企業研究
大和ハウス工業の年収・給与制度、そして生涯賃金と入社難易度を調査してみた

 

 

業界売上高首位の住宅メーカーです。

関西に地盤を持ち、鉄骨プレハブの戸建て住宅に強みがあり、賃貸住宅・マンション・商業施設などの事業を多角的に展開しています。商業施設事業としては 幹線道路沿いの商業店舗やショッピングセンター、事業施設事業としては 工場倉庫・物流センターなどの建設・運営・売却などを行っています。また、ホテルやホームセンターの運営、環境エネルギー事業、農業事業、ロボット事業なども行っています。

戸建て住宅業界は新型コロナウイルスの影響により2020年度、2021年度の新設住宅着工数はそれぞれ73万戸、74万戸と推計され、いずれもリーマンショック時の水準(78万戸)を下回る見込みです。*

ただし戸建て住宅の人気は高まっています。というのも、これまでの住み替えのきっかけは、結婚、出産などのライフステージの変化や家賃の値上げや資金面などの理由が上位をしめていました。しかし、コロナ禍で在宅勤務が増えたことにより、通勤のしやすさよりも住みやすさに重点を置いた セカンドライフも見据えた住み替えを検討している人が増加しているのです。

というわけで戸建て住宅業界は景気悪化の影響は受けつつも健闘しているといえるでしょう。

今回は戸建て住宅業界の中でも業界トップに君臨する「大和ハウス工業」の収入という観点に迫ります。

有価証券報告書に記載されている平均年収・平均年齢から、当メディア独自の算出により生涯賃金も割り出しています。
新卒採用の難易度、転職採用の難易度、そして学歴フィルター情報も参考にしてください。

(*は株式会社野村総合研究所データを参照)

 

1.大和ハウス工業の平均年収は919万円

 

大和ハウス工業の平均年収は919万円

 

大和ハウス工業の年収は、大手住宅メーカーのため、東証一部上企業の中でも年収は上位クラス。

2020年度の大和ハウス工業の年収の平均は、919万円(有価証券報告書調べ)、従業員数は16,712人、平均年齢39.1歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。当メディアの独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1,100~1,250万円程度と予測されます。

 

 (1) 大和ハウス工業の平均年収 推移(2010年から)

大和ハウス工業の平均年収 推移(2010年から)

大和ハウス工業の平均年収 推移(2010年から)

 

今回は、大手住宅メーカー大和ハウス工業の年収推移をグラフ化しました。
計測は2010年から2020年まで。
大和ハウス工業では平均年収が、2010年から2020年の10年間で235万円(134%)上昇しています
戸建て住宅業界の上昇平均は10年間で53万円(109%)ですので、業界の中でも賃金が上昇していることがわかります。また上場企業の平均では10年間で52万円(109%)です。
戸建て住宅業界では、コロナの影響により住宅の施工に必要な建材や資材の不足による納期の遅れが出ました。しかし リモートワークの普及など住宅ニーズの大きな変化もあり、市場の低迷は一時的なもので、それほど大きな変化はなかったと言えます。

 

 (2) 大和ハウス工業の生涯賃金 推移(2010年から)

大和ハウス工業の生涯賃金 推移(2010年から)

大和ハウス工業の生涯賃金 推移(2010年から)

 

大和ハウス工業に新卒入社をしてから60歳まで勤務をした場合
3億5,662万円の収入を得る事ができます。

日本の上場企業の生涯賃金は、2020年度時点で2億3796万円。おおよそ日本の平均の1.5倍のゆとりある生活が送れることを意味します。戸建て住宅業界の平均値と比べても1.4倍ですので、同業界内でも好待遇を約束される企業といえます。

 

 (3) 大和ハウス工業の給与制度・年齢別の年収推移

平均年収から年齢別の推定年収を算出しました。

大和ハウス工業の給与制度・年齢別の年収推移

大和ハウス工業の給与制度・年齢別の年収推移

 

年齢大和ハウス工業の推定年収上場企業の平均年収
25歳484万円406万円
30歳657万円509万円
35歳829万円572万円
40歳1,002万円621万円
45歳1,089万円647万円
50歳1,175万円739万円
55歳1,262万円808万円
60歳1,139万円730万円

 

大和ハウス工業の給与制度は、初任給が月給21.6万円ですので、初年度は450-500万円ですが
40代で年収1000万円を超え、最大年収を迎える50代の年収は1,060~1,270万円になります。

年収における賞与の比率が高いので、特に営業職は数字が全てで 仕事を取れないと賞与査定は厳しくつけられます。*

一方管理部門は年功序列の傾向があるようです。*

日本で管理職(課長職級)になるのは40歳で70%と言われています。
そのため産休や休職、一般職への転換などがない限りは、40歳で1000万円が見えてきます。

日本の上場企業の平均年収との比較するとその差は

25歳 +78万円
30歳 +148万円
35歳 +257万円
40歳 +381万円
45歳 +442万円
50歳 +436万円
55歳 +454万円
60歳 +409万円

