「陸王」第3話:資金が必要しかし銀行は実績を重視する。打開策はあるのか?

この記事はだいたい15分程度で読めます

[box class=”box26″ title=”ざっくり記事をまとめると”]1.商品開発は先行投資で、製品作りには多額の軍資金が必要だった。
2.銀行に融資を依頼するが「実績」というハードルが重くのしかかる
3.試行錯誤の中で試作品を作り実績を残すために努力するが報われるのか?[/box]

[say name=”採用アシスタント” img=”https://saiyopro.com/wp-content/uploads/2018/01/d02baf5ba39cdb3c41c8b3f74ed6dcb4.png”]新規事業である「裸足感覚のランニングシューズ」の開発に乗り出したこばせ屋、他社との差別化を図るための武器を手に入れることができるか見ものです[/say]

2話のあらすじ

「こはぜ屋」存続のために取引先銀行から勧められた提言を振り切り、「陸王」開発の覚悟を決めた宮沢(役所広司)。

しかし、開発への道のりは遠く険しいものだった。目下、いちばんの懸案事項となっているのは、靴底のソール部分だ。試作で採用された生ゴムのソールでは、ランニングシューズで求められる耐久性は望めなかった。

そこで従来の素材に見切りをつけた宮沢は、以前、坂本(風間俊介)から紹介された、繭で作られた特殊素材「シルクレイ」を思い出す。ソールの素材としても期待のできる有望なものだと、ランニングインストラクターの有村(光石研)から太鼓判を押されたシルクレイだが、その特許を持つのは飯山(寺尾聰)という人物だ。

飯山は2年前に自社を倒産させてしまい、それから消息不明だったのだが、坂本の助けもあり宮沢は飯山と会えることに。しかし、飯山は…。

「陸王」第3話(11月5日放送) 放送内容の振り返り

大地(山崎賢人)は面接で志望動機を聞かれ、笑顔で話すが、家業の事について聞かれ、家業を継ぐつもりはない!と答える。

飯山(寺尾聰)と共に繭をトラックから運び下ろす紘一(役所広司)。大地は工場の奥に大きな機械があるのを見て驚く。そこで飯山が作業していた。用具を探している飯山に大地が見つけて手渡す。飯山は大地に手伝いを頼む。

あの飯山っていう男は本当に大丈夫なんですか!?一度会社を潰しているんですよ!と富島(志賀廣太郎)は紘一に詰め寄る。私はあの人嫌いじゃないけどね!と言うあけみ(阿川佐和子)。安田(内村遥)も、物を作るのには真っすぐな人だ!と言う。必要な金はどうするんです?特許使用料の他に顧問料、それに彼の下に人をつけないといけない、と苦言を言う富島に紘一は、じゃ俺から銀行に話す!俺は飯山という男に懸けると決めたんだ!と言う。

富島とやり合い苛つく紘一は大地を見かけ、今戻ったのか!?遅いんじゃないか!?遅れるなら電話の一本も入れろ!お前の都合で皆動いている訳じゃないからな!いい加減な仕事をしてまた検針漏れなんかあったら俺は許さないからな!!と言う。

紘一は飯山に、約束のサポート人員だがすぐに人を雇う余裕がないからしばらくは私が!と言う。さっきまで手伝ってくれてたあの若い奴は違うのか!?と言う飯山。もしかして大ちゃんの事じゃ!?大ちゃんなら工学部を出ているしアシスタントにちょうどいいじゃないですか!と安田は言うが紘一は、あいつに務まるわけがないだろ!就職活動しているし、いつのもいい加減な仕事ぶりじゃ足手まといになるだけだ!と言う。しかし飯山は、なかなか良い筋してるぜ、あいつ、と言う。安田も、もし就職が決まったらその時は誰かに引継げばいい、と言う。でも、どうせあいつがやりたがらないだろ、と紘一。陰でその会話を聞いていた大地は忘れ物を取りにくると紘一の顔を見て無言で出て行く。

