付与した有給休暇日数に対して労働者が有給を取得した日数は52.4%。労働者の多くが与えられた有給の半分程度を消化できていません。有給消化率が100%に近ければ、労働環境が整っている企業であることがわかります。

 

③福利厚生がしっかりしている

 

ホワイト企業は福利厚生を整え、従業員のメンタルヘルスにも配慮しています。女性のスキルアップや働く環境を整えていたり産休・育休への理解があったりと従業員への待遇を配慮する姿勢が見られるでしょう。

 

また、働きに見合う給与・賞与が設定されており、通勤手当や資格取得補助、住宅補助など様々な手当てが用意されていることが一般的です。

 

④働き方改革が進んでいる

 

従業員の働きやすさを考えている企業は、社会の風潮に合わせて積極的に柔軟な働き方を取り入れています。近年だと在宅ワークやフレックスタイム制度、時短勤務などの導入があげられるでしょう。

 

フレキシブルな勤務体系に対応しているため、介護や育児、健康面などこれまでの勤務体系が難しくなったときでも働き続けられるという安心感があります。

 

⑤ハラスメントが少ない

 

近年ではパワハラやセクハラなどが問題になることが多いため、きちんとした企業は率先してハラスメント対策を取っています。

 

ブラック企業はむしろパワハラなどで従業員を限界まで働かそうとする傾向があり、会社主体で相談窓口の設置やコンプライアンス研修が積極的に行なわれていることはホワイト企業の特徴といえるでしょう。

 

⑥財務基盤がしっかりしている

 

経営状態が安定しているほど、福利厚生や従業員への待遇を手厚くしやすいため、企業の将来性もホワイト企業の見極めとして重要です。

 

ホワイト企業だと思って選んでも、経営が危うくなり健全な労働環境が維持できなくなったり倒産してしまったりしては意味がありません。インターネットや会社四季報などの経営データから企業の財政についてリサーチしましょう。

 

決算資料から利益を見るだけでなく、成長を見込めるかという予想も大切です。キャッシュフロー計算書で投資キャッシュフローがマイナスになっているなら、その分投資を行なっているということが分かります。もし現預金があるのに投資をしていないということは、会社の資金を維持していてもプラスが見込めないので将来他企業との競争に負けてしまうかもしれません。

 

現在の経営が安定しつつ、それを将来も維持できる将来性があってこそ、ホワイト企業です。

 

3.ホワイト企業ランキングの評価基準

 

ここからは、厚生労働省「安全衛生優良企業育成事業」の委託事業者である非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)が発表している「ホワイト企業ランキング」についてご紹介していきますが、その前にランキングの評価基準をご説明します。

 

ホワイト企業ランキングは以下の7項目を評価基準としてランク付けを行なっています。

 

  • 取得しているホワイト企業マーク数
  • 月の平均残業時間
  • 平均法定時間外労働60時間以上に達している従業員の数
  • 新卒採用者の人数
  • 離職者数
  • 36協定の上限が小さい
  • 平均の有給取得率

 

特にホワイト企業マークは、厚生労働省から優良企業にのみ与えられるマークなので、ホワイト企業として認定されているかどうかの基準となります。ホワイト企業マークには以下のような種類があり、どの分野に優れているのかがわかるようになっています。

 

①ホワイトマーク

 

ホワイトマーク

 

中でも最高峰と言われるマークで残業時間や職場の安全管理、有給取得の推進など厳しいチェック項目をクリアしていないと取得できません。

 

②健康経営優良法人

 

健康経営優良法人

 

定期健康診断や保健指導、労働時間など健康管理が整っている経営であることを示します。

 

③えるぼし

 

えるぼし

 

男女の採用比率や女性管理職者など女性が活躍できる環境に与えられます。基準達成度合いごとに4段階に分かれています。

 

 

④くるみん、プラチナくるみん

 

 

くるみん、プラチナくるみん

 

男女の育休取得率や時短勤務など子育て支援に積極的である企業に与えられます。

 

⑤ユースエール

 

ユースエール

 

若者の育成、採用に積極的に取り組む中小企業に与えられる認定で、残業時間や有給取得率が基準に含まれるため、ワーフライフバランスが取りやすい企業かどうかの目安にもなります。

 

4.ホワイト企業ランキングTOP100

 

それでは、SHEMによるホワイト企業ランキングTOP100と、上位5社について詳しく見ていきましょう。

 

ホワイト企業ランキング100位内に入っている企業のうち、100社すべてが「くるみん」認定、96社が「プラチナくるみん」を認定、また子育て支援への取り組みを表す「えるぼし」認定も92社が取得していることからもホワイト企業は働く女性への支援に対する意識が高いことが分かります。

 