となり、大和ハウス工業は、日本の上場企業の平均よりも高い年収を得る事が可能です。

※一般的には役職定年が55-58歳になります。
55-58歳になると年収が25%ダウンする企業もありますが部長級以上だと、その限りではありません。
また親会社の場合、子会社への“転籍”を促されますが、転籍の場合は年収が30%ダウンします。

当メディアは順調に昇給・昇進した場合の推定値を算出しております。
次は役職ごとの年収をご覧ください。

(*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 (4) 大和ハウス工業の役職別の年収推移

 

役職年齢推定年収
役職なし23歳〜31歳400万円~650万円
係長級32歳〜750万円〜900万円
課長代理/課長級37歳〜960万円〜1,180万円
部長48歳〜1,190万円〜1,270万円

(openworkのデータを参考に編集部作成)

 

役職が付かないうちはそれほど年収は高くありません。

昇進試験を受けることができるタイミングは資格の有無や仕事の出来などで個人差があるようですが、主任クラスまではある程度等しく昇進できるようです。*

また、3年目から 半期に一度評価をつけられ、それによってはボーナスの額や昇級に影響が出るようです。*

給与月額はそれほど高くはありませんが賞与額は比較的高く、役職が付けばつくほど賞与額も上がります。

(*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 (5) 大和ハウス工業の平均年収の口コミ情報

 

20代女性

20代女性
営業なので、契約を取ればそれ相応に評価がされる。 ただし、入社して4年目の冬(冬から4年目の評価基準に当たるため)から 契約が取れないと、賞与に反映されてしまう。

月給残業賞与年収
25万円--400万円
20代男性

20代男性
給与制度: 給料は基本給は平均的な様に感じる。 しかし、賞与が非常に高くとても満足している。 また仕事を受注出来れば、歩合給も入る。 それが入れば、若手でもかなりの給与を頂くことが出来る。
評価制度: シンプルであり、仕事を取れれば評価は良く、仕事が取れなければ評価は低い。

月給残業賞与年収
25万円-200万円500万円
30代男性

30代男性
大手らしくそれなりの年収はいただけているが、残業代と賞与の割合が大きく、実際月に貰う手取りとしてはかなり少ない。
評価制度: 評価制度は、表向きはしっかりしているように見えるが、基本的には上司が判断することになり、その上司のやり方次第でしっかり評価されてないと感じることも多々ある。

月給残業賞与年収
---700万円
30代男性

30代男性
給与制度: 賞与が年間8〜10ヶ月分は出るので、非常に多い。営業の販売促進手当は他社に比べれるとそこまで歩合比率は大きくない。
評価制度: 半期と通期でそれぞれ評価される。それに応じて昇給、昇格、ボーナスも変わる。昇格は最後は上司判断で多少はどうにでもなるところはある。

月給残業賞与年収
30万円10万円250万円900万円
40代男性

40代男性
給与制度: 年二回の賞与はかなり良い。一回のボーナスで約5ヶ月位の賞与がもらえる。
評価制度: 上司の好き嫌いで左右される事もある。

月給残業賞与年収
38万円15万円380万円1,100万円
(openworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 (6) 大和ハウス工業の平均年収を業界と比較

大和ハウス工業の平均年収を業界と比較

大和ハウス工業の平均年収を業界と比較

 

競合他社状況平均年収生涯賃金
大和ハウス工業918万4733円3億5661万8171円
積水化学工業903万8350円3億5093万4518円
住友林業858万7314円3億3342万2018円
積水ハウス802万1888円3億1146万8067円
飯田グループホールディングス752万1000円2億9201万9949円
ミサワホーム709万8096円2億7559万9739円
オープンハウス655万6443円2億5456万8828円
タマホーム655万1000円2億5435万7491円
上場企業の平均値630万5000円2億3796万3310円
三栄建築設計565万9348円2億1973万7072円
フジ住宅541万4227円2億1021万9691円
グランディハウス521万0000円2億0229万0113円
日本ハウスホールディングス503万4646円1億9548万1594円
ケイアイスター不動産501万6000円1億9475万7621円
ファースト住建449万3000円1億7445万0955円
ヒノキヤグループ411万4000円1億5973万5417円

 

今回は、戸建て住宅業界15社の平均と、大和ハウス工業の年収推移を比較しました。

結論、大和ハウス工業は業界平均と比べても1.4倍、上場企業の平均年収と比べると約1.5倍の収入を得る事ができています。また大和ハウス工業内でもここ10年間で平均年収が200万円以上あがっており、企業としての業績/収益が順調に伸びていることがわかります。