飲み屋で友人に、結局親父にとって俺は不安材料でしかない!と愚痴る大地。友人は、やりがいのない仕事を一生続けていくのはもしかしたら就職できずにいる今より辛い事なのかも、と言う。

新人がシルクレイの開発に挑戦することとなる…

帰って来た大地に紘一は、話がある、と言う。そして昼間の一方的な発言を謝り、飯山さんの下でシルクレイの開発やってみるか?と聞く。残業代は出せないし、就活に割ける時間も少なくなるから無理にとは言わないが・・・と言う紘一に大地は、やってもいい、どうせ新しい人間雇う余裕ないんだろ!?就職決まる前に少しは会社に恩返ししないとな!と言う。

そして大地も陸王チームの一員となる。飯山は早速シルクレイの機械を動かす。2年ぶりだな!と感慨深そうに機械を見つめる飯山。紘一は大地に、しっかり頼むぞ!と言う。

茂木(竹内涼真)が他所の靴を履いているそうじゃないか、と佐山(小籔千豊)に言う小原(ピエール瀧)。地下足袋に毛が生えた様な物だ、R2と比較する様な物ではない、それにまともに走れない茂木にR2を履かれてはイメージダウンになる、と佐山は言う。私がこの仕事で一番喜びを感じる時は他社が見切りを付けた選手をウチが拾い上げ、その選手が活躍した時だ、その逆は絶対にあってはならない!大丈夫なんだろうな!?と小原は厳しい表情で佐山に言う。もうあいつはダメです!と言う佐山。実に残念だが仕方あるまい、ウチが契約を切る時はその選手も終わる時だ、R2を脱ぐというのはそういう事だ、と小原は言う。

走っている途中で立ち止まる茂木。痛むのか?少しでも違和感あるならドクターに診てもらえ!自分で判断して無理すると俺みたいに長引くぞ!と平瀬(和田正人)は言う。茂木は、いい違和感だ、と言い再び走り出す。ロッカールームに戻って来た茂木に、どうだ調子は!?と声をかける村野(市川右團次)。俺なんかに構っていると怒られますよ!と言う茂木に、言いたい奴には言わせておけ!お前みたいな奴にこそシューフィッターが必要だ!と村野は言う。村野さんにここまで言ってもらえるなんて幸せだぞ!と平瀬も言う。

あと、ちょっと気になって・・・どうなんだ?この靴、と村野は聞く。茂木は、不思議な靴ですね、靴に走らされている様な・・・履き心地は悪くないです、でも、ダメですね!と言って村野にソールを見せる。全力で走るとなるとこのゴムのソールじゃ柔らかすぎて不安定です、レースには使えませんね!と茂木は言う。アイディアは面白いんだけどな、と村野。

一番の課題は硬度のコントロール

飯山は、まず最初に取り組むべき課題は固さの調整だ、ランニングシューズの素材にはその素材や形状によって走るのに最適な固さがあるらしい、だから今社長に頼んで知り合いの専門家から資料を取り寄せてもらっている、と言う。陸王には陸王に相応しいソールの固さがある!どうしたらシルクレイをその相応しい固さに出来るか、これからはその固さをコントロールする方法を見つけないといけない、ある程度のサンプルが出来るまでには時間はかかる、と飯山は言う。仮に出来たとして、シルクレイのソールをつけた陸王はいつ商品化されますか?商品化されてもそれが売れなかったら何の意味もない!と言う富島。茂木が履いてくれさえすればなぁ、と大地は言う。履いてくれる!きっと!そう信じて頑張るしかない!と紘一は言う。新しい陸王のソールが完成したらもう一度茂木選手に売り込みに行く!飯山さん、開発資金は何とかするから一刻も早く陸王のシルクレイ、よろしくお願いします、と紘一は言う。

そして飯山と大地によるソールの硬度を55度〜60度にする研究が始まる。ランニングシューズのソールに適したシルクレイのサンプルを作る為に飯山と大地は昼夜を厭わず没頭した。シルクレイは繭を高温で煮る事によって液体にした後、濾過をし、その後ゆっくりと圧縮冷却をかけて固める。しかし、ソールに最適な固さにコントロールするという作業は飯山の予想した通り難航を極めた。

資金調達が必要、そのとき銀行の判断は?

