「陸王」第1話:“裸足感覚”を追求したシューズの開発は成功するのか?

陸王第1話のメイン画像

この記事はだいたい15分程度で読めます

ざっくり記事をまとめると
1.埼玉県行田市にある老舗足袋業者の中小企業が資金繰りに悩む日々
2.足袋らしさを活かしたランニングシューズに活路を見出す
3.新規事業にはお金も人も必要だった…銀行の融資が厳しく事業の存続はできるのか?

採用アシスタント

TBSの日曜劇場「陸王」がついにスタートしました。町工場の中小企業が新規事業で企業の立て直しに奮起するドラマです。社会人に向けての熱いメッセージもありますのでお見逃しなく

【Introduction】

役所さんが演じる宮沢紘一は、埼玉県行田市にある老舗足袋業者の四代目社長として日々奮闘していたが、年々先細る足袋の需要から、資金繰りに悩む月日を過ごしていた。そんな折、銀行担当者とのやり取りを通じて、新規事業への参入を考え始める。それは、会社を今より大きくしたいという気持ちより、新規事業がなくては、この先会社の存続自体が危ぶまれるという危機感から始まったものだった。そしてその事業とは、足袋製造でこれまで培った技術が活かせる、“裸足感覚”を追求したランニングシューズの開発だ。

しかし、従業員20名余りの地方零細企業にとって、それは苦難の道のりだった。

新製品を開発するにはあまりに乏しい資金、人材、開発力—。更には、世界的に有名なスポーツブランドとの競争。何度も挫けそうになる宮沢だが、その度に家族が、従業員が、取引先が、銀行の担当者が、そして知り合いを通じた新たな人脈が彼を救う。 果たして、ランニングシューズの開発は成功するのか? そしてその先に「こはぜ屋」の未来はあるのか!? たった一つの商品を愚直につくり続けてきた製造業者が、仲間との強い結びつきをバネに今、一世一代の大勝負に打って出る!

「陸王」第1話(10月15日放送) 放送内容の振り返り

老舗足袋屋こはぜ屋に転機が訪れる…

こはぜ屋のミシンが一台壊れて納期が遅れる可能性がある事を取引先に電話で伝える紘一(役所広司)。しかし取引先の担当者は、納期が遅れるのは困る、もし遅れた場合はキャンセルさせてもらう、と言う。

足袋を作るのには8つの工程があり、中でも一番大事なのはつま縫いミシンで縫うつま先部分の工程。ドイツ製の特殊なミシンで、その製造元はとっくになくなっており、他のミシンから部品を流用して修理するしかなかった。まだ600足分が未完成だった。これで間に合わなかったら損失が出るだけでなく信用を失う、と言う富島(志賀廣太郎)。紘一はミシンがある可能性がある廃業した工場を訪ねて三重まで行く事にする。そして何とかミシンが見つかり、急いで戻る。

こはぜ屋がある埼玉県行田市はかつて足袋の町だった。日本で製造される足袋の8割を製造していた時もある。しかし、時代とともに製造業者は少なくなっていった。こはぜ屋も100年以上続く足袋作りの老舗だった。

そして間もなく57歳になる宮沢紘一はこはぜ屋の4代目であった。以前は従業員を200人以上抱えていたが、今ではその10分の1の20名、平均年齢57歳と、ミシンも古いが従業員も古い。

紘一の持って帰ってきたミシンが届き、あけみ(阿川佐和子)の号令で急ピッチで残りの作業が開始される。

—深夜0時—

出荷には間に合わなかった・・・

 

反省する従業員達。ミシンが2回も故障したから仕方がない、みんなありがとう、と労う紘一。

資金工面の厳しさに直面…

2000万をなんとか来月末までにお願いしたい、と埼玉中央銀行に行く紘一と富島。今回これで稟議にかけてみるが、これからどうするつもりですか?足袋の売り上げは年々減少している、こはぜ屋ならではの強みが必ずある!それを活かして何か新規事業を考えてみませんか?このままだとこの先融資が出来なくなるかもしれません、と話す融資担当の坂本(風間俊介)。