 

2.大和ハウス工業の入社難易度

 

大和ハウス工業の入社難易度

 

22年卒の前半の“就活人気ランキング”では101位。
21年度前半は156位、後半は221位なので人気は上がっています。

当メディアでも年収・生涯賃金を調査していますが、一般上場企業の平均と比較しても1.5倍もの収入を得る事ができます。本項目では、大和ハウス工業へ入社する事の入社難易度を解説します。

 

 (1) 大和ハウス工業の新卒採用 内定数 推移

大和ハウス工業の新卒採用 内定数 推移

大和ハウス工業の新卒採用 内定数 推移

 

大和ハウス工業の新卒採用の内定数は、2021年度で499人。
男性380人 女性119人 で男性の方が入りやすいと言えます。

重要なのは、2018年をピークに内定数を年々下げている所。
平均年収が上がっている理由も、賃金の安い新卒割合が減っている要因もひとつある事がわかります。

内定数が減少している=厳選採用 を強化しているという意味でもあります。

(エントリー → 書類選考 → WEBテスト →一次面接…) 
大半が書類選考で落とされるという意味でもあります。

 

 (2) 大和ハウス工業の新卒採用 男女別推移

大和ハウス工業の新卒採用 男女別推移

大和ハウス工業の新卒採用 男女別推移

 

大和ハウス工業では、この10年間を見ても女性の内定/採用割合はあまり変化していません。
2021年新卒採用の女性の割合は約24%です。

男女による差の是正は残念ながらあまりみられません。

時短勤務や異動無しの雇用契約などの制度は整っていますが、特に営業職では依然男性の割合が高く、役職についているのも男性がかなり高い割合を占めているようです。*

(*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

 

 (3) 大和ハウス工業の必要学歴・学歴フィルター

最新の採用実績大学

文系大学院広島大学、名古屋大学
大学関西大学、近畿大学、関西学院大学、早稲田大学、法政大学、立命館大学、上智大学、神戸大学、日本大学、学習院大学、慶応義塾大学、同志社大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、大阪大学、東京理科大学、横浜国立大学、九州大学、千葉大学、大阪府立大学、筑波大学、大阪市立大学 他
理系大学院法政大学、神戸大学、東京工業大学、芝浦工業大学、立命館大学、北海道大学、福井大学、大阪大学、広島大学、熊本大学、京都大学、明治大学、東京大学、千葉大学、近畿大学
大学日本大学、近畿大学、京都府立大学、東京理科大学、芝浦工業大学、関西大学、立命館大学、法政大学、大阪市立大学、都立大学、明治大学、千葉大学、三重大学、広島大学、関西学院大学 他

 

学歴フィルター状況

大和ハウス工業の必要学歴・学歴フィルター

大和ハウス工業の必要学歴・学歴フィルター

 

大学のランクは「Eランク」 以上

日東駒専、産近甲龍が 最低ラインです。

この業界は総合職と技術職に分けて採用を行う企業が多いです。
技術職を採用する会社は選考が早いケースが多く、また採用人数が多いのも特長です。
近年ではインターンを重視する企業も増加しています。

ですので、インターンや業界研究などの情報はしっかり把握し、積極的に参加することが大切です。
また、多角的に事業を展開している企業が多いので 各企業の事業の特長や社員に求めていることをしっかりと理解し 面接に挑むことが必要です。

 

 (4) 大和ハウス工業の中途採用数 推移

大和ハウス工業の中途採用数 推移

大和ハウス工業の中途採用数 推移

 

離職率が高く、慢性的な人手不足なのが戸建て住宅業界。一般的にこの業界は、過酷な営業や意外と古い業界の体質にギャップを感じ3年以内に50%が離職するともいわれています。
ですのでどの企業も常時 営業職の中途採用の募集をしています。

大和ハウス工業に転職できた人は、この10年間の平均247人/年です。
大企業ということもありますが、毎年これだけの中途採用をしているということは離職率も高いということです。

他業種での営業経験があると合格率はさらに高くなりますが、未経験でもやる気さえあれば内定をもらえます。

 

 (5) 大和ハウス工業の3年以内の離職率

 

大和ハウス工業では、3年以内の離職率は24.6%となっています。

また、社員の平均年齢が男性40.0歳 女性34.7歳、平均勤続年数が男性15.2年、女性10.1年です。
女性の管理職を増やしたり、福利厚生や休暇制度を整えてきてはいますが、営業の仕事のハードさや 土日祝日も出勤があることなどが影響し、特に営業職の女性の離職率が高いようです。ただし、管理部門においては休暇も取りやすく、女性も多く、働きやすいようです。*

(*はopenworkに寄せられた社員口コミを参考に編集部作成)

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