大切な面接を控えた当日。面接を成功させるためには、どんな風に過ごしたら良いのでしょうか。
実は、面接当日に「やるべきこと」と「やってはいけないこと」があります。
これは、面接での失敗を避け、最高のパフォーマンスを発揮するためのカギといえるものです。
本記事では、面接当日の行動のポイントを解説します。お読みいただければ、自信を持って面接に臨むことができ、採用の可能性がグッと上がるはずです。では、さっそく見ていきましょう。
1.面接当日にやるべき4つのこと
最初に、面接当日にやるべきことを4つ、ご紹介します。
(1)運行情報・交通情報を調べる
まず、電車の運行状況や道路の交通情報を調べましょう。基本的なことですが、バタバタと忙しく過ごしていると抜けがちです。
くれぐれも避けたいのは、「自宅の最寄り駅で電光掲示板を見て、初めて電車の遅れに気づく」といった失態。面接の時間が迫っていれば、リカバリーする余地はありません。
早めに運行情報・交通情報を把握していれば、違うルートで行く・早めに面接先の企業に連絡を入れる、などの対応が可能です。運行情報・交通情報のチェックは欠かさないようにしましょう。
(2)応募先企業のSNSとサイトをチェックする
応募先企業のSNSの投稿やWebサイトは、面接当日に最新情報をチェックしましょう。
例えば、Twitterの公式アカウントを持つ企業なら、最近のツイートをチェックしておきます。コーポレートサイトの新着情報や、新商品・新サービスのリリース情報なども確認してください。
面接の場では「応募先企業について、よく知っている」ことは大きなアドバンテージです。
面接官には「うちの会社の最新情報までよく勉強している」と好印象を与えることができます。あるいは、面接中の場を和ませる雑談につなげることもできます。応募先企業のSNSとサイトは、ぜひ当日チェックしておきましょう。
(3)履歴書などの忘れ物がないか確認する
忘れ物の最終チェックも必ず当日に行います。
- 応募先企業に提出する書類(履歴書、職務経歴書など)
- 面接の場で見せたい資料(過去に携わったプロジェクト、ポートフォリオなど)
- 身だしなみを整えるツール(鏡、くし、あぶらとり紙、フェイスシート、メイク道具など)
提出書類や資料はいうまでもありませんが、意外な盲点となりやすいのが“身だしなみを整えるツール”です。
面接直前に、髪を整えたり顔のテカりを取ったりするだけで、相手に与える印象は大きく変わります。身だしなみツールを持参して、清潔感に配慮しましょう。
補足として、コロナ禍においては「マスク」も忘れず持参してください。特に、面接会場までマイカーや原付・バイクで行く人は、うっかりマスクを忘れがちです。面接会場に到着してから困ることになりますので、注意しましょう。
(4)いつもやっていることをする
最後に、「いつもやっていること」は、面接当日もやりましょう。モーニングルーティンがある人は、いつも通りに行います。
例えば、朝ゆっくりコーヒーを淹れる習慣のある人なら面接当日もそうしたほうが良いですし、毎朝ランニングしているのであれば面接当日も走るべきです。
なぜなら、ルーティンをこなすことには、脳を普段と同じ状態に起き、緊張や不安から心を守ってくれる効果が期待できるからです。
面接当日だからと特別なことはせず、いつもやっていることを普段通りにしてください。それが、ポジティブな精神状態や平常心を作ることにつながります。
2.面接当日にやってはいけない3つのこと
次に、面接当日にやってはいけない3つのことをご紹介します。
(1)面接のノウハウを検索する
誰もがついやりがちですが避けたいのは、面接のノウハウを検索することです。
例えば、スマートフォンで検索エンジンを開き、「面接 成功させるには」などと入力すれば、大量のノウハウが表示されるでしょう。役立つ情報が見つかるかもしれません。
しかし、面接当日にノウハウを仕入れても、付け焼き刃になります。当日チラッと見ただけの知識で面接に挑むと、逆に失敗のリスクが高くなるため、おすすめできません。
面接のノウハウを学びたいのなら、遅くとも面接前日までに終えましょう。当日になったら、もう腹を決めて、ジタバタしないのが成功のコツです。
(2)応募先企業の近くの飲食店でダラダラする
予定より早い時刻に到着したから、オフィス近くの飲食店で暇つぶし……。これもやりがちですが、リスクがあります。なぜなら、応募先企業の社員がいる可能性があるからです。
特に11時〜14時の時間帯は、ランチに繰り出す社員が多くいます。それ以外の時間帯でも、例えばカフェなら、コーヒーをテイクアウトする社員が出入りしているかもしれません。
応募先企業の近くの飲食店で、だらしない姿勢でくつろぐ・スマホのゲームに熱中するなど、プライベートな姿を無防備にさらすのは避けましょう。
面接前の待機場所は、あえて応募先企業から少し離れたお店を選んだほうが安心です。近くのお店に入るなら、応募先企業の面接官に見られたとしても困らないふるまいをしましょう。
(3)在職中の会社のメールをチェックする
転職活動中のあなたにとって現職の仕事は、必ずしも楽しいことばかりではないのが実情ではないでしょうか。
面接の前に、在職中の会社のメールチェックをするのはやめましょう。苦手な上司からの叱責メール、顧客からのクレーム、新たに発生したトラブルなど、気の重くなる情報が飛び込んでくる可能性があるためです。
「社畜のように働きたくない。もうこの仕事は辞めたい」……なんてネガティブな気持ちのまま面接に挑んでも、良いことはありません。表情が硬くなったり、現職の愚痴が口をついて出てしまったりします。
心乱れることなく前向きな気持ちで面接を迎えるためには、“ノイズとなる情報は思い切ってシャットアウト”が正解です。現職の仕事は、面接が終わったあとで対応すれば大丈夫。まずは面接に集中しましょう。
3.ベストコンディションで面接に臨むために
面接では、ほんの1時間ほどの短時間で、自分をアピールしなければなりません。そこで重要なのが「当日のコンディション」です。
面接当日に重要なのは、「面接時のコンディションを、いかにベストに持っていくか」という視点です。いまある力を最大限に発揮するため、自分の状態を整えることに注力しましょう。
本記事では「やるべきこと・やるべきではないこと」をご紹介しましたが、それ以外には、睡眠時間や食事にも気を配ると良いでしょう。例えば食事は、空腹のほうが頭の回転が良くなるという人もいれば、しっかり食べないと元気が出ないという人もいます。あなたにとって良い方法を選択しましょう。
あなた本来の力を発揮できれば、採用率は必ず上昇します。万全な状態で面接に臨み、希望の企業の内定を手に入れてください。

プロフィール:成長期から安定期のベンチャー企業でマーケティングや組織づくりに従事。その後独立し複数のベンチャー企業の立ち上げに携わった経験を活かしてライターとしても活動中。