「陸王」最終話:業務提携に伸るか反るか経営判断は「チャレンジ精神」、その結末は?

この記事はだいたい15分程度で読めます

[box class=”box26″ title=”ざっくり記事をまとめると”]1.業務提携という新たな提案を受け入れてくれた買収先
2.成長なくして事業は存続せず大きな決断を社長も行う
3.最後の陸王をランナーが履き優勝、実績を作った事業は拡大していく[/box]

[say name=”採用アシスタント” img=”https://saiyopro.com/wp-content/uploads/2018/01/d02baf5ba39cdb3c41c8b3f74ed6dcb4.png”]伸るか反るか経営としての決断を迫られる回でした。成長することは事業存続にとって不可欠でありチャレンジを受け入れる姿勢は今の社会でも重要なテーマです。[/say]

8話のあらすじ

「陸王」に欠かせないソールを製造するシルクレイ製造機が故障し、生産再開に必要な1億円の目途が立たず窮地に追い込まれた宮沢社長(役所広司)と「こはぜ屋」。そんなときに降って湧いた、米国企業「フェリックス」御園社長(松岡修造)からの買収案に悩む宮沢だが、こはぜ屋の従業員たちの間でも意見が分かれていた。「こはぜ屋が人の手に渡ってもいいのか?」と大地(山﨑賢人)が心配すると、あけみ(阿川佐和子)は買収には断固反対と泣きながら訴える。従業員の士気は下がる一方で、日々の足袋造りにも影響が出始めてしまう。

陸王の供給がストップしてしまった茂木(竹内涼真)は、「アトランティスのRⅡを履いてくれれば、ダイワ食品陸上部を資金面でも支援する」という小原(ピエール瀧)の言葉に、本意ではないがRⅡを履くことを決意。東日本チャンピオンズカップで好成績を出せたら、豊橋国際マラソンの出場を認めてほしいと、城戸監督(音尾琢真)へ願い出た。

様々な想いが交錯する中、御園は「自社のことを知ってほしい」と、宮沢を釣りへと誘う。焚き木の火を囲み身の上話を語り出す御園、そんな御園に宮沢は…
ひととき、仕事を離れて宮沢と心を通わせた御園だったが、ある日、小原から会食へと誘われる。果たして、小原の目的とは?

「陸王」最終話(12月24日放送) 放送内容の振り返り

御園(松岡修造)は小原(ピエール瀧)と佐山(小籔千豊)に、紘一から買収を断られたことを報告し、お役に立てず申し訳ありません、と謝る。これであの足袋屋も終わりだ、と言う小原に御園は、案外しぶといかもしれない、ここ数年販売数が横ばいのRⅡより未知数でも伸びしろのある陸王の方に私は可能性を感じている、仮にこはぜ屋を買収出来てもあなた方と取り引きをするつもりはなかった、と言って帰る。

そして御園は帰りの車の中で部下に、先日の件早急に社内の根回しをする様に、と指示を出す。

紘一(役所広司)と安田(内村遥)、大地(山崎賢人)と飯山(寺尾 聰)はシルクレイに興味を持ってくれそうな企業に売り込みを続けていた。どの企業もシルクレイには興味を示すが、1億円という設備投資の壁が新規取り引きへの道を閉ざした。

その時、ヘルメット製造会社が設備投資も込みで良い返答をするが、上に掛け合った結果取り引き出来なくなった、理由はある会社が御社の信用情報を耳打ちして来たからだ、と言われる。またアトランティスか!!と悔しそうに言う紘一。その会社はアトランティスの取り引き会社だった。

落ち込む紘一達の所に村野(市川右團次)が戻ってきて、茂木に新しい陸王を渡すことは出来なかった、と言う。

—3時間前—

今陸王を見たらまた茂木を迷わせることになる、茂木にRⅡを勧めたのは村野さんですよね!?と城戸(音尾琢真)は言う。履いてくれなくてもいい、この陸王は僕たちがずっと茂木選手を応援しているという証だ!と大地は言うが、今一番大事なのは豊橋国際を迎える茂木の気持ちだ!あんた達の自己満足に付き合ってる余裕はない!!と断られる。