紘一は埼玉中央銀行に行き、大橋(馬場徹)に2000万円の追加融資をお願いする。シルクレイの開発の為にどうしても必要だ、と言う紘一に大橋は、本当に完成する見込みはあるのか?保証は?と聞く。そんなものがあれば苦労しない!と言う紘一に、もし失敗したらどのように返済するつもりか?と大橋は聞く。まずはどうしたら成功するかを一緒に考えてもらえないか!?実績を作る為にもシルクレイを成功させたい!と言う紘一に大橋は、何か当てがあるのか?と聞く。紘一は、ダイワ食品陸上部の茂木選手に陸王を履いてもらいたいと考えている、と言う。しかし、まだ正式に履いてもらえると決まっていない事を知った大橋は、話にならない!どうしても融資をと言うならまずは確実な実績を作ってから来る様に!と言い断る。

再びダイワ食品陸上部を訪ねる紘一。監督の城戸(音尾琢真)に、茂木と話がしたい、と言うが、茂木は今別メニューでトレーニング中だからここにはいない、それに部外者をグラウンドに入れるわけにはいかない、と断られる。

見学席からグラウンドを見つめる紘一。ため息をつき帰る紘一と入れ違いに陸王を履いた茂木がグラウンドに戻ってくる。

シルクレイの硬度はまだ70度台で、60度には届かない・・・。失敗続きで飯山も苛立ちが隠せない。

紘一は家で茜(上白石萌音)のランニングシューズを顔に近づけ触って感触を確かめていた。気持ち悪い!!と急いで走り去る茜。

夕食のとき、あの靴履きやすいのか?と紘一が聞くと茜は、あー、まぁ、部活とかだけじゃなくて普段も履けてオシャレだからね!お父さんもああいうの作ってよ!そしたら友達に自慢できるから!と言う。大地の様子はどう?と聞く美枝子(檀ふみ)。紘一は、頑張ってくれてるよ!と答える。このままお父さんの会社に就職しちゃえばいいのに!と言う茜に紘一は、そう簡単に言うなよ!あいつにだって夢はあるだろうし、と言う。その時大地が帰ってくる。ご飯はいい、寝る、と疲れた様子の大地を紘一はじっと見つめる。

—熊谷シティマラソンー

茂木は選手のサポートをする。そしてランナーは一斉にスタートする。

—35㎞地点—

雨が降っていた。先頭は外国人選手。茂木のライバル毛塚(佐野岳)は3位に付けていた。

—ゴール地点—

先頭はやはり外国人選手。そして2位に毛塚が入ってくる。そして毛塚は外国人選手を猛追して行く。そしてだんだん距離を縮めていき、もう少しのところで2位でゴールする。毛塚に近づき、おめでとう、と手を差し出す茂木。毛塚はその手を握る事もなくスルーする。

新しい注文で実績を作りができるのか?

シルクレイの硬度はまだ70度台。ため息をつく飯山。あけみと安田は飯山と大地の様子を陰から見守る。こればっかりは私達が出来ることないからね、とあけみ。もしかしたら厳しいかもしれない、と安田は諦め気味に言う。