就職が決まるまでと腰掛けで働いている息子の大地(山﨑賢人)が主要取引先に対してミスをして皆に迷惑をかける事になり、説教する紘一。

紘一が大地のミスを取引先に謝りに行くと、来月から売り場が縮小される事になり、足袋の仕入れを減らす事になる、と言われる。この先の事を考えやり場のない不安に押しつぶされそうになる紘一。

娘の茜(上白石萌音)に頼まれたスニーカーを買いにいく紘一。そこで手にしたスニーカーがまるで足袋のように軽い事に驚く。五本指で人気のランニングシューズだと言う。坂本に言われた新規事業のことが頭をよぎる

紘一は坂本にマラソン足袋を作ろうと思う、と話す。しかし富島は、昔はマラソン足袋が使われていたが結局運動シューズに負けた、私は反対です!と言う。

マラソン選手茂木との出会い・・・

集団面接に行った大地は、長男なのに家業を継がなくていいのか!?と言われる。友人と面接の感触を話す大地。その前を駆け抜ける陸上部員達を見て、気持ち良さそうだな、自分の好きなように走っていればいいなんていいなぁ、俺たちはどこに向かって走っているんだろうな、と言う。そして大地はその集団の中で走る茂木(竹内涼真)に釘付けになる。

茂木はシューフィッターの村野(市川右團次)から、フォームを変えた方がいいかもしれない、無理はしないようにと言われる。そこにアトランティスの営業部長の小原(ピエール瀧)と佐山(小薮千豊)も来て、アジア工業の毛塚(佐野岳)君にも同じ靴を履いてもらう事になった、と言う。俺は絶対勝ちますから!と言う茂木。村野は、今は茂木に無理をさせない方がいい、と言うが佐山から、今回茂木と毛塚が注目されていて靴の宣伝にもなるから絶対走ってもらわないと困る!だからうまい事調整するのが村野さんの仕事だ、と言われる。

坂本はこはぜ屋の新規事業計画を見せ融資を申請しようとするが、大橋(馬場徹)から、前回は最後という事で融資を通した、余計な事をするな、それがこはぜ屋さんの為でもある、と言われる。

茜と妻の美枝子(檀ふみ)に新規事業の事を相談する紘一。茜からは、ダサいのはやめてよね!元サッカー部のお兄ちゃんに聞いてみたら!と言われる。

そこに大地が帰ってくる。今日の面接はどうだった?お前は本当は何がやりたいんだ!?と聞くが大地は、いいだろ別に!今時足袋を作ってる会社で働くより100倍マシだ!と言い、二階に上がっていく。

あの子本当は跡を継ぎたいんじゃないかな、と言う美枝子。継がせられるわけないだろ、悔しいけどあいつの言う通りだ、足袋の会社だぞ!と紘一は言う。

有村のアドバイス…走るという事とは?目指すべきランニングシューズとは?

坂本は、まず走る事への理解が必要だ!と紘一をランニング知識が豊富な有村(光石研)の所に連れて行く。ここ最近ランニングがブームだが、足を怪我する人も増えてきた、今流行のソールはかかとが厚くて、必然的にかかとから着地をするヒール着地という走法になっている、でもこれは膝を痛めやすい、足の中央で着地するミッドフット着地という走法が足への負担が少なく人間本来の走り方だ、と話す。そしてその走法は足袋の様な底の薄い靴を履く事で習得出来る、と言う。参った、そこまで走る事やランニングシューズが奥深いとは思わなかった、と言う紘一を有村は豊橋国際マラソンに誘う。

紘一はなかなか就職が決まらない大地を豊橋国際マラソンに一緒に行こうと誘う。招待選手として茂木と毛塚も走る事になっていた。

豊橋国際マラソンでのアクシデント…そして紘一の決意!