紘一は、俺たちの願いは茂木選手が一番いい状態で走れることだ、RⅡを履いて出ることが今の彼のベストなら良いじゃないか、と自分に言い聞かせる様に言う。

大地は友人と飲みに行き、株式会社メトロ電業の一次審査に通過したことを報告する。すごいな!!と友人は言うが大地は一番行きたがっていた会社なのに浮かない表情。大地、お前は十分皆の力になったよ、今度はお前自身が走る番じゃないかな、と友人は言う。

飯山は新しいシルクレイ製造機の設計図を書いていた。そこに来た大地に飯山は、さっき茜ちゃん(上白石萌音)に相談された、メトロ電業の書類がゴミ箱に捨ててあったって…ずっと希望してた会社だったんだろ?と言う。随分前に中途採用の募集があって応募していたが返答がないから忘れていた、と言う大地。メトロ電業ならこの設計図の何倍も本格的なやつが毎日でも拝めるぞ、俺はこれを設計するのに人生の半分くらい使っちまった、独学だったからな…チャンスを自分から手放すんじゃないぞ!と飯山は言う。

こはぜ屋に新たな転機

こはぜ屋を訪れる大橋(馬場徹)。シルクレイの取引先を支店長の家長(桂雀々)が探して来たと聞いて紘一は驚く。家長もこはぜ屋さんの絶対諦めない姿に心を動かされたんだと思う、しかしどこも見つからないこの現状を考えるとフェリックスの子会社になれるのならそれが一番いいというのが家長の意見だ、私個人も家長に賛成だ、設備投資に1億の負債を抱えるのはリスクだ、と大橋は言う。

その時、御園から電話がある。先日の件、私に一つアイディアがある、と御園は言う。

フェリックスを訪れる紘一と坂本(風間俊介)。

紘一 「ということはフェリックスは我々を支援して下さるっていう事ですか?」

御園 「はい。まずはシルクレイ製造機の設備資金として3億用意します。それ以降は弊社の製造計画に見合った分のシルクレイを御社に発注します。」

紘一 「それはつまり…。」

御園 「業務提携ということです。ただし、融資した3億円の返済期限は5年です。」

紘一 「5年!?たった5年で3億を返せって言うんですか!?」

御園 「最初の3年で弊社からの発注を保証しましょう。その間はウチの取り引きだけでも返済出来ると思っていただいて結構です。」

紘一 「その後の2年は?」

御園 「一切の保証はありません。弊社が発注を保証している3年の間に御社の経営基盤を固めていただきたい。3年経った後、ウチがどの程度発注するかわかりません。仮に発注がゼロになったとしても返済出来る様な業績をそれまでにあげていただきたい。」

紘一 「もし5年で3億を返済出来なかった場合は?」

御園 「こはぜ屋さんにはウチの傘下に入ってもらうことになります。」

紘一 「借金の形に買収されるということですか…。」

坂本 「ちょっと待ってください。もし3年後に返済出来なかった場合銀行の融資を受けて御社に返すことも可能だと思うのですが…。」

御園 「もちろん、それならそれで構いません。もし、融資を受けられるのならとにかくウチは3年間このシルクレイを使った商品を売ってみたい。でも売れるかどうかはわからない。ウチだって相応のリスクを取ります。こはぜ屋さんにもそれなりのリスクを取っていただきたい。それがビジネスというものではありませんか?リスクがない所にビジネスはない!!」