紘一が有村(光石研)のスポーツショップに行くと坂本(風間俊介)がたまたま来ていて驚く。紘一はソールの開発が苦戦している事を話す。有村さんなら何かお知恵があると思って、と言う紘一に有村は、それをお考えになるのが宮沢さんのお仕事ですよ、前にも言いましたが、ソールはシューズの命です!一朝一夕にできる物ではありません、アトランティスだって50年近い研究の積み重ねで今がある、50年前は彼らも宮沢さんと同じ悩みと戦っていたと思う、でも今はその地位を築いた、そのランニングシューズ業界に殴り込みをかけるなら正々堂々アトランティスを破ってご自分の地位を確立させるしかありません!それだけの覚悟が必要なんです、と有村は言う。こういう時こそ銀行が力になるべきなのに・・・と言う坂本。いや、目が覚めました!何で私はいつも考えが甘いのかな、ありがとうございました、と紘一はスッキリとした顔で言う。本来銀行員である私がこんな提案してはいけないのですが、もしいよいよとなったら・・・と坂本は言う。

デスクで1人考え込む紘一を富島が呼ぶ。町村学園から電話が来たのだった。

学校に行く紘一。体育の授業で履く足袋の依頼だった。紘一が持って来た足袋を見た教師は、丈夫で機能的で素晴らしい、と言う。紘一は、ウチで取り扱っている商品のサンプルを全部置いていくのでご検討よろしくお願いしますと言って、頭を下げる。

工場に帰った紘一に町村学園から電話が来る。折角たくさんのサンプルを持って来て頂いたのに申し訳ないのですが、今回足袋は見送る事になった、と言われる。残念がりながら、ではまたの機会に、と言い電話を切ろうとする紘一。しかし、足袋ではなく、陸王を使わせて頂きたい!と教師は言い、紘一は驚く。ありがとうございました!と言い喜ぶ紘一。聞いていた飯山と大地も嬉しそうに頷く。

あけみ達従業員も陸王の採用が決まった事を聞いて驚く。発注は1200足!売り上げ的には微々たるものかもしれない、でもこれは初めての実績になる!陸王としての大きな一歩だ!と紘一は言い、従業員達からは拍手が起こり、皆大喜びする。その様子を見てため息をつく富島。飯山は感化され、大地と再びソール開発に取り組む。

「実績を作った」しかし変わらない銀行の態度

紘一は再び銀行に行き、大橋に1200足の注文が入った事を話す。計算した大橋は、雀の涙ですね、と言う。実績は実績だ!約束通りシルクレイの開発資金2000万円の融資をお願いしたい、と言う紘一に大橋は、今回はあくまで足袋の替わりとして採用されている、ランニングシューズとして認められたわけではないから陸王の実績とは言えない!と言う。これで陸王が認知されれば次の契約に結びつく可能性は大いにある!お願いします、と言う紘一。そもそも今日は支店長も同席してもらえる予定だったが急な案件が入ったと言われ支店長にも会わせてもらえなかった。この件は私に一任されている、せめて完成したシリなんとかを持って来てもらわない限り融資はできません、と大橋は再び断る。シリじゃない!シルクレイだ!!と紘一は怒り、良—くわかった、どうしても聞き入れてもらえないなら定期預金を取り崩す!と宣言する。

【回想】

坂本 「ここからは私の独り言です。もしいよいよとなったら、社長個人名義の定期預金を解約するという方法もあるかと。」

紘一 「しかしそれは銀行が渋るんじゃない!?」

坂本 「確かに以前は担保の意味合いもあって定期預金は崩す事ができないという暗黙の了解がありました。でも今は金融庁の指導も厳しくなっていますから。ただ、本来その預金は今後の社長やご家族の生活を支える為の大切なお金です。そのリスクを負う覚悟が必要です。」

私名義の定期預金を解約します!と言う紘一。それはあまり得策ではない、と言う大橋に紘一は、何故だ!?担保にも入っていない私の個人資産だ!どう使おうとこっちの勝手だろ!?と言う。ですが、融資の際には社長の個人資産を参考しにしている、と大橋は言うが、その融資をあんたはできないと言っている!だったら参考もクソもないだろ!?定期預金は全額解約させてもらいます!それでいいですね!?と紘一も譲らない。

支店長室に報告に行く大橋。上手く追い返したか!?と聞く支店長の家長(桂雀々)に大橋は、それが・・・と話す。定期を解約する!?姑息な真似を!!誰かに入れ知恵でもされたのか!?好きな様にさせておけ!いざという時に丸裸になって路頭に迷うのは自分自身だ!!と家長は言う。

古参社員の思い。先代の時に役割を果たせなかった経験とは?