1位東日本電信電話株式会社
2位サントリーホールディングス株式会社
3位株式会社常陽銀行
4位株式会社丸井グループ
5位コニカミノルタ株式会社
6位イオン株式会社
7位セイコーエプソン株式会社
8位株式会社朝日新聞社
9位田辺三菱製薬株式会社
10位喜多機械産業株式会社
11位株式会社ニコン
12位リコーリース株式会社
13位社会福祉法人正和会
14位アフラック生命保険株式会社
15位株式会社クレスコ
16位株式会社岩手銀行
17位住友商事株式会社
18位社会福祉法人美芳会
19位株式会社千葉銀行
20位リコージャパン株式会社
21位株式会社山陰合同銀行
22位株式会社横浜銀行
23位三菱商事株式会社
24位株式会社北洋銀行
25位株式会社第四銀行
26位株式会社東邦銀行
27位大日本住友製薬株式会社
28位株式会社池田泉州銀行
29位株式会社リコー
30位株式会社荘内銀行
31位エムケー精工株式会社
32位スミセイ情報システム株式会社
33位株式会社佐賀銀行
34位株式会社ローソン
35位リコーITソリューションズ株式会社
36位アクサ生命保険株式会社
37位YKKビジネスサポート株式会社
38位株式会社埼玉りそな銀行
39位MS&ADシステムズ株式会社
40位総合メディカル株式会社
41位株式会社ISTソフトウェア
42位株式会社北越銀行
43位株式会社メタテクノ
44位株式会社群馬銀行
45位株式会社北陸銀行
46位コスモ石油株式会社
47位株式会社日本総合研究所
48位TIS株式会社
49位日本ユニシス株式会社
50位株式会社京都銀行
51位エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
52位YKK株式会社
53位株式会社三井住友銀行
54位株式会社エス・ディ・ロジ
55位株式会社高知銀行
56位株式会社アバールデータ
57位北陸電力株式会社
58位株式会社りそな銀行
59位コネクシオ株式会社
60位ドコモ・システムズ株式会社
61位株式会社野村総合研究所
62位SCSK株式会社
63位JFEシステムズ株式会社
64位株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
65位株式会社NTTドコモ
66位日本電気株式会社
67位レンゴー株式会社
68位伊藤忠商事株式会社
69位株式会社ジュピターテレコム
70位富士通株式会社
71位沖電気工業株式会社
72位ソフトバンク株式会社
73位株式会社プラザ企画
74位株式会社百十四銀行
75位株式会社富士通マーケティング
76位ヒューリック株式会社
77位株式会社豊田自動織機
78位住友電気工業株式会社
79位アビームコンサルティング株式会社
80位第一三共株式会社
81位三菱UFJリース株式会社
82位豊田通商株式会社
83位丸紅株式会社
84位株式会社東和銀行
85位富士ゼロックス株式会社
86位株式会社堀場製作所
87位株式会社髙島屋
88位静銀ビジネスクリエイト株式会社
89位社会福祉法人平鹿悠真会
90位社会医療法人仁寿会
91位株式会社日豊ケアサービス
92位学校法人平成学園
93位株式会社シニアライフアシスト
94位株式会社ニラク
95位オリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社
96位中外製薬株式会社
97位小浜信用金庫
98位名古屋眼鏡株式会社
99位株式会社たまゆら
100位第一生命保険株式会社

 

1位:東日本電信電話株式会社

 

ホワイト企業ランキング第1位は、東日本電信電話株式会社、通称NTT東日本です。健康経営、くるみん、プラチナくるみん、えるぼしの4つのホワイト企業マークを取得しており、女性も働きやすい環境を提供しています。

 

また、テレワークやフレックス制度、ライフプラン休暇などさまざまな働き方も積極的に取り入れ、社会の環境変化に合わせて柔軟に対応しています。

 

2位:サントリーホールディングス株式会社

 

2位のサントリーホールディングス株式会社も、NTT東日本と同じ4つの認定マークに加え、サントリーオリジナルの制度を充実させ高い評価を得ています。

 

Vorkersの「新卒で入って後悔しない会社No.1」や、「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」の産業労働局長賞など優良企業としての受賞歴が多く、様々な面で評価されています。

 

3位:株式会社常陽銀行

 

株式会社常陽銀行は、20204月のランキングより順位を上げてきた企業です。残業時間の抑制や有給取得率などに優れており、社員がワークライフバランスを確保しやすい制度を揃えています。健康経営、くるみん、プラチナくるみん、えるぼしの4つに認定されています。

 

4位:株式会社丸井グループ

 

4位の株式会社丸井グループは、最高峰であるホワイトマーク「安全衛生優良企業」認定を受けている企業です。

 

従業員の成長を考え「自ら形成するプログラム」「自ら学べるプログラム」などの教育制度が充実しており、気候変動対策が優れている企業に与えられるCDP 気候変動Aリストに日本の小売業界で初めて認定されるなど、社会的な取り組みも行なっています。

 

5位:コニカミノルタ株式会社

 

さまざまな事業を展開するコニカミノルタ株式会社は規模の大きい企業ですが、ひとりひとりの個を大切にする自由闊達を企業風土とする企業であることも魅力です。くるみん、プラチナくるみん、えるぼし、健康経営の4つの認定を取得しています。

 

 

5.まとめ

 

ホワイト企業は残業時間や有給消化率、働き方の柔軟性など従業員が生き生きと健康的に働ける環境づくりに取り組んでいます。

 

企業の都合に合わせて従業員を好き勝手に扱うのではなく、社員を大切にする姿勢こそがホワイト企業の特徴です。勤務形態や企業風土からホワイト企業を見分け、ワーフライフバランスの取れた生活を手に入れましょう。

 

参考文献/参考サイト
非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構
shem.or.jp/top100

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