こはぜ屋に帰り、紘一は皆に報告する。安田は融資を受けることに賛成するが富島(志賀廣太郎)は、そんなにうまくいくとは思えない、と言う。社長はどうしたいの?と聞くあけみ(阿川佐和子)。紘一は黙って考え込んだあと、俺はフェリックスからの融資を受けたいと思う、リスクはあるしやり遂げるのが簡単じゃないのは十分承知だ、だけど挑戦しなけりゃ負けもなければ勝ちもない、成長せずに生き延びたって意味がない!おれは勝負をしたい!このこはぜ屋を守る為には挑戦するしかないんだ!うまくいかずに全部失ったとしてもまだ死んだわけじゃない!この身体一つ、心一つ残っていれば必ずまた這い上がれる!そのことを俺は飯山さんと茂木選手から教わった、諦めずに挑み続ければ必ず道は開ける!それを大地から教えられた、本当の負けというのは挑戦することをやめた時だ!今までも苦しいことはたくさんあったが皆がいたから乗り越えられた、皆には感謝している、家族同然だと思っている、だから守りたいんだ、こはぜ屋の暖簾と陸王を!!その為なら俺は死にもの狂いで働く!だからどうか皆の力を貸して欲しい!と頭を下げる。皆も賛成し、フェリックスの提案を受け入れることにする。

—メトロ電業本社 中途採用 第二次面接試験—

大地は面接試験を受ける。

—豊橋国際マラソン出場 アトランティス サポート選手記者会見—

毛塚(佐野岳)などと一緒に前に並ぶ茂木(竹内涼真)。毛塚は、狙うのは日本人1位ではなく優勝だ、とインタビューに答える。茂木は、以前履いていたシューズより今のRⅡの方が上回ったということか?具体的にどんな所が決め手になったのか?と聞かれるが、答えようとする茂木を佐山が遮り、まだお答え出来ない、と取材を打ち切る。

3億という額に悩む紘一の所に安田が来る。豊橋国際マラソンに皆が行きたがっていることを伝えると紘一は、行くに決まってるだろ!茂木選手の復帰線だ!ここで応援しなくていつ応援するんだよ!?会社がこんな状況でもそれとこれは話が別だ!と言い、皆は喜ぶ。皆は、陸王をどうしても渡すことが出来ないの?と聞くが紘一は、また陸王が作れる様になっても5年後会社がどうなっているかわからない、そんな状況に茂木選手を巻き込むわけにはいかない!最後まで責任が取れるかわからない様なサポートはするべきではない、と言う。何履いてたって茂木ちゃんは茂木ちゃんだよ、私達は全力で応援するだけ!!とあけみも言う。

それを村野は陰で聞いていた。

そして村野は茂木を訪ねる。今から俺のすることはシューフィッターとして間違っている、と言い茂木に陸王を渡す。最新のそして最後の一足だ、と言い今のこはぜ屋の状況を説明し、もうサポートをするわけにいかないこと、そして紘一の思いや皆の思いを伝える。茂木は村野にお礼を言い、今の俺はこの陸王を履くことは出来ない、でも嬉しい、心が温かくなる、と言う。城戸は陰から2人の会話を聞いていた。

工場で作業をする紘一の所に大地が来て、本当はフェリックスのことまだ迷ってるんじゃないの?と聞く。迷ってないけど急に怖くなった、情けない社長だよ、これじゃとても茂木選手のサポートは出来ないよな、俺たちも応援だけはしっかりやらないとな!と紘一は言う。大地は、ゴメン、その日は行けない、メトロ電業の最終面接がある、終わったらすぐに駆けつける、と言う。そうか、勝負の日だな!茂木選手も、お前も!俺ももう一度自分の気持ちを再確認してくる!頑張れよ!と紘一は言う。

茂木、勝負の時!茂木を応援する皆の気持ち

—第64回豊橋国際マラソンー

豊橋市役所前でスタートを待つこはぜ屋メンバー。坂本、江幡(天野義久)、村野、飯山、素子(キムラ緑子)も一緒に来ていた。皆はこはぜ屋の半纏を来て応援する。

大地は陸王を持って面接に望み、陸王を開発した時の話をする。こはぜ屋さんの日々を通して何を学んだのか?と聞かれた大地は考えた後、仕事の厳しさとそこに逃げずに挑戦する楽しさです、それが仕事の本当の面白さだと気付かされました、と答える。それを聞いた面接官の一人が、君はこの仕事を続けたいんじゃないのか?と聞く。