社長!本当にいいんですか!?と聞く富島。どのみち会社の為に使おうと思っていた金だ、と紘一。どうしてそこまでしなければならないんです!?この先会社がどうなるかわかりませんよ!会社のためとはいえやり過ぎです!思い直してください!!と強く言う。富島のあまりの勢いに、どうしたんだよ!?と言う紘一。前に先代が陸王を作ろうとした事を言いましたよね!?それが原因で莫大な赤字を出し会社を縮小するしかなかった・・・全部私のせいなんです、あの時先代は今の社長と同じ様にマラソン足袋の開発に大変意気込んでいて私も必死に銀行に掛け合って、無理矢理借金をし社長の個人名義の定期預金もとり崩し、ありとあらゆる手段で資金作りに走った、なんとしてでも先代の夢を叶えてやりたかった、しかしその結果残ったのは倉庫を埋め尽くす在庫と莫大な借金だった、もしあれがなかったら今こはぜ屋はずっと豊かだったはずだ、と富島は言う。それは玄さんのせいじゃないよ、と言う紘一に富島は、先代は「何で止めてくれなかったんだ!?お前が止めてくれさえすればこんな事にはならなかったのに!」と私におっしゃった、言ったあとで「すまない」と私に謝って悔し涙を流された先代を私は生涯忘れる事ができない、もうあんな思いはたくさんです!と辛そうに話す。だから改めて言わせて頂きます、もうこれ以上続けるべきではありません!!と紘一を真っすぐに見て富島は言う。

その事飯山と大地はトライ&エラーを繰り返すも、ソールに適したシルクレイの硬度に近づけるどころか硬度をコントロールする事すら今だ出来ずにいた・・・。

夕食時紘一が美枝子に、実は定期預金を・・・と言いかけた時、茜が海外留学のパンフレットを持ってくる。お兄ちゃんを見てると普通に大学出ても就職難しそうだし、将来は海外で仕事したいから決めた、協力よろしくお願いします、と茜は言う。300万円という金額に驚く紘一。そして大地も帰って来て、シルクレイの様子を聞くが大地は黙って首を横に振る。紘一は結局定期預金の事は美枝子に言い出せなかった。

大地は着替えた後また工場へ行き作業をする。その時、先日面接した東和エレキ工業の人事部から、審査の結果次に進んでもらいたいから始業前の8時に本社に来てもらいたい、いう電話が来る。大丈夫です!よろしくお願いします!と大地は答え、嬉しそうにガッツポーズをする。

運命のランナー「茂木」スポンサーとの間で揺れ動く

茂木のところに月刊アスリートの記者が取材に来る。今度実業団ランナーの対談の特集を組もうと思っていて、アジア工業の毛塚君と対談をしてもらいたい、と言われる。毛塚さんには茂木さんさえ良ければいいと許可をもらっている、と言う記者に茂木は、僕は構いません、と受ける。

村野は小原に、茂木のシューズを作ってやりたい!と直談判するが、ウチが矯正用のシューズを作る必要はない、選手に提供するのは最先端のレースモデルだ!売れない靴を作っても仕方がない!ましてや走れないランナーの為に作る靴などない!と断られる。村野は茂木の可能性とランニング足袋の良さを主張し食い下がるが小原は、茂木に復活の可能性はない!そんなに足袋屋が気になるならいっそあの足袋屋に転職したらどうだ!?お前だってアトランティスの看板があるからこそシューフィッターとしていい気になっていられるんだ、それを捨てる覚悟もないくせに私のやり方に口を挟むんじゃない!!と言う。