—愛知県豊橋市— 

会場はすごい人。有村は今流行の靴だ!とアトランティスのシューズを紘一に紹介する。それはソールが厚い今流行の靴だった。

スタート地点に向かう茂木に、無理するなよ!と村野は声をかける。

入場する選手を迎える紘一達。大地は茂木をじっと見つめる。茂木と毛塚は箱根駅伝で何度も競っていて有名だった。

ー30キロメートル付近ー

先頭グループはケニアの選手と茂木と毛塚の3人になった。ケニアの選手はミッドフット着地走法、茂木と毛塚はヒール着地走法だと気付く紘一。35キロ地点で毛塚が前に出る。思わず茂木を応援する大地。大地は、前に茂木の事を雑誌で読んだ、野球少年で甲子園を目指していたが肘を壊して夢が断たれた、でも茂木は走る事は出来るからとひたすら走り続けて大学の時にやっと努力が実って認められた、毛塚はお父さんがマラソン選手だから小さい頃から恵まれた環境で英才教育を受けてきた、俺もサッカーを怪我で諦めたから新しい事に挑戦して結果を出す事がどれだけ大変かわかる、俺は茂木を応援したい、と言う。

そして3人はゴール付近に移動する。

ー40キロメートル付近ー

茂木と毛塚のデッドヒート。2人とも譲らない。そして茂木が1位のケニア選手に並ぶ。必死に応援する大地。

中継を見ながら、無理するな茂木!と祈るように言う村野。

茂木はケニアの選手を抜き、とうとう1位になる。しかし、突如茂木は体勢を崩し、地面に転ぶ。そして足を引きずりながらも走ろうとするが前に進めない。止めろー!!と叫び指示を出す監督の城戸(音尾琢真)。

同じダイワ食品の陸上部員平瀬(和田正人)が止めに入り、それでも茂木は必死に走ろうと抵抗するが、そのまま棄権となる。

茂木は左の太ももを押さえて痛そうにしていた。紘一は改めてミッドフット着地走法の事が頭をよぎる。どんだけ努力したって出来ない事ってあるんだよな・・・と悔しそうに言う大地に紘一は、ランニングシューズを作ってみようと思う!と言う。

新たなる挑戦!マラソン足袋の開発が始まる

マラソン足袋の開発チームとして紘一が集めたのは富島、あけみ、安田(内村遥)、坂本の4人。

開発は資金もかかり大変な取り組みになる。富島は、先代も挑戦したがコストや耐久性の問題もありそのせいで会社の規模も縮小された、同じ過ちを繰り返して欲しくない、と反対する。紘一は将来の事を考えたら古いものを守っているだけじゃダメだと思う!と言う。安田も賛成し、富島も最終的には社長が決める事だ、としぶしぶ同意する。

紘一は、コンセプトは怪我をしにくい靴で最大の売りは足袋の軽さとフィット感のある裸足感覚の靴!と言う。

ー2週間後ー

こはぜ屋の記念すべきマラソン足袋試作品第1号が完成する。そして紘一がランニングして履き心地を試す。

坂本は支店長の家長(桂雀々)に、マラソン足袋開発の為の追加融資を頼むが、そんな実績のない事に金は出せない!と却下される。新しい事をするのに実績が伴わないのは当たり前だ、企業の成長を手助けするのが私達の仕事だ、と食い下がる。どっちが自分の評価が上がるのかを考えた支店長は、もう一度検討する、と答える。

走ったあとの紘一の足は傷だらけになった。まだ始まったばかりだ、と前向きな紘一。大地を開発チームに誘うが、面接があるから・・・足袋屋にランニングシューズなんて作れるわけがない!!と言われてしまう。

「こはぜ屋」に出入りしているセールスドライバーの江幡(天野義久)にも意見を聞いてみるが、地面の掴みはいいが足への衝撃がダイレクトすぎる、と言われる。それと。一番の問題は指と指の間のスレだ、と言われデザインからやり直す事になる。ただ、足を入れた時のフィット感は良かった、と好評価だった。