RⅡを履く茂木の所に毛塚が来て、この前みたいに怪我で棄権とか無様なオチは許さねぇ!と言う。

村野と紘一は茂木の所に行く。レース前にごめんなさい、どうしてもちゃんとお礼を言いたくて…倒れても必死に走ろうとする茂木さんを見て陸王を作ろうと決めた、私の背中を押してくれてありがとう!今度は私達がいつまでも君の背中を押すから!と言う。そして、シューズは無理でもせめて靴ひもだけでも…ってあけみさん達が皆で手編みして神社で願掛けしてもらったそうだ、と言い勝虫のロゴのついた黄色い靴ひもを渡す。茂木はその靴ひもをギュッと握りしめる。

そこに来た小原に茂木は、やっぱりRⅡを履くことは出来ない、と言い持って来た陸王を取り出す。帰りかけた紘一はそれを見て驚く。怒る小原に茂木は契約を破ったことを謝罪する。もうたくさんだ、良いときはすり寄って来るのに悪くなるとあっという間にいなくなる、そしてレースに復帰するとまた近づいてくる…今のこはぜ屋さんは2年前の俺なんだ、生きるか死ぬかの状況で必死にもがいている、もし俺がこの陸王を履かなかったらそれは俺が苦しい時に背を向けていった連中と同じだ、俺は自分が信じた物を、信じた人たちをずっと信じていたい!このシューズを履かなければ自分も裏切ることになる、と言う。紘一は涙を流す。

履き替えようとする茂木の靴を取り上げる小原に茂木は、技術の差は僅かでも込められた思いは雲泥の差だ!こはぜ屋さんは良いときも悪いときも俺と一緒に走ってくれる!俺はこれからもこはぜ屋さんと一緒に走りたい!と言う。後悔しないのか?これは君にとって人生の重大な岐路だ!これが最後の忠告だ、RⅡを履きなさい、と小原は言い残して帰る。2つの靴を手に持ち茂木は涙を流しながらじっと靴を見つめる。

スタート地点に選手が登場する。毛塚の登場に大歓声が沸き起こる。そして茂木が紹介されるがなかなか出て来ない。茂木が履いて来たのは・・・陸王だった!!思わず口を押さえ涙を流す紘一。こはぜ屋の皆も、噓だろ!?どうして!?と驚き、感動して涙を流す。

陸王を履いた茂木!決死の覚悟で挑んだ対決の行方は?

陸王を履いた茂木を見て、市役所内関係者室で見守る小原と佐山も驚く。

テレビを見ていた茜も涙を流す。

茂木は紘一を見て一礼するとスタート地点に向かう。

怒って茂木の所に行こうとする佐山を城戸は止める。

スタート地点で並ぶ毛塚と茂木。結局そっち履いたんだ?良い靴なんだな、それ!と言う毛塚に茂木は、最高だ!と言う。そして選手達は一斉にスタートする。

—10キロ地点—

茂木は先頭グループから離れていた。こはぜ屋の皆は心配するが村野は、ペースを落として体力を温存しているだけだ、と言う。焦るなよ、茂木君、と言う紘一。佐山達は必死に毛塚を応援する。

その時茂木が前に出てきて先頭集団の後ろにつく。そしてその後ろから毛塚も出てくる。

—25キロ地点—

先頭集団はケニア勢が占めていてそこに毛塚と茂木がついて行く。そして毛塚は一気にペースを上げ、先頭集団から抜け出した先頭のケニア選手の後ろにつける。

—30キロ 給水ポイントー

毛塚は皆が水分を補給する中、先頭選手との差を埋める為に給水は見送る。

コースを確認した村野は、茂木…もしかして…と言う。これからの上り坂でどうしても皆のペースが落ちる、茂木は今溜めておいて上りで逆にペースアップをしようとしている、茂木は必ずここで勝負に出る!と村野は言い、紘一達も声の限り応援する。