工場でそのまま寝てしまった大地は面接の時間まであと20分しかない事に気付き焦る。

リクルートスーツを来て会社へと走る大地。遅れて申し訳ありません、と謝罪するが、正式なビジネスなら君のせいで何億という損失を出していたかもしれない、もっと社会人としての自覚を持った方がいいんじゃないか!?と言われ追い返される。

大地はとぼとぼと工場に戻る。飯山は冷却装置をリセットしてもう一度プログラミングからやり直す、と言う。またですか!?昨日徹夜でやったばかりじゃないですか!あれ何だったんですか!?と苛立つ大地に飯山は、ごちゃごちゃ言ってないで早く着替えてこい!と言う。本当に出来るんですか?考えられる事はこの1ヶ月でやり尽くしたじゃないですか!どこをどうすれば硬度をコントロール出来るのか全然わからない!このままじゃ半年どころか1年経っても完成しないんじゃないですか!?と苛立ちをぶつける。だったらお前も少しは考えてみろ!という飯山に、こんな出来損ないの機械を持って来たのはあんただろ!!と大地も言い返す。もういい、帰れ!今日はここまでだ、と飯山。

社食で、また毛塚の特集が載っていた、と茂木に話す平瀬。今度の対談でルーキーは毛塚だけじゃないっていう事をアピールしてこいよ!と平瀬は言う。その時月刊アスリートの記者から茂木に電話が来る。対談だが、今回は見送りになった、毛塚選手との折り合いがつかなくなった、と記者は言い、理由については言葉を濁される。

新規事業のアキレス腱「シルクレイ」は完成するのか?

部屋でビールを飲む大地のところに紘一が来る。何かあったのか!?と聞く紘一に大地は、帰れって言われたから帰って来ただけ、また失敗で逆ギレされた、あの人ダメだよ!もうどうすればいいか自分でもよくわからなくなってる!あんなの顧問じゃないよ!と言う。飯山さんは必ず出来るって言ったんだ、と言う紘一に大地は、自分の評価を上げる為に嘘をついたんじゃ!?と言い、自分も面接の時にいつも嘘をついている事を話す。親父はそんな飯山さんの噓を鵜呑みにした、と言う大地に紘一は、もしそうだったとしても噓から出たまこともある、と言う。これから差し入れを持って行ってみる、と言う紘一に大地は、あれだけ煮詰まってたんだからもう帰ってるよ!いるわけない!と言う。

紘一は雨の中差し入れのコーヒーを持って工場に行く。美枝子は渡し忘れた物があるから追いかけて!と大地も行かせる。工場に着くと電気は消えていた。帰ろうとした時倉庫から音が聞こえ行ってみると飯山が1人で作業していた。あれが嘘をついている人間に見えるか!?少なくてもこの一ヶ月お前と飯山さんが必死にやって来た努力に噓偽りはなかったんじゃないのか!?と紘一は大地に言う。そして大地は飯山の作業を手伝いに行く。そんな2人を見つめ、頼むぞ!と紘一は呟く。

お前酒飲んで来たろ?うまくなかったろ?何かから逃げ出して飲む酒はマズいんだよ、俺も長い間そうだったからな、さっさとこいつを完成させてうまい酒飲みに行くぞ!と飯山は大地に言う。

デスクで考え事をする紘一に有村から電話が来る。そして、知り合いから茂木が陸王を履いている事を聞かされたと聞く。紘一は急いで営業に行く。

冷めたコーヒーを飲んだ飯山は味が違う事に気付く。そしてひらめく!繭を圧縮する行程ばかりに気を取られていたが、もしかしたら鍵は繭を煮る温度かもしれない!と言う。そして温度を変更して再度挑戦してみる。

紘一がグラウンドに行くと有村が見学席で待っていた。そしてロードワークを終えた茂木が帰ってくる。しかし、茂木が履いていたのは陸王ではなかった。

温度を下げて再度製作したシルクレイ。硬度を測ると・・・45度だった。今度は柔らかすぎる。しかし硬度には煮る温度が関係している事がこれで明らかになった。2人は少しずつ温度を変えながら理想の硬度を目指して研究を続ける。