その後も通常業務後に縫製チームでデザインや縫製が連日夜遅くまで行なわれ、従業員の負担が増えていった。江幡の知り合いの陸上選手の意見も聞きながら試行錯誤を繰り返し、失敗した試作品は200足を超えた。

ー2ヶ月後ー

有村のスポーツショップで緊張した面持ちで待つ紘一と安田と坂本。戻ってきた有村に感想を聞くと、なかなかいい!自然とミッドフット着地になっている、さすが足袋屋さんの職人技だ!デザインもいいし、若い人がファッションとして履いてもおかしくない、と言う。それじゃ、ランニングシューズとして売れますか!?と興奮しながら聞く紘一。有村は、このソールは薄すぎず厚すぎず絶妙なバランスと言って良い、だが耐久性はどうかな、一般的にシューズの耐久性はレース用で400㎞、トレーニング用で700㎞と言われている、このソールだと300㎞持たないんじゃないか!?ソールはシューズの命だ、厳しいことを言うがこのままランニングシューズとして売るのは難しい、しかし怪我に苦しむ選手にミッドフット着地走法をさせる為の矯正用ならいけるかもしれない!と言う。怪我で苦しんでいる選手やフォームを変えたい選手に履いてもらって結果を出せば実績になる!と言う有村の言葉を聞いた紘一は茂木の事を思い浮かべる。

ーダイワ食品スポーツ管理センターー

紘一は監督の城戸に会いに行き、試作段階の怪我のしにくいマラソン足袋を練習用でいいから試してもらいたい、と言うが、靴はもう決まっているし実績がないなら信用しようがない、実験台ならお断りだ、と言われる。それでも紘一は、茂木選手に渡して欲しい、と試作品を渡して帰る。

城戸が受けとったシューズを見る佐山と村野。まさかこんなのを相手にするつもりじゃないでしょうね!?と言う佐山に城戸は、当たり前だ、と言う。しかし村野はその靴をじっと見つめる。

茂木は今フォームを変えないと選手生命に関わる状態だった。シューズも一から調整し直す必要がある、と言う村野。佐山はむっとしながらマラソン足袋をゴミ箱に捨てる。

このまま開発を続けていいのか⁉

茂木のところからは何も連絡がなかった。このままだと今までの開発費は全部無駄になる、と紘一に言う富島。そこにあけみが来て、従業員はみんな無理をして働いている、この状態がいつまで続くのか不安になっている、せめて残業代だけでも出してもらえれば多少は融通きかせられると思う、と言うが富島は、今はそんな余裕はない、と言う。紘一も、銀行の追加融資が決まったら真っ先に皆に手当を払うから、と申し訳なさそうに言う。頑張って!4代目!!とあけみ。

銀行に行く紘一。坂本は出張中で不在だった。実績がないから追加融資は出来ない、と家長から言われる。どうか実物を見て判断して欲しい、と紘一は言うが、こはぜ屋を支えてきたのは銀行だ、通常融資でさえ今は難しい、人員整理などの再建案を出してもらわないと無理だ、出来もしない夢を語って社員を振り回すのは自分勝手だ、と大橋も言う。

銀行の判断は真っ当だ、リストラする時は自分を一番先に切ってください、と言う富島。追加融資もなくてどうやってこの先続けるのか、社員達にも負担をかけている、そこまでして失敗したらこはぜ屋は一気に傾く、時代の流れには逆らえない、そう思っているから大地君にも跡を継がせなかったのではないか!?今は地道に足袋を作り続け、リストラをしてもこはぜ屋を残していければいいんじゃないか、と富島は紘一に訴える。

それを陰で聞いていた従業員の美咲(古谷彩子)はその場から走り去る。

坂本は支店長に、追加融資を断った判断は間違っている、再検討して欲しい、と頭を下げるが、支店長は間もなく坂本には転勤の内示が出る事を伝える。

リストラか?倒産か?迫られる決断!

マラソン足袋を作る為に必死に頑張ってきたのにその見返りがリストラなんてあんまりだ!と訴える従業員達。紘一は銀行の融資を受ける条件としてその話はあるが、そんな事をするつもりはない!と言うが、従業員の不安はつのる。紘一は、心配しないで、と何とかその場を収める。

紘一の携帯に有村から電話が来る。

こはぜ屋に集まる開発チームのメンバー。紘一は坂本に、有村の知り合いの東京の学校で今度体育シューズを見直す事になって、マラソン足袋がも検討されているらしい、と話す。受注となれば1800人分の注文が見込まれる、という。もう一社とのコンペになるらしいが、決まればこれで当面の開発費は補填出来る!と紘一は言う。坂本は喜ぶが、富島はまだ不安そうな顔。

坂本は紘一に追加融資の事を謝るが、紘一は、坂本さんが有村さんを紹介してくれたお陰だ!と感謝する。

深夜1人でミシンを踏む紘一。あけみがやって来る。たまに無償にやりたくなる、と言う紘一。本当はちょっと怖い、もしコンペがうまくいかなかったら社員のクビを切らないといけないかもしれない、昔親父がリストラした時俺は親父の事最低だと思ったけど、今ならわかる、きっとあの時一番キツかったのは親父だ、そんな思いはしたくない、と紘一はあけみに言う。私達はいつも社長の思いを形にしているだけ!コンペもそれを伝えればいいだけだ!とあけみは励ます。

学校に行き、多数の父兄の前で話す紘一。怪我をした茂木の事、大切な従業員の顔を思い浮かべながら自分の思いを伝える。そして、これは日本人が履くべきシューズだ、これからの未来を担う子供達にぜひ履いてもらいたい!と話す。

帰る途中、すれ違ったもう一つのコンペ相手がアトランティスだった事に驚く紘一。

緊張しながらコンペの結果の電話を待つ紘一達。結果は・・・見送りだった。理由は、過去に使用例がないということだった。またアトランティスが提示してきた金額はマラソン足袋の倍以上高い金額だった。落ち込む紘一達。

仲間との別れ、言葉にできない気持ち、こはぜ屋は一丸となれるのか?

紘一は坂本に電話し、コンペの結果を報告する。坂本が転勤する事を知った紘一は、寂しくなるなぁ、と言う。坂本はなかなか言い出せなかった事を謝罪する。そして支店長が、このままマラソン足袋の開発を続けるのかリストラして融資を受けるのかの返答を待っている、と話す。わかった!明日返事をする、と答える紘一。坂本は、マラソン足袋の開発はこはぜ屋さんの未来にとって必要な事だ、今回は叶わなかったとしてもいつの日かまたチャレンジして欲しい!と涙ながらに言う。

大地が居間に行くと、紘一が縁側で思い悩んでいた。リストラするんだろ!?俺いつでも辞めるから!と言う大地。

マラソン足袋を履いてランニングに行く紘一。茜は紘一の後ろ姿を陰から心配そうに見つめる。

こはぜ屋の工場に行き、マラソン足袋について会議した内容が書かれているホワイトボードをじっと見つめる紘一。そして、それを全て消す。

翌朝、マラソン足袋を履く茜。お兄ちゃんは昔からお父さんの作る足袋が大好きだった、私なんかじゃなくてお兄ちゃんにマラソン足袋を作ってあげなよ!と言う。

あけみが来て、坂本さんの転勤はウチのせいみたい、支店長とウチの融資の事で何度かやり合ったらしい、前橋支店への転勤は銀行内では“島流し”って言われているらしい、と紘一に言う。

もうすぐ銀行が来る時間。イスに座り前を真っすぐ見据えている紘一。そこに安田がやってきて、倉庫の整理をしていたらこんなものがあった、と紘一に箱を手渡す。その箱の中を見て驚く紘一。

紘一の熱い思い、皆に届くのか?