御園も会社の大きなテレビで茂木を見つめる。そして大橋も、茜も、それぞれ茂木を応援する。

毛塚が日本人トップで喜ぶ小原達。しかし、すぐ後ろに茂木の姿が見えて来て驚く。それでこそお前の走りだ!茂木!!と城戸。ケニア選手、毛塚に続いて茂木は3位となった。

—35キロ 給水ポイントー

毛塚は給水しようとするがボトルを落としてしまい失敗する。茂木は給水しながら走り続ける。そしてペースダウンする毛塚に茂木は追いつき、毛塚にボトルを差し出す。観客は一瞬静まり返る。毛塚はそれを受け取り給水をし、観客からは大きな拍手が沸き起こる。ああいう奴なんですよ、茂木裕人は!と誇らしそうに言う村野。

—38キロ地点—

毛塚はペースアップするが茂木も負けじとついて行く。ここまで来たら気持ちの強い方が勝つ!と言う村野。毛塚も茂木も苦しいはずなのに笑みがこぼれる。

すっごいねこの人達、こんな人たちの為にお父さんシューズ作ってたんだね、と茜は言う。

—40キロ地点—

紘一が到着すると大地も来た。全部ここから始まったからね!と言う大地に紘一も頷く。その時先頭集団が見えて来た。先頭はケニア選手、そしてデッドヒートを繰り広げる茂木と毛塚。その時先頭のケニア選手が足を押さえ突然うずくまり地面に横たわる。茂木はそれを横目に抜いて行く。

マズいな、よりによってこんな場所で…ここは2年前に茂木が怪我でリタイアした場所です、意識するなと言う方が無理だ、あんな姿を見たら余計力が入ってどうしてもペースが乱れてしまう、耐えろー!耐えろー、茂木!!と言う村野。

茂木の辛そうな表情を見た毛塚はペースを上げ茂木との差を広げようとする。その時茂木の目に入ったのは沿道で応援する紘一と大地の姿だった。茂木——!!諦めるな!!陸王を信じて、走れーー!!と言う2人の声を聞いて大きく頷く茂木。その顔にはもう迷いはなかった。

—豊橋市役所 ゴール地点—

毛塚に続いて茂木の姿が見える。皆も必死に応援する。茂木は最後の力を振り絞って前に出る。そして毛塚を抜き去り、1位でゴールテープを切る。茂木を抱きかかえる城戸。会場からは大きな歓声が沸き起こる。タブレットで見ていた紘一と大地も抱き合って喜ぶ。こはぜ屋の皆も、大橋も、御園も、飯山も、茜も・・・。あんたシルクレイで多くの人を喜ばせたいって言ってたわよね、夢が叶ったね、と素子は思わず泣き出す。まだまだこれからだ!と飯山。

茂木のところに毛塚が来て、強いな!次は俺が勝つ!と言い手を差し出し2人は握手をする。

市役所内でも拍手が沸き起こる。呆然と見つめる小原。

そして茂木の優勝インタビューが始まる。紘一と大地もタブレットを食い入る様に見つめる。

司会者 「優勝おめでとうございます。」

茂木  「ありがとうございます。」

司会者 「怪我をしてから今日という日を迎えるまでには大変な努力と苦労があったと思いますが、今の思いを聞かせて下さい。」

茂木  「今、僕がここに立てているのは僕だけの力ではありません。チームの皆と、そして…」

そう言い茂木は陸王を脱ぎ手に取る。

茂木  「この陸王に支えられました。」

司会者 「陸王!?」

茂木  「もう苦しくて何度も諦めかけた時にこの陸王が思い出させてくれたんです。走るのが好きなんだなぁ、って。きっとこのシューズに込められた作り手さん達の思いがそう感じさせてくれたんだと思います。」