練習終わりの茂木に紘一は声をかける。茂木さん、ウチの陸王を履いて頂いてありがとうございます、どこがいけなかったんでしょうか?と紘一は聞く。悪くないと思いました、でも矯正用として履くならともかく、レース用としてはあのソールは耐久性も厳しい、と言う。まだ終わりじゃありません、今ウチの社員達が懸命に新しいソールを開発しています!軽くて丈夫で全く新しいソールです!だからもう少しだけ時間をください!ウチは小さい企業で規模ではアトランティスには到底勝てないが、コンセプトには自信があります、従来にはない軽さと履き心地、そして怪我をしにくいランニングシューズ、それが「陸王」です!悩みがあったら言ってください、何でもいいです、医者じゃないから治療は出来ませんが一緒に走る事は出来ます!茂木さん、私達にあなたのサポートをさせてください!その為に新しい陸王を必ず完成させてみせますから!!と紘一は言う。もし本当にそんなシューズが出来るなら履いてみたいですね、という茂木に紘一は、出来ます!私は彼らを信じています!!と笑顔で言う。

紘一の電話が鳴る。話しを聞いた紘一は急いで工場に戻る。

従業員達もシルクレイのところに集まる。2度毎に温度を変えてこれが最後のサンプル、これでダメなら別のアプローチを考えないといけない、と大地は言う。紘一は皆に、茂木選手が新しい陸王を履いてみたいと言ってくれた!今日は縁起がいい!大丈夫だ!絶対にうまくいく!!と言う。

そして皆が祈り注目する中、硬度を測る。結果は・・・55.1だった!!出来たー!!と叫ぶ大地。皆も大喜びをする。待たせて悪かったな、と言う飯山の手を握り、ありがとうございます!と紘一は深く頭を下げる。社長がコーヒーをくれたお陰だ、それとこいつも頑張った!と飯山は大地を見る。紘一は目に涙を浮かべて大地に、よくやった!!と言う。大地も涙ぐむ。

みんな!ここまで来たらあとひと踏ん張りだ!このシルクレイで新しい陸王を完成させるぞ!!と紘一は言う。離れたところから見守っていた富島は安堵のため息をつく。

陸王を見つめる茂木。まだ捨ててなかったのか!?と言う城戸に茂木は、もしこれでソールがしっかりしていたらどんなシューズだったんだろうと思いまして・・・と言う。怪我が完全に治ればまたアトランティスがサポートを復活してくれるんだろ!?ソールがどう変わろうとこんな素人が作ったシューズをお前が履く必要はない!と言って城戸は陸王をゴミ箱に捨てる。

紘一は完成したシルクレイを嬉しそうに見つめる。

《次回に続く》

 

「陸王」第4話(11月12日放送) 予告

退部の危機!?

「陸上部を辞めろっていう事ですか!?」(茂木)

「誰をどうサポートするかは・・・」

大企業の裏切りー

「私が決める」(小原)

「約束が違うじゃないですか!」(茂木)

「負け組業者と負け組選手、お似合いじゃないか」

負け組の反撃開始!

「この陸王を世界一のランニングシューズにしたい!」(紘一)

こはぜ屋と茂木の快進撃なるか!?

「茂木選手にこそ相応しい靴です!」(紘一)

「シューズを売る為に選手を利用しているだけなんじゃないのか!?」(城戸)

「その夢、私にも手伝わせてもらえないだろうか」(村野)

「茂木——!!頑張れーー!!」(紘一)

[say name=”採用アシスタント” img=”https://saiyopro.com/wp-content/uploads/2018/01/d02baf5ba39cdb3c41c8b3f74ed6dcb4.png”]商品を売り込むには「実績」というのはどの業界でも一緒です、しかし新規事業にはその実績がない。実績作りのハードルは現実さながらの臨場感があります。[/say]  

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