坂本が、融資課長の大橋とやって来る。これからは大橋が引継ぐという。大地も隣の部屋から様子を見ている。

大橋は、不出来な部下が新規事業という間違った方針を示した、と詫びる。そして坂本にも謝るように促す。謝る坂本を苦しそうな表情で見る紘一。リストラをするようにと薦める大橋に紘一は、本当にそれが会社の為なのか?と言う。

従業員も集まってきて、そっと話を聞く。

確かにウチはじいさんばあさんばっかりだ、だからこそ次に繋がる事を始めなければならない、私はマラソン足袋の開発を続けます!と宣言する。こんな奴の言う事を真に受けて会社を潰すつもりか!?と言う大橋に紘一は、こはぜ屋の現状は私の責任、坂本さんはそれではダメだと気付かせてくれた、マラソン足袋をビジネスとして成功させる為に真剣に考え力を貸してくれた、坂本さんは同志だと思っている、その同志をバカにするのはやめてもらいたい!!と語気を荒げる。涙ぐむ坂本。100年続く老舗の暖簾を守る事の方が大事かもしれない、でもウチが100年かけてやってきた事はそれだけじゃない!そう言い紘一はさっき安田から受けとった箱を持ってくる。

これは40年以上前に先代が作った失敗作です、これを見て同じ間違いを繰り返すなという人もいるでしょう、でも私はそうは思わない、これはタスキです!結果としてうまくいかなかったとしても常に新しい事に挑戦しようとしていた、その魂がこうして受け継がれている、技術が進歩した今ならその思いを実現する事が出来るかもしれない、これは今までこはぜ屋100年の歴史を支えてきた社員達に託されたタスキだ、社員一人一人がこのタスキを繋ぐランナーだ、誰か1人が欠けてもゴールする事は出来ない、マラソン足袋の開発はこはぜ屋にとっての悲願なんです!!と熱く語る。

それはあなた1人の我が侭だ、社長の一存だけで会社にリスクを負わせたら社員の皆さんがかわいそうだ、と言う大橋。そこに安田が来て、マラソン足袋の新しい案について相談したい、と言う。そして聞いていた従業員達も笑顔で紘一を迎え、あけみは、さっさと本業を終わらせてマラソン足袋の試作品を作るよ!と言う。

あなたは一度でもウチの足袋を履いた事ありますか?坂本さんは新製品を作るたびに必ず足を通してくれた、今では誰よりも信頼できる!ウチの足袋を履いた事ないあなたに何がわかる!?あなたが見ているのはこはぜ屋じゃない!自分の出世の為の目先の利益と支店長の顔色だ!と紘一は大橋に言う。怒って帰る大橋。

紘一は従業員達に、本当にありがとう、ようやく名前を決めたよ!と言う。名前は「陸王」だった。

平瀬が、掃除のおばちゃんから渡された、間違えてゴミ箱に紛れ込んだらしい、とこはぜ屋のマラソン足袋を茂木に渡す。

坂本に礼を言う紘一。どこに行ったって、坂本さんは同志だから!と涙ながらに言う。

坂本は、顧客の資料を整理していて偶然見つけたが、もしかしたらこの素材がソールに使えるんじゃないか、と紘一に「シルクレイ」のサンプルを渡す。そして飯山晴之という人が特許を持っていると伝える。

《次回に続く》

「陸王」第2話(10月29日放送) 予告

再起の鍵は陸王!?

「これ以上置いていかれるわけにはいかないんだよ!!」(茂木)

「全部捨てて生まれ変わる」(紘一)

1億円の特許を手に入れろ!!

「信用して欲しかったらな、金だよ、金!」(飯山)

「そんな金、どこにあるって言うんですか!?」(富島)

動き始めた「陸王」計画!新たな試練が・・・

「どうしても使わせて頂きたくて」(紘一)

「5千万払えるのか!?」(飯山)

「ウチも腹が決まりました!」(紘一)

採用アシスタント

社会においても新規事業を展開する場合は先行投資となる場合が多いため、最初は企業体力重要になります。商品の差別化、商品の品質、企業体力、知恵と行動力でこの難局をどうしていくか、2話目以降を楽しみにしたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です