こはぜ屋の皆は涙を流しながら聞く。

茂木  「こんな僕をずっと応援し、この陸王を作ってくれたこはぜ屋の皆さんに、今日の優勝は捧げたいと思います!」

紘一と大地も笑顔で涙を流す。

その頃、こはぜ屋では電話が鳴り響いていた。

—数日後—

こはぜ屋には大量の注文が入り皆も生き生きと働く。嬉しそうに張り切る紘一を大地は呼び出す。メトロ電業受かったよ、と大地が言うと紘一は、すごいじゃないか!!おめでとう!と喜ぶ。断ろうと思う、色々考えたけど俺、こはぜ屋での仕事を続けようと思う、陸王を開発してランニング業界に殴り込みをかけるってこと以上に面白い仕事ってないんじゃないかと思う、俺をこはぜ屋で働かせて下さい、お願いします!と大地は頭を下げる。ありがとうな、大地、だけどお前はメトロ電業に行け!ウチはあまりにも零細で足らないことだらけだ、俺にはノウハウがない、この3年間ウチで働いて来たお前だからこそ、メトロ電業に行けばウチに足りないことが何なのかきっとそれがわかる!そこで思う存分働いて、ウチでは得られない知識や経験を蓄積して来てくれ!世界を見て来い、大地!そしてその大きさを俺たちに教えてくれ、それまで待ってるから!と言う。大地は涙を浮かべながら、わかった、俺なりに精一杯勉強してくるよ!だけど、一旦出るからには戻るつもりじゃ働かない、それじゃメトロ電業に失礼だから、と言う。それでいい、頑張れよ、大地!俺もお前もこれからが本当の闘いだ!どんな時でも勝利を信じろ!と紘一。はい!!今までお世話になりました!と大地は頭を下げる。

—1年後—

選手達からのサポート契約打ち切りの申し出が相次いでいる、村野を切ったことが間違いだったんじゃないか!?次の異動で別会社に行ってもらう!と小原は本社から言われる。小原は佐山に、サポートを取り返して来い!と怒りをぶつけるが佐山は、部長はアトランティスから切り捨てられた!自分は一からシューフィッターの勉強をして出直そうと思う、と言い出て行く。

車でこはぜ屋に向かう家長と大橋。新しく出来たこはぜ屋の第2工場の前を通り、家長は短期間での成長に驚く。

随分売り上げを伸ばしていますね、おいくらくらい…?と聞く家長に紘一は、おかげさまで30億ほど、と言う。こはぜ屋は埼玉中央銀行からメガバンクへと乗り換えていた。5年後フェリックスと対等な関係を築くにはどうしてもメガバンクの力が必要だった、と謝る紘一に大橋は、謝ることはない、結局我々は一番肝心な時に助けることが出来なかったから、と言う。よくここまで盛り返しましたね、大したものです、今後とも当行をよろしくお願いします、と家長は頭を下げる。こちらこそ、よろしくお願いします、と紘一。全くしぶとい人たちだな、こはぜ屋さんは!と言う大橋に紘一は、それが我々の強みかな、と笑う。

茜は店頭に並んだ陸王を手に取る。陸王はカラーも増え、アトランティスに並んで多数並べられていた。有村(光石研)もテレビに映る茂木を指しながら客に陸王を進める。平瀬(和田正人)はダイワ食品陸上部のコーチをしていた。そしてフェリックスはダイワ食品の支援をしていた。こはぜ屋で従業員達はテレビを囲み五輪の切符を取る為に挑戦する茂木を応援する。大地はメトロ電業の食堂のテレビを見ながら茂木を応援する。そして陸王を履いた茂木はスタートをする。

《END》

[say name=”採用アシスタント” img=”https://saiyopro.com/wp-content/uploads/2018/01/d02baf5ba39cdb3c41c8b3f74ed6dcb4.png”]ひとつの成功で大きな展開をするのは今の日本企業も同じ、技術という仕組みを開発すると、そこに利権が生まれ事業が軌道に乗っていきます。陸王は新規事業の醍醐味を10回にわたって教えてくれました。明日からの仕事にも活かしていきたいものです[/say]